148 / 153
おまけ2
古いオモチャ(サイラス)
しおりを挟む
僕の部屋には、少し歪な布製のオモチャがある。
小さな子ども向けの、振ると中に入っている鈴が鳴るだけのオモチャ。
小さい頃の僕が気に入っていた物らしい。その頃から僕の世話をしているメイドにそう聞かされた。
僕がそんな物を気に入っていたなんて、少し意外に思った。だって鈴の音は綺麗だし手触りもいいけど、ただそれだけだ。
それより面白いオモチャも綺麗なオモチャもたくさんあっただろうに。
そしてそのオモチャは、大きくなった今でも何となく僕の部屋の片隅に置いてある。
もちろん今さらそんな物で遊んだりはしないけど。でも特に片づける理由もないから、そのままにしてある。
「捨てて」なんて、とても言う気にならないし。
時々メイドが洗濯しているようだけれど、その時以外はいつも定位置の棚の上に置いてある。薄い緑色のパイル生地でできた、葉っぱの形をしたオモチャ。
たまに何となく手に取ってみる。
揺らすとチリチリと小さく音が鳴る。
疲れた時や神経が高ぶって眠れない時に、その音を聞くとほっとする。
軽く揺らして耳を澄ませて手触りを楽しんでいると、いつの間にか眠れて朝になっている。
だからやっぱり、今でも部屋に置いたままだ。
別に…今さらそれで遊んだりなんてしないけれど…。
小さな子ども向けの、振ると中に入っている鈴が鳴るだけのオモチャ。
小さい頃の僕が気に入っていた物らしい。その頃から僕の世話をしているメイドにそう聞かされた。
僕がそんな物を気に入っていたなんて、少し意外に思った。だって鈴の音は綺麗だし手触りもいいけど、ただそれだけだ。
それより面白いオモチャも綺麗なオモチャもたくさんあっただろうに。
そしてそのオモチャは、大きくなった今でも何となく僕の部屋の片隅に置いてある。
もちろん今さらそんな物で遊んだりはしないけど。でも特に片づける理由もないから、そのままにしてある。
「捨てて」なんて、とても言う気にならないし。
時々メイドが洗濯しているようだけれど、その時以外はいつも定位置の棚の上に置いてある。薄い緑色のパイル生地でできた、葉っぱの形をしたオモチャ。
たまに何となく手に取ってみる。
揺らすとチリチリと小さく音が鳴る。
疲れた時や神経が高ぶって眠れない時に、その音を聞くとほっとする。
軽く揺らして耳を澄ませて手触りを楽しんでいると、いつの間にか眠れて朝になっている。
だからやっぱり、今でも部屋に置いたままだ。
別に…今さらそれで遊んだりなんてしないけれど…。
0
お気に入りに追加
3,583
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる