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制覇行進
205苦悩者
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デンシャ車両の中では、鹿島とヒカリ皇后にマリー三人は落ちた金貨を拾っているが、サニーと五人の精霊たちは畏怖した目で銀色妖精ツボミに見入っていた。
「精霊女王が現れたのかしら?」と、サクラ精霊が首を横に傾けると、
「老樹霊女王かも?」と、サニは自信無げにつぶやいた。
「精霊女王と老樹霊女王どう違うの?」
「精霊女王とは、妖精と精霊に君臨する指導者で、老樹霊女王すべての霊能を有する生き物を支配する絶対者。」
「霊能を有する生き物とは私たちを含めて、人種や亜種に魔物や魔獣たちをも含むってこと?」
「魔素、魔力を操る能力者を無効化でき、その力を奪い能力者を支配する絶対者だ。」
と、サニーは銀色妖精ツボミを観察しながらその思いといえども、しかしながら、どちらかといえばまだ揺れ動く半信半疑でもあった。
鹿島達が金貨を拾い終わり、数えていると、治安部隊長リルドラが入ってきた。
「報告に伺いました。」
「リルドラ殿、経過はすべてモニターで見ていましたので、リルドラ殿の見解を聞きたい。」
「村人からの報告と、誘拐立てこもる犯人の要求が全く違うと判断しました。でその原因は、子供の釈放交渉した商人は胡散臭いとは思いますが、目的が不明です。」
「屋根に隠れている”コーガカンジャ団“を観察していた俺たちの見解を話します。」
「暗殺者は森ではなく、この村の屋根にいるのですか?」
「誘拐立てこもる犯人の黒幕は、鋼鉄ワニ族の血を半分受け継いだ奴がいる”コーガカンジャ団“で間違いない。」
「以前襲撃者と対峙した時、鱗甲冑並の固い甲冑だと思ってはいたが、不死身と噂の鋼鉄ワニ族だったのか?道理で鱗甲冑からの反発がない原因は鱗板の皮膚であったからか。」
「髭手袋槍では無理だが、黒ボーボアの尾刃槍ならばなんとか対処できるだろう。けれども、黒ボーボアの尾刃槍といえども、胸腹の鱗板を貫通させるのは難儀だろうから、狙うは柔らかい首周りしかないだろう。」
「肝に銘じておきます。」
「では本題に入ろう。まず、子供の釈放交渉した商人は、”コーガカンジャ団“の配下で、暗殺者の一人です。
そして、暗殺者はリルドラ殿をこの村に誘い出し、森の中へ誘い込むのが策略です。」
「騒ぎの本人たち元親衛隊三人は、私を誘い出すただの駒ですか?」
「そうだと思う。」
「それで納得した。子供を誘拐した理由は、私への謝罪要求ではなく、元親衛隊三人が女をからかってごろ巻いていたが、女や村人から反撃されて逃げ出し、その際子供を抱えて酒場に立てこもったらしいです。」
「やはり、誘拐立てこもりは、突発的犯行だったのかもしれない。」
「そうすると、両方とも最初の目的は俺を村へ誘い込むことであったが、暗殺団は最終的には俺を森へ誘い込む目論見と、誘拐立てこもり元親衛隊三人の要求は別物になった。」
「そういうことだと思う。」
治安部隊長リルドラは少し間を置くしぐさで考えこんだ。
「ごろ巻いた罪は負傷したことで軽い罪でよいと思ったし、誘拐事件は重い罪だが、子供を無事に解放したなら、誘拐罪は相殺できると俺は判断いたしました。ので、子供を解放したなら、罪は問わないと約束いたしました。」
「元親衛隊三人組が森へ逃げても、追うことはしないとのことかな?」
「です。」
「ううううう、、、、。」と、鹿島がうなりだすと、
ほかの全員も落胆した。
「兄様。罪は問わないと約束したのですか?」
「俺の名誉をかけて約束した。が、ヒカリ自治区からの追放は宣言した。」
「すなわち、最終仕上げの暗殺団の目論見通りには、展開しなくなったのか。しかしながら、いかんせん俺らの計画も練り直しになった。」
「暗殺団の次の出方が全く分からなく、にも、なったと?」
「うんだ~。」
と、鹿島は頭を抱え出した。
葉っぱ金貨の数は四十七貨であった。
「奴ら三人で分けるにしては、半端数だな。」
「上乗せ分十五枚にして、二枚は練習用に私が欲しい。」と、
ヒカリ皇后が葉っぱ金貨を握りしめた。
鹿島達のみならず、酒場の中で、釈放交渉者スカシッペも苦悩していた。
「で、リルドラの申し出を受けると?」
元親衛隊騎士ヒローは威厳を示すがごとく胸を張り、
「俺らは運悪く落ちぶれたが、俺らはみな貴族の出で、元親衛隊騎士だったのだ。元王女ヒカリの配下であるリルドラ殿に、騎士道の誇りを示す機会が訪れた。」
「しかし、リルドラが安全を保障したとしても、これだけのことをしたのだ。快く思わない者もいるはずだ。
特にあの豪快な女は、また襲ってくるかもしれない。」
「今度こそ、返り討ちだ。」
「すべての村人が加担してもか?」
三人の元親衛隊騎士は互いに顔を見合わせた。
元親衛隊騎士インポイは妙案を思いついたとの表情で、
「なら、リルドラ殿に騎士道を示せと、国境まで護衛してもらおう。」
「そうだよ。人質の子供達を解放して、新たな人質も放棄する条件にすればいい。」
と、元親衛隊騎士コーシクも賛同したことで、元親衛隊騎士の今後の展望が、決まりそうになりだした。
しかしながら、暗殺団の思惑と違う雰囲気になりだした事で、釈放交渉者スカシッペは長く思考した。
釈放交渉者スカシッペは険しい顔して、
「騎士様達はこれだけの騒ぎを起こしたが、しかしながら、俺がヒーローになる計画はとん挫した。
しかしながら、まだ挽回出来る方法がある。」
といって元親衛隊騎士達を見回した。
「色男の出番がなかったのは、あの豪快な女がいるなど聞いていなかったし、ま、しかしながら、俺たちも女子供への殺傷は後味が悪かったのだ。ゆえに、それは致し方ない事情だったて~ぇことで、新たな取引に乗ろう。」
と、苦し紛れの言葉を吐いた。
「ともあれ、これから後、今回の騒ぎは、俺の交渉で解決したと思われるよう、騎士様達の、今後の行動を私に一任してほしい。
同意していただけるなら、さらに新たに追加金も出しましょうし、解放金の上乗せも私がしてみます。」
「ま、そうだな。俺らも落ち度は認めよう。」
と、元親衛隊騎士達は確実な飯の種をあきらめきれないのか、へりくだった態度を示した。
「では、新たなる依頼内容は、俺の説得により、女の人質は諦めるが、代わりに私を人質にと要求し、騎士様たちの身の安全のため、安全な場所まで護衛としてリルドラとほか二名だけが同行する事。」
「おう、俺らの身を心配してくれるか。で、色男、いくら追加する。)
釈放交渉者スカシッペは指を四本伸ばしたことで、三人は思わぬ追加金が出たことで、又もや顔を見合わせ合って微笑み合った。
「但し、追加する条件がある。私との約束がなされたと判断するまで、解放金は私が預かり、あらたな追加金が出た場合、その半額を私が受け取るし、金銭の受け渡しは森の中で行う。」
と、新たな提案を示した。
「だがなぜに金の受け渡し場所が森なのだ。ここで払ってもいいだろう。」
「ここで、子供たちを解放した場合、村人が襲ってくるかもしれないし、治安隊の中にははねっ返りの者もいるのだ。
前回、俺が正義の味方役を演じきれなかったが、今回は俺が人質となることで、村人は襲撃が出来なくなり、俺は尊敬を受けることができる。
だが万が一のことが起き、事が成就しなかった場合、俺は丸損になる。その為に解放金を俺が預かりたい。」
元親衛隊騎士達は騒ぎを起こしてくれと依頼した商人が、人質交渉人となって現れ、挽回の機会を得たいがために、代わりに自分が人質となると言い出した。
その事は、元親衛隊騎士達にとっては、自分達の身を守る肉楯になるし、安全確実に解放金を受け取れる条件だと理解した。
「ま、確かに、前回、予定通りに行かなかったことは、俺らも済まないと思っている。まあ~、お前の丸損になりたくない気持ちは理解した。さらに追加金があるならその条件を飲もう。」
「ので、騎士様たちの姿が見えなくなって、村人が安心するまでが俺の条件だ。それに、俺が大ぴらに街道で金貨の受け渡しなどした場合、治安部隊が不信がるでしょう。
森の中で俺を解放するとの理由は、解放後身を隠しやすいからだと治安部隊は思うでしょうから、森の中での金貨の受け渡しはもっともな理由だと思うだろう。俺の解放は互いが身を隠し易いから、互いに安全だ。」
「色男よ、お前の言う通りに行動するが、予期せぬ事態が起きても、俺ら責任ではないぞ。だが、リルドラ殿の提示した三十金貨と、追加金の受け取りは俺らの絶対条件だぞ。」
と、顔を見合わせて微笑んだ。
「もちろんでございます。」
と言って、釈放交渉者スカシッペは酒場の扉を開けて出て行くと、酒場の内では元親衛隊騎士が小躍りしていた。
「ようやく運が向いて来たぞ。」
「リルドラ殿に俺らが騎士道を示したなら、ヒカリ王女の覚えがよくなり、誘いがあるかもしれない。」
「装備を修理する金も手に入るし、そのうえ、きちんとした身なりなら、俺らは元親衛隊騎士だったのだ。
ヒカリ王女の誘いが無くても、元親衛隊騎士ならばと、ビクトリー女王国や、キルオシ帝国でさえも、、騎士として迎えるさ。」
と、三人は次々と提示された金貨を皮算用しだし、金の振り分けをも計算しだした。
「精霊女王が現れたのかしら?」と、サクラ精霊が首を横に傾けると、
「老樹霊女王かも?」と、サニは自信無げにつぶやいた。
「精霊女王と老樹霊女王どう違うの?」
「精霊女王とは、妖精と精霊に君臨する指導者で、老樹霊女王すべての霊能を有する生き物を支配する絶対者。」
「霊能を有する生き物とは私たちを含めて、人種や亜種に魔物や魔獣たちをも含むってこと?」
「魔素、魔力を操る能力者を無効化でき、その力を奪い能力者を支配する絶対者だ。」
と、サニーは銀色妖精ツボミを観察しながらその思いといえども、しかしながら、どちらかといえばまだ揺れ動く半信半疑でもあった。
鹿島達が金貨を拾い終わり、数えていると、治安部隊長リルドラが入ってきた。
「報告に伺いました。」
「リルドラ殿、経過はすべてモニターで見ていましたので、リルドラ殿の見解を聞きたい。」
「村人からの報告と、誘拐立てこもる犯人の要求が全く違うと判断しました。でその原因は、子供の釈放交渉した商人は胡散臭いとは思いますが、目的が不明です。」
「屋根に隠れている”コーガカンジャ団“を観察していた俺たちの見解を話します。」
「暗殺者は森ではなく、この村の屋根にいるのですか?」
「誘拐立てこもる犯人の黒幕は、鋼鉄ワニ族の血を半分受け継いだ奴がいる”コーガカンジャ団“で間違いない。」
「以前襲撃者と対峙した時、鱗甲冑並の固い甲冑だと思ってはいたが、不死身と噂の鋼鉄ワニ族だったのか?道理で鱗甲冑からの反発がない原因は鱗板の皮膚であったからか。」
「髭手袋槍では無理だが、黒ボーボアの尾刃槍ならばなんとか対処できるだろう。けれども、黒ボーボアの尾刃槍といえども、胸腹の鱗板を貫通させるのは難儀だろうから、狙うは柔らかい首周りしかないだろう。」
「肝に銘じておきます。」
「では本題に入ろう。まず、子供の釈放交渉した商人は、”コーガカンジャ団“の配下で、暗殺者の一人です。
そして、暗殺者はリルドラ殿をこの村に誘い出し、森の中へ誘い込むのが策略です。」
「騒ぎの本人たち元親衛隊三人は、私を誘い出すただの駒ですか?」
「そうだと思う。」
「それで納得した。子供を誘拐した理由は、私への謝罪要求ではなく、元親衛隊三人が女をからかってごろ巻いていたが、女や村人から反撃されて逃げ出し、その際子供を抱えて酒場に立てこもったらしいです。」
「やはり、誘拐立てこもりは、突発的犯行だったのかもしれない。」
「そうすると、両方とも最初の目的は俺を村へ誘い込むことであったが、暗殺団は最終的には俺を森へ誘い込む目論見と、誘拐立てこもり元親衛隊三人の要求は別物になった。」
「そういうことだと思う。」
治安部隊長リルドラは少し間を置くしぐさで考えこんだ。
「ごろ巻いた罪は負傷したことで軽い罪でよいと思ったし、誘拐事件は重い罪だが、子供を無事に解放したなら、誘拐罪は相殺できると俺は判断いたしました。ので、子供を解放したなら、罪は問わないと約束いたしました。」
「元親衛隊三人組が森へ逃げても、追うことはしないとのことかな?」
「です。」
「ううううう、、、、。」と、鹿島がうなりだすと、
ほかの全員も落胆した。
「兄様。罪は問わないと約束したのですか?」
「俺の名誉をかけて約束した。が、ヒカリ自治区からの追放は宣言した。」
「すなわち、最終仕上げの暗殺団の目論見通りには、展開しなくなったのか。しかしながら、いかんせん俺らの計画も練り直しになった。」
「暗殺団の次の出方が全く分からなく、にも、なったと?」
「うんだ~。」
と、鹿島は頭を抱え出した。
葉っぱ金貨の数は四十七貨であった。
「奴ら三人で分けるにしては、半端数だな。」
「上乗せ分十五枚にして、二枚は練習用に私が欲しい。」と、
ヒカリ皇后が葉っぱ金貨を握りしめた。
鹿島達のみならず、酒場の中で、釈放交渉者スカシッペも苦悩していた。
「で、リルドラの申し出を受けると?」
元親衛隊騎士ヒローは威厳を示すがごとく胸を張り、
「俺らは運悪く落ちぶれたが、俺らはみな貴族の出で、元親衛隊騎士だったのだ。元王女ヒカリの配下であるリルドラ殿に、騎士道の誇りを示す機会が訪れた。」
「しかし、リルドラが安全を保障したとしても、これだけのことをしたのだ。快く思わない者もいるはずだ。
特にあの豪快な女は、また襲ってくるかもしれない。」
「今度こそ、返り討ちだ。」
「すべての村人が加担してもか?」
三人の元親衛隊騎士は互いに顔を見合わせた。
元親衛隊騎士インポイは妙案を思いついたとの表情で、
「なら、リルドラ殿に騎士道を示せと、国境まで護衛してもらおう。」
「そうだよ。人質の子供達を解放して、新たな人質も放棄する条件にすればいい。」
と、元親衛隊騎士コーシクも賛同したことで、元親衛隊騎士の今後の展望が、決まりそうになりだした。
しかしながら、暗殺団の思惑と違う雰囲気になりだした事で、釈放交渉者スカシッペは長く思考した。
釈放交渉者スカシッペは険しい顔して、
「騎士様達はこれだけの騒ぎを起こしたが、しかしながら、俺がヒーローになる計画はとん挫した。
しかしながら、まだ挽回出来る方法がある。」
といって元親衛隊騎士達を見回した。
「色男の出番がなかったのは、あの豪快な女がいるなど聞いていなかったし、ま、しかしながら、俺たちも女子供への殺傷は後味が悪かったのだ。ゆえに、それは致し方ない事情だったて~ぇことで、新たな取引に乗ろう。」
と、苦し紛れの言葉を吐いた。
「ともあれ、これから後、今回の騒ぎは、俺の交渉で解決したと思われるよう、騎士様達の、今後の行動を私に一任してほしい。
同意していただけるなら、さらに新たに追加金も出しましょうし、解放金の上乗せも私がしてみます。」
「ま、そうだな。俺らも落ち度は認めよう。」
と、元親衛隊騎士達は確実な飯の種をあきらめきれないのか、へりくだった態度を示した。
「では、新たなる依頼内容は、俺の説得により、女の人質は諦めるが、代わりに私を人質にと要求し、騎士様たちの身の安全のため、安全な場所まで護衛としてリルドラとほか二名だけが同行する事。」
「おう、俺らの身を心配してくれるか。で、色男、いくら追加する。)
釈放交渉者スカシッペは指を四本伸ばしたことで、三人は思わぬ追加金が出たことで、又もや顔を見合わせ合って微笑み合った。
「但し、追加する条件がある。私との約束がなされたと判断するまで、解放金は私が預かり、あらたな追加金が出た場合、その半額を私が受け取るし、金銭の受け渡しは森の中で行う。」
と、新たな提案を示した。
「だがなぜに金の受け渡し場所が森なのだ。ここで払ってもいいだろう。」
「ここで、子供たちを解放した場合、村人が襲ってくるかもしれないし、治安隊の中にははねっ返りの者もいるのだ。
前回、俺が正義の味方役を演じきれなかったが、今回は俺が人質となることで、村人は襲撃が出来なくなり、俺は尊敬を受けることができる。
だが万が一のことが起き、事が成就しなかった場合、俺は丸損になる。その為に解放金を俺が預かりたい。」
元親衛隊騎士達は騒ぎを起こしてくれと依頼した商人が、人質交渉人となって現れ、挽回の機会を得たいがために、代わりに自分が人質となると言い出した。
その事は、元親衛隊騎士達にとっては、自分達の身を守る肉楯になるし、安全確実に解放金を受け取れる条件だと理解した。
「ま、確かに、前回、予定通りに行かなかったことは、俺らも済まないと思っている。まあ~、お前の丸損になりたくない気持ちは理解した。さらに追加金があるならその条件を飲もう。」
「ので、騎士様たちの姿が見えなくなって、村人が安心するまでが俺の条件だ。それに、俺が大ぴらに街道で金貨の受け渡しなどした場合、治安部隊が不信がるでしょう。
森の中で俺を解放するとの理由は、解放後身を隠しやすいからだと治安部隊は思うでしょうから、森の中での金貨の受け渡しはもっともな理由だと思うだろう。俺の解放は互いが身を隠し易いから、互いに安全だ。」
「色男よ、お前の言う通りに行動するが、予期せぬ事態が起きても、俺ら責任ではないぞ。だが、リルドラ殿の提示した三十金貨と、追加金の受け取りは俺らの絶対条件だぞ。」
と、顔を見合わせて微笑んだ。
「もちろんでございます。」
と言って、釈放交渉者スカシッペは酒場の扉を開けて出て行くと、酒場の内では元親衛隊騎士が小躍りしていた。
「ようやく運が向いて来たぞ。」
「リルドラ殿に俺らが騎士道を示したなら、ヒカリ王女の覚えがよくなり、誘いがあるかもしれない。」
「装備を修理する金も手に入るし、そのうえ、きちんとした身なりなら、俺らは元親衛隊騎士だったのだ。
ヒカリ王女の誘いが無くても、元親衛隊騎士ならばと、ビクトリー女王国や、キルオシ帝国でさえも、、騎士として迎えるさ。」
と、三人は次々と提示された金貨を皮算用しだし、金の振り分けをも計算しだした。
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