【何カ所か18禁]女神の伴侶戦記

かんじがしろ

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128盗品売買商人

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 雨が降りしきる中、黒い幌馬車が近衛師団にやってきた。
砂漠を旅していた時の姿を想像できない、
金ぴかな服装をしたユダが現れた。

「カジマ司令官様ご無沙汰しております。
今日は珍しいものをお待ちしました。」
と、言って精巧な象牙細工の置物を差し出した。

「おお、ユダさんコオル街には無事に着きましたか?」
「有難うございました。コオル街に無事について、
今日は故郷の空の下に帰れました。」

「故郷?」
「バルカのエステート侯爵国が私の生まれ故郷です。」
「故郷に錦を飾れたのですね。」
「二年ぶりです。」

「今日来た理由は?」
「カジマ司令官様の紹介状を、
ヒルルマ司令官様宛に書いていただきたいのです。」

「理由は?」
「特別の取引の許可をいただきたいのです。」

「それは無理。特別の取引の認可は協力者商人達だけで、
ヒルルマ司令官の管轄だ。」
「勿論、お二人にはそれなりの報酬は用意します。」

「俺はガサツな男なので、この様な器用に彫り込んだ、
象牙細工の置物の価値などわからん、持って帰ってくれ。」
と、鹿島は象牙細工の置物を鼻で笑うと、
ユダの顔が一瞬険しくなった。

「猫亜人の聖杯を持っているカジマ司令官様の軍は、
砂漠では無敵でしょうね。」
と、作り笑いで取り繕った。

「あ、あれか。随分と助かったな。」
と、鹿島は布をかぶせた荷物の塊に目を移した。

「ま、あれのおかげで、お互い今笑っていられる。
特別の取引の認可が欲しいのであれば、協力者になってくれ。」
「協力者を目指します。」
と、ユダは言って、持って来た象牙細工の置物を、
大事そうに抱えてゲルから出ていった。

 何とか読み取れる古ぼけた看板には、
ユダ商会と書いてある奥の部屋で、埃の積もった椅子とテーブルに、埃を払いながらユダと二人の男は腰掛けた。

 三人は何かの見取り図を開いて、
「ここに二人、ここが詰所、歩哨のコースはこっちから来て、こう動く。時間は五分間隔です。」

「忍び込んで、盗み出せるか?」
「俺たちに出来ない事は無い。
ポーラド国グヤーシュ公爵特使の荷物から、
象牙細工の置物を盗み出せたではないか。信用しろよ。」
「信用しているが、周りは兵隊だらけだぞ。」

「それより、盗み出すブツの特徴を、再度説明してくれ。」
と、その時表の扉を叩く音が響いた。

「ユダさん。帰って来たのだろう。俺だ!パンダだ!」
と、叫びながら扉をたたき続けている。

 ユダは広げた見取り図を懐にしまうと、扉に向かった。
「何の用だ!」
「商売に決まっているだろう。売りたいものがあるのだ。」
と、パンダは急に声を潜めて話し出した。

 ユダは静かに扉を開けると、
表を警戒するように見回すと直ぐにパンダを中に引き入れた。

「二年ぶりか。帰って来てくれて嬉しいぜ。
だけどスゲー埃だらけではないか。美人な賄さんはどうした?」
「いらぬことは言うな。何を持ってきた?」

「爆裂魔法を閉じ込めることができる、武器です。」
「爆裂魔法の武器?」

 パンダは長い筒を包んでいた布を解きだした。
「なんだ、これは?」
「亜人協力国の軍演習場から、盗んできたようです。」

「ただの木材具ではないか?」
「所が、ここから矢が飛び出すそうです。」
と、パンダは木材具の先に指をあてた。

「確かに、このような物であったが、、。使い方がわからん。」
「金貨一枚で。」
「使い方がわからん物に金貨は無理だ。
大銀貨なら足賃込みで二枚だ。」
「俺の取り分がない!」
「なら、他を当たれ。」

「今度の行政官は賄賂が聞かないので、買取屋が居なくなっちまって、盗品の売買が出来無くなってしまっているのでさ。」
「では、大銀貨三枚出してやるが、盗み出したものを連れてこい。」

「連れてくるのはいいが、バツが悪く無いですか?」
「バツが悪い?」

「盗み出したのは、美人な賄さんの娘だから。」
「トナカイ野郎、まだ借金だらけか?」

「娘を金貨二枚で売りに出しているようです。」
ユダは考え込むと、

「俺のことは内緒で、娘を金貨二枚で買って来い。
娘を連れてこられたなら、物は足賃込みで大銀貨五枚出してやる。」
と、ユダは険しい顔でパンダを睨み付けた。

 パンダは部屋の隅で震えているサーラーに卑猥な目を向けていた。

 やせ細った鼻の真っ赤な男は、虚ろであった目を輝かせだした。

「金貨一枚だと!金貨二枚でないとだめだ。」
「こんな小汚い娘を金貨二枚では無理だ。欲張るな。
おれは木材具を大銀貨二枚で買ってやったが、損をしてしまった。
また損するかもしれないが、
古い付き合いだ、追加で大銀貨三枚出してやる。」

「借金は?」
「別に決まっているだろう。金利は勘弁してやろう。
借金棒引きで、大銀貨五枚渡してやる。」
「分かった。大銀貨五枚くれ。」

「お父さん。やめてください。私は一生懸命働きます。
売らないでください。」
「ほら、とっとと娘を連れ出せ!」
と、パンダは配下の者等に怒鳴った。

「踏み込みますか?」
「いや、まて。
目の周りがあざの男が出入りしていたユダ商会が気になる。
泳がしてみよう。」

「提督閣下のテントに来ていた、ユダと言う男ですか?」
と、
司法長官メイディが付けていた腕章を引き継いだ司法長官サクラは、無線機を覗き込んでいるはやる騎士団を制した。

「提督閣下は、ユダのことも調べてくれと言っていた。
少女につけた発信機は、思わぬ結果を出すかもしれない。」
と受信機を聞き入っていた、イアラも何かを悟ったように言い出した。

「盗品売買の男が出入りするのは、碌な野郎ではないでしょう。」
「最初パンダ男が尋ねたときの、ユダの目つきの悪さも気になる。」
と、聖騎士団からユダを罵倒する声が出だした。

「連れて来てきやした。」
と、パンダはユダ商会のドアを開けた。

「おおう。母親似の美人ではないか。」
「上玉でしょう。幾らか上乗せして頂けませんか?
それに砂漠の向こうから、ごっそりと盗品を持ち込んだのだろう。」

「これを持ってサッサと出ていけ。」
と、言って、ユダは金貨二枚と大銀貨五枚をテーブルに投げた。

 サーラ―は部屋の中を見回しながら、
「お母さんはどこですか?」

「淫売女は、砂漠の向こうモーゴー国都平京の行政官に、
奴隷女として、賄賂代替わりに渡した。
今頃はもう飽きたころだろうから、
運が良ければ売春宿にでも居るだろう。」

「酷い。お母さんを売ったのですか?」
「本人も好きな事をしながら、飯が食えるのだ。本望だろう。」

「砂漠の向こうでは、帰れないでしょうに。」
「俺は本人の希望で、遠くへ行きたいと言うので、
砂漠の先まで送ってやっただけだ。恨まれる筋合いはない。」

「ボス。いい女だな。ボスの味見の後、俺らにも分けてくれよ。」
と、泥棒自慢していた二人が部屋へ入ってきた。

「だめだ。この娘はカジマ司令官に送る賄賂だ。
あの司令官、相当の女好きらしいから、喜んで受け取るだろう。」
と、ユダは微笑んだ。

「グヤーシュ公爵特使の荷物から盗み出した、
象牙細工を受け取らなかったのに、女は受け取ると?」
「人は必ず弱みはある。あ奴には女だ。」
と、にやけた。

「ボス。そろそろ例の話を。」
「おう、そうだな。おい娘。お前はこれを盗めた時の話をしろ。」
と言って、木材具を取り出した。

「いい。誰かに銃の拾った時の話を聞かれたときは、
私の言う通り話すのよ。」
と言ったイアラの教え通り、サーラ―はしゃべりだした。

「鍛錬所の前にある、厠の前に落ちていました。」
「落ちていた?盗んだのだろう。」
「拾っただけです。」

 ユダは鼻で笑うと、
「逃げるときに、よく見つからなかったな。」
「飛んできたそこの布にくるめて、走りました。」
と言って、無造作に投げ棄ててある布を指さした。

「この布は何に使うものだ?」
「ベッドのカバーらしいです。」
「おう。聖杯をくるめる。」
と、泥棒自慢していた一人が、拳を握った手をユダは叩いた。

「娘の前だ。気を付けろ。」
と言って、ユダは少女の逃げたコースを確認しながら、
手薄な監視場所を推測しだした。

「娘を奥の部屋へ連れてけ。」
と、ユダは言うと、懐から見取り図を再び広げた。

「今、聖杯と聞こえたが?」
「聞こえた。」
と、イアラと司法長官サクラは互いに顔を見合わせた。
「直ぐに閣下に連絡しよう。」

「閣下。
ユダの仲間から聖杯の話が出ましたが、心当たりはありますか?」
「ある。
聖杯を見つめるユダの眼が異常な輝きを感じさせた時があった。」

「矢張り今日のユダの訪問理由目的はカムフラージュで、
別の目的があったと?」
「今日の訪問理由も本心だろうが、
更に他の目的もあるとすれば聖杯かも。
聖杯を持つ俺の軍は砂漠では無敵だろうと言ったが、
砂漠を旅するのに聖杯があれば、
何の憂いもないとの意味だったのだろう。」

「聖杯を盗み出すかも。だったら今夜来ますでしょうか?」
「来るかもしれない。歓迎してやろう。」

 パンダと呼ばれた男がサーラ―を連れ出した家に、幼い子供が駆け込んできた。
「お父さん。
お姉さんは、お母さんの働いていた家に連れていかれたよ。」
と、七歳くらいの女の子は酒瓶を握った男に報告した。

「なに!ユダ商会にか?」
「うん。お姉さんの行き先を見てこいと言われたので、
キチンと後ろから付いて行ったよ。
そしたらお姉さんは、お母さんの働いていたお店に連れていかれたよ。」

「あの間男。帰って来やがったか。」
と言って男は立ち上がるが、
足がもつれた様子で転倒してしまい、眉間から血が流れてきた。

 鼻の真っ赤なトナカイ男は、眉間の血に興奮したのか、
元からそうする心算であったのか、
壁に垂らしてある剣に手をかけると、鞘から錆びだらけの剣を抜き、先程までふらついていたのが噓だと思えるぐらいに駆け出した。

「間男野郎、出てこい!」
とトナカイ男は事務所の中に駆け込んで、
奥の部屋のドアを開けた瞬間、トナカイ男の胸にはナイフが刺さった。

「サーラ―の父親が剣を持ってユダの家に飛び込んだ。」
と、窓から監視していた聖騎士が叫ぶと、
聖騎士団の詰め所は騒然となった。

 聖騎士団がユダ商会の事務所に飛び込むと、
トナカイ男は既にこと切れていた。

「お父さんしっかりして!」
とサーラ―は父親を起こそうとしているが、両手は真っ赤であった。

「聖騎士団団長、司法長官サクラである。これは何事だ!」
「正当防衛だ!いきなり切りかかったので、仕方がなかった。」

「過剰防衛の疑いがある。家宅捜査せよ!」
とサクラが叫ぶと、

「俺はカジマ司令官の命の恩人だぞ。」
「閣下の命の恩人?」
「カジマ司令官の軍が、
無事に砂漠を越えきれたのは、俺のおかげだ!」
「それはそれ。過剰防衛の疑いはそんな事では晴れない。」

 今回の司法長官も手厳しいようである。
「団長。盗難の銃が見つかりました。」
と、にやけた顔で聖騎士が現れた。

「窃盗容疑も増えたな。」
「それはサーラ―が持ち込んだのだ!」

「この娘か」
「そうだ。買ってはいない。鑑定だけだ。」
「グヤーシュ公爵特使の荷物から盗まれたと思われる、
象牙細工が出て来ました。」
「それではゆっくりと詰所で聞こう。」

 イアラはサーラ―の血だらけの手を握り、
「サーラ―も行こう。」
「あたしが捕まると、妹はどうなりますか?」
「あ、そうだね。妹も迎えに行こう。」
「何処に連れていかれるのでしょうか?」
「ガイア教会の孤児院で、そこに行くと、毎日食事ができて、
学校にも行けるよ。いっぱい友達が待っているよ。」
と言って、イアラはサーラ―の手を拭きながら、にこやかに微笑んだ。

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