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第1章

29 三人に抱かれています

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レオンに両腕をつかまれた状態で、立ったまま殿下のモノを後ろから突き入れられた。

私の腕をしっかりつかんで離さないレオンの顔が、すぐそこにある。

気持ちいいところばかりを突かれて、声が抑えられない。殿下に挿れられて快感に歪む顔を、レオンに見られてしまっている。
こんなに近くで。

「見な…いで…」

レオンは首を緩く振って微笑んだ。

「可愛いよ。母上」

そして耳元に口を近づけて、殿下にも聞こえないような小声で囁いた。

「私のリーシャ」

その瞬間、イってしまった。
指をレオンの腕に食い込ませて、衝撃に耐える。
背後で殿下が小さく笑った。

「なにでイったのかな?」

殿下の唇が、逆の耳を食む。

「僕のリーシャ」

まるで、先ほどのレオンの囁きが、聞こえていたかのかように。
私は殿下のモノを食いしめながら再びイってしまった。

荒い息を吐く私を、殿下が笑う。

「気持ちよさそうだね?リーシャ。次は男の子と女の子、どっちがいい?」

妊娠の可能性を突きつけられて、久しぶりに殿下に中で出されることに恐怖を覚えた。

私は、愛されるということがどういうことなのか知ってしまった。レオンに愛を囁かれ、心の底から愛されるというのは、どういうことなのか知ってしまった。
身体中の細胞が沸き立つような歓喜。
もう、彼の子以外は産みたくない。
そう、頭では思うのに。

私は殿下を拒めない。
殿下のモノを突き入れられれば、いともたやすく喘いでしまう。
私を愛してくれている人の前だというのに。

長年、殿下に抱かれ続けた体は、殿下のモノを悦んで受け入れてしまう。
ひとたび中に挿れられれば、悦んで奥へと誘ってしまう。
もっと欲しいと、望んでしまう。
心から。
もっといっぱい突いて、中に出して欲しいとさえ望んでしまう。

私のことなど、愛してくれない人なのに。
殿下から与えられる快楽に逆らえない。

「リーシャ、気持ちいいかい?旦那様のモノは」

意地悪く、何もかもわかっていると言いたげな殿下の言葉にコクコクと頷いて、嬌声をあげてしまう。

「はい…私の旦那様の…モノっ…とても…気持ちいっ…です…」

素直に気持ちいいと、認めてしまう。
体だけでなく、言葉でも。
レオンが目の前で見ているのに。

少しの間黙った殿下が、口を開いた。

「リーシャにキスしておあげ。レオン」

なんの躊躇いもなく近づいた唇に、呼吸を奪われた。
あまりに一瞬で、避けようがなかった。

そう言い訳しながら、レオンのキスに溺れる。
愛していると、言葉にしなくても伝わってくるキスに。

レオンの舌が、愛おしそうに、私の口内を蹂躙する。
レオンに塞がれた唇も、殿下のモノに奥まで貫かれた中も、どちらも気持ちよくて腰が止まらない。喘ぎ声が止まらない。

「リーシャ、気持ちいいんだね?」

「っ…は…っいっ!殿下っ!殿下っ!」

強く抉られて、快感が止まらない。
レオンがキスしてくれているのに、殿下を呼んでしまう。

それまで冷めた目でこちらを見ていたサイラスが、スルリと猫のような足取りで近づいてきた。

「僕も混ぜて」

頭を無理矢理サイラスの方に向かされ、キスされた。
殿下ともレオンとも違う、サイラスのキス。相手の弱いところを冷静に観察して、そこを執拗に責めるサイラスのキス。

「母上」

キスの合間に楽しそうに呼ばれ、返事をする間もなくまた塞がれる。

全部、全部気持ちいい。

殿下に突かれる中も、レオンに握られて動かせない両腕も、サイラスにいともたやすく翻弄される口内も。
気持ちよくて、気持ちよくて。

殿下に応える腰が止まらなくて、サイラスの舌に、もっととねだるように絡める舌が止まらなくて、レオンの手のひらの熱さを感じて、腕を縋るように握り締めながら何度もイった。

「母上は、今日も最高にいやらしいね」

サイラスのそんな笑い声が、耳に響いてまたイった。

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