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第23話 国に帰ってきました。
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国まで帰って来たけど、ステータスは?まだ状態異常のままか。1時間って思ったより長いな。
グランドギルド本部に報告しに行きますか。ドラゴンのことも聞いてみよう。
「カードお持ちですか?ってサト?え、腕どうしたの?大丈夫?」
「あれ?リュカ入国の方にいたんだ。うん。ただのかすり傷だよ。」
そんなに心配してくれなくても…
「あ、俺回復薬持ってるから、飲んで。」
「いや、大丈夫。なんか今状態異常で回復系無効なんだって。」
「え、そんなことって。サト、何と戦ってきたの?」
え、なにそのお前やらかしただろ?みたいな顔。
「Dランクの依頼で銀色のドラゴンみたいなやつ。」
「Dランクで銀色のドラゴン?そんなのいたかな?あ、そんなことより、ちゃんと消毒した?」
「あ、消毒してないかも……。」
「中入って。消毒するから。」
「でも、後ろ詰まってるよ。」
「大丈夫!もう1人いるから。」
「本当だ。」
「ここ座って。」
「ありがとう。」
「布、外すよ。」
「うん。痛っ」
「ごめん、大丈夫?」
「大丈夫。」
すごく真剣だ。それに丁寧。リュカにもこんな紳士的な一面あったんだ。
「よし。とれた。消毒、染みると思うけど我慢な。」
なんだろう。このいつもと違う感じ。なんか恥ずかしいな。
「えー痛いのやだなー」
ちょっとわがまま言ったら、普段の感じに戻るかな?
「サト。ごめん。ちょっと我慢して。」
戻らなかったか。いたっ。躊躇なく消毒液かけてるし。
「サト。今度からはちゃんと消毒液とか持ち歩いて出かけるんだぞ。例え小さな傷だとしても、そこから何が起こるか分からないんだから。甘く見ないこと。」
「はい。ごめなさい。」
なんかお兄ちゃんに怒られてるみたい。リュカの方が年下なのに。
「よし。できた。で、なんだっけ?銀色のドラゴンだっけ?」
あ、いつもの感じに戻った。
「そうそう。結構大きかったよ。」
「この辺にそんなのいたかな?」
「うーん。この辺というか、スクリームウルフの山に行って来たんだ。」
「え?スクリームウルフの山!?だってあそこ、遠いよな?どうやって?」
「空飛んで。」
「空飛んで!?うん。そ、そうか。もう驚かないぞ。うん。で、スクリームウルフの山で銀色のドラゴンで状態異常…。まさかシルバージュエルドラゴンか?いや、でもあれはSランクだろ?」
「シルバージュエルドラゴン?」
「ああ、なんか首のしたらへんに宝石みたいな核、埋まってなかったか?」
「うん。埋まってた。そこ攻撃したら倒せたよ。他のところは切っても切っても生えてきて気持ち悪かった。」
あ、今思ったけど戦うときに魔物鑑定すればよかったんじゃない?ま、過ぎたことだしいっか。
「サト、行こう。」
「え、どこに?」
「グランドギルド本部。」
「まぁ、依頼を報告しにこれから行くけど。リュカも行くの?」
「俺も行く。」
「1人で大丈夫だよ。」
「いや、そういう問題じゃない。」
よくわかんないな。
「ここはもう1人の人に任せておいて大丈夫なの?」
「問題ない。」
なんか意思が固いな。
「そっか。じゃー行く?」
「いや、先にギルマスに会いに行こう。」
「え、ギルマス?なんで?」
「俺が判断して良いものじゃないから。」
「なにを?」
「行きながら話すよ。」
「わ、わかった。」
なんか大事になってきた気がする。
「いい?サトが倒したシルバージュエルドラゴンは、Dランクの依頼に含まれてていいもんじゃないだ。」
「なるほど?」
「たまたまサトが依頼を受けたから、倒せたものの他のDランクの冒険者が受けてたら確実に命はなかったと思う。」
「確かに、他の魔物と比べて強かった。」
「強いなんてもんじゃない。Aランクが束になっても倒せるか怪しいんだ。…本当にサトが無事で良かった。」
え、急に?抱きつく?心配してくれてるのはありがたいけど、道の真ん中なんだよなここ。
「リュカ。ありがとう。落ち着いて。」
「ごめん。急に。」
「いや、心配してくれてありがとう。嬉しいよ。」
「うん。だから、この依頼がDランクにあったっていうのは本部側に言わないと。こんな間違い、二度と起こさないように。」
「そうだね。」
グランドギルド本部に報告しに行きますか。ドラゴンのことも聞いてみよう。
「カードお持ちですか?ってサト?え、腕どうしたの?大丈夫?」
「あれ?リュカ入国の方にいたんだ。うん。ただのかすり傷だよ。」
そんなに心配してくれなくても…
「あ、俺回復薬持ってるから、飲んで。」
「いや、大丈夫。なんか今状態異常で回復系無効なんだって。」
「え、そんなことって。サト、何と戦ってきたの?」
え、なにそのお前やらかしただろ?みたいな顔。
「Dランクの依頼で銀色のドラゴンみたいなやつ。」
「Dランクで銀色のドラゴン?そんなのいたかな?あ、そんなことより、ちゃんと消毒した?」
「あ、消毒してないかも……。」
「中入って。消毒するから。」
「でも、後ろ詰まってるよ。」
「大丈夫!もう1人いるから。」
「本当だ。」
「ここ座って。」
「ありがとう。」
「布、外すよ。」
「うん。痛っ」
「ごめん、大丈夫?」
「大丈夫。」
すごく真剣だ。それに丁寧。リュカにもこんな紳士的な一面あったんだ。
「よし。とれた。消毒、染みると思うけど我慢な。」
なんだろう。このいつもと違う感じ。なんか恥ずかしいな。
「えー痛いのやだなー」
ちょっとわがまま言ったら、普段の感じに戻るかな?
「サト。ごめん。ちょっと我慢して。」
戻らなかったか。いたっ。躊躇なく消毒液かけてるし。
「サト。今度からはちゃんと消毒液とか持ち歩いて出かけるんだぞ。例え小さな傷だとしても、そこから何が起こるか分からないんだから。甘く見ないこと。」
「はい。ごめなさい。」
なんかお兄ちゃんに怒られてるみたい。リュカの方が年下なのに。
「よし。できた。で、なんだっけ?銀色のドラゴンだっけ?」
あ、いつもの感じに戻った。
「そうそう。結構大きかったよ。」
「この辺にそんなのいたかな?」
「うーん。この辺というか、スクリームウルフの山に行って来たんだ。」
「え?スクリームウルフの山!?だってあそこ、遠いよな?どうやって?」
「空飛んで。」
「空飛んで!?うん。そ、そうか。もう驚かないぞ。うん。で、スクリームウルフの山で銀色のドラゴンで状態異常…。まさかシルバージュエルドラゴンか?いや、でもあれはSランクだろ?」
「シルバージュエルドラゴン?」
「ああ、なんか首のしたらへんに宝石みたいな核、埋まってなかったか?」
「うん。埋まってた。そこ攻撃したら倒せたよ。他のところは切っても切っても生えてきて気持ち悪かった。」
あ、今思ったけど戦うときに魔物鑑定すればよかったんじゃない?ま、過ぎたことだしいっか。
「サト、行こう。」
「え、どこに?」
「グランドギルド本部。」
「まぁ、依頼を報告しにこれから行くけど。リュカも行くの?」
「俺も行く。」
「1人で大丈夫だよ。」
「いや、そういう問題じゃない。」
よくわかんないな。
「ここはもう1人の人に任せておいて大丈夫なの?」
「問題ない。」
なんか意思が固いな。
「そっか。じゃー行く?」
「いや、先にギルマスに会いに行こう。」
「え、ギルマス?なんで?」
「俺が判断して良いものじゃないから。」
「なにを?」
「行きながら話すよ。」
「わ、わかった。」
なんか大事になってきた気がする。
「いい?サトが倒したシルバージュエルドラゴンは、Dランクの依頼に含まれてていいもんじゃないだ。」
「なるほど?」
「たまたまサトが依頼を受けたから、倒せたものの他のDランクの冒険者が受けてたら確実に命はなかったと思う。」
「確かに、他の魔物と比べて強かった。」
「強いなんてもんじゃない。Aランクが束になっても倒せるか怪しいんだ。…本当にサトが無事で良かった。」
え、急に?抱きつく?心配してくれてるのはありがたいけど、道の真ん中なんだよなここ。
「リュカ。ありがとう。落ち着いて。」
「ごめん。急に。」
「いや、心配してくれてありがとう。嬉しいよ。」
「うん。だから、この依頼がDランクにあったっていうのは本部側に言わないと。こんな間違い、二度と起こさないように。」
「そうだね。」
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