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制覇行進
202 銀色妖精の異質一端
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ヒカリ皇后は、ウルフ系の魔獣がハチの巣状態で白目をむきだして息絶えていた男を咥えて、森奥へ消えていくのを眺めていた。
そんな中、銀色妖精が顔面前でせわしなく飛翔しているのに気づいた。
「あなたは妖精様?」
「母様から、様呼ばわりは変です。」
「私が母親、、、とは?」
「生まれ来るとき、私を包んでいた香りは母様の匂いでした。」
「あなたの母樹木はあの大木でしょう?」
と、ヒカリ皇后は大木を指さした。
「ちょっと匂いが薄いです。」
といって三十センチの背丈全体で、ヒカリ皇后の顔に抱き着いた。
「チョット、顔にしがみつくのは、やめなさい。」
銀色妖精は不満げに頬を膨らませながら、顔面前でせわしなく飛翔しだした。
ヒカリ皇后は大きく息を吐き、両手を添えて銀色妖精を手のひらに誘った。
「では、あなたはこの森にいて、母樹木を守ってあげなさいね。」
「え!母様と一緒にいられないのですか?」
「あなたは自分のためにも、母樹木を守る必要があるでしょう。」
銀色妖精は意味が解らないとの表情で首を傾げた。
「主様、この子に名をつけてあげたら。」
とキク精霊が後ろから声掛けした。
「だけど、なんか変な感じがする。」
「愛が芽生えたと?」
「よくわからないが、タロー様に感じる愛しさに少し近い。タロー様への愛は全身が開放される喜びと思えるが、この子は内側の自分に引き込みたい、、、みたいな、、愛しい、、、願望の様な、、、、。」
「表現しにくい愛しさ?母性愛が芽生えたのかしら?」
ヒカリ皇后は銀色妖精を肩にいざない、
「名前が欲しい?」と、首を肩の方に向けた。
「かわいい名前が欲しい。」
ヒカリ皇后は大木の多くの新芽を見つめ、「若い新芽、、、。若芽。蕾。」
「ツボミ、がいい。」
「何で蕾がいいの?」
「母様から巣立つ時、大きく開花できる。」
「あ、巣立つのか?」
「寂しい?」
「かも?」
「大丈夫です。一生涯、母様は母様です。」
妖精ハチドリに交じって、老樹樹液を採集しだした鹿島やサニーに精霊たちが一斉に手を止めた。
鎮守様が光の粒とともに現れ、ヒカリ皇后に微笑みながら近づいた。
「その子が特殊体の妖精かしら?」と言って、ツボミと名付けられた銀色妖精に手を差し出した。
ツボミは躊躇することなく、鎮守様の手のひらに乗って上機嫌に微笑んだ。
「特殊体の妖精?」
「初めて誕生した妖精は、銀色をしていたらしいわ。」
「私たちはその話を知りません。」
と、サニーが否定した。
「兎亜人の言い伝えです。」
と鎮守様はまじめな顔して答えた。
「あ、私たち人種の伝記にも、妖精は銀色に輝いていたと記載してありました。」
と、ヒカリ皇后も思い出した様に同意した。
「特殊体の銀色妖精は原種族?」と、
サニーは訝しげに首を横にした。
「あくまでも推測です。」と、鎮守様は微笑んだ。
そして、
「見たことのない大木から生まれた銀色妖精は、どんな精霊に育つのかしら?」
「見たことも、出会ったこともない大精霊になると?」
「その可能性は、ヒカリちゃん次第、、、かも。」と、
鎮守様がヒカリ皇后に顔を向けると、全員がヒカリ皇后に注目した。
「ツボミが見たこともない花に咲くのは、私の教育次第だと。」
全員がうなずいた。
老樹樹液の採集を終えた鹿島は、サニーの手助けで上空のC-003に戻りながら、
「何あの大木、今まで見た大木の老樹よりもデカくないか?」
「一千年樹木にしては確かに大きすぎる。妖精樹海の中では、今まで一番大きかった私の名づけ精霊様の二万年母老樹よりも、一回り以上大きいです。」
ツボミの母大木は妖精樹海の緑の絨毯から幹を出して一際高くそびえているだけでなく、緑の枝葉は直径三百メートルを超えていた。
C-003号機内では、銀色妖精ツボミはヒカリ皇后が差し出すお菓子やチョコレートを口一杯にほおばりながらも、テーブル上にある他のクッキーや果物を盛った皿を、熱い目で見つめている精霊たちの視線に気づき、自分の物と主張するがごとくに固く握りしめていた。
「ツボミちゃん、これらはみんなツボミちゃんの為に用意したので、ゆっくりと食べなさい。」と、
ヒカリ皇后は諭す様にツボミの頭を撫でると、リス顔のツボミは周りの精霊たちを警戒する様に、皿をゆっくりと自分の近くに引き寄せた。
鹿島はパソコンパブレットに見入っていて、”コーガカンジャ団“の動きを追っていた。
“コーガカンジャ団“は野営地周りでの猛獣や魔獣たちが、活発になりだしていることで、身の危険を感じていた。
“コーガカンジャ団“は急ぎテントをたたみ、荷物を担いで『ヒカリ聖女街』へと向かった。
リス顔のツボミは自分の皿を熱い目で見つめている精霊たちに唸りながらも、口をせわしなく動かしていた。
「お、ツボミちゃん、食事中か。おいしそうだな。」
と鹿島は言って、果物を盛った皿に手を伸ばすと、
「ぎゃ~。」との咆哮がC-003号機内に響き渡った。
機内中に響いた咆哮は全員にしびれる感覚を与えていた。
中でも、ヒカリ皇后は泡を噴き出して倒れていた。
銀色妖精ツボミはヒカリ皇后が泡を吹いて倒れているのに気づき、
「母様!」と言って皿を投げ出し、「元気。元気。元気。」と言いながらヒカリ皇后の頬をちっちゃな手でさすり始めた。
「あら、どうしたのかしら?」とヒカリ皇后は何事もなかったかの様に目を覚まし、
「あれ、みんな、何やっているの?」と全員がしびれに耐えようと、力む様にこぶしを握り締めて踏ん張っている状態を面白がっていた。
「今のは稲妻魔法か?」
「それに近いが、別物の気がする。」
と、サニーとサクラ精霊は意見交換しながらも、しびれに対処しようともがいていた。
「広範囲治療!」とヒカリ皇后が唱えるが、皆には何の変化も起きなかった。
ヒカリ皇后は首を傾げて、銀色妖精ツボミを見つめて、
「ツボミちゃん、治せる?」
「あの人も?」と鹿島を指さした。
「あの人は私の大事な夫なの。」
「番てこと?」
「そう、大事な人なの。そして周りの全員も大事な人たちです。」
「わかった、母様の大事な人達は、私にも大事な人なのです。元気。元気。元気。元気。元気。元気。元気。」と、
銀色星を全員に飛ばした。
鹿島達全員はチクリチクリとする痛さを伴ったしびれから解放され、爽快な気分と身体の軽さを感じていた。
銀色妖精ツボミはテーブルに散乱している、果物やクッキーを皿に乗せ、
「私の二番目に大事な人達、召し上がれ。」と全員がきょとんとする中、鹿島から順次精霊達に皿を差し出していった。
鹿島は桃種の果物にかぶりつきながら、「俺は二番目に大事な人か。」と想いを桃の実と共に飲み込んだ。
C-003機が『ヒカリ聖女街』へと向かっている中、サニー達は銀色妖精ツボミから離れた場所に腰掛けていた。
「みんなどうしたの?」と、ヒカリ皇后は怪訝な顔でみんなに問いかけた。
「魔力が半端ない。」
「その子は不気味。」
「私達と違う魔術を使う。」
「解読不能。」
「対処不可能。」
「事後、自身回復不可能。」
と、みんなはこれまで経験したことのない体験をし、銀色妖精ツボミの放す魔力圧の恐怖に身を縮めた。
銀色妖精ツボミはそんな会話を聞いていない様子で、残っているクッキーや果物を頬張り、もぐもぐと音を出していた。
ヒカリ皇后が不思議そうにツボミに微笑むと、ツボミはリス顔で満面の笑顔をヒカリ皇后に返した。
そんな中、銀色妖精が顔面前でせわしなく飛翔しているのに気づいた。
「あなたは妖精様?」
「母様から、様呼ばわりは変です。」
「私が母親、、、とは?」
「生まれ来るとき、私を包んでいた香りは母様の匂いでした。」
「あなたの母樹木はあの大木でしょう?」
と、ヒカリ皇后は大木を指さした。
「ちょっと匂いが薄いです。」
といって三十センチの背丈全体で、ヒカリ皇后の顔に抱き着いた。
「チョット、顔にしがみつくのは、やめなさい。」
銀色妖精は不満げに頬を膨らませながら、顔面前でせわしなく飛翔しだした。
ヒカリ皇后は大きく息を吐き、両手を添えて銀色妖精を手のひらに誘った。
「では、あなたはこの森にいて、母樹木を守ってあげなさいね。」
「え!母様と一緒にいられないのですか?」
「あなたは自分のためにも、母樹木を守る必要があるでしょう。」
銀色妖精は意味が解らないとの表情で首を傾げた。
「主様、この子に名をつけてあげたら。」
とキク精霊が後ろから声掛けした。
「だけど、なんか変な感じがする。」
「愛が芽生えたと?」
「よくわからないが、タロー様に感じる愛しさに少し近い。タロー様への愛は全身が開放される喜びと思えるが、この子は内側の自分に引き込みたい、、、みたいな、、愛しい、、、願望の様な、、、、。」
「表現しにくい愛しさ?母性愛が芽生えたのかしら?」
ヒカリ皇后は銀色妖精を肩にいざない、
「名前が欲しい?」と、首を肩の方に向けた。
「かわいい名前が欲しい。」
ヒカリ皇后は大木の多くの新芽を見つめ、「若い新芽、、、。若芽。蕾。」
「ツボミ、がいい。」
「何で蕾がいいの?」
「母様から巣立つ時、大きく開花できる。」
「あ、巣立つのか?」
「寂しい?」
「かも?」
「大丈夫です。一生涯、母様は母様です。」
妖精ハチドリに交じって、老樹樹液を採集しだした鹿島やサニーに精霊たちが一斉に手を止めた。
鎮守様が光の粒とともに現れ、ヒカリ皇后に微笑みながら近づいた。
「その子が特殊体の妖精かしら?」と言って、ツボミと名付けられた銀色妖精に手を差し出した。
ツボミは躊躇することなく、鎮守様の手のひらに乗って上機嫌に微笑んだ。
「特殊体の妖精?」
「初めて誕生した妖精は、銀色をしていたらしいわ。」
「私たちはその話を知りません。」
と、サニーが否定した。
「兎亜人の言い伝えです。」
と鎮守様はまじめな顔して答えた。
「あ、私たち人種の伝記にも、妖精は銀色に輝いていたと記載してありました。」
と、ヒカリ皇后も思い出した様に同意した。
「特殊体の銀色妖精は原種族?」と、
サニーは訝しげに首を横にした。
「あくまでも推測です。」と、鎮守様は微笑んだ。
そして、
「見たことのない大木から生まれた銀色妖精は、どんな精霊に育つのかしら?」
「見たことも、出会ったこともない大精霊になると?」
「その可能性は、ヒカリちゃん次第、、、かも。」と、
鎮守様がヒカリ皇后に顔を向けると、全員がヒカリ皇后に注目した。
「ツボミが見たこともない花に咲くのは、私の教育次第だと。」
全員がうなずいた。
老樹樹液の採集を終えた鹿島は、サニーの手助けで上空のC-003に戻りながら、
「何あの大木、今まで見た大木の老樹よりもデカくないか?」
「一千年樹木にしては確かに大きすぎる。妖精樹海の中では、今まで一番大きかった私の名づけ精霊様の二万年母老樹よりも、一回り以上大きいです。」
ツボミの母大木は妖精樹海の緑の絨毯から幹を出して一際高くそびえているだけでなく、緑の枝葉は直径三百メートルを超えていた。
C-003号機内では、銀色妖精ツボミはヒカリ皇后が差し出すお菓子やチョコレートを口一杯にほおばりながらも、テーブル上にある他のクッキーや果物を盛った皿を、熱い目で見つめている精霊たちの視線に気づき、自分の物と主張するがごとくに固く握りしめていた。
「ツボミちゃん、これらはみんなツボミちゃんの為に用意したので、ゆっくりと食べなさい。」と、
ヒカリ皇后は諭す様にツボミの頭を撫でると、リス顔のツボミは周りの精霊たちを警戒する様に、皿をゆっくりと自分の近くに引き寄せた。
鹿島はパソコンパブレットに見入っていて、”コーガカンジャ団“の動きを追っていた。
“コーガカンジャ団“は野営地周りでの猛獣や魔獣たちが、活発になりだしていることで、身の危険を感じていた。
“コーガカンジャ団“は急ぎテントをたたみ、荷物を担いで『ヒカリ聖女街』へと向かった。
リス顔のツボミは自分の皿を熱い目で見つめている精霊たちに唸りながらも、口をせわしなく動かしていた。
「お、ツボミちゃん、食事中か。おいしそうだな。」
と鹿島は言って、果物を盛った皿に手を伸ばすと、
「ぎゃ~。」との咆哮がC-003号機内に響き渡った。
機内中に響いた咆哮は全員にしびれる感覚を与えていた。
中でも、ヒカリ皇后は泡を噴き出して倒れていた。
銀色妖精ツボミはヒカリ皇后が泡を吹いて倒れているのに気づき、
「母様!」と言って皿を投げ出し、「元気。元気。元気。」と言いながらヒカリ皇后の頬をちっちゃな手でさすり始めた。
「あら、どうしたのかしら?」とヒカリ皇后は何事もなかったかの様に目を覚まし、
「あれ、みんな、何やっているの?」と全員がしびれに耐えようと、力む様にこぶしを握り締めて踏ん張っている状態を面白がっていた。
「今のは稲妻魔法か?」
「それに近いが、別物の気がする。」
と、サニーとサクラ精霊は意見交換しながらも、しびれに対処しようともがいていた。
「広範囲治療!」とヒカリ皇后が唱えるが、皆には何の変化も起きなかった。
ヒカリ皇后は首を傾げて、銀色妖精ツボミを見つめて、
「ツボミちゃん、治せる?」
「あの人も?」と鹿島を指さした。
「あの人は私の大事な夫なの。」
「番てこと?」
「そう、大事な人なの。そして周りの全員も大事な人たちです。」
「わかった、母様の大事な人達は、私にも大事な人なのです。元気。元気。元気。元気。元気。元気。元気。」と、
銀色星を全員に飛ばした。
鹿島達全員はチクリチクリとする痛さを伴ったしびれから解放され、爽快な気分と身体の軽さを感じていた。
銀色妖精ツボミはテーブルに散乱している、果物やクッキーを皿に乗せ、
「私の二番目に大事な人達、召し上がれ。」と全員がきょとんとする中、鹿島から順次精霊達に皿を差し出していった。
鹿島は桃種の果物にかぶりつきながら、「俺は二番目に大事な人か。」と想いを桃の実と共に飲み込んだ。
C-003機が『ヒカリ聖女街』へと向かっている中、サニー達は銀色妖精ツボミから離れた場所に腰掛けていた。
「みんなどうしたの?」と、ヒカリ皇后は怪訝な顔でみんなに問いかけた。
「魔力が半端ない。」
「その子は不気味。」
「私達と違う魔術を使う。」
「解読不能。」
「対処不可能。」
「事後、自身回復不可能。」
と、みんなはこれまで経験したことのない体験をし、銀色妖精ツボミの放す魔力圧の恐怖に身を縮めた。
銀色妖精ツボミはそんな会話を聞いていない様子で、残っているクッキーや果物を頬張り、もぐもぐと音を出していた。
ヒカリ皇后が不思議そうにツボミに微笑むと、ツボミはリス顔で満面の笑顔をヒカリ皇后に返した。
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