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国興し
56 干渉絵図の作成者
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爆撃機の格納庫座席では、先程まで歓喜の声を上げながら雲の景色を楽しんでいたゴールドル領主とその妻マンダリーは、悲鳴を上げるとたがいに震えながら抱き合っていた。
この惑星特徴の乱気流によって、飛行中の爆撃機が乱気流により急激に高度が下がる、いや、浮力が落ちる現象がたまにあるが、今回の飛行においてそれが起きてしまった。
向かいの席に座っているリルドラは、機体の僅かな窪みに指を差し込み、体を固定するようにしがみ着いていた。
操縦席の補助席を専用席にしてしまったヒカリ王女とマリーは、相変らず騒ぎあっていたが、雲一つない地平線の果てを論じ合っているときに、爆撃機は乱気流に巻き込まれた。
ヒカリ王女とマリーは、シートベルトで固定しているにもかかわらず、無重力感覚に驚いた様子で、何かを掴もうと悶えながら悲鳴を上げ続けた。
機体が安定すると、
「今私は、魂を引き取られそうな感覚があったのですが、死神が私のそばを通っていきましたでしょう。」
「え、王女様も、魂を抜かれそうな感覚を、経験されたのですか?」
「大精霊サニー様は、今の経験をしましたか?」
「ただの乱気流に機体が震えただけだ。」
「御使い様が、攻撃されたと?」
「あなたたちが、あまりにも騒ぐので、悪霊神々の癇に障ったのでしょう。静かにしろとの悪戯だったかも。フフフフ。」
「悪霊の神々はやはり居るのだ?」
と後ろの座席にいる二人は、再度震えだすと静かになった。
サニーは大きく息を吐くと、鹿島のジト目線を感じて、
「静かになったでしょう。」
と、罪悪感を振り払うように鹿島に八つ当たりした。
空母艦の屋上に降下した爆撃機のタラップ前で、震えながら抱き合っているゴールドル領主とその妻マンダリーにマリーが近寄り、
「神々の領域を通ったので、邪悪なものの干渉を受けてしまったようですが、この場所は安全なチンジュ女神様の居る教会の屋上です。安心して降りましょう。」
「雲の上を眺めていたら、雲がなくなった瞬間、、、。怖かったわ。」
と言ってマンダリーは手に力を込めて、マリーの腕を握りしめながらタラップを降りだした。
ゴールドル領主とリルドラも、足元の安全を確認するような歩き方で後ろから降りていった。
空母艦の屋上甲板には心地よい風が吹いていて、マンダリーは風を楽しむかのように走り出すとデッキの柵を握り、
「すごい風景!」と歓声を上げた。
眼下に広がる街並みの先には、黄金色の麦畑が広がっていて、濃淡彩り緑の野菜畑もあり、多くの耕作者がノンビリとうごめいている。
黄金色の麦畑は水平線まで伸びていて、四方八方黄金色の麦畑ばかりでなく、はるか遠くの水平線近くに濃い緑色の森も一部分見えた。
耕作地と耕作地の間には幾つかの集落があり、各家からは竈の煙が昇っていた。
「全くの風景画、そのものだわ。」
と、マンダリーは歓喜していた。
「さすがにこれだけの耕作地があればこそ、穀物が安いのは頷ける。」
と、ゴールドル領主は妻マンダリーの側で羨まし気につぶやいた。
「父様も母様も早くいらして!」
と、エレベーター前でマリーが二人を呼んだ。
すでに鹿島たちはその場から移動し迎賓室に向かっていた。
エレベーターの前には、マリーとリルドラだけがいた。
エレベーターを転移箱だと思ったゴールドル領主は、
「マリー、さっきの転移箱、如何程の価格だ?」
「なんに使うの?」
「各集落の視察が楽になる。」
「調べておきます。」
と、マリーも転移箱だと勘違いしているようで軽く承諾した。
急ごしらえの迎賓室では、すでに軍事責任者エントツ、行政責任者アチャカ、財務担当トニーヤマ等は横席にいて、その後ろには各官僚が控えていた。
マリーはゴールドル領主とリルドラを鹿島の対面席に案内すると、マンダリーを伴いステップ足でヒカリ王女とサニーが待っている食堂ホールへ向かった。
ゴールドル領主とリルドラが席に着くと、各官僚が二人の前に分厚い色違いの紙束を其々に置いた。
財務担当トニーヤマが立ち上がり、
「ゴールドル領が農地改革と同時に、小作人と農奴に土地を与えた場合の、耕作量の年ごとの生産量を推測した数値が白い紙の一番上です。」
「二年目で、五割増しになり、四年では倍増すると?」
「ゴールドル領主殿の指導次第ですが?」
「指導?」
「こちらから、農業専門官を派遣出来る体制は万全です。」
「耕作者を農業専門官が指導すると?」
「指導はゴールドル領主殿で、農業専門官は教えるだけです。」
「私に強要せよと。」
「いいえ、強要しても無駄です。耕作者に意欲を持ってもらえるように、協力と後押しの行動をしていただきたい。」
「協力と後押しの方法を、俺は知らない。」
「そのための、農業専門官派遣であり、農業専門官のアドバイスで、耕作者へ協力と後押しを行ってほしいのです。」
「農業専門官が補佐してくれると?」
「農業専門官の要綱についてはつぎのページから書いています。よく目を通しておいて頂きたい。よくお読みくださいましたなら、農業専門官の活用は、ゴールドル領主殿次第だと気が付いていただけるでしょう。」
「生産量が増えるなら、努力しよう。」
「次は最も大事な、税の問題です。領主は物流全てを知る必要があります。」
「すべてなど、無理だろう。」
「一通りにです。」
「でそれを知ると、結果はどんな、、、、?」
「物の流れる場所に、記録者を配置できます。」
「そんな多くの官僚など集めきれない。」
「国境での、物流監視に官僚が必要ですか?」
「それは衛士兵だ。」
「では記録は誰が行っていますか?」
「その場所の責任者だ。」
「市場の管理は?」
「それも、安全管理をしている、衛士兵だ。」
「国内の大量取引の管理は?」
「それは、商業ギルドだ。」
「ギルドの監視は?」
「ギルド長だ、」
「大量取引の入札は?」
「それもギルドだ。」
「ゴールドル領の大量取引の入札記録は誰が?」
「それもギルドだ。」
「そこに監視記録官が必要ですね。そして、耕作物は一括管理して、入札制にすべきでしょう。その制度がなぜ必要なのかも詳しく書いてあります。」
「人材が大量にいる。」
財務担当トニーヤマが着席すると、行政責任者アチャカが立ち上がった。
「大量の人材を育てるのも、領主の義務でしょう。その一つが領民全員の教育です。その明細は黄色い紙に書いてあります。解らない事が在りましたら、その部分はマリー殿がよくご存知であり経験者です。大量の人材を集めることに関しては、土地の分配で多くの小作人や農奴が余ります。そこから採用すべきでしょう。」
黒い鱗甲冑を装備した軍事責任者エントツも立ち上がり、
「鎮守聖国将軍エントツといいます。余った小作人や農奴を軍に編成したならば、ゴールドル領軍は二万の勢力を保持できるでしょう。」
「二万の領軍?そんな財源は、ない。」
「白い紙を読んで頂ければ、その財源は充分に可能です。」
と、財務担当トニーヤマも再び立ち上がった。
リルドラは暇つぶし程度に紙の束を読んでいたが、あわてて白い紙を手に取ると、真剣な目で読みだした。
「来年の概算収支においては、収入額は金貨五万枚にはなるでしょう。」
「収入額が金貨五万枚?いっきに二十倍!」
「我が国との取引が、行えたならばの仮定です。」
と、財務担当トニーヤマは、ゴールドル領主とリルドラに冷たい目を向けた。
「その条件は、マリー姫が提示したことか?」
「そうです。」
と、今度は行政責任者アチャカも、冷たい目で二人を見つめた。
鹿島は三人の責任者が、じわりじわりとゴールドル領主を型にはめていく手腕を観察しながら、この絵図は誰が書いたのだろうかと考えていた。
思い浮かぶのは二人であるが、最も有力者は鎮守様である。
では何の為に他国の領地に干渉するのかの明確な理由を思いつかなかった。
財務担当トニーヤマは財務からの商取引の拡大のためだけの理由で、ここまではやらないだろうと思い、彼の絵図ではないと候補から外し、軍事責任者エントツはわざわざ紛争拡大など望まないはずである。
行政責任者アチャカの理想である農奴解放のためだと説明されたならば、それは当然だと納得できる理由である。
ただやはり、アチャカの理想だけのことならば、ビクトリー王国に教会を建て、騎士団を編成する必要はないだろう。
アチャカ個人は、鎮守様の協力を得たとしても、ここまで大掛かりに広範囲な布石をしてまで、実行はしないだろうとの結論になった。
矢張りこれは鎮守様の意向だと思い直すが、農奴や奴隷解放だけでは無い気がしてきたが、その先は全く思い浮かばなかった。
ただ鹿島からすれば、鎮守様の描いたことならば間違いなどありえないと思い、鎮守様への盲信からだけであったためか、問いただすことなど思いもよらないことで、それ以上深く考えなどもしなかった。
「では、今日はここまでで、食事にしよう。明日は二人を領地の視察に案内します。」
と言って鹿島は立ち上がった。
この惑星特徴の乱気流によって、飛行中の爆撃機が乱気流により急激に高度が下がる、いや、浮力が落ちる現象がたまにあるが、今回の飛行においてそれが起きてしまった。
向かいの席に座っているリルドラは、機体の僅かな窪みに指を差し込み、体を固定するようにしがみ着いていた。
操縦席の補助席を専用席にしてしまったヒカリ王女とマリーは、相変らず騒ぎあっていたが、雲一つない地平線の果てを論じ合っているときに、爆撃機は乱気流に巻き込まれた。
ヒカリ王女とマリーは、シートベルトで固定しているにもかかわらず、無重力感覚に驚いた様子で、何かを掴もうと悶えながら悲鳴を上げ続けた。
機体が安定すると、
「今私は、魂を引き取られそうな感覚があったのですが、死神が私のそばを通っていきましたでしょう。」
「え、王女様も、魂を抜かれそうな感覚を、経験されたのですか?」
「大精霊サニー様は、今の経験をしましたか?」
「ただの乱気流に機体が震えただけだ。」
「御使い様が、攻撃されたと?」
「あなたたちが、あまりにも騒ぐので、悪霊神々の癇に障ったのでしょう。静かにしろとの悪戯だったかも。フフフフ。」
「悪霊の神々はやはり居るのだ?」
と後ろの座席にいる二人は、再度震えだすと静かになった。
サニーは大きく息を吐くと、鹿島のジト目線を感じて、
「静かになったでしょう。」
と、罪悪感を振り払うように鹿島に八つ当たりした。
空母艦の屋上に降下した爆撃機のタラップ前で、震えながら抱き合っているゴールドル領主とその妻マンダリーにマリーが近寄り、
「神々の領域を通ったので、邪悪なものの干渉を受けてしまったようですが、この場所は安全なチンジュ女神様の居る教会の屋上です。安心して降りましょう。」
「雲の上を眺めていたら、雲がなくなった瞬間、、、。怖かったわ。」
と言ってマンダリーは手に力を込めて、マリーの腕を握りしめながらタラップを降りだした。
ゴールドル領主とリルドラも、足元の安全を確認するような歩き方で後ろから降りていった。
空母艦の屋上甲板には心地よい風が吹いていて、マンダリーは風を楽しむかのように走り出すとデッキの柵を握り、
「すごい風景!」と歓声を上げた。
眼下に広がる街並みの先には、黄金色の麦畑が広がっていて、濃淡彩り緑の野菜畑もあり、多くの耕作者がノンビリとうごめいている。
黄金色の麦畑は水平線まで伸びていて、四方八方黄金色の麦畑ばかりでなく、はるか遠くの水平線近くに濃い緑色の森も一部分見えた。
耕作地と耕作地の間には幾つかの集落があり、各家からは竈の煙が昇っていた。
「全くの風景画、そのものだわ。」
と、マンダリーは歓喜していた。
「さすがにこれだけの耕作地があればこそ、穀物が安いのは頷ける。」
と、ゴールドル領主は妻マンダリーの側で羨まし気につぶやいた。
「父様も母様も早くいらして!」
と、エレベーター前でマリーが二人を呼んだ。
すでに鹿島たちはその場から移動し迎賓室に向かっていた。
エレベーターの前には、マリーとリルドラだけがいた。
エレベーターを転移箱だと思ったゴールドル領主は、
「マリー、さっきの転移箱、如何程の価格だ?」
「なんに使うの?」
「各集落の視察が楽になる。」
「調べておきます。」
と、マリーも転移箱だと勘違いしているようで軽く承諾した。
急ごしらえの迎賓室では、すでに軍事責任者エントツ、行政責任者アチャカ、財務担当トニーヤマ等は横席にいて、その後ろには各官僚が控えていた。
マリーはゴールドル領主とリルドラを鹿島の対面席に案内すると、マンダリーを伴いステップ足でヒカリ王女とサニーが待っている食堂ホールへ向かった。
ゴールドル領主とリルドラが席に着くと、各官僚が二人の前に分厚い色違いの紙束を其々に置いた。
財務担当トニーヤマが立ち上がり、
「ゴールドル領が農地改革と同時に、小作人と農奴に土地を与えた場合の、耕作量の年ごとの生産量を推測した数値が白い紙の一番上です。」
「二年目で、五割増しになり、四年では倍増すると?」
「ゴールドル領主殿の指導次第ですが?」
「指導?」
「こちらから、農業専門官を派遣出来る体制は万全です。」
「耕作者を農業専門官が指導すると?」
「指導はゴールドル領主殿で、農業専門官は教えるだけです。」
「私に強要せよと。」
「いいえ、強要しても無駄です。耕作者に意欲を持ってもらえるように、協力と後押しの行動をしていただきたい。」
「協力と後押しの方法を、俺は知らない。」
「そのための、農業専門官派遣であり、農業専門官のアドバイスで、耕作者へ協力と後押しを行ってほしいのです。」
「農業専門官が補佐してくれると?」
「農業専門官の要綱についてはつぎのページから書いています。よく目を通しておいて頂きたい。よくお読みくださいましたなら、農業専門官の活用は、ゴールドル領主殿次第だと気が付いていただけるでしょう。」
「生産量が増えるなら、努力しよう。」
「次は最も大事な、税の問題です。領主は物流全てを知る必要があります。」
「すべてなど、無理だろう。」
「一通りにです。」
「でそれを知ると、結果はどんな、、、、?」
「物の流れる場所に、記録者を配置できます。」
「そんな多くの官僚など集めきれない。」
「国境での、物流監視に官僚が必要ですか?」
「それは衛士兵だ。」
「では記録は誰が行っていますか?」
「その場所の責任者だ。」
「市場の管理は?」
「それも、安全管理をしている、衛士兵だ。」
「国内の大量取引の管理は?」
「それは、商業ギルドだ。」
「ギルドの監視は?」
「ギルド長だ、」
「大量取引の入札は?」
「それもギルドだ。」
「ゴールドル領の大量取引の入札記録は誰が?」
「それもギルドだ。」
「そこに監視記録官が必要ですね。そして、耕作物は一括管理して、入札制にすべきでしょう。その制度がなぜ必要なのかも詳しく書いてあります。」
「人材が大量にいる。」
財務担当トニーヤマが着席すると、行政責任者アチャカが立ち上がった。
「大量の人材を育てるのも、領主の義務でしょう。その一つが領民全員の教育です。その明細は黄色い紙に書いてあります。解らない事が在りましたら、その部分はマリー殿がよくご存知であり経験者です。大量の人材を集めることに関しては、土地の分配で多くの小作人や農奴が余ります。そこから採用すべきでしょう。」
黒い鱗甲冑を装備した軍事責任者エントツも立ち上がり、
「鎮守聖国将軍エントツといいます。余った小作人や農奴を軍に編成したならば、ゴールドル領軍は二万の勢力を保持できるでしょう。」
「二万の領軍?そんな財源は、ない。」
「白い紙を読んで頂ければ、その財源は充分に可能です。」
と、財務担当トニーヤマも再び立ち上がった。
リルドラは暇つぶし程度に紙の束を読んでいたが、あわてて白い紙を手に取ると、真剣な目で読みだした。
「来年の概算収支においては、収入額は金貨五万枚にはなるでしょう。」
「収入額が金貨五万枚?いっきに二十倍!」
「我が国との取引が、行えたならばの仮定です。」
と、財務担当トニーヤマは、ゴールドル領主とリルドラに冷たい目を向けた。
「その条件は、マリー姫が提示したことか?」
「そうです。」
と、今度は行政責任者アチャカも、冷たい目で二人を見つめた。
鹿島は三人の責任者が、じわりじわりとゴールドル領主を型にはめていく手腕を観察しながら、この絵図は誰が書いたのだろうかと考えていた。
思い浮かぶのは二人であるが、最も有力者は鎮守様である。
では何の為に他国の領地に干渉するのかの明確な理由を思いつかなかった。
財務担当トニーヤマは財務からの商取引の拡大のためだけの理由で、ここまではやらないだろうと思い、彼の絵図ではないと候補から外し、軍事責任者エントツはわざわざ紛争拡大など望まないはずである。
行政責任者アチャカの理想である農奴解放のためだと説明されたならば、それは当然だと納得できる理由である。
ただやはり、アチャカの理想だけのことならば、ビクトリー王国に教会を建て、騎士団を編成する必要はないだろう。
アチャカ個人は、鎮守様の協力を得たとしても、ここまで大掛かりに広範囲な布石をしてまで、実行はしないだろうとの結論になった。
矢張りこれは鎮守様の意向だと思い直すが、農奴や奴隷解放だけでは無い気がしてきたが、その先は全く思い浮かばなかった。
ただ鹿島からすれば、鎮守様の描いたことならば間違いなどありえないと思い、鎮守様への盲信からだけであったためか、問いただすことなど思いもよらないことで、それ以上深く考えなどもしなかった。
「では、今日はここまでで、食事にしよう。明日は二人を領地の視察に案内します。」
と言って鹿島は立ち上がった。
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