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15、王宮図書館ってやっぱりすごい
しおりを挟むお兄様ともう1人の方、
あっ思い出したゲイルさん。
こりゃ失礼しました。
に案内されながら図書館へ向かった。
たくさんゲストは来られているのに、みんなやはり静かだ。
我が国が誇る最大量の本が収納されてるだけあって莫大なスペースに重厚な作り。
そして、ふわっと香る新しいんだとわかる木の香り。
貸し出しカウンターひとつとっても貴重な材質だ、と言うのが見て取れる。
そこで何とアトラス殿下に会った。
「あれ、オフェーリアじゃねえか?」
「あら殿下どうしてここへ?」と聞いてしまった。王宮は彼の家同然なのに。
「何か無ければ来ちゃダメなのかよ。あっ今日は皆さんお揃いですね。」とちらりとエマ達を見た。
「ええ、お兄様に招待を受けたのです。お友達も紹介したかったから。」と説明する。
「そうだったのか。
あっ、それより料理の本を見るんなら俺が借りてやるよ。どれか見てみろよ。」
「そうなんですか?ありがとうございます。」と一緒に料理本のコーナーへ行きかけた時、
「アトラスその役は私がやろう。」と話す声が周りに響いた。レオン様だ。
「あっ、レオン様本日はご招待いただきありがとうございます。」と丁寧に挨拶をした。
「こちらこそ、素晴らしいケーキをありがとう。後で皆で戴くよ。」
(おお、これは楽しい)って真紀ちゃん何言ってんの。
「兄上、彼女は私と同じクラスなんですよ。手続きぐらいならやっておきますよ。」
「いや、大丈夫だ。私がやっておこう。」
「わかりました兄上。では私は失礼します。皆さんどうぞ楽しんで。」
とアトラス殿下がその場から去り、代わってレオン殿下が側までやって来た。
オフェーリアを見ると「いい本は有りましたか?」と聞いて来た。
「いえいえ、たった今きたところなのです。これからです。本日は立派な図書館の完成おめでとうございます。」とお辞儀をしお祝いを述べた。
友人達も口々に「殿下おめでとうございます。見事な図書館ですね。」と褒め称えた。
レオン殿下は気を良くしたのか、「もし宜しければ、案内させて貰おう。」とその場にいた全員をエスコートしてくれた。
レオン殿下を先頭にこの図書館の特色を教えて貰った。
やはり古書の取り扱いも我が国1番なんだそう。そして修復も出来る別室が出来たのが今回の目玉らしい。
合わせて併設のカフェでお茶が楽しめる。
「オフェーリア嬢、実はこのカフェに使うメニューを考えている。良かったら一緒に考えて貰えないだろうか?この間のあのジャム、良かったんだ。」と提案を受けた。
「もちろん、勉強もあるだろうからその傍らでも構わない。どうだろう?」
はっきり言って頭の中の真紀ちゃんがウザい。
(ええなぁ、プロデュースかぁ。ちょっと魅力有るなぁ。いくらかプロデュース料貰えたりするんかいな。)
ブンブンと頭を振り真紀ちゃんに正気に戻ってもらう。
「大変魅力的なお話なのですが、少し考えさせて頂けますか?」と返事を保留にして貰った。
「もちろんだ、もし助けてもらえるならありがたい。返事はランスロットにでも伝えてくれ。」
「わかりました。」とにっこり笑って返事をした。
その後も特に料理の本を見て回りたかったかったので1人にしてもらう。
この世界の料理の考え方や在り方をもっと知っておきたい。と以前真紀ちゃんが言ってたのを思い出したのだ。
たくさんの蔵書数だが、わかりやすい見出しが付けてあったので検索しやすかった。
結局は、数冊殿下に借りて貰った。
私に本を笑顔で渡しながら「返却はいつでもいいよ。またこちらへ来る時にでも、ランスロットにあった時にでも。」とおっしゃって頂きました。助かります。
結局、1時間ほど図書館内を見られたので他の友人達と合流し、皆んなそれぞれ借りたい本があったらしくお目当ての本をほくほく顔で手にしていた。
◇◇◇
楽しかった図書館が終わり日常に戻った。
4月に入学しもう7月だ。昨日まで入学した所だった気がする。
アトラス殿下は相変わらずうるさい。ただ近くに寄って来なくなっただけだ。
そうそう、アトラス殿下で思い出したのだが、図書館の時ぐらいにやったあのテスト。
やりました。ババーン!!
1位でした。首位に立ったのです。
アトラス殿下より「次は負けねーからな。」とお褒めの言葉?を賜り、真紀ちゃんからは(ほら言うた通りになったやろ。)とドヤ顔ならぬドヤ声で言われた。
ちょっと嬉しかったので自分でケーキを作って食べました。へへっ。美味しかった。
学校の中では衣替えがありました。半袖も可愛いのです。冬服より好きかも。
そろそろ夏季休業に入る。実家へお兄様と帰る事になった。怒涛の前期だったが充実してたと思う。
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