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第1段階
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私は今、どうしようもなく足が痛い。できることなら、早く帰りたい。でも、それが出来ない。なぜなら
目の前の婚約者が自慢話をしている、真っ最中だからだ。
なぜこんなことになっているかというと。
私はユナ・イブレスタ。イブレスタ公爵の令嬢だ。今日は婚約者のクリストと会う約束をしていて朝から忙しくしていた。準備が終わったのは、何時間も後のことだった。クリストと約束の時間。ところがアイツ。おっと。クリストは約束をすっぽかして来なかった。おかげで、長時間待つはめになり足は痛くなるわ、暑いわで大変なのだ。クリストがきたのは、それから何時間もたってから。やっと来たと思ったら、まあ父親が何かに成功したとかなんとか。自分がどうしたのこうだの。お得意の自慢話が始まり、今に至るというわけだ。
はぁ。ほんと勘弁してくれ。あんたの自慢話はどうでもいいのだ。まさか、攻略対象がこんな自意識過剰な性格だったとは。ひとつ付け加えておくと、今の私はかつてのユナ・イブレスタとは少し違う。今の私は、前世もちのイブレスタ。昨日、あることがきっかけで前世を思い出した。
昨日の夜、私は
浴槽で溺れた。
というのも浴槽が広すぎて、浴槽前でスッ転び。浴槽にドボン。あまりにもびっくりして、そのまま気を失ってしまった。
その間に思い出した記憶によれば、私の前世は仕事に明け暮れる会社人で、ある日の帰り道。相手先との打ち合わせで時間がおし。くたくたになりながら歩いていたら、横断歩道に子猫が置き去りにされており。迫って来るバイクからとっさに守ろうとして飛び出した結果。事故にあい、そのままなくなったらしい。
私が目を覚ました時に見たのは、いつもの自分の部屋ではなく豪華な天井に壁、物、ベッド。広すぎる部屋だった。
わぁ。この家具いくらすんの?てか、ここどこ?私の部屋じゃないし。なんか髪も長くない?色も変じゃない?
コンコン。「失礼します」
メイドらしい人が入ってきた。
「お嬢様!お目覚めになったんですね!よかったぁ。」
そのメイドはほっとしたように笑った。
「いやぁ…あの。ここどこ?」
「てか、私だれ?」
私はわけがわからずメイドらしい人に尋ねた。
「まぁ!お嬢様ったらご冗談を。ここはお嬢様のお部屋ですよ。昨日、はしゃぎすぎるからお風呂場で転んで気を失って倒れたんです!」
メイドは口調こそ強かったが、にっこりと笑っていた。
「そんなに今日が楽しみだったんですね」
ん?今日?
「あのぉ…今日って何かあったっけ?」
「何かって。お嬢様今日はクリスト様とお出かけになるんでしょう?」
「クリ…スト様ぁ?」
「はい!ほんとお嬢様はクリスト様が大好きですもんね。今日をすごく楽しみにしておられたではありませんか!」
「アハハハ」
うそぉ!だれ?てか、婚約者いるの!?私。ほんとなんなのよ!?
「ちなみに…私の名前って…?」
メイドは少しあきれたように笑った。
「お嬢様。ほんと今日はどうしたんですか?ユナ様!でしょう?」
「アハハハ。そう…でしたね。」
私はあきらめて笑った。でも本音は…
いやいや。ほんとなんなのよ!?わかんないんだけど。クリスト?だれよ!?ユナ?あぁ私の名前ね…って違うし!婚約者?メイド?うーん。…うーん。…
もういいや。寝よ。なんかわかんないし。私は、考えることを放棄した。
「ちょっと!お嬢様!寝ちゃダメですよ!今日、お出かけになるんでしょう?今から準備しますよ!さぁ起きて。起きて。」
なんだかんだで準備をした私は。状況が理解できず…営業スマイルを繰り返す。何かあったら営業スマイル!あぁ、営業スマイルってほんとにいい。ここにきて、唯一役立った私の能力だ。でも…なーんかひっかかるんだよね。この世界とか。私の名前。知ってるような気がする。うーん。
ユナ クリスト メイド 婚約者 この髪の長さに髪の色 ……あっ!…乙女ゲーム?そうだ!乙女ゲーム!そうそう。たしかやってたじゃん!
そう。前世の私は乙女ゲームが大好きだった。唯一の趣味と言ってもいい。仕事の後はいつもこれで心を癒していた。だから、それから推測するとこのゲームは
『私はあなたを追いかけます!お覚悟を!』
という主人公が初恋を追って王子様たちと恋を繰り広げる恋愛ゲームだったはず。主人公のアナベルは幼い頃出会った初恋の人を探し恋をしていく。攻略対象は5人。その一人がクリスト。王子様だ。けれど、アナベルはある令嬢にいつも邪魔される。名前は確か…ユナ。……えっ?ちょっと待って?私!?私はユナ・イブレスタ。ゲームに出てくるユナはよく言う悪役令嬢……
うそぉ!私じゃん!えぇーっと。つまり?前世で事故にあって?転生したところは乙女ゲームの世界で?転生したのは悪役令嬢?いやいや。ひどすぎない!?せっかく、乙女ゲームの世界にこられたのに。悪役令嬢!?はぁ。ほんとに。
ユナはさまざまな場面でアナベルを邪魔し続け、ついには追放される。家族からも見放されたユナはおそらく、つつましく暮らすのだろう。追放後はストーリーにないためわからない。悪役令嬢のユナには、もちろん宛もない。あんな性格じゃあねぇ。まぁ私なんだけど……とにかく!貧乏はいや!
ユナはアナベルを邪魔するために次々と行動を起こして行く。お金をふんだんに使って。今思うともったいないんだよね。だって、実のところアナベルが嫌いだってだけで、特に恋はしてなかったし。ただの嫉妬なんだよね。たぶん。その証拠にアナベルを邪魔するだけであって王子たちには手を出さなかった。クリストを除いてだけど。彼はユナの婚約者で、ユナもどうやら好きだったみたいだから。
でもなぁ。ユナの記憶を通して見たクリストって……ねぇ。残念…なんだよね。ゲームでは好きだったけど。裏話があったんだ……クリストはイケメンだけど、自意識過剰、自己中心的、自慢大好き王子様。わぁお。
ゲームで美化し過ぎじゃない?だって、ゲームではイケメン紳士だったのに。これじゃあねぇ。他の王子様は知らないけど。
とにかく、お金あるなら無駄に使わないで貯めたいし。転生してお金がある今、恋よりスローライフ送りたいなぁ。適度に贅沢して。追放はいや!この際、アナベルはどうでもいいや。アナベルが嫌いな理由も思い出せないし。私的にはクリストもお断りだから……問題なし!
アナベルには勝手に初恋だのなんだのしてもらって。私はスローライフ!前世では仕事ばっかりだったから、少しぐらいいいよね。
そうと決まれば、お父様?に相談!いや、その前に今日のお出かけ。はぁ。
どうなることやら。
こうして再度今に至る。クリストのこの自慢話しはいつまで続くのか。まだ屋敷の前だ。出かけてさえいない。足も痛い。途中から話しを聞くのは止めて、営業スマイルに移行した。聞いててもわからないし、つまらないからだ。
さてと、私は別のことを考える。この会話も終わらせたいが、それよりも今大事なのは私の『スローライフ計画』だ。まずは、うーん…やっぱりクリストだな。アナベルと関わりそうなクリストとは、おさらばしないと。
さぁ、『スローライフ計画』第1段階スタートだ。
目の前の婚約者が自慢話をしている、真っ最中だからだ。
なぜこんなことになっているかというと。
私はユナ・イブレスタ。イブレスタ公爵の令嬢だ。今日は婚約者のクリストと会う約束をしていて朝から忙しくしていた。準備が終わったのは、何時間も後のことだった。クリストと約束の時間。ところがアイツ。おっと。クリストは約束をすっぽかして来なかった。おかげで、長時間待つはめになり足は痛くなるわ、暑いわで大変なのだ。クリストがきたのは、それから何時間もたってから。やっと来たと思ったら、まあ父親が何かに成功したとかなんとか。自分がどうしたのこうだの。お得意の自慢話が始まり、今に至るというわけだ。
はぁ。ほんと勘弁してくれ。あんたの自慢話はどうでもいいのだ。まさか、攻略対象がこんな自意識過剰な性格だったとは。ひとつ付け加えておくと、今の私はかつてのユナ・イブレスタとは少し違う。今の私は、前世もちのイブレスタ。昨日、あることがきっかけで前世を思い出した。
昨日の夜、私は
浴槽で溺れた。
というのも浴槽が広すぎて、浴槽前でスッ転び。浴槽にドボン。あまりにもびっくりして、そのまま気を失ってしまった。
その間に思い出した記憶によれば、私の前世は仕事に明け暮れる会社人で、ある日の帰り道。相手先との打ち合わせで時間がおし。くたくたになりながら歩いていたら、横断歩道に子猫が置き去りにされており。迫って来るバイクからとっさに守ろうとして飛び出した結果。事故にあい、そのままなくなったらしい。
私が目を覚ました時に見たのは、いつもの自分の部屋ではなく豪華な天井に壁、物、ベッド。広すぎる部屋だった。
わぁ。この家具いくらすんの?てか、ここどこ?私の部屋じゃないし。なんか髪も長くない?色も変じゃない?
コンコン。「失礼します」
メイドらしい人が入ってきた。
「お嬢様!お目覚めになったんですね!よかったぁ。」
そのメイドはほっとしたように笑った。
「いやぁ…あの。ここどこ?」
「てか、私だれ?」
私はわけがわからずメイドらしい人に尋ねた。
「まぁ!お嬢様ったらご冗談を。ここはお嬢様のお部屋ですよ。昨日、はしゃぎすぎるからお風呂場で転んで気を失って倒れたんです!」
メイドは口調こそ強かったが、にっこりと笑っていた。
「そんなに今日が楽しみだったんですね」
ん?今日?
「あのぉ…今日って何かあったっけ?」
「何かって。お嬢様今日はクリスト様とお出かけになるんでしょう?」
「クリ…スト様ぁ?」
「はい!ほんとお嬢様はクリスト様が大好きですもんね。今日をすごく楽しみにしておられたではありませんか!」
「アハハハ」
うそぉ!だれ?てか、婚約者いるの!?私。ほんとなんなのよ!?
「ちなみに…私の名前って…?」
メイドは少しあきれたように笑った。
「お嬢様。ほんと今日はどうしたんですか?ユナ様!でしょう?」
「アハハハ。そう…でしたね。」
私はあきらめて笑った。でも本音は…
いやいや。ほんとなんなのよ!?わかんないんだけど。クリスト?だれよ!?ユナ?あぁ私の名前ね…って違うし!婚約者?メイド?うーん。…うーん。…
もういいや。寝よ。なんかわかんないし。私は、考えることを放棄した。
「ちょっと!お嬢様!寝ちゃダメですよ!今日、お出かけになるんでしょう?今から準備しますよ!さぁ起きて。起きて。」
なんだかんだで準備をした私は。状況が理解できず…営業スマイルを繰り返す。何かあったら営業スマイル!あぁ、営業スマイルってほんとにいい。ここにきて、唯一役立った私の能力だ。でも…なーんかひっかかるんだよね。この世界とか。私の名前。知ってるような気がする。うーん。
ユナ クリスト メイド 婚約者 この髪の長さに髪の色 ……あっ!…乙女ゲーム?そうだ!乙女ゲーム!そうそう。たしかやってたじゃん!
そう。前世の私は乙女ゲームが大好きだった。唯一の趣味と言ってもいい。仕事の後はいつもこれで心を癒していた。だから、それから推測するとこのゲームは
『私はあなたを追いかけます!お覚悟を!』
という主人公が初恋を追って王子様たちと恋を繰り広げる恋愛ゲームだったはず。主人公のアナベルは幼い頃出会った初恋の人を探し恋をしていく。攻略対象は5人。その一人がクリスト。王子様だ。けれど、アナベルはある令嬢にいつも邪魔される。名前は確か…ユナ。……えっ?ちょっと待って?私!?私はユナ・イブレスタ。ゲームに出てくるユナはよく言う悪役令嬢……
うそぉ!私じゃん!えぇーっと。つまり?前世で事故にあって?転生したところは乙女ゲームの世界で?転生したのは悪役令嬢?いやいや。ひどすぎない!?せっかく、乙女ゲームの世界にこられたのに。悪役令嬢!?はぁ。ほんとに。
ユナはさまざまな場面でアナベルを邪魔し続け、ついには追放される。家族からも見放されたユナはおそらく、つつましく暮らすのだろう。追放後はストーリーにないためわからない。悪役令嬢のユナには、もちろん宛もない。あんな性格じゃあねぇ。まぁ私なんだけど……とにかく!貧乏はいや!
ユナはアナベルを邪魔するために次々と行動を起こして行く。お金をふんだんに使って。今思うともったいないんだよね。だって、実のところアナベルが嫌いだってだけで、特に恋はしてなかったし。ただの嫉妬なんだよね。たぶん。その証拠にアナベルを邪魔するだけであって王子たちには手を出さなかった。クリストを除いてだけど。彼はユナの婚約者で、ユナもどうやら好きだったみたいだから。
でもなぁ。ユナの記憶を通して見たクリストって……ねぇ。残念…なんだよね。ゲームでは好きだったけど。裏話があったんだ……クリストはイケメンだけど、自意識過剰、自己中心的、自慢大好き王子様。わぁお。
ゲームで美化し過ぎじゃない?だって、ゲームではイケメン紳士だったのに。これじゃあねぇ。他の王子様は知らないけど。
とにかく、お金あるなら無駄に使わないで貯めたいし。転生してお金がある今、恋よりスローライフ送りたいなぁ。適度に贅沢して。追放はいや!この際、アナベルはどうでもいいや。アナベルが嫌いな理由も思い出せないし。私的にはクリストもお断りだから……問題なし!
アナベルには勝手に初恋だのなんだのしてもらって。私はスローライフ!前世では仕事ばっかりだったから、少しぐらいいいよね。
そうと決まれば、お父様?に相談!いや、その前に今日のお出かけ。はぁ。
どうなることやら。
こうして再度今に至る。クリストのこの自慢話しはいつまで続くのか。まだ屋敷の前だ。出かけてさえいない。足も痛い。途中から話しを聞くのは止めて、営業スマイルに移行した。聞いててもわからないし、つまらないからだ。
さてと、私は別のことを考える。この会話も終わらせたいが、それよりも今大事なのは私の『スローライフ計画』だ。まずは、うーん…やっぱりクリストだな。アナベルと関わりそうなクリストとは、おさらばしないと。
さぁ、『スローライフ計画』第1段階スタートだ。
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