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if レオン&サイラスルート
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殿下が屋敷から去って随分経っても脱け殻のようになったままだった私の部屋を、ある日レオンとサイラスが訪れた。
「母上、寂しいでしょ?」
そう言ったサイラスに唇を塞がれて。
「リーシャ………母上…私たちがいますから……」
レオンに胸に顔を埋められて。
一応の抵抗をみせた身体は、すぐに大人しくなった。
寂しかった。
虚しかった。
殿下に捨てられて。
心から何かがごっそり抜け落ちてしまったようで。
何もかもどうでもよくて。
最初から、抵抗する気力があまり湧かなかった。
そこに慣れ親しんだ快楽を与えられて、身体がそれを求め出した。殿下がいた頃を思い出して。心もそれを求め出す。
忘れたい…目を逸らしたい…この虚しさから…この寂しさから…この…絶望から………
抵抗を完全にやめ、二人の行為を受け入れた。
裸にされ、何度もイかされて。
「この先も、いいよね?」
自身も裸になったサイラスにそう訊ねられて頷いた。
もっと忘れさせて欲しい。
めちゃくちゃにして、忘れさせて欲しい。
殿下のことを。
殿下に捨てられたことを。
今だけでいいから………
腕を差し伸べると、サイラスが微笑んだ。
「大丈夫だよ、母上。僕らはいなくなったりしないからね……」
そして中に入ってきた。
「母上の側にいるからね…」
コクリと頷いて抱きしめる。
殿下によく似た息子を。
殿下と私の息子を…。
殿下がいた頃のように…。
あの頃と同じように与えられる快楽。
お腹の側を強く抉られて喘いだ。
「気持ちいい?」
コクリと頷くと、嬉しそうに笑われた。
「いっぱい気持ちよくなろうね?」
コクンと頷いて身を任せる。
中…気持ちいい…凄く………殿下……………
不意に涙がこぼれた。
サイラスが焦ったような顔になる。
「っ…やめる?母上」
そのまま離れていこうとした彼を、首を横に振って引き止めた。
「いや…やめないで…」
泣き続けている所為か、サイラスが躊躇いを見せる。
「お願い…抱いて…このまま……お願い……」
重ねて縋ると、サイラスはしばらく迷ってから頷いた。
「わかった」
そしてまた、動き始めてくれた。
涙は止まらない。
「でも、嫌だと思ったら言って。すぐやめるから」
コクンと頷く。ほっとして。そして身体全体を擦り付けるようにサイラスを抱きしめる。
…殿下………殿下…………
「お願い…いっぱいして…サイラス……」
涙声で甘えて縋った。
「っ…わかった…でも、兄上もいるから、ね?」
その言葉に一瞬意識が引き戻され躊躇った。
レオンが嫌いな訳では、もちろんない。でも、私に気持ちを向けてくれているレオンに、こんなことをさせるのは…。身がわりみたいな真似をさせるのは……
そう思ったのだけれど
「そうですよ、母上。サイラスにばかり頼らないで…私も、ここにいますから……」
レオンにそっと手を握られキスされて、何も言えなくなった。
優しく何度も合わされる唇に思考が溶けて、何も考えたくなくなる。
このまま…気持ちいいことだけされていたい……
力の抜けた私にレオンが微笑んだ。
「サイラスの後は私が、ね?」
私が頷くのを見てレオンが離れた。そしてサイラスが再び動き始める。
「兄上と二人で気持ちよくしてあげるから大丈夫だよ。母上はただ、気持ちよくなっていればいいからね?」
優しいその声に頷く。
頭の隅で、消えそうな声で誰かが必死に叫んでいる。
ダメだと。
こんなことを、してはいけないと。
でも私はその声を無視した。
無視してサイラスに縋りついた。
「母上、寂しいでしょ?」
そう言ったサイラスに唇を塞がれて。
「リーシャ………母上…私たちがいますから……」
レオンに胸に顔を埋められて。
一応の抵抗をみせた身体は、すぐに大人しくなった。
寂しかった。
虚しかった。
殿下に捨てられて。
心から何かがごっそり抜け落ちてしまったようで。
何もかもどうでもよくて。
最初から、抵抗する気力があまり湧かなかった。
そこに慣れ親しんだ快楽を与えられて、身体がそれを求め出した。殿下がいた頃を思い出して。心もそれを求め出す。
忘れたい…目を逸らしたい…この虚しさから…この寂しさから…この…絶望から………
抵抗を完全にやめ、二人の行為を受け入れた。
裸にされ、何度もイかされて。
「この先も、いいよね?」
自身も裸になったサイラスにそう訊ねられて頷いた。
もっと忘れさせて欲しい。
めちゃくちゃにして、忘れさせて欲しい。
殿下のことを。
殿下に捨てられたことを。
今だけでいいから………
腕を差し伸べると、サイラスが微笑んだ。
「大丈夫だよ、母上。僕らはいなくなったりしないからね……」
そして中に入ってきた。
「母上の側にいるからね…」
コクリと頷いて抱きしめる。
殿下によく似た息子を。
殿下と私の息子を…。
殿下がいた頃のように…。
あの頃と同じように与えられる快楽。
お腹の側を強く抉られて喘いだ。
「気持ちいい?」
コクリと頷くと、嬉しそうに笑われた。
「いっぱい気持ちよくなろうね?」
コクンと頷いて身を任せる。
中…気持ちいい…凄く………殿下……………
不意に涙がこぼれた。
サイラスが焦ったような顔になる。
「っ…やめる?母上」
そのまま離れていこうとした彼を、首を横に振って引き止めた。
「いや…やめないで…」
泣き続けている所為か、サイラスが躊躇いを見せる。
「お願い…抱いて…このまま……お願い……」
重ねて縋ると、サイラスはしばらく迷ってから頷いた。
「わかった」
そしてまた、動き始めてくれた。
涙は止まらない。
「でも、嫌だと思ったら言って。すぐやめるから」
コクンと頷く。ほっとして。そして身体全体を擦り付けるようにサイラスを抱きしめる。
…殿下………殿下…………
「お願い…いっぱいして…サイラス……」
涙声で甘えて縋った。
「っ…わかった…でも、兄上もいるから、ね?」
その言葉に一瞬意識が引き戻され躊躇った。
レオンが嫌いな訳では、もちろんない。でも、私に気持ちを向けてくれているレオンに、こんなことをさせるのは…。身がわりみたいな真似をさせるのは……
そう思ったのだけれど
「そうですよ、母上。サイラスにばかり頼らないで…私も、ここにいますから……」
レオンにそっと手を握られキスされて、何も言えなくなった。
優しく何度も合わされる唇に思考が溶けて、何も考えたくなくなる。
このまま…気持ちいいことだけされていたい……
力の抜けた私にレオンが微笑んだ。
「サイラスの後は私が、ね?」
私が頷くのを見てレオンが離れた。そしてサイラスが再び動き始める。
「兄上と二人で気持ちよくしてあげるから大丈夫だよ。母上はただ、気持ちよくなっていればいいからね?」
優しいその声に頷く。
頭の隅で、消えそうな声で誰かが必死に叫んでいる。
ダメだと。
こんなことを、してはいけないと。
でも私はその声を無視した。
無視してサイラスに縋りついた。
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