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クーデター発生
しおりを挟むクーデターが起きた。
そうわかったのは、大勢の兵士たちが私室になだれ込んできて私を拘束した時だった。
「絶対に殺すなよ。そいつに恨みがある奴は山ほどいるからな」
その中の一人の兵士がそう言った。
「何の真似なの!?離しなさい!」
身体を捩ってキッと睨みつけると、思いきり頬を張られた。衝撃で意識が飛びかける。
「おい、顔は傷つけるな。こんな綺麗な顔した女を犯す機会なんて二度とないんだからな」
「そうだ。顔だけは極上だからな、こいつ」
「いや、身体もか?」
「それはこれから確かめればわかるさ」
同意を示す、下卑た笑い声が響く。
…平兵士風情が。
いったい誰に何を言っているのか、理解していないようだ。
激しい怒りを覚え罵倒しようとした時、一人の男の手が無遠慮に伸びてきた。ビリリと音を立ててドレスの背中側が破かれ、素肌の肩が露わになる。縫いつけられていた小さな宝石が飛び散った。
「綺麗な肌だな」
手入れのされていない汚れた指が、私の肌に触れた。ギッと睨みつけるが、乾いた指は私の肌を撫で続ける。
「そうだな。なんたって王族様だ」
舐めるような複数の視線が肌を這って、不快感が募る。
いったい私を誰だとっ…。
「そうだ。俺たちの血税で贅沢三昧していた王族の肌だ」
別の男からは、怒りを含んだ視線が突き刺さる。
無礼なっ…。
「跪きなさいっ…!」そう命令しようとした時だった。
「ほら、もっとよく見せろよ!」
別の手にドレスの前側を破かれた。覆うものがなくなり胸が零れ出る。後ろ手に拘束されているため、手で隠すこともできない。
下賤な者どもの目に晒される。
…私の胸がっ…
こんなゴミどもが目にしていいものではないのにっ…!
「おまえたち、誰に何をしているかわかっているんでしょうね?」
ギリギリと歯をくいしばって睨みつけた。
許さない、こんな真似。
万死に値する。
けれど、兵士たちは私の怒りを鼻で笑った。
「そいつはこっちのセリフだ。今から俺たちに何をされるか、わかっているのか?お姫様」
節くれだった指に顎をつかまれた。ガサガサした、碌に手入れもされていないような皮膚が肌に擦れて痛い。
眉を顰めると、その男は顔を近づけていやらしく笑った。
「今から俺たち全員で、あんたを滅茶苦茶に犯してやる」
「何を…言って…」
信じられない言葉に、思わず目を見開いた。
そんなバカなこと起きる筈がない。私を好きにするなど、許される訳がない。
だって私は、この国の姫なのだから。
この国は王であるお父様のもので。
その娘である私に、周りの者は皆、跪かなければならない。
それが法というものだ。
全ての民は、私たち王族に奉仕する為に存在しているのだから。彼らは私たちの慈悲で、生かされているのだから、それが当然の務め。
なのにーー
「あんたの高貴な胎を、俺たち下々の者が犯してやるって言ってるんだよ!」
背後から乱暴に押され、肩を床に叩きつけられた。膝を強く打って、痛みに思わず悲鳴が漏れる。ドレスの裾を勢いよく捲り上げられた。
太ももどころかお尻まで露わにされたのを感じる。
無様な格好。
ガサツな手が繊細な生地でできた下着を引っ張り、音を立てて破り取った。
秘部が空気に晒される。
…下賤な者たちの目に晒されている。
ふざけた真似をっ…!
抜け出そうと身体を捩ってもビクともしない。
大きな手に腰を掴まれ高く上げさせられた。晒された秘部に、何かがぴたりと当てられる。
熱を持った何か。
周りの男たちの、ギラついた視線。「やっちまえ」と囃し立てる声。
その様子に何をされようとしているのか察する。
嘘…でしょう…?
まさか本当にーー!!
「こうやってな!」
「んぅ゛うううううっ!?」
強烈な痛みが体内を襲った。
生まれて初めて与えられる強い痛み。
知らず目尻に涙が浮かぶ。
引き攣れる感触と強烈な痛みを与える何かが、どんどん身体の奥へと入ってくる。
痛いっ…嫌っ…痛いっ…!
身体を引き裂かれるような感覚に、ぎゅっと目を瞑るけれど、どうにもならない。
「ひいっ…ぐぅっ…!」
これまで出したこともないような、醜い悲鳴が口から漏れた。
当たり前だ。私は姫で。痛みなどとはずっと無縁でーー
「あがあっ…!」
これ以上ないと思っていた痛みは、けれどすぐに更なる痛みに塗り替えられる。中に捻じ込まれたモノが動かされることによって。
「んぐぅっ…!っ…んがっ…んう゛う゛っ…!」
痛…いっ…痛いっ…!
「はっ…あんだけお高くとまってた王族のっ…あの姫のっ……純潔をっ…奪ってやれるなんてなっ…最高の…気分だっ…」
身体が乱暴に揺さぶられる。床に押しつけられている腕が、脚が、冷んやりとした冷たさと石材の硬さを伝える。
ああ…私は今…後ろから犯されている…顔もわからぬ…下賤な民に……
痛みに鈍る頭で理解した。あまりに現実味のないそれ。想像もしなかった事態。
身体が揺すられるたびに、体の外にも内にも痛みが走る。
「さあてっ……そろそろ…初めての種付けってやつを…経験させてっ…やるからなっ…下々の…男のっ……汚らしいっ…子種をっ……そのっ…高貴な胎にっ…くれてっ…やるからなっ…」
い…やっ……嫌っ…この…私がっ…こんなっ…こんな下賤の者にっ…
そう思っても、這いつくばるように押さえつけられ背後から体重をかけられ犯されては、逃げようがない。せめてこれ以上相手を喜ばせまいと、悲鳴を漏らしていた唇をぎゅっと噛みしめた。
ツッと唇から血が流れる。
許さない…
こいつら絶対許さないっ…
地獄を見せてやるっ…
一族郎等皆殺しにしてやるっ……
お父様が一言命じれば…こんな奴らまとめてーー
「あ、そうそう。国王ならさっき死んだぜ?」
「…………え?」
私が犯される様を取り巻いて見ていた男の一人が、さらりと呟いた。
呆然とその男の顔を見上げる。
「国民を顧みずに贅沢三昧の、クズ王だったからな。当然だろ?首を刎ねられてあっさりと。ついさっきな」
その男は、軽い調子で首を手で刎ねる仕草をしてみせた。
「そん…な…」
ショックで身体から力が抜けた。
その身体を容赦なく揺さぶられる。
「それで今、手の空いている兵たちは皆、王族の男どもを殺すのと、女どもを犯すのに大忙しって訳さ。今、俺たちがあんたにしてるみたいにな」
別の男が口を挟んだ。
呆然と、それを聞く。
そんな……じゃあ…妹も…お母様も…?
「そう言えば王妃は王の目の前で犯されてたな。複数の兵に代わる代わる犯されて、王が首を刎ねられた瞬間に気持ちよさそうに絶頂してたぜ?」
「っ…この外道っ…!」
そう語った男を睨みつけたけれど
「おまえらは、そうされるだけの事をしてきたんだよ!自覚しろよ、お姫様っ…!」
私を犯す男に勢いよく奥を突かれて、身体が仰け反った。甲高い悲鳴を上げた私を、周りを取り囲む兵たちが嘲笑う。
「そうそう。王妃も王の前で犯されながら、同じように大声で喘いでたぜ?」
「旦那の目の前だってのにな!」
「とんだ淫売だ」
「旦那が殺された後も、その血だまりの中で犯されて喘ぎ続けてたな」
「気持ち良さそうにな」
「多分、今もな」
「流石、高貴な血筋は俺らとは違うな!」
ゲラゲラと笑う兵士たちを睨みつけようとしても、体内を抉る刺激に意識を持っていかれる。
「さあさあ、高貴な姫様。下賤な男の精液を、たっぷり召し上がれっ!」
「嫌あっ!!!!!」
身を捩ると、剥き出しのお尻を思いきり叩かれた。
「逃げるな」
尻を叩かれた衝撃と怒りもあらわな低い声に、思わず身が竦む。
抵抗をやめた私に気をよくしたのか、男は押さえつけられ逃げ出すこともできない私の中に更に何度か腰を打ちつけて達した。姫である私の中に、穢らわしい下賤の者の精液を吐き出した。
本来なら、手を触れるどころか声をかけることさえ許されないこの私にっ…
「っ…っ……」
堪えようとしても堪えきれずに、涙が溢れ落ちた。
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