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125メイドームの憂鬱と恋?
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二十歳になったばかりのメイドームの周りは、
まだ十二三歳ぐらいの色んな種族の子供たちだけである。
メイドームは、
姉のオトロシ州知事夫人メイディに見送られて神降臨街に着いたが
メイディの頼みなので、
運営委員会の推薦で法律学と政治学を学ぶ為の神降臨街大学に入学出来たが、
掛け算は何とか理解しているようだが、
割り算になるとさっぱりであった。
ましてや数学のことになると、まったく理解しないだけでなく、
単語さえも初めて聞いた有様であった。
運営委員会は、
急遽メイドームの神降臨街大学入学を辞退させなければならなくなり、
法律学と政治学の講義は講聴者としての立場だけにした。
そして、メイドームはオトロシ州知事夫人メイディの指示で、
初等科の子ども達に交じって算数の授業を受けさせられていた。
「お兄ちゃん。暑い。吹雪魔法をやって!」
とメイドームの隣の女の子ミルが叫ぶと、
教室中が催促の合唱をしだした。
「いでよ。こなゆき!」
と言って、手を上にあげると、教室中を粉雪が降り落ちてきた。
この場面だけだとかなりの人気者だが、
普段は子供達から蔑まれる視線を感じていた。
ヤンややんやの声援にメイドームはさらに落ち込んでいく。
メイドームを更に憂鬱にするのが、
法律学と政治学の講義を講聴者として向かう先であった。
メイドームは朝から蒸し暑い中で、
法律学と政治学の講義を熱心に聞いていろんな質問をする学生を訝しげに見ていた。
講師から個人の尊厳の定義を問われた女性は蒸し暑いのか、
顔中から大粒の汗を流していた。
その女性を見たメイドームは、
時々廊下ですれ違う憧れのマドンナだと気が付いた。
メイドームにとっては、大学内での自分の立場は劣等生の位置であり、ほかの学生からの蔑まれた眼は針の筵であった。
そんな立場の自分が、大学一のマドンナに声掛けなど無理であった。
法律の講義中、講師はせわしなく汗を拭いている娘に、
「君は、確か元ヒット国王女であったか?尊厳の定義を知っているか?」
「尊厳に関しては、人の存在を尊い、法律においては権威を貴ぶ事です。」
と、答えながらも大量の汗がしたたり落ちていた。
「いでよ。こなゆき。」
と、メイドームは小声で唱えると、
指先を元ヒット王女シリーの方へ向けた。
シリーの頭上に黒い雲が現れると、
粉雪が冷気と共にシリーの肩に落ちてきた。
講義室でざわめきが起きだすと、シリーは部屋の隅の方を睨んだ。
メイドームはシリーと目が合うと、直ぐに机にうつぶせた。
メイドームは講義が終わるまで机にうつぶせしていると、
「起きていますか?」
と、メイドームは肩をたたかれて目を覚ました。
「さっきはありがとう。もう少しで、熱中症で倒れていたかも。」
と満面笑顔のマドンナがいた。
「次の講義、冷気付きの隣でいいかしら?」
「はい。どうぞ。」
と言って、メイドームは立ち上がると、
講義室中の男性から、抗議の視線を受けているのに気が付いた。
「さっきの魔法を使える他の人を知っているが、
吹雪魔法でしたでしょうか?」
「はい。吹雪魔法でしたが、
気づかれないように隠れて魔法を作動させたのに、
どうしてわかったのですか?」
「貴方は魔力を隠せないようね。」
と言って、シリーはにこりと微笑んだ。
次の講義中、シリーはノートに講義内容を書きこんでいるが、
メイドームは、教科書を開いてはいるが、ノートは机の上には無かった。
「内容を写し取らなくても、覚えきれるのですか?」
と、シリーは心配そうにメイドームを覗き込んだ。
「そいつは学生でなくて、お飾りお客だ。」
と、前の席の男がシリーに振り向いてにやけた。
「私は、あなたとお話ししていません。」
と言って、前の席の男の顔を避けるように横を向いて、
「この授業が終わったら、お礼にケーキ屋へ招待するわ。」
と、シリーはメイドームに微笑んだ。
ケーキ屋の席で座っているメイドームは、
次々とケーキを平らげていくシリーの口元を眺めている。
「食べている?私のおごりだから、遠慮しないで。」
と、シリーは、ケーキ以外のことには関心がないようである。
「あ~。メイドームだ!」
と、席の後ろからミルの声がした。
「ミルちゃん!お兄さんに対して、なんて声を出すの、
メイドームさん。娘が失礼な声掛けして、ごめんなさいね。」
「だって、同級生で友達だよ。」
口元にクリームを付けたシリーとツルは、
ミルの言葉を理解できない様子で唖然としていた。
「ミルちゃんとは、隣同士の席に座っているメイドームです。」
「え、北の国フィルノル国の噂の王子様ですか?」
とミルが驚くと、
「え~。フィルノル国?元騎士団長メイディの国の王子様。
メイディは公女との噂を聞いていたが、親戚なの?」
シリーも驚きの声を上げた。
「メイディ女王は私の姉です。」
「メイディが女王?」
「先月王座を譲渡されました。」
「メイディは継承資格者を放棄して、
守り人で鬼の教官ビリー知事と結婚したのに、女王?」
「私がふがいなく、決闘立ち合いで負けてしまったので、
継承資格を姉に奪われてここの神降臨街に追放されました。」
「だから、同じ吹雪魔法なのね。」
と、変な納得をしているシリーである。
「でも、王子様は、
神降臨街で法律と行政を勉強するための留学中なのでしょう。」
「貴方は、私の事を詳しいけれど、どちら様でしょうか?」
「あ、ごめんなさい。まだ挨拶が終わってなかったですね。
私は、先端服装学園長ツルといいます。」
「服装デザイナーで、ムースン財閥の筆頭株主ツル様ですか?」
と、又もやシリーは驚いているが、
ツルは応える事無く、にこりとするだけであった。
「メイドーム。貴方は、メイディに負けるほど弱いの?」
「弱くはないが、何かに拒まれて負けたのです。」
「攻撃を拒まれた?鱗甲冑に?」
「姉は妊婦でしたので、甲冑は着けていませんでした。」
「妊婦の姉に負けた?私に弟子入りしてみる?
条件として私の下僕でアッシー君です。特に吹雪魔法の援護です。」
と、暑さに弱いと自覚しているシリーの下心からのようである。
「私は、シリーの下僕でアッシー君になります。
ついでに、法律と行政をも指導してほしいです。」
「わかった。では、時々美味しい物をご馳走しろ。」
「契約成立です。」
女の親切は打算のご馳走目当て、男の親切は下心?
メイドームの恋が成就したならば、尻に引かれそうな走り出しである。
まだ十二三歳ぐらいの色んな種族の子供たちだけである。
メイドームは、
姉のオトロシ州知事夫人メイディに見送られて神降臨街に着いたが
メイディの頼みなので、
運営委員会の推薦で法律学と政治学を学ぶ為の神降臨街大学に入学出来たが、
掛け算は何とか理解しているようだが、
割り算になるとさっぱりであった。
ましてや数学のことになると、まったく理解しないだけでなく、
単語さえも初めて聞いた有様であった。
運営委員会は、
急遽メイドームの神降臨街大学入学を辞退させなければならなくなり、
法律学と政治学の講義は講聴者としての立場だけにした。
そして、メイドームはオトロシ州知事夫人メイディの指示で、
初等科の子ども達に交じって算数の授業を受けさせられていた。
「お兄ちゃん。暑い。吹雪魔法をやって!」
とメイドームの隣の女の子ミルが叫ぶと、
教室中が催促の合唱をしだした。
「いでよ。こなゆき!」
と言って、手を上にあげると、教室中を粉雪が降り落ちてきた。
この場面だけだとかなりの人気者だが、
普段は子供達から蔑まれる視線を感じていた。
ヤンややんやの声援にメイドームはさらに落ち込んでいく。
メイドームを更に憂鬱にするのが、
法律学と政治学の講義を講聴者として向かう先であった。
メイドームは朝から蒸し暑い中で、
法律学と政治学の講義を熱心に聞いていろんな質問をする学生を訝しげに見ていた。
講師から個人の尊厳の定義を問われた女性は蒸し暑いのか、
顔中から大粒の汗を流していた。
その女性を見たメイドームは、
時々廊下ですれ違う憧れのマドンナだと気が付いた。
メイドームにとっては、大学内での自分の立場は劣等生の位置であり、ほかの学生からの蔑まれた眼は針の筵であった。
そんな立場の自分が、大学一のマドンナに声掛けなど無理であった。
法律の講義中、講師はせわしなく汗を拭いている娘に、
「君は、確か元ヒット国王女であったか?尊厳の定義を知っているか?」
「尊厳に関しては、人の存在を尊い、法律においては権威を貴ぶ事です。」
と、答えながらも大量の汗がしたたり落ちていた。
「いでよ。こなゆき。」
と、メイドームは小声で唱えると、
指先を元ヒット王女シリーの方へ向けた。
シリーの頭上に黒い雲が現れると、
粉雪が冷気と共にシリーの肩に落ちてきた。
講義室でざわめきが起きだすと、シリーは部屋の隅の方を睨んだ。
メイドームはシリーと目が合うと、直ぐに机にうつぶせた。
メイドームは講義が終わるまで机にうつぶせしていると、
「起きていますか?」
と、メイドームは肩をたたかれて目を覚ました。
「さっきはありがとう。もう少しで、熱中症で倒れていたかも。」
と満面笑顔のマドンナがいた。
「次の講義、冷気付きの隣でいいかしら?」
「はい。どうぞ。」
と言って、メイドームは立ち上がると、
講義室中の男性から、抗議の視線を受けているのに気が付いた。
「さっきの魔法を使える他の人を知っているが、
吹雪魔法でしたでしょうか?」
「はい。吹雪魔法でしたが、
気づかれないように隠れて魔法を作動させたのに、
どうしてわかったのですか?」
「貴方は魔力を隠せないようね。」
と言って、シリーはにこりと微笑んだ。
次の講義中、シリーはノートに講義内容を書きこんでいるが、
メイドームは、教科書を開いてはいるが、ノートは机の上には無かった。
「内容を写し取らなくても、覚えきれるのですか?」
と、シリーは心配そうにメイドームを覗き込んだ。
「そいつは学生でなくて、お飾りお客だ。」
と、前の席の男がシリーに振り向いてにやけた。
「私は、あなたとお話ししていません。」
と言って、前の席の男の顔を避けるように横を向いて、
「この授業が終わったら、お礼にケーキ屋へ招待するわ。」
と、シリーはメイドームに微笑んだ。
ケーキ屋の席で座っているメイドームは、
次々とケーキを平らげていくシリーの口元を眺めている。
「食べている?私のおごりだから、遠慮しないで。」
と、シリーは、ケーキ以外のことには関心がないようである。
「あ~。メイドームだ!」
と、席の後ろからミルの声がした。
「ミルちゃん!お兄さんに対して、なんて声を出すの、
メイドームさん。娘が失礼な声掛けして、ごめんなさいね。」
「だって、同級生で友達だよ。」
口元にクリームを付けたシリーとツルは、
ミルの言葉を理解できない様子で唖然としていた。
「ミルちゃんとは、隣同士の席に座っているメイドームです。」
「え、北の国フィルノル国の噂の王子様ですか?」
とミルが驚くと、
「え~。フィルノル国?元騎士団長メイディの国の王子様。
メイディは公女との噂を聞いていたが、親戚なの?」
シリーも驚きの声を上げた。
「メイディ女王は私の姉です。」
「メイディが女王?」
「先月王座を譲渡されました。」
「メイディは継承資格者を放棄して、
守り人で鬼の教官ビリー知事と結婚したのに、女王?」
「私がふがいなく、決闘立ち合いで負けてしまったので、
継承資格を姉に奪われてここの神降臨街に追放されました。」
「だから、同じ吹雪魔法なのね。」
と、変な納得をしているシリーである。
「でも、王子様は、
神降臨街で法律と行政を勉強するための留学中なのでしょう。」
「貴方は、私の事を詳しいけれど、どちら様でしょうか?」
「あ、ごめんなさい。まだ挨拶が終わってなかったですね。
私は、先端服装学園長ツルといいます。」
「服装デザイナーで、ムースン財閥の筆頭株主ツル様ですか?」
と、又もやシリーは驚いているが、
ツルは応える事無く、にこりとするだけであった。
「メイドーム。貴方は、メイディに負けるほど弱いの?」
「弱くはないが、何かに拒まれて負けたのです。」
「攻撃を拒まれた?鱗甲冑に?」
「姉は妊婦でしたので、甲冑は着けていませんでした。」
「妊婦の姉に負けた?私に弟子入りしてみる?
条件として私の下僕でアッシー君です。特に吹雪魔法の援護です。」
と、暑さに弱いと自覚しているシリーの下心からのようである。
「私は、シリーの下僕でアッシー君になります。
ついでに、法律と行政をも指導してほしいです。」
「わかった。では、時々美味しい物をご馳走しろ。」
「契約成立です。」
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