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107第一次組織体制
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亜人協力国は樹海東側大陸三億人を併合して、
いよいよ樹海三方の外側に向かう時が来た。
北側には、大河を挟んだ針葉樹の森を抜けて北国に向かい。
西側には、進行方向の樹海すべてを伐採して、砂漠と草原に向かう。
南には、海軍の力をもって船出し、大小の島々を統治しながら、
樹海山脈の裏側になる南の国々を併合しなければならない。
東には大滝下大河の中に浮かんでいる島々を橋でつないで、
針葉樹の森へ進撃する師団は、第一師団で決定した。
大河向かいの針葉樹の森を伐採した木材の加工は、
製材所と製紙工場を順に建てていくようである。
第一師団は十万の軍を再編成した後に、
大滝周りの樹海跡地整地と橋の工事に取りかかった。
第二師団は十万軍を編成すると、
樹海西外側に向かって樹海伐採と線路に道路の敷設を担当した後に、
樹海外の草原と砂漠に、線路と道路の敷設に向かう予定である。
第三師団は、八万軍に増やして編成し直した後には、
鉄の国の監視と亜人協力国内の治安対応である。
独立師団は四万のエルフ軍を編成すると、樹海西側から南に向かい、第二師団の残した伐採と魔獣や猛獣それに得意の魔物討伐である。
残る南側海洋担当は、これから編成されるであろう、
ヤン元帥の指揮する海軍である。
トーマス元帥の計画だとあと三師団の編成は可能であると言われて、鹿島は元陸戦隊に、
ヤンへの援護部隊編成の計画をして実行するように指令を出した。
各連隊では、戦闘経験のない若い将校が配属されたが、
互いに葛藤しだしているようである。
これは一時のことであり、
軍隊では一つの通過点だと気にされてはいないようである。
若い戦闘経験のない者は、
部下の犠牲を抑えるよう教育されているはずである。
それを第一に考えて行動すれば、互いの信頼は増していくだろう。
着々と若い将校たちが経験を積んで行くと、
三師団の追加編成は国民皆兵役義務なので、何時でも可能である。
しかしながら、まだ軍への加入人気熱は高く、
国民皆兵役義務はまだ実行されていない。
裂虎丸王とヒルルマ統監は各州からの官僚を受け入れた。
官僚が統治しだすとこれがうまく機能して、
各領地の支配者たちの不正を暴き、治安もよくなったが、
火の国の統治を任されていたヒルルマ統監と裂虎丸王は、
全て領主たちを解任してしまったので、かなりの恨みを買ってしまった。
裂虎丸王は退位して軍への異動を希望していた。
トーマス元帥はそれを受け入れて、
裂虎丸を第三師団の連隊長に任命した。
これでやっと鹿島の希望である火の国総監府の設置を申請して、
独立師団ハスネ副司令官を初代総監府長に任命して火州知事とした。
そして、間もなく鉄の国テルモト王からの、突然の併合要請であった。
鉄の国では大勢の農奴達が逃亡を図り、
ムー州の国境から無人の荒野を簡単に越えて行き、
耕作地から百万の農奴が居なくなってしまったようである。
その農奴はすべて亜人協力国の州と多くは樹海跡地で受け入れていた。
降臨街と樹海跡地の人口は優に五百万人を超えていた。
鉄の国では経済が崩壊して、
貨幣不足が再び起きたが対応のすべがなく、
テルモト王は知事として残れるのであれば、
併合されても良いとの事である。
キョクトウ知事と白石知事は共に、
監査官と官僚の送り込みに対して其々は多くの推薦人を紹介してきた。
鹿島は、それを了解して、キョクトウ知事と白石知事のすり合わせで、監査官と官僚の手配を頼んだ。
テルモト知事の側近は、汚職と職権乱用等の罪ですべてが逮捕されて、
各領主たちも残らず消えてしまい、
テルモト知事の周りは監査官と官僚だけになってしまった。
鉄州は厳しい法治の見本とさえ言われた。
落ちているゴミさえも拾えない厳しさであり、
その恨みはテルモト知事に向いた。
ただ美点は、
釣銭のごまかしさえもなくなった事が運営委員会に報告された。
後で白石知事に尋ねると、全て柳生の草からの情報で、
隠れて糸を引いていた連中も一網打尽にできたらしい。
柳生を誰の下に付けるべきか、
運営委員会四人とトーマス元帥を加えたメンバーで秘密の話し合いをして、
鹿島の直管にとの事であったが、
鹿島はテテサ教皇に預けることとした。
テテサ教皇の下であれば、情報の確認が容易いのではと思われた。
宗矩を呼んで、テテサ教皇様の下で働けるかの確認をすると、
巴姫の了解を頂ければ、鹿島の意向を尊重すると言ってくれた。
これでテテサ教皇は、表の司法と裏の監査を手に入れたのであった。
亜人協力国では、中央の軍事力と既存住民代表知事に、
宗教の三つの力が働いていくだろう。
その力はすべて運営委員会に集まり、そこで切磋琢磨するだろう。
中央の軍事力とはコーA.Iを自由に操り、
最強の武器を持ったマーガレットである。
運営委員会の全員が、
コーA.I=マーガレットだと知っていることである。
第一師団から順に観閲式(かんえつしき)を行い、
任務地派遣を見送った。
第一師団においては、
小隊や中隊を任されていたカナリア街の七人の十代の若者たちの活躍は目覚ましかった様であり、
三人の大隊長と四人の中隊長に昇進していて、
それぞれ第一師団と第二師団に配属されている。
第一師団と第二師団の観閲式(かんえつしき)は、
同じ日の前後に行ったのだが、
貴賓観覧席にはジョシュー知事夫妻の参加者も見受けられた。
ジョシュー知事夫妻の心中は不安なのか、
我が子と思うカナリア街の七人の十代の若者達を、
情報の少ない樹海の外側は激務であろうからと、
遠征を見送らねばならないと感じているようである。
盛大に見送る人々は、
妻や子供達に両親や兄弟そして恋人等の心情は、
ジョシュー知事夫妻と同じであろう。
第三師団は警察権があるので、
日出国州の捜索法治者を全て与力と改めて、
古参の与力を各州の警察署長に任命すると、
各州の組織と規律を統一しだしていた。
独立師団は猫亜人を加えて、魔獣や猛獣及び魔物討伐隊を組織化して、樹海の内側全てから、
亜人協力国住民の生活安全を脅かすすべての駆除に特化した。
猫亜人看護隊は、平時にはガイア教会病院で協力しながら、
回復魔法師を加えて三万人組織の強化を図っている。
亜人協力国の行政組織は全て整えられたようで、
多くの官吏(かんり)も育っている。
法治国家としての国家公務員と地方公務員制度の組織が機能しだしている。
目覚ましく発展したのは民間企業で、
特にエルフ長老たちの作る各種薬剤である。
薬師はどんな田舎にも居るので、
医師替わりを司る事が出来る様になった。
民間企業においては、
作る先からすべて売れるので量産体制が発展した。
中央銀行の目標は、
元航宙軍メンバーとコーA.Iの協力を得て貨幣のカード化である。
カードの便利さを知ったならば、此れもすぐに浸透するであろう。
コーA.Iからの報告では、既に亜人協力国の化学力は、
銀河連合の初期段階まで高まっているが、
運用面ではまだ難があるとの事である。
いよいよ樹海三方の外側に向かう時が来た。
北側には、大河を挟んだ針葉樹の森を抜けて北国に向かい。
西側には、進行方向の樹海すべてを伐採して、砂漠と草原に向かう。
南には、海軍の力をもって船出し、大小の島々を統治しながら、
樹海山脈の裏側になる南の国々を併合しなければならない。
東には大滝下大河の中に浮かんでいる島々を橋でつないで、
針葉樹の森へ進撃する師団は、第一師団で決定した。
大河向かいの針葉樹の森を伐採した木材の加工は、
製材所と製紙工場を順に建てていくようである。
第一師団は十万の軍を再編成した後に、
大滝周りの樹海跡地整地と橋の工事に取りかかった。
第二師団は十万軍を編成すると、
樹海西外側に向かって樹海伐採と線路に道路の敷設を担当した後に、
樹海外の草原と砂漠に、線路と道路の敷設に向かう予定である。
第三師団は、八万軍に増やして編成し直した後には、
鉄の国の監視と亜人協力国内の治安対応である。
独立師団は四万のエルフ軍を編成すると、樹海西側から南に向かい、第二師団の残した伐採と魔獣や猛獣それに得意の魔物討伐である。
残る南側海洋担当は、これから編成されるであろう、
ヤン元帥の指揮する海軍である。
トーマス元帥の計画だとあと三師団の編成は可能であると言われて、鹿島は元陸戦隊に、
ヤンへの援護部隊編成の計画をして実行するように指令を出した。
各連隊では、戦闘経験のない若い将校が配属されたが、
互いに葛藤しだしているようである。
これは一時のことであり、
軍隊では一つの通過点だと気にされてはいないようである。
若い戦闘経験のない者は、
部下の犠牲を抑えるよう教育されているはずである。
それを第一に考えて行動すれば、互いの信頼は増していくだろう。
着々と若い将校たちが経験を積んで行くと、
三師団の追加編成は国民皆兵役義務なので、何時でも可能である。
しかしながら、まだ軍への加入人気熱は高く、
国民皆兵役義務はまだ実行されていない。
裂虎丸王とヒルルマ統監は各州からの官僚を受け入れた。
官僚が統治しだすとこれがうまく機能して、
各領地の支配者たちの不正を暴き、治安もよくなったが、
火の国の統治を任されていたヒルルマ統監と裂虎丸王は、
全て領主たちを解任してしまったので、かなりの恨みを買ってしまった。
裂虎丸王は退位して軍への異動を希望していた。
トーマス元帥はそれを受け入れて、
裂虎丸を第三師団の連隊長に任命した。
これでやっと鹿島の希望である火の国総監府の設置を申請して、
独立師団ハスネ副司令官を初代総監府長に任命して火州知事とした。
そして、間もなく鉄の国テルモト王からの、突然の併合要請であった。
鉄の国では大勢の農奴達が逃亡を図り、
ムー州の国境から無人の荒野を簡単に越えて行き、
耕作地から百万の農奴が居なくなってしまったようである。
その農奴はすべて亜人協力国の州と多くは樹海跡地で受け入れていた。
降臨街と樹海跡地の人口は優に五百万人を超えていた。
鉄の国では経済が崩壊して、
貨幣不足が再び起きたが対応のすべがなく、
テルモト王は知事として残れるのであれば、
併合されても良いとの事である。
キョクトウ知事と白石知事は共に、
監査官と官僚の送り込みに対して其々は多くの推薦人を紹介してきた。
鹿島は、それを了解して、キョクトウ知事と白石知事のすり合わせで、監査官と官僚の手配を頼んだ。
テルモト知事の側近は、汚職と職権乱用等の罪ですべてが逮捕されて、
各領主たちも残らず消えてしまい、
テルモト知事の周りは監査官と官僚だけになってしまった。
鉄州は厳しい法治の見本とさえ言われた。
落ちているゴミさえも拾えない厳しさであり、
その恨みはテルモト知事に向いた。
ただ美点は、
釣銭のごまかしさえもなくなった事が運営委員会に報告された。
後で白石知事に尋ねると、全て柳生の草からの情報で、
隠れて糸を引いていた連中も一網打尽にできたらしい。
柳生を誰の下に付けるべきか、
運営委員会四人とトーマス元帥を加えたメンバーで秘密の話し合いをして、
鹿島の直管にとの事であったが、
鹿島はテテサ教皇に預けることとした。
テテサ教皇の下であれば、情報の確認が容易いのではと思われた。
宗矩を呼んで、テテサ教皇様の下で働けるかの確認をすると、
巴姫の了解を頂ければ、鹿島の意向を尊重すると言ってくれた。
これでテテサ教皇は、表の司法と裏の監査を手に入れたのであった。
亜人協力国では、中央の軍事力と既存住民代表知事に、
宗教の三つの力が働いていくだろう。
その力はすべて運営委員会に集まり、そこで切磋琢磨するだろう。
中央の軍事力とはコーA.Iを自由に操り、
最強の武器を持ったマーガレットである。
運営委員会の全員が、
コーA.I=マーガレットだと知っていることである。
第一師団から順に観閲式(かんえつしき)を行い、
任務地派遣を見送った。
第一師団においては、
小隊や中隊を任されていたカナリア街の七人の十代の若者たちの活躍は目覚ましかった様であり、
三人の大隊長と四人の中隊長に昇進していて、
それぞれ第一師団と第二師団に配属されている。
第一師団と第二師団の観閲式(かんえつしき)は、
同じ日の前後に行ったのだが、
貴賓観覧席にはジョシュー知事夫妻の参加者も見受けられた。
ジョシュー知事夫妻の心中は不安なのか、
我が子と思うカナリア街の七人の十代の若者達を、
情報の少ない樹海の外側は激務であろうからと、
遠征を見送らねばならないと感じているようである。
盛大に見送る人々は、
妻や子供達に両親や兄弟そして恋人等の心情は、
ジョシュー知事夫妻と同じであろう。
第三師団は警察権があるので、
日出国州の捜索法治者を全て与力と改めて、
古参の与力を各州の警察署長に任命すると、
各州の組織と規律を統一しだしていた。
独立師団は猫亜人を加えて、魔獣や猛獣及び魔物討伐隊を組織化して、樹海の内側全てから、
亜人協力国住民の生活安全を脅かすすべての駆除に特化した。
猫亜人看護隊は、平時にはガイア教会病院で協力しながら、
回復魔法師を加えて三万人組織の強化を図っている。
亜人協力国の行政組織は全て整えられたようで、
多くの官吏(かんり)も育っている。
法治国家としての国家公務員と地方公務員制度の組織が機能しだしている。
目覚ましく発展したのは民間企業で、
特にエルフ長老たちの作る各種薬剤である。
薬師はどんな田舎にも居るので、
医師替わりを司る事が出来る様になった。
民間企業においては、
作る先からすべて売れるので量産体制が発展した。
中央銀行の目標は、
元航宙軍メンバーとコーA.Iの協力を得て貨幣のカード化である。
カードの便利さを知ったならば、此れもすぐに浸透するであろう。
コーA.Iからの報告では、既に亜人協力国の化学力は、
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