【完結】意地っ張りで口の悪い受けと、拗らせて執着する攻めの日常

進路〜春休み

獣人プレイ3

その後も何度もイかされて、獣だからって当然のように四つん這いで後ろから首を噛まれながら挿れられて、やっぱり何度もイかされた。最後の方の記憶はない。
…まぁ、それは割といつものことだけど。


カーテン越しの光に目を覚ますと、ベッドはぐちゃぐちゃのカピカピで、ひどい有様だった。

そんな中で眠り続ける東雲は、相変わらず王子様みたいな風貌だった。そのうち王様みたいな感じになるんだろうか？

「格好いいなぁ」

思わず感嘆のため息が出てしまう。
眠ってる奴の唇に軽くキスして、ベッドから抜け出した。

昨日、散々喘いだせいで、喉がカラカラだった。
さっきの声だって掠れてた。

ペタペタと裸足でキッチンに向かい、コップに水をくんで飲み干した。 

ふぅ。

一息ついて、もう一杯くんでベッドに戻る。
一緒に寝た夜、目が覚めた時に俺が隣いないと、東雲が不機嫌になるから。

ギシリと俺がベッドに乗ると、東雲が目を覚ました。

「おはよう」

「っす」

東雲の少し掠れた寝起きのセクシーな声に、ぞくりとしながら返事を返す。
東雲は俺を見て、なんでそこまでって思うほど嬉しそうな顔で破顔した。
そして、俺が手に持つコップに目をとめた。

「飲ませて？」

甘えるような声に請われるままにコップを奴の唇に近づけると、違うと首を振られた。

「口移しで、飲ませて？」

…朝からこいつは…と思いつつも、そういうのは俺も嫌いじゃなくて、口に水を含んで近づける。
仰向けになった東雲にまたがるようにして、キスをして水を流し込んだ。
東雲の舌が、水を流し込み終わった俺の口内を動き回る。

首を振って逃れると、

「もう一回」

とねだられた。
もう一度、口に水を含んで唇を合わせる。重力に従って、水はあっという間に東雲の口に流れ込み、その後はまた、逆に東雲の舌が俺の口内に入ってくる。

俺が口を離せば、

「もう一回」

何度もそんなことを繰り返してコップの水が空になると、東雲に抱きしめられた。
しばらくじっとしていると、東雲が思い出したように笑った。

「なんだよ」

訝しく思って上目遣いに尋ねたら

「昨日の藤堂、めちゃくちゃ可愛かったなって」

って、すげー嬉しそうに言われた。
恥ずかしくなって顔を背けたら、

「またしようね」

ってちょうど東雲の正面を向いた耳に囁かれて、一気に体が熱くなった。

「当分、ああいうのはナシだっ！」

って叫んだら、東雲はびっくりしたように目を丸くした後、凄く嬉しそうに笑った。
当分…ってことはつまり、そのうちまた、って意味だから。

「楽しみにしてる」

そっぽを向いたままの耳にキスされた。
俺は恥ずかしくて、顔を東雲の方に向けられない。

あんな恥ずかしいことを、またするって約束してしまった。

とりあえず、次回は俺のメンタルが回復してからだ。くそっ。