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制覇行進
195 暗殺ギルド
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鹿島の執務室の窓から、東京タワーに似た建物工事が確認できた。
「あれ、なんぞや?」
報告書の確認を終えた鹿島は、隣室で常に控えている、眼鏡をかけたインテリ風事務員レルナに声がけした。
「報告書に記載してありましたラジオ放送が開始されますので、その電波塔です。」
「テレビ電波塔並の高さにするのだろうか?」
「テレビ電波塔?」
「いや、何でもない。」
鹿島はラジオ放送が開始されることで、パトラ情報大臣からの要請書類を思い出していた。
書類の内容は、政府の方針は常に国民に知らせ、その正当性を理解させる必要があると書いてあった。
「国の運営には、プロパガンダは必要か。」
と鹿島は何気につぶやいた。
情報省が独立機構になったことで、警察機構や軍の組織内にも情報部が設立され、互いの連携は頻繫に行われているとの、報告をも思い出していた。
食事を終えた鹿島が私室へ向かおうと立ち上がると、サニーとヒカリ皇后は微笑して手をひらひらさせた事で、
鹿島はサニーとヒカリ皇后の挙動の真意を理解した。
「そうか、今夜来るのか。」と胸の内で呟きながら私室ドアを開いた。
部屋の中から「ガヤガヤ。」との賑わいに、鹿島は精霊達が既に来ていることを悟った。
部屋の中央にあるソファーで、イザベラ女王とキク精霊が優雅に紅茶を飲んでいる周りで、五人の精霊たちは代わる代わるに、イザベラ女王の腹をさすり、さらに耳を押し付けていた。
「まだ動かない。」
「でも、脈拍は感じるわ。」
「そう、ちっちゃな音ね。」
「皆が騒ぐと、アントワちゃんが驚くから、静かにしてください。」
と、キク精霊はカップを優雅な気どりでテーブルに置いた。
「余裕じゃん。」
とサクラ精霊は皮肉たっぷりな目を向けると、
「そうよね~。」とほかの精霊達も羨まし気に合唱した。
「アントワちゃんて、、、すでにお腹の子の名前は決めたのですか?それに、そのアントワ名はどこかで聞いた、名前のようだが?」
と鹿島はイザベラ女王に微笑んだ。
「はい、私の従姉妹で、ホルヘ公爵宰相の娘の名前です。」
「理由があるのですか?」
「人は輪廻によって生まれ、生まれ来る私たちの娘は、前世の記憶をもって生まれてきます。」
「娘は、、、前世の記憶をもって生まれると?」
「はい。チンジュ女神様のお告げです。」
「ではちょっと待て、まて、、まて、では俺らの娘は、、、前世の記憶では父親はホルヘ殿で、母親はその夫人だろう。」
「お腹の娘の血肉は私たち二人ですが、従姉妹アントワは父親を残して先に旅立った事で無念が残っていた様子で、さまよえる精神体であったのを、チンジュ女神様がお救い為さいました。」
「なぜに前世の記憶を残したまま、生まれるのだ?」
「チンジュ女神様の思し召しを、私など考え及びません。」
「ま~、そうだね、、、、。」
と鹿島が思ったのは、鎮守様に聞いても、未来のことは教えてくれないだろうと思えた。
鹿島の閨相手となるサニーは一方的な奉仕で満足する事で、鹿島は負担が全く無い奉仕愛で満たされていた。
ヒカリ皇后は快感を楽し気な行為と振る舞い、その快感を相手にも返そうと振る舞う事で、晴れやかな愛情を感じで快感を高めていた。
だが、イザベラ女王との閨は丸太状態ながらも、その締め付け吸収と蠢くひだは俗に言う名器である。
名器は最高の快感を鹿島に与え、キク精霊やほかの精霊による再勃起行為により、何度も絶倫ぶりを発揮して何度も最高の名器快感を接受した。
鹿島はその閨の合間に、三者三様からの快楽を受諾し、全員に甲乙つけがたいと想いを馳せていた時、
「私はシャジャーイ宮殿で、刺客に襲われました。」とイザベラ女王は冷たげにつぶやいた。
「で、今無事なので、、、被害はなかったと?」
「マーガレット.シャジャーイ王女との会見を終え、四辻通路に出たところで襲われました。」
「して、護衛の数は?」
「近習護衛十名です。」
「あ~、あの女武者達か。相手の数は?」
「シャジャーイ国騎士十名と、貴族達七名に、その私兵二十一名、さらに暗殺ギルド刺客七人でした。」
「あじゃ~。十人で四十五人全員殺したと。」
「その時は一人も殺していません。髭手袋で手足を傷つけ、動けなくしました。」
「その時は?」
「彼らから必要な情報はすべて聞きだしたので、すべて始末しました。刺客を向けた北キルオシ帝国と、暗殺ギルドにも宣戦布告しました。」
「そうか。宣戦布告したか。」
「わが情報部からの連絡では、鎮守聖国には無線機なるものがあるとの報告と、爆裂魔石銃を所有しているとのことですが、二種類とも融通していただきたい。」
「無線機と銃は訓練が必要だろうから、エントツ防衛大臣に指示しておこう。」
「期待しています。」
「あ、それと、暗殺ギルドの始末は俺に任せてもらえないか?」
「閣下が、直接討伐すると?」
「どうも、俺の周りの連中が狙われているらしい。」
「まさか従姉妹殿までもが?」
「その取り巻き迄もだ。」
「では陛下の意のままに。そして、決して従姉妹殿に害が及ばない様、お願いします。」
「任された。」
鹿島は大河向こうに進出していくまでに、後顧の憂いがないように行動することにした。
鹿島は情報省パトラ大臣に連絡し、大河内側の全ての暗殺ギルドの拠点を探すよう指示した。
「既に、全ての暗殺ギルドの拠点と構成員の調査は終えていて、アチャカ首相からの撲滅許可を頂いています。」
「俺も協力する。」
「私は静かに一人ずつ始末しようと思ってましたが、すべて陛下に丸投げさせていただきます。
行動を起こすその際は、私共は全員補佐に回りますのでご指示ください。」
「では、早いに越したことはない。すぐに行動しよう。」
「すぐに担当者を向かわせます。」
鹿島の執務室に現れた、「情報省、探査部、調査責任者。」と名乗った娘を見て、
「レルナ嬢!」と、鹿島は目を丸くして驚いた。
「いいえ、私くしは、ハイナといいます。陛下付きの秘書レルナは、わたくしの双子の姉です。」
「え、一瞬、俺も監視されているのかと、疑ってしまった。」
「姉レルナは口が堅いので、私にも何も教えてくれません。」
「ま、そうだろうな~。」と渋い表情をすると、
「陛下がお疑いになられるなら、姉をやめさせることは可能でしょう。」
「私に秘密などないので、そんなことはしません。」
「大変なご無礼言葉。お許しください。」
「ま、話が脱線したが、さっそく近くの暗殺ギルドの拠点を教えてくれ。」
「神降臨街には、二つの暗殺ギルドの拠点があります。
一つは北キルオシ帝国の都に本部を置く、“イガカンジャ団“。
二つ目は南キルオシ帝国都に本部を置いている、”コーガカンジャ団“と名乗る暗殺ギルドです。」
「え~。既に神降臨街にも、暗殺ギルドがあると?」
「拠点場所は先週開店したばかりの、破廉恥飲み屋です。」
「破廉恥?」
「興味がございますか?」
「ナイナイ。そんなおさわりバーなどに興味などない。」
「おさわりバー?」
「いやいやいや、何でもない。」
「確かに、調査報告内容ですと、給仕娘は下着なしで、接待している様子です。」
「ハ、ハ、ハハ。」と、鹿島はまたもや脱線しだしたことと、破廉恥飲み屋の事に詳しいと悟られたことで、泣きそうな顔で笑うしかなかった。
「あれ、なんぞや?」
報告書の確認を終えた鹿島は、隣室で常に控えている、眼鏡をかけたインテリ風事務員レルナに声がけした。
「報告書に記載してありましたラジオ放送が開始されますので、その電波塔です。」
「テレビ電波塔並の高さにするのだろうか?」
「テレビ電波塔?」
「いや、何でもない。」
鹿島はラジオ放送が開始されることで、パトラ情報大臣からの要請書類を思い出していた。
書類の内容は、政府の方針は常に国民に知らせ、その正当性を理解させる必要があると書いてあった。
「国の運営には、プロパガンダは必要か。」
と鹿島は何気につぶやいた。
情報省が独立機構になったことで、警察機構や軍の組織内にも情報部が設立され、互いの連携は頻繫に行われているとの、報告をも思い出していた。
食事を終えた鹿島が私室へ向かおうと立ち上がると、サニーとヒカリ皇后は微笑して手をひらひらさせた事で、
鹿島はサニーとヒカリ皇后の挙動の真意を理解した。
「そうか、今夜来るのか。」と胸の内で呟きながら私室ドアを開いた。
部屋の中から「ガヤガヤ。」との賑わいに、鹿島は精霊達が既に来ていることを悟った。
部屋の中央にあるソファーで、イザベラ女王とキク精霊が優雅に紅茶を飲んでいる周りで、五人の精霊たちは代わる代わるに、イザベラ女王の腹をさすり、さらに耳を押し付けていた。
「まだ動かない。」
「でも、脈拍は感じるわ。」
「そう、ちっちゃな音ね。」
「皆が騒ぐと、アントワちゃんが驚くから、静かにしてください。」
と、キク精霊はカップを優雅な気どりでテーブルに置いた。
「余裕じゃん。」
とサクラ精霊は皮肉たっぷりな目を向けると、
「そうよね~。」とほかの精霊達も羨まし気に合唱した。
「アントワちゃんて、、、すでにお腹の子の名前は決めたのですか?それに、そのアントワ名はどこかで聞いた、名前のようだが?」
と鹿島はイザベラ女王に微笑んだ。
「はい、私の従姉妹で、ホルヘ公爵宰相の娘の名前です。」
「理由があるのですか?」
「人は輪廻によって生まれ、生まれ来る私たちの娘は、前世の記憶をもって生まれてきます。」
「娘は、、、前世の記憶をもって生まれると?」
「はい。チンジュ女神様のお告げです。」
「ではちょっと待て、まて、、まて、では俺らの娘は、、、前世の記憶では父親はホルヘ殿で、母親はその夫人だろう。」
「お腹の娘の血肉は私たち二人ですが、従姉妹アントワは父親を残して先に旅立った事で無念が残っていた様子で、さまよえる精神体であったのを、チンジュ女神様がお救い為さいました。」
「なぜに前世の記憶を残したまま、生まれるのだ?」
「チンジュ女神様の思し召しを、私など考え及びません。」
「ま~、そうだね、、、、。」
と鹿島が思ったのは、鎮守様に聞いても、未来のことは教えてくれないだろうと思えた。
鹿島の閨相手となるサニーは一方的な奉仕で満足する事で、鹿島は負担が全く無い奉仕愛で満たされていた。
ヒカリ皇后は快感を楽し気な行為と振る舞い、その快感を相手にも返そうと振る舞う事で、晴れやかな愛情を感じで快感を高めていた。
だが、イザベラ女王との閨は丸太状態ながらも、その締め付け吸収と蠢くひだは俗に言う名器である。
名器は最高の快感を鹿島に与え、キク精霊やほかの精霊による再勃起行為により、何度も絶倫ぶりを発揮して何度も最高の名器快感を接受した。
鹿島はその閨の合間に、三者三様からの快楽を受諾し、全員に甲乙つけがたいと想いを馳せていた時、
「私はシャジャーイ宮殿で、刺客に襲われました。」とイザベラ女王は冷たげにつぶやいた。
「で、今無事なので、、、被害はなかったと?」
「マーガレット.シャジャーイ王女との会見を終え、四辻通路に出たところで襲われました。」
「して、護衛の数は?」
「近習護衛十名です。」
「あ~、あの女武者達か。相手の数は?」
「シャジャーイ国騎士十名と、貴族達七名に、その私兵二十一名、さらに暗殺ギルド刺客七人でした。」
「あじゃ~。十人で四十五人全員殺したと。」
「その時は一人も殺していません。髭手袋で手足を傷つけ、動けなくしました。」
「その時は?」
「彼らから必要な情報はすべて聞きだしたので、すべて始末しました。刺客を向けた北キルオシ帝国と、暗殺ギルドにも宣戦布告しました。」
「そうか。宣戦布告したか。」
「わが情報部からの連絡では、鎮守聖国には無線機なるものがあるとの報告と、爆裂魔石銃を所有しているとのことですが、二種類とも融通していただきたい。」
「無線機と銃は訓練が必要だろうから、エントツ防衛大臣に指示しておこう。」
「期待しています。」
「あ、それと、暗殺ギルドの始末は俺に任せてもらえないか?」
「閣下が、直接討伐すると?」
「どうも、俺の周りの連中が狙われているらしい。」
「まさか従姉妹殿までもが?」
「その取り巻き迄もだ。」
「では陛下の意のままに。そして、決して従姉妹殿に害が及ばない様、お願いします。」
「任された。」
鹿島は大河向こうに進出していくまでに、後顧の憂いがないように行動することにした。
鹿島は情報省パトラ大臣に連絡し、大河内側の全ての暗殺ギルドの拠点を探すよう指示した。
「既に、全ての暗殺ギルドの拠点と構成員の調査は終えていて、アチャカ首相からの撲滅許可を頂いています。」
「俺も協力する。」
「私は静かに一人ずつ始末しようと思ってましたが、すべて陛下に丸投げさせていただきます。
行動を起こすその際は、私共は全員補佐に回りますのでご指示ください。」
「では、早いに越したことはない。すぐに行動しよう。」
「すぐに担当者を向かわせます。」
鹿島の執務室に現れた、「情報省、探査部、調査責任者。」と名乗った娘を見て、
「レルナ嬢!」と、鹿島は目を丸くして驚いた。
「いいえ、私くしは、ハイナといいます。陛下付きの秘書レルナは、わたくしの双子の姉です。」
「え、一瞬、俺も監視されているのかと、疑ってしまった。」
「姉レルナは口が堅いので、私にも何も教えてくれません。」
「ま、そうだろうな~。」と渋い表情をすると、
「陛下がお疑いになられるなら、姉をやめさせることは可能でしょう。」
「私に秘密などないので、そんなことはしません。」
「大変なご無礼言葉。お許しください。」
「ま、話が脱線したが、さっそく近くの暗殺ギルドの拠点を教えてくれ。」
「神降臨街には、二つの暗殺ギルドの拠点があります。
一つは北キルオシ帝国の都に本部を置く、“イガカンジャ団“。
二つ目は南キルオシ帝国都に本部を置いている、”コーガカンジャ団“と名乗る暗殺ギルドです。」
「え~。既に神降臨街にも、暗殺ギルドがあると?」
「拠点場所は先週開店したばかりの、破廉恥飲み屋です。」
「破廉恥?」
「興味がございますか?」
「ナイナイ。そんなおさわりバーなどに興味などない。」
「おさわりバー?」
「いやいやいや、何でもない。」
「確かに、調査報告内容ですと、給仕娘は下着なしで、接待している様子です。」
「ハ、ハ、ハハ。」と、鹿島はまたもや脱線しだしたことと、破廉恥飲み屋の事に詳しいと悟られたことで、泣きそうな顔で笑うしかなかった。
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