本編完結R18)メイドは王子に喰い尽くされる

ハリエニシダ・レン

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if サイラスルート

声を…

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「リィ、脚開いて」

「っ…」

下から覗き込まれ、甘く囁かれる。

「ね、お願い」

「っ…ん…」

躊躇いはあったけれど、重ねて促されてそっと脚を開いた。サイラスに、よく見えるように。
サイラスの顔を見ていられなくて顔を背けると、クスリと笑われた。
とても楽しそうに。

恥ずかしい。
もう何度もしてるのに。
それでもまだ、恥ずかしい。

「触るよ?」

コクンと頷く。
サイラスの指先が触れた。
当然のように濡れているそこに。
くちゅりと音がして、背筋を快感が走る。

「リィ、気持ちいい?」

もう一度頷く。
スルリと第二関節くらいまで入ってきた指が、中で動かされる。

「んっ…あっ…んっ…」

自分の口から漏れる甘ったるい声に赤面して口を閉じると

「声抑えないで」

「ぁああっ…!」

「ダメだよ」と言うように根元まで入れられて大きく喘いでしまった。

「リィの気持ちいい声、僕に聞かせて。ね?」

甘く見つめられながら囁かれて、コクコクと頷いてしまう。はしたなく喘ぎながら。
褒めるように、こめかみに軽くキスされた。
身体の力を抜いて小さな声で喘ぐ。やっぱり大きな声を出すのは恥ずかしい。
チラリとサイラスを伺うと、にっこり微笑まれた。満足してるみたいでほっとすると、悪戯っぽい笑顔で囁かれた。

「リィの大きな声は、僕のを挿れた時のお楽しみだね?」

恥ずかしくなって、力の入らない拳でサイラスの肩を叩く。クスクスと楽しそうに笑われる。

「聞かせてくれるでしょ?僕の可愛いリィ」

赤くなった顔をふいっと背ける。
どうせサイラスにされたら声を我慢できなくなってしまうのは分かっているけど。でもそんなの素直に頷ける訳も…

「愛してるよ」

「っ…」

このタイミングでそれは、本当にズルいと思う。
でも、単純だけれどそう言われたら嬉しくなってしまうのはどうしようもなくて。
サイラスの胸にぎゅっと縋りついた。甘えたくて。
サイラスが嬉しそうに抱きしめてくれる。

それだけで、とても幸せな気持ちになってしまう。

受け入れられている。
愛されている。
サイラスが喜んでくれるなら…たくさん声………

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