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if サイラスルート

幸せです

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「リィ。今日はどっちに欲しい?」

サイラスがにっこり微笑んだ。

「………」

答えられない。
欲しくない訳ではない。
欲しい。
サイラスに抱かれるのは、いつだって気持ちよくて。
でも…
両方して欲しいとは、流石に言いにくい。

サイラスの顔が近づいた。

「ねぇ、リィ。…教えて?」

その声の調子に、ゾクリと身体が震える。
でも答えるにはあまりに淫らな…

「リィ……僕はリィのいやらしいところも大好きだよ?」

まるで私の答えなど聞かなくてもわかっていそうな笑顔。

「リィ…ほら…僕のコレ、今日はリィのどこに挿れて欲しい?」

軽く擦り付けられただけで、期待が膨れ上がってしまう。

「っ…あ…」

ゴクリと唾を飲み込んだ私にサイラスが微笑んだ。

「ほら、リィ。僕に教えて…」

身体が疼く。
早くそれを身体の中に埋めて欲しい…

けれど、いっそ口の中にまで欲しくなってしまって赤面する。
私はどこまで淫らなのだろう…
身体中がサイラスを求めている。

「リィ…」

サイラスの甘い囁き。

「サイ…」

見つめ返すと、サイラスの笑みが深くなった。
その表情に、お腹の奥が疼く。
やっぱり…

「前に挿れて…」

笑顔に押されるようにして答えた。

やっぱり前に欲しい。
サイラスとの子。
まだできていない子。
早く欲しいから。
サイラスが望んでくれているサイラスとの子を。
与えて欲しい。
早くこの身に宿して。
喜ぶサイラスの顔が見たい…。
宿したら、産まれたら、いったいどれだけ喜んでくれるのだろう…。

「前に…ちょうだい…」

そんな想いを込めてもう一度囁くと、サイラスの頬が赤くなった。

「わかったよ母上…」

サイラスは今でも時々「母上」と呼ぶけれど、全然嫌じゃない。動揺した時などに、無意識にそう呼んでいる気がする。
だからむしろ…そういう時のサイラスは少し可愛くて…。
サイラスのモノが押し当てられて、挿入ってきた。

「サイっ…」

「んっ…リィ…」

眉を寄せたサイラスが愛しくて、頬に口づける。一瞬離れたサイラスの顔が近づいて、唇を塞がれた。そのまま腰をぐいっと押しつけられ、奥まで挿入ってくる。

「んっ…」

とても気持ちよさそうな声が出てしまって、顔が熱くなる。

「リィ…」

サイラスが私を見つめながら腰を動かす。身体の奥から快感が湧き上がってくる。

「んっ…ぁあっ…あっ…サイっ…」

「気持ちいい?」

コクンと頷くと、嬉しそうに微笑まれた。

「もっとよくしてあげるね」

そしてその言葉通りに、快感が引きずり出されていく。

「リィ…僕の…リィ…」

そう呼ばれるのが嬉しくて。もっと身体の奥深くで、サイラスを受け入れたくなってしまう。

「…私の……サイ…」

サイラスが弾かれたように私を凝視した。
何かおかしなことを言ってしまっただろうか?無意識に何か口走ったような気もするけど、快感が強すぎて思い出せない。頭が熱くて…。

「…サイっ……」

「リィ…僕のっ…リィっ…僕のっ…僕のっ…っ…」

サイラスから余裕が消えた。
そのことが酷く嬉しい。
サイラスの余裕のない瞳。
嬉しい。
いつもの余裕たっぷりのサイラスも大好きだけれど、たまに見せるこういう表情も好き。
多分、私しか知らない表情。

「…出すよっ……リィ…」

サイラスに至近距離で見つめられて頷いた。
サイラスのモノが中で震える。
とても幸せな感覚。
切なげな表情に、胸の奥がきゅっとなる。

奥に熱いの…出されてる…
いっぱい…嬉しい…

淫らで恥ずかしいけれど、サイラスは全部許してくれるから。ぎゅっと中が締めつけるのに任せて、その感覚を味わう。

頬に何度もキスされる。
嬉しくて微笑むと、サイラスの笑みが返ってきた。
本当に嬉しそうな笑顔。
ぎゅっと身体をすりよせる。
サイラスがくすぐったそうに笑う。

幸せ。

サイラスの手を取ってよかった。

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