【何カ所か18禁]女神の伴侶戦記

かんじがしろ

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71 議会制度への一歩

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 鹿島とマーガレットにパトラの表情は、戸惑いと不安に満ちていた。
三人とも無表情である。

 意を決したように鹿島は険しい顔で、
「二人は互いに赤い微粒子を通して、銀河連合にいた頃使っていた通信機と同じ様に、通信機なしのリアル通信ができて、会話も会見もできると?」
「それだけでなくて、知りたい場所の画面さえ見られます。」
「知らない場所さえも、見ることができる?」
「コーA.Iの調査では、ガイア教会から出ている同じ通信波長だそうです。」

 鹿島は、いろんな可能性を持った二人を見つめた。
「閣下にまとわりついている精霊を通じて、
今考えていることも感じます。怖くなりそうです。」
とパトラは不安な顔になった。

 今度は、鹿島が赤い微粒子を見つめて不安になると、
「何でそっちを不安がるの!」
二人は怒り顔を鹿島に向けた。
「俺は、煩悩だらけの男だから。でも、妄想も許されないとは、
俺の方が怖くなったよ。」
三人は、また無言になった。

 ガイア女神様も、
罪作りになりそうな能力を与えたものだと鹿島は感じたが、
常に「男ってう奴は。」の煩悩の塊みたいな自分の今後の行動を、
理性をもって行動できるかが不安になった。

 鹿島は、両脇に密着してくる二人の不安を感じながら、
二人の手を握りしめてあげるしか思い浮かばなかった。

 亜人協力国は、この短期間に五つの国を併合した事で、一気に国民三億人に増加した。

 議会政治を目指したいマーガレットの強い要請は、
国民の意見を取り上げるためにも、
戦略室のメンバーを大幅に増加させる必要があるとの主張だった。

 運営委員会としても、亜人協力国戦略会議においては、
鹿島とトーマスを加えた現状では、意見の吸い上げが偏ってしまうので、
戦略室のメンバーを大幅に増やす事に異存はなかった。

 近頃顔を出す機会の少なくなった、
二万年老樹霊を正式に戦略会議員に指名した。

六人の知事に加えてムースン商業管理監督官の十四人とした。

 元航宙技官達は、マーガレット直属そのままで、
戦略会議員の投票権のない要求資格だけを与えられた。

「今日の戦略会議議題は、私からとテテサ教皇に、キョクトウ知事からの提案を検討します。」
と首席行政長官のマーガレットが宣言した。

 テテサ教皇が立ち上がり、
「タブレットパソコンにて、既に知らせている内容であるが、
医術教育を進めたいので、教育場建設予算をお願いします。」

「どのくらいの募集を行うのですか?」
「各州の街と、ある程度の集落人員数に合わせて、
第一回目は五百人を目標にしています。
最終的には二万人以上の医術者を育てます。」

「内容は、回復魔法使いの育成ですか?」
「それも含めての医術者養成です。」

「医術者とは、回復魔法を使えなくても、人の病気を治すというのですか?」
「病気の原因がわかれば、その病気に特化した回復薬を与える事ができます。
パトラ副首席行政長官、各治療に対応できる薬の説明をお願いします。」

「万能回復薬製造においては、希少な薬草を数多く使うために、
魔石はあるが、薬草がないという、状態になりかねませんので、
又はその逆もありますが、病気の原因がわかれば、
部分的な回復薬なら、身近な薬草でもできそうなので、
さらにこれからも増える国勢に対応できます。
病気に特化した回復薬製造においては、
秘伝書とコーA.Iからの協力で多くの回復薬ができると思います。」

「医学の発展と、薬学の発展ですね。ほかに質問のあるかたは?」
「希望者の条件は?」
「筆記試験と面接を行います。」
「誰でも申し込めるのですか?」
「ガイア教会の門は、すべての人に開いています。
募集も各教会にて行う予定です。」

「私の娘でも申し込めますか?」
とトロンボ州知事が勢い込んだ。
「筆記試験と面接を行います。特別はありません。」
トロンボ州知事は少し不安な顔になった。

 満場一致で、医術教育校の設立は認証された。

 次にマーガレットの理想として求めている、
民主主義の説明が行われた。

「国の国是を多くの人に理解してもらう為にも、
多くの意見を取り入れて、社会平等を掲げるためには、
議会政治を始めたいと思います。」

「社会平等とは?」
「弱者であろうと、不当な要求から自分の生活を守る権利です。」
「権利者が権利を遂行するのを、法律で阻止すると?」
「理不尽な権利者から、迫害を受けないようにすることです。
理不尽な政策が出た場合、それに反対する場と、
自分の意見を多くの人に知ってもらう場は、必要な事です。」

「自分の意見する場と、反対する場は、どういう場所で?」
「村は村で、街は街で、州は州で、職場は職場で、生産者は生産者同士で意見をまとめて、自分の権利を守る場です。」

「そのことは、何処でも、すでに行われていますが?」
「バラバラでの会合は、行われているでしょうが、
その各地域団体の代表が一堂に集まり、
互いの地域意見を述べる場が必要です。」

「現在、その意見を取り上げて、采配しているのが州の評議会です。」
「州の評議会の存在は知っていますが、そこは自分らだけの意見の場です。
州の評議会は、村、街、職場、生産者等の意見を取り上げてもらい、
それらをこの戦略会議に報告してほしいのです。」

「采配を、この戦略会議にて独断専行で決めると?」
「そうではありません。将来は、各代表を集めて、
そこの場において採決したのちに、多数決で決めたいのです。」

「国の国是を、みんなが理解した将来であるならば、その時は、賛同します。」

 議会制度への移行へと導いていく、見事な頭脳明晰なマーガレットである。

 次に、キョクトウ知事が立ち上がると、マーガレットの顔が少し曇った。

「すでに皆さんには、通知しているのでご存知でしょうが、
亜人協力国の国是を盛り込んだ憲法と、法律の発令を行いたいのです。」

 自信家らしいキョクトウ知事の、力強いスピーチである。

 マーガレットは、キョクトウ知事の目を見据えながら、
「亜人協力国の国是を盛り込んだ憲法と、
法律は、ほとんどが賛同できます。
が、一点気に入らない部分がございます。」

 鹿島は、久しぶりに見るマーガレットのきつい顔と声に驚いたが、
キョクトウ知事の驚きは、それ以上であった様子で、

「気に入らない部分とは?」
と、不機嫌な顔で声を荒げた。

「亜人協力国の指導者は、永遠に世襲制の部分です。」

 鹿島とトーマスは頷くが、ほかのみんなは、怪訝と理解不能な顔である。

「これは異なこと。そこに指摘があるとは思いもよらない事でした。」
「将来、各自が自律に気が付いたならば、
自分自身で決めた規範に従って行動します。
そうすると、指導者も自分たちで選びたくなります。」

「それは何者にも、縛られない自由の事ですか?」
「法を尊重した上での、自由です。」
「自分達の指導者を、どのようにして決めるのですか?」
「選挙です。」
「誰が選ぶのですか?」
「国民です。」

 キョクトウ知事は、立ったまま腕を組むと、
瞑想気に入った様子を続けたが、
再び目を開くと、マーガレットを見据えて思案顔になった。

「選ばれる為に、色んな所で人気を得ようと、暗躍する者が現れるでしょう。」
「国民は、愚かではありません。」

「人は、愚かです!」
と、マーガレットの想いを、キョクトウ知事は、否定の考え方で言い切った。

「人は、自分よりいい生活している人を見ると、それ以上の生活を望みます。」
とも付け加えたて、さらに

「指導者が欲深ければ、周りには、同じ様な人が集まります。
それを防ぐために、
国の指導者は、次期指導者となる自分の子供達を、
欲深くにならせない様に教育します。
そのように育てるのが、指導者の義務でもありますし、
どの国でも、そのことでは、監視と育成努力をしています。」

 キョクトウ知事の意見には、鹿島達三人を除いて、
残り全員が賛同の手を挙げた皆の理由は、
扇動されやすい、恨に固まったカントリ国を、悪しき例の見本だと主張した。

「誰もが自分の暗い部分と、下心は隠します。
最悪な指導者を選んだならば、最悪の道をひたすらに進み、
元に戻すのは難しいです。
政権維持の為には、八方美人にならざるを得ず、
最悪の事態である、朝令暮改が頻繁に起きるでしょう。」

 確かに、時には最高の指導者も現れるが、最悪の指導者も存在する。
民主主義最大の欠点を指摘した言葉である。

 マーガレットは、
理想議会政治を理解し、
賛同してくれた運営委員三人に助けを求めるように見回すが、
三人とも、世襲制廃止には首を横に振るだけである。
 
 そして、鹿島も発言した。
「法律の刑罰が重いようにも感じますが?」
「これでも緩いと思っています。今は、建国の最中ですので、
厳しくする必要があります。」

 鹿島達三人を除いて、矢張り建国中の理由で、
全員がキョクトウ知事に賛同した。

 次の議題は、矢張りキョクトウ知事から出された。
軍の改革と男性国民皆兵制度である。

 すべての軍は、
私兵を禁じて国の直轄とし、命令系統を一本化する事である。
皆兵制度においては、十八歳から三年間の兵役義務である。

 男性国民皆兵制度に反対したのは、
予想通り猫亜人のマティーレであったが、
亜人協力国の平等は国是であり、すでに運営基本に明記されていたので、
強く働き掛ける事が出来なかった。

 流石にキョクトウ知事は、猫亜人対策もすでに織り込んでいた。

 皆兵制度においては、戦わない部署も制度化してあり、
陣を築いたり橋を架けたりする工兵、
けが人を助ける衛生兵、物資を運ぶ輸送兵ら特殊部署は、
適材適所の者を活用すると明記されていた。

 そして、兵役義務免除方法もかなり広く解釈できた。
兵の活用は、トーマス元帥にすべての権限が委ねられていたが、
司令官の任命権は、カジマ提督の手に組み込まれた。

 マーガレットは、
三日間の発令余裕を宣言して、
三日後には、発令することを鹿島に求めたので、
鹿島は、認証宣言して閉会にした。

 矢張り世襲制に関しては、
鹿島の拒否権発動を運営委員会に働きかけたようだが、
議会政治は理解させても、
世襲制に関しては、矢張り三日間で運営委員の三人を説得できなかったようである。

 世襲制の改革は、次の世代へ委ねることとした。

 トーマス元帥は、軍の編成を大幅に変更することにして、
元陸戦隊とマルティーン司令官、ヒルルマ司令官、大蛇丸司令官、
それにエルフ戦士のハービーハンを集めた。

 サンビチョ州兵とヒット州兵を合わせて六万の兵で第一師団として、
マルティーン司令官を任命した。

ムー州兵とゲルググ州兵併せて、七万の兵で第二師団と命名して、
ヒルルマ司令官に委ねた。

 神降臨街屯田兵一万とトロンボ州兵三万を第三師団として、
大蛇丸司令官に指揮をとらせた。

 エルフ戦士五千の兵と猫亜人五百人を加えて独立連隊として、
指揮はハービーハン司令官とした。

 トーマス元帥は、
ヤンとポールを自身の参謀に付けて、
残りの六名は、教育中将に昇格させて、部隊の指導と、
士官教育実習大学の教官に指名した。
ビリーを、士官教育実習大学の校長とした。

 各司令官には、順次三八式歩兵銃と大砲を配るので、
その編成と砲撃手の選抜を指示した。

 エルフ戦士五千の兵には、新式の89式5,56mm小銃をあてがう事とした。

 さらにパトラ直属のエルフ戦士に、
7mm弾狙撃用のカービン銃百丁をも渡すことにして、
ハービーハン司令官の預かりとした事で、
狙撃兵の活用は、トーマス元帥の許可を必要とした。

 マルティーン司令官は、新たな指令を拝命した。
ヒット州兵のカントリ国占領地を、
サンビチョ州からカントリ国との国境線を引いている、
隣国バーミーズ国までの道を確保する為に、
カントリ国西側三角地に、兵を駐留させるよう指示した。

そして、カントリ国からの違法越境者を、
亜人協力国に入れないようにとも注文した。

ヒルルマ司令官には、
火の国と鉄の国の監視を命じて、向こうからの挑発行為を受けたならば、
遠慮なく反撃してもよいと許可した。

大蛇丸司令官には、大河沿いに大河大滝までの樹海伐採を命じた。

ハービーハン司令官には、最悪の樹海周りを丸太抗で囲んでしまい、
魔獣や猛獣等のパンパへの進入阻止を命じて、
パンパの広大な土地にいる猛獣や魔獣の掃討をも命じた。
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