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if マーカスルート

文官に犯され続けています

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あれから結局、何度もマーカスに捕まった。そしてその度に、無理矢理相手をさせられている。
今のように。

「リーシャ。大分私の身体に馴染んできましたね」

キッと睨みつける。
微笑みを浮かべながら自分を蹂躙する男を。せめて喘ぎ声は聞かせたくないと、唇をひき結んで。

けれど奥を抉られればあっけなく口元から力は抜けて、嬌声が溢れてしまった。
動きを緩やかなものに戻して彼が笑う。

「リーシャ…凄く唆られます」

マーカスが腰の動きを速める。そして私の鎖骨を撫でた。
もう何度も繰り返された仕草。
彼に最初に犯された時から繰り返される脅し。

  言うことを聞かなければ噛みちぎる

何も言わずにそこを撫でた時は、「名前を呼べ」のサイン。
どういうつもりか、彼は度々私に名前を呼ばせたがる。

けれどやすやすと言うことを聞きたくなくて、睨む目に力を込めた。すると、彼は薄っすら笑ってそこに唇を近づけた。

「っ…マーカスっ…!」

彼の唇が肌に触れるより早く、彼の名を呼んだ。…彼の要求に屈してしまった。前に噛まれた時の恐怖を思い出して…。

悔しさに唇を噛む私をクスリと笑って、彼は唇でそこに触れた。歯は立てられず、舌と唇で与えられる湿った刺激。
痛くはないけれど気持ちが悪い。

「従順な女性は好きですよ」

私を褒めるようにマーカスが笑う。

カッと頭が熱くなった。
いったい誰が従順だと言うのか。
毎回毎回、いきなり現れては無理矢理部屋に連れ込んで力づくで犯すくせに。

睨みつけた私の顔を楽しそうに見つめながら、彼がぐるりと腰に捻りを加えた。

「ぁああああっ…!」

「ほら。あなたの身体は、こんなにも私に従順だ」

そのまま何度も中を往復される。
溢れる快感。大きな水音。
暴れてもがいても、縛りつけられた手首が痛むだけ。

「もっとよくして差し上げます」

マーカスの手が、私の太ももをつかんで引き寄せた。同時に腰を突き出されて奥に強く打ちつけられる。

「んぁあああっ…!」

「あなたはここが大好きですね」

楽しそうに笑いながら同じ動作を繰り返すマーカス。

「この、一番、奥がっ…」

「んっ…あっ…あっ…やっ…ダメっ…ぁあっ…」

「イっていいですよ、リーシャ。あなたがイったら、今日も奥にいっぱい出してあげますから」

んっ…やだっ…イったら…出されるっ…イっちゃ…ダメっ…!

どうにか我慢しようと必死に耐える。けれど、奥を執拗に突かれて耐えきれず、敢えなくイってしまった。
荒い息を吐く私を見下ろして、マーカスが嬉しそうに笑う。

「気持ちよさそうですね、リーシャ。イったばかりのあなたの中に、今私の精液を注いで、もっと気持ちよくしてあげますからね」

マーカスの動きが激しくなった。

「んっ…やっ…お願いっ…中はやめてっ…中だけはっ…」

絶対に嫌っ!
クスリとマーカスが笑う。
身を捩り逃げ出そうとする私を押さえつけて。

「私、結構天邪鬼なんですよね」

腰が強く打ちつけられる。
心はこんなにも拒否しているのに、私の中は嬉しそうにうねってマーカスのものを包み込む。

「やっ…やっ…やあっ…やめっ…やぁあああああっ…!」



懇願しても、やっぱり無駄だった。
今日もまた…中に出された…。

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