上 下
14 / 19
第一部

14 しちゃってる…

しおりを挟む
彼の腰がゆっくりと動き始めた。

…私を…気づかってくれているのだ…まだ…子どもなのに…

そう思ったら愛しくてたまらなくなった。
ちゅぷんちゅぷんと小さな音が、彼と繋がったところから鳴る。その音が、まるで彼に愛されているようで……

私も彼に合わせてそっと腰を動かし始めた。彼が気持ちよくなれるように。
それに気づいた彼が、きゅっと眉を寄せた。

「っ…おねーさん…平気なの…?」

「んっ…平気っ…」

今度は本当に平気だった。
待ってもらったおかげで痛みはない。大きいとは感じるけれど……。

「…っ…じゃあ…もう少し速くしても平気?」

頬を上気させた彼にコクリと頷くと、私の腰を掴んで引き寄せるようにして動かし始めた。

「んっ…んぅうっ…ぁああっ…」

先ほどより速い動きでゴリゴリと中を擦られるのが、気持ちよくて声が出てしまう。

「っ…平気っ…?おねーさん…平気っ…?」

「んぅっ…大…丈夫っ…」

っ…でも…またっ…イっちゃいそうっ…

中がきゅうっと締まる。
彼のものがそこを擦る。

「っ…あっ…おねーさんっ…おねーさんっの中っ…気持ちいいっ…熱くてっ…きゅってしててっ…」

彼の切なげな喘ぎ声に、気持ちいいのを我慢しきれずにイった。
私の中が、きゅうきゅうと彼のものを締め付ける。けれど彼は止まらず動き続ける。

「っ…おねーさんの中…溶けちゃいそうっ…」

うっとりと呟きながら腰を振る。
私の中で気持ちよくなっているその顔を見ていたら、またすぐに限界がきてしまった。

っ…ダメっ…イくっ…

「ぁあああああっ…」

さっきより深くイって、ビクビクと身体が震える。
それでも彼は止まらない。

「おねーさんの中っ…僕のにぎゅって抱きついて甘えてる…っ…可愛いっ…おねーさん可愛いっ…凄く気持ちいいよっ…おねーさんっ…おねーさんっ…」

夢中で腰を振る彼に、また限界が近づく。だって大きなそれで中を擦られるの気持ちよすぎるっ…それにそんな切なそうな声を出されたらっ…

っ…こんなに私ばっかりっ…はっ…

一方的にイかされるばかりは嫌だと我慢しようとしたけれど、やっぱりイってしまった。
もう、どうしたらいいのかわからなくなって、彼に腕と脚を絡める。ぎゅうっと全身で抱きつく。

どうしよう…もっと深くまでイかされたい…彼に…メチャクチャにされたいっ…

彼の突く動きに合わせて腰を振る。
もっと深くまで突いてもらえるように。

「っ…ねえ…おねーさんっ…気持ちいいっ…?僕のっ…気持ちいいっ…?」

耳元で囁かれて、夢中で頷く。

「んっ…気持ちいいっ…凄く気持ちいいっ…」

彼の身体が震えた。

「……もっと激しくしてもいい…?」

コクコクと頷く。
もう、メチャクチャにされたいっ…彼にメチャクチャにされたいっ…

「っ…してっ…」

クスリと笑ったような気配がして、思わず顔を見ようとしたけれど、その後すぐに大きく中を擦られて、訳がわからなくなった。

引き抜かれては突かれる。
さっきまでよりずっと大きな動き。
こんなに細い腕のどこに、そんな力があるのだろう…

そう思ってしまうくらいに力強く。
突かれるたびに、頭の中がグチャグチャになる。彼にグチャグチャにされる。

っ…気持ちっ…いいっ…

「あっ…ぁああっ…ぁあっ…」

口を閉じられない。
彼に…メチャクチャにされてるっ…

中がきゅうっと締まる。

「ねえ…おねーさんっ…気持ちいいっ…?こういうのっ…好きっ…?」

彼の言葉にガクガクと頷く。

「んっ…気持ちいいっ…お腹っ…いっぱいっ…突かれてっ…気持ちいいっ…」

「…っ…僕のっ…気持ちいいっ…?」

「うんっ…気持ちいいっ…凄くっ…気持ちいっ…」

もう、自分で腰を動かす余裕などない。彼にひたすら突かれるのが、気持ちよくてたまらない。

「…ね…もう…イってもいい?おねーさん…」

「んっ…イってっ……私と…一緒にっ…ぁっ…」

また一緒にイきたい。
彼と同時に気持ちよくなる感じ、また味わいたい…。

「…一緒に?」

聞き返されて頷くと、キスされた。

「可愛い…おねーさん……」

そのまま何度もキスされる。

「わかった。一緒にイこうね?おねーさん…」

その囁きでイってしまって、クスリと笑われた。

「…一人でイってもいいけど…僕がイく時も一緒にイってよ?」

その言葉でまたイって。

「っ…本当に可愛い…おねーさん…可愛いっ…」

その言葉に嬉しくなって、お腹が熱くなる。

…ここに…欲しい…彼の……

「っ…そろそろっ…僕も…またイくからっ…」

頷いて抱きしめて。
激しく突かれながらその瞬間を待つ。

「っ…イくっ…おねーさんのっ…中でっ…イくっ…おねーさんっ…おねーさんもっ…一緒にっ…イってっ…!」

切なげな声で囁かれて、コクンと頷いて。彼に中で出されながら、今までで一番深くイった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結・R18】姫様の玩具にされたメイドと騎士

ハリエニシダ・レン
恋愛
メイドさんが片思いの相手と無理矢理エッチなことをさせられて精神的にガツガツ傷つけられていきます。 巻き込まれた騎士はプライドをズタズタにされます。 姫様はそれを楽しみます。 徐々にエロく切なくなっていく方式 ◻︎◾︎◻︎◾︎◻︎ あらすじ 王宮で働くメイドのミリアは、一人の騎士に憧れを抱いていた。 もちろん身分が高く人気も高い彼と結婚できるなどとは思っていなかった。たまに見かけた時などに、その姿をそっと目に焼き付けては後で思い返してうっとりする。 その程度の淡い想いだった。 しかし、その想いに姫が気づいた。 姫はとても退屈していた。 とても。 だから、そのメイドでちょっと退屈を紛らわしたくなったのだ。 ちょっと純潔を失わせて、その心をボロボロにしてみたくなったのだ。 ほんの気まぐれ。 ちょっとした退屈しのぎ。 これは、そんな姫に狙われた二人の物語。 ◻︎◾︎◻︎◾︎◻︎ お知らせ: リチャードの奥様のスピンオフ「なにぶん、貴族の夫婦ですので」を公開しました。完結済み。 そちらはR15ですが、よろしければどうぞ。 姫様の乱れる姿が見たい!それを鑑賞するミリア達も!というリクエストに応えようとしてできた、ちょっとはっちゃけ過ぎの陵辱微百合エンド「下々を玩具にした姫の末路」も公開しました。 全4話、完結済みです。

性欲のない義父は、愛娘にだけ欲情する

如月あこ
恋愛
「新しい家族が増えるの」と母は言った。  八歳の有希は、母が再婚するものだと思い込んだ――けれど。  内縁の夫として一緒に暮らすことになった片瀬慎一郎は、母を二人目の「偽装結婚」の相手に選んだだけだった。  慎一郎を怒らせないように、母や兄弟は慎一郎にほとんど関わらない。有希だけが唯一、慎一郎の炊事や洗濯などの世話を妬き続けた。  そしてそれから十年以上が過ぎて、兄弟たちは就職を機に家を出て行ってしまった。  物語は、有希が二十歳の誕生日を迎えた日から始まる――。  有希は『いつ頃から、恋をしていたのだろう』と淡い恋心を胸に秘める。慎一郎は『有希は大人の女性になった。彼女はいずれ嫁いで、自分の傍からいなくなってしまうのだ』と知る。  二十五歳の歳の差、養父娘ラブストーリー。

【R18】絶倫にイかされ逝きました

桜 ちひろ
恋愛
性欲と金銭的に満たされるからという理由で風俗店で働いていた。 いつもと変わらず仕事をこなすだけ。と思っていたが 巨根、絶倫、執着攻め気味なお客さんとのプレイに夢中になり、ぐずぐずにされてしまう。 隣の部屋にいるキャストにも聞こえるくらい喘ぎ、仕事を忘れてイきまくる。 1日貸切でプレイしたのにも関わらず、勤務外にも続きを求めてアフターまでセックスしまくるお話です。 巨根、絶倫、連続絶頂、潮吹き、カーセックス、中出しあり。

【R18】義弟と一夜の過ちを犯してしまいました

ハリエニシダ・レン
恋愛
とても辛い事があってベロベロに酔って帰った夜、家には義弟しかいなかった……。 ※全体的にエロは薄くて少ない予定です。

【完結】堕ちた令嬢

マー子
恋愛
・R18・無理矢理?・監禁×孕ませ ・ハピエン ※レイプや陵辱などの表現があります!苦手な方は御遠慮下さい。 〜ストーリー〜 裕福ではないが、父と母と私の三人平凡で幸せな日々を過ごしていた。 素敵な婚約者もいて、学園を卒業したらすぐに結婚するはずだった。 それなのに、どうしてこんな事になってしまったんだろう⋯? ◇人物の表現が『彼』『彼女』『ヤツ』などで、殆ど名前が出てきません。なるべく表現する人は統一してますが、途中分からなくても多分コイツだろう?と温かい目で見守って下さい。 ◇後半やっと彼の目的が分かります。 ◇切ないけれど、ハッピーエンドを目指しました。 ◇全8話+その後で完結

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

性欲の強すぎるヤクザに捕まった話

古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。 どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。 「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」 「たまには惣菜パンも悪くねぇ」 ……嘘でしょ。 2019/11/4 33話+2話で本編完結 2021/1/15 書籍出版されました 2021/1/22 続き頑張ります 半分くらいR18な話なので予告はしません。 強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。 誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。 当然の事ながら、この話はフィクションです。

本編完結R18)メイドは王子に喰い尽くされる

ハリエニシダ・レン
恋愛
とりあえず1章とおまけはエロ満載です。1章後半からは、そこに切なさが追加されます。 あらすじ: 精神的にいたぶるのが好きな既婚者の王子が、気まぐれで凌辱したメイドに歪んだ執着を持つようになった。 メイドの妊娠を機に私邸に閉じ込めて以降、彼女への王子の執着はますます歪み加速していく。彼らの子どもたちをも巻き込んで。※食人はありません タグとあらすじで引いたけど読んでみたらよかった! 普段は近親相姦読まないけどこれは面白かった! という感想をちらほら頂いているので、迷ったら読んで頂けたらなぁと思います。 1章12話くらいまではノーマルな陵辱モノですが、その後は子どもの幼児期を含んだ近親相姦込みの話(攻められるのは、あくまでメイドさん)になります。なので以降はそういうのokな人のみコンティニューでお願いします。 メイドさんは、気持ちよくなっちゃうけど嫌がってます。 完全な合意の上での話は、1章では非常に少ないです。 クイック解説: 1章: 切ないエロ 2章: 切ない近親相姦 おまけ: ごった煮 マーカスルート: 途中鬱展開のバッドエンド(ifのifでの救済あり)。 サイラスルート: 甘々近親相姦 レオン&サイラスルート: 切ないバッドエンド おまけ2: ごった煮 ※オマケは本編の補完なので時系列はぐちゃぐちゃですが、冒頭にいつ頃の話か記載してあります。 ※重要な設定: この世界の人の寿命は150歳くらい。最後の10〜20年で一気に歳をとる。 ※現在、並べ替えテスト中 ◻︎◾︎◻︎◾︎◻︎ 本編完結しました。 読んでくれる皆様のおかげで、ここまで続けられました。 ありがとうございました! 時々彼らを書きたくてうずうずするので、引き続きオマケやifを不定期で書いてます。 ◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎ 書くかどうかは五分五分ですが、何か読んでみたいお題があれば感想欄にどうぞ。 ◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎ 去年の年末年始にアップしたもののうち 「うたた寝(殿下)」 「そこにいてくれるなら」 「閑話マーカス1.5」(おまけ1に挿入) の3話はエロです。 それ以外は非エロです。 ってもう一年経つ。月日の経つのがああああああ!

処理中です...