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if マーカスルート
囚われました
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気がつくとベッドの上だった。
見知らぬ天井、見知らぬ部屋。
訝りながら身体を起こすと、シャラリと音がした。その音の出所に視線をやって目を見張る。異常な光景に。
…足首を鎖で繋がれていた。
細いけれど金属製の鎖で。
ぴったりと足首に嵌められた輪。そこに繋がる長い鎖の逆側の端は床に打ち込まれた杭に。
震える手で引っ張ってみたけれど到底外れそうにない。
な…に…?
状況が飲み込めない。
呆然としていると、キイっと音がして部屋のドアが開いた。そこに一人の男が立っていた。
マーカスが。手にトレーを持って。
「ああ、目が覚めましたか」
彼は嬉しそうに笑って、部屋に入ると鍵をかけた。そしてトレーをテーブルに置いてこちらに近づいてくる。
微笑みを浮かべて。
…思い出した。
私は王宮の門を出たところで彼に会って…その後の記憶がない。
彼が私を…ここに繋いだ…?
ゾクリとしてベッドの上を後退る。
「……来な…いで…」
声が震えた。
「やっと、時間を気にせずあなたと楽しめますね」
マーカスは私の反応には構わずのしかかってきた。
「もう毎日、好きな時にあなたを抱けるんですね…」
両手をつかまれベッドに押さえつけられた。彼の様子に、これまで以上の嫌悪と恐怖が沸き起こる。
「やっ…離してっ…」
マーカスはそれには答えず、身体を密着させて腰を揺すり始めた。服越しに、マーカスの硬くなったものを脚の付け根に擦り付けられる。
「んっ…やっ…っ…ぁっ…!」
陰核を押し潰されて、腰が跳ねる。
こんな時なのにっ…。
「イったら挿れて差し上げますからね」
そう宣言されても、快感を抑えられない。腰を振りながら首や耳を舐められ吸われて、我慢できずにイってしまった。
こんな異常な状況なのに。
荒い息を吐く私をマーカスが見下ろした。嬉しそうに。
「さあ、ご褒美の時間ですよ。リーシャ」
下着をずらされ、マーカスのものが中に挿入ってきた。
彼に無理矢理何度も犯されたそこは、もう痛みなど訴えはしない。
「んっ…くっ…」
もたらされるのは快感。
私がどれだけ嫌だと思っても。
どれだけ彼を拒んでいても。
やがて息があがって限界がくる。
「さあ、私に抱かれてイくあなたの顔を、よく見せてください」
そんな言葉を悔しく思いつつも、あえなくイってしまった。顎を手でつかまれ固定され、顔を背けることもできずに。イくところを全部見られた。
嬉しそうなマーカスの表情。今すぐ殴りたいのに。
「愛していますよ、リーシャ」
マーカスの動きが激しくなって、また喘がされる。悔しくて仕方がない。こんな相手にいいようにされて。
身体を揺さぶられるたびにシャラシャラと音が鳴る。
私の足首につけられた鎖の音。
マーカスが微笑んだ。
「いいですね、この音。あなたが私のものになったと実感できる」
嬉しそうに鎖に口づけて。
「愛しています」
そんなふざけた言葉を吐いて。
そしてまた中に出された。
もう妊娠してしまっているから、そういう意味ではどこに出されようが関係ないのだけれど。
それでも嫌いな男の精液を体内に吐き出されるのは、気持ちが悪くて仕方がない。
それに今日のそれは、もう彼から逃げることなどできないと言い聞かされたようで心が軋んだ。
見知らぬ天井、見知らぬ部屋。
訝りながら身体を起こすと、シャラリと音がした。その音の出所に視線をやって目を見張る。異常な光景に。
…足首を鎖で繋がれていた。
細いけれど金属製の鎖で。
ぴったりと足首に嵌められた輪。そこに繋がる長い鎖の逆側の端は床に打ち込まれた杭に。
震える手で引っ張ってみたけれど到底外れそうにない。
な…に…?
状況が飲み込めない。
呆然としていると、キイっと音がして部屋のドアが開いた。そこに一人の男が立っていた。
マーカスが。手にトレーを持って。
「ああ、目が覚めましたか」
彼は嬉しそうに笑って、部屋に入ると鍵をかけた。そしてトレーをテーブルに置いてこちらに近づいてくる。
微笑みを浮かべて。
…思い出した。
私は王宮の門を出たところで彼に会って…その後の記憶がない。
彼が私を…ここに繋いだ…?
ゾクリとしてベッドの上を後退る。
「……来な…いで…」
声が震えた。
「やっと、時間を気にせずあなたと楽しめますね」
マーカスは私の反応には構わずのしかかってきた。
「もう毎日、好きな時にあなたを抱けるんですね…」
両手をつかまれベッドに押さえつけられた。彼の様子に、これまで以上の嫌悪と恐怖が沸き起こる。
「やっ…離してっ…」
マーカスはそれには答えず、身体を密着させて腰を揺すり始めた。服越しに、マーカスの硬くなったものを脚の付け根に擦り付けられる。
「んっ…やっ…っ…ぁっ…!」
陰核を押し潰されて、腰が跳ねる。
こんな時なのにっ…。
「イったら挿れて差し上げますからね」
そう宣言されても、快感を抑えられない。腰を振りながら首や耳を舐められ吸われて、我慢できずにイってしまった。
こんな異常な状況なのに。
荒い息を吐く私をマーカスが見下ろした。嬉しそうに。
「さあ、ご褒美の時間ですよ。リーシャ」
下着をずらされ、マーカスのものが中に挿入ってきた。
彼に無理矢理何度も犯されたそこは、もう痛みなど訴えはしない。
「んっ…くっ…」
もたらされるのは快感。
私がどれだけ嫌だと思っても。
どれだけ彼を拒んでいても。
やがて息があがって限界がくる。
「さあ、私に抱かれてイくあなたの顔を、よく見せてください」
そんな言葉を悔しく思いつつも、あえなくイってしまった。顎を手でつかまれ固定され、顔を背けることもできずに。イくところを全部見られた。
嬉しそうなマーカスの表情。今すぐ殴りたいのに。
「愛していますよ、リーシャ」
マーカスの動きが激しくなって、また喘がされる。悔しくて仕方がない。こんな相手にいいようにされて。
身体を揺さぶられるたびにシャラシャラと音が鳴る。
私の足首につけられた鎖の音。
マーカスが微笑んだ。
「いいですね、この音。あなたが私のものになったと実感できる」
嬉しそうに鎖に口づけて。
「愛しています」
そんなふざけた言葉を吐いて。
そしてまた中に出された。
もう妊娠してしまっているから、そういう意味ではどこに出されようが関係ないのだけれど。
それでも嫌いな男の精液を体内に吐き出されるのは、気持ちが悪くて仕方がない。
それに今日のそれは、もう彼から逃げることなどできないと言い聞かされたようで心が軋んだ。
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