本編完結R18)メイドは王子に喰い尽くされる

ハリエニシダ・レン

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第1章

26 オモチャを、使わされました2

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「妬けるね。リーシャ」

ギシリと殿下が椅子から立ち上がって、レオンとともに荒い息を吐く私に近づいた。

無意識にレオンを抱きしめていた左腕を取られる。

「僕の奥さん」

手の甲にキスされた。
その視線はまるで射抜くように強くて。

「あまり嫉妬させないでくれるかな?」

そのまま薬指を食まれ、口の中で舐め回される。
指の付け根を執拗に。
再び息が荒くなっていく私を、殿下が笑う。

「気持ちいいかい?」

「は…い…」

「だったら僕のことも気持ちよくしてくれるよね?」

「はい…」

殿下の命令には逆らえない。
小さく返事をして、怠い体で肘を使って這うように殿下の腰の上に上半身を乗せた。
殿下のモノを取り出して両手で包むと、殿下が喉の奥で笑った。

「あんなの見せつけられたらさ、もう手なんかじゃ足りないんだよ、リーシャ」

情慾に塗れた、まるで余裕のない声。
殿下が私の腕を片手で掴んで、全身を殿下の上に引っ張り上げた。

「今すぐ挿れさせて」

既に、殿下のモノは入り口にめり込み始めている。

それはお願いでもなんでもなくて。

ぐいっと殿下が腰を動かすと、さっきまでディルドを咥えこんでいたそこは、あっさり奥まで殿下のモノを飲み込んだ。

「ふふっ。こんなに準備万端なのに僕を焦らそうとするなんて。ダメだよ?リーシャ」

殿下が腰を緩く揺する。
すっかり解されていたそこは、些細な刺激にも酷く感じてしまう。

「ああっ…申し…訳…ござい…ま…あああっ…!」

「僕の奥さんは淫乱だから、仕方ないね」

殿下が小刻みに腰を揺らす。
脳の奥が痺れる。
私を抱き慣れた殿下の動きに、再び追いつめられていく。

「正直に言うなら、許してあげるよ。気持ちいいかい?リーシャ。君の旦那様のモノは、気持ちいいかい?」

今日の殿下は、少しおかしい。いつもは妻だとかそういうことを言ったりしないのに…。
頭の隅で疑問に思いつつも、思考は中を抉る刺激に塗り潰されていく。

「気持ち…いっ…ですっ…旦那様の…モノっ…気持ちいっ…」

殿下に合わせて、敢えて今日は殿下のことを旦那様と呼んだ。
でも、普通のメイドたちだって屋敷の主人のことをそう呼ぶから、この呼び名に特別な意味なんてない筈。
私がそう呼んだって構わない筈だ。
きっと、殿下にとっても、どうでもいいことな筈。

余計なことを考えるのはやめて、腰の動きを殿下に合わせて快楽を求める。

殿下は少し驚いたような顔をした後で笑って、腰の動きを速めた。
中を乱暴に抉られるのが、堪らなく気持ちいい。
もう何も考えられなくなって、殿下にぎゅっとしがみついて腰を振る。

もう数えきれないくらい、彼に抱かれているのだ。
すっかり開発され尽くした体が熱くて、殿下を拒む理由など今は見つけられなかった。

「もっと…もっと…ください…」

もう自分が何を言っているのかもわからない。
ただ、快楽が欲しい。

「可愛いよ、リーシャ。愛してる」

殿下は戯れの言葉を口にすると、望んだ通り嫌というほど私を抱いてくれた。

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