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付き合う前
告白1 (東雲サイド)
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藤堂が俺を見て、顔を赤くすることが増えた。
見つめると目を逸らしたり。
これは、もしかして…
逸る気持ちを抑えて、俺は藤堂を籠絡し続けた。
そんなある日、藤堂が俺に言った。
「なぁ、そういうの止めにしねぇ?」
心臓が止まるかと思った。
「………止めるって何を?」
俺の声は、みっともなく掠れていた。
藤堂は言いにくそうに口を開く。
「その、壁ドンとか顔に触ったりとか…」
「どうして?」
自分でもびっくりするくらい冷えた声が出た。
藤堂はその声に驚いたのか、目を大きく見張りつつも続ける。
「そういうのって…その…女とするもんだろ?」
大きな瞳が揺れている。
もう限界だと思った。
今を逃したらダメだとも。
「俺はおまえがいい」
だから、意を決して伝えた。
初めての告白は、緊張のあまり声が震えた。
「は?」
ポカンと口を開けているその顔を、両手で挟み込む。
「俺はおまえがいい」
もう一度、繰り返す。
「なに、言って…」
戸惑って視線だけでも逃がそうと彷徨う。
そんなのは許さない。
頬を手で包んだまま、親指で藤堂の柔らかな唇をなぞった。
藤堂の体がびくりと震えて、逸らされていた瞳がこちらを向く。
そうだ。それでいい。
戸惑ったような、少し怯えたような瞳。
そこに映るのは、俺だけでいい。
「俺は、おまえが好きだ」
言葉に、してしまった。
もう、後戻りはできない。
俺の掌の中で、藤堂の頬がどんどん熱くなっていく。
「おまえが、好きだ」
逃がす気はない。
見つめると目を逸らしたり。
これは、もしかして…
逸る気持ちを抑えて、俺は藤堂を籠絡し続けた。
そんなある日、藤堂が俺に言った。
「なぁ、そういうの止めにしねぇ?」
心臓が止まるかと思った。
「………止めるって何を?」
俺の声は、みっともなく掠れていた。
藤堂は言いにくそうに口を開く。
「その、壁ドンとか顔に触ったりとか…」
「どうして?」
自分でもびっくりするくらい冷えた声が出た。
藤堂はその声に驚いたのか、目を大きく見張りつつも続ける。
「そういうのって…その…女とするもんだろ?」
大きな瞳が揺れている。
もう限界だと思った。
今を逃したらダメだとも。
「俺はおまえがいい」
だから、意を決して伝えた。
初めての告白は、緊張のあまり声が震えた。
「は?」
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「俺はおまえがいい」
もう一度、繰り返す。
「なに、言って…」
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藤堂の体がびくりと震えて、逸らされていた瞳がこちらを向く。
そうだ。それでいい。
戸惑ったような、少し怯えたような瞳。
そこに映るのは、俺だけでいい。
「俺は、おまえが好きだ」
言葉に、してしまった。
もう、後戻りはできない。
俺の掌の中で、藤堂の頬がどんどん熱くなっていく。
「おまえが、好きだ」
逃がす気はない。
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