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12、ギルドS級の実力。
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次の日、朝一番にギルドへ行くとアリス嬢が待っていた。「おはよ~久乃、こっちこっち。ギルド長の部屋へ入って。」と手招きしてくれている。
「アリスおはよう。うんわかった。。」と返事をしアリスの後ろをついて歩いた。
「久乃~S級って男前なんだよね。また一緒にご飯でも食べに行けたらなあ。」と話していた。
目的の部屋に着きアリスがドアをノックすると「アリスです。久乃を連れて来ましたよ。」と話すと「ああ、どうぞ。」とギルド長ののんびりとした声が中から聞こえた。
アリスに連れられて部屋へと入ると、応接セットがありギルド長とどこかで見たことがある人がその前に座っていた。
「ああ、あの市場で泣いてた子!!」と先に言われてしまった。「え、久乃が?どうして?」とアリスが興味津々でこちらをみながら聞いている。
「ちょっとホームシックで。。。」と照れながら話すと「久乃、そういう時は一言私に相談すれば良かったのに。」と言ってくれた。
「いやあ、市場に亡くなったおばあちゃんの好物があったのよ。それでちょっと思い出しちゃって。まあ大したことはないんだけどね。」と照れながら頭をかきかき答えた。
「まあ話がまとまった所で自己紹介と行こう。まずはS級であるトールから。。。」
「まあ、一度会ってるけどね。俺はトールよろしくな。」と手を差し出された。
「私は久乃よ。こちらこそよろしく。」と手を握り返した。「トール、久乃はA級だ。最近ギルド活動を始めた所だから目をかけてやってくれ。」とギルド長がフォローしてくれた。
「久乃、あ、呼び捨てにするぞ。得意な武器は?」
「あっ、一応剣です。」
「そうか、今回の依頼はある地方の要塞を襲撃し落とす事だ。もちろん2人だけではない。期間は3日間。すでに要塞にはこちらの手のものが何名か侵入して、突撃を待つだけになっている。我々は助っ人と言うポジションだ。」と一通り説明してくれた。
報酬も飛びっきり良くて、そらギルド長は1人でもここのギルドから出したいはずだ。
「作戦は合流地点に着いたら説明する。それでいいか?」
「「はい、わかりました。ここはいつ出発するんですか?」
「君の出方を見てたから、君が行けるなら明日にでも出よう。君、馬は?」
「まったく乗れません。」
「じゃあ今回は馬車を手配してもらおう。アリス嬢良いかな?」
「はい分かりました。また詳しい時間が決まりましたら教えて下さい。すぐに手配します。」と微笑むと一礼して出て行った。
「ところでギルド長、これから修錬場を少しの間お借りしても?」とギルト長に聞いている。
「ああ構わんよ。どうした?」
「久乃これから時間あるか?」
「え、はい。特に予定は入れてないです。」
「俺の相手を頼む。10本先行でどうだ?久乃の実力も見ておきたい。」
「はい、私で相手になるかわかりませんが、構わないですよ。よろしくお願いします。」
久乃がそう話すと同時にトールが立ち上がった。久乃は黙って後を追う。しばらく歩くと修錬道場が見えてきた。
そう、ここは以前ギルド長にぼこぼこにやられた所だ。
「入って。」と促され位置に着くとすでにトールの気配が変わっている。
この人こんな簡単に闘気が練れるんだ。
「行くよ。」と始まりの合図と共に重たい一撃が飛んでくる。とっさに避けられたのは偶然と言っていい。
到底力では勝てない。
でもこの人私と勝負したい訳ではなかったはず。だとすれば。
その考えている間にも嵐のような猛攻が来る。
トールの攻撃を薙ぎ払いながら様子を見た。
もちろん隙など全く無い。
懐へ入れるか??身長差は大体15センチぐらいか?
「おいおい、受けてばかりじゃ困るよ。」と言われた。「そうですね。そろそろ何とかしたい所です。」と答えるとフェイントをかけ、トールの左わき腹を払った。
「はは、やるじゃん。市場でめそめそしてたからもっと弱っちいかと思った。」と呼吸を整えながらトールは話した。
「はは、いつもいつも泣いてばかりでは。。。」
「だよなぁ。まあ安心した。さあ2本目行くぞ。」
その後も容赦ない攻撃は続き結局4本は取れた物の、勝ち越すのは無理でした。
「まあこれだけ出来りゃあ上等。もしかしたら背中を預けるかもしれないからなぁ。先に実力を見ておきたかったんだ。」とお互い汗を拭きながら話した。
「久乃、これから飯おごってやるよ。11時30分ぐらいに山羊亭な。」と話すと修錬道場をさっさと出て行った。
久乃も急いで自宅のアパートに帰り汗を流し小奇麗な服装に着替えた。こちらへ来てから初めて他人との食事だ。
あっ、アリス嬢ごめん!また機会作るからね。
「アリスおはよう。うんわかった。。」と返事をしアリスの後ろをついて歩いた。
「久乃~S級って男前なんだよね。また一緒にご飯でも食べに行けたらなあ。」と話していた。
目的の部屋に着きアリスがドアをノックすると「アリスです。久乃を連れて来ましたよ。」と話すと「ああ、どうぞ。」とギルド長ののんびりとした声が中から聞こえた。
アリスに連れられて部屋へと入ると、応接セットがありギルド長とどこかで見たことがある人がその前に座っていた。
「ああ、あの市場で泣いてた子!!」と先に言われてしまった。「え、久乃が?どうして?」とアリスが興味津々でこちらをみながら聞いている。
「ちょっとホームシックで。。。」と照れながら話すと「久乃、そういう時は一言私に相談すれば良かったのに。」と言ってくれた。
「いやあ、市場に亡くなったおばあちゃんの好物があったのよ。それでちょっと思い出しちゃって。まあ大したことはないんだけどね。」と照れながら頭をかきかき答えた。
「まあ話がまとまった所で自己紹介と行こう。まずはS級であるトールから。。。」
「まあ、一度会ってるけどね。俺はトールよろしくな。」と手を差し出された。
「私は久乃よ。こちらこそよろしく。」と手を握り返した。「トール、久乃はA級だ。最近ギルド活動を始めた所だから目をかけてやってくれ。」とギルド長がフォローしてくれた。
「久乃、あ、呼び捨てにするぞ。得意な武器は?」
「あっ、一応剣です。」
「そうか、今回の依頼はある地方の要塞を襲撃し落とす事だ。もちろん2人だけではない。期間は3日間。すでに要塞にはこちらの手のものが何名か侵入して、突撃を待つだけになっている。我々は助っ人と言うポジションだ。」と一通り説明してくれた。
報酬も飛びっきり良くて、そらギルド長は1人でもここのギルドから出したいはずだ。
「作戦は合流地点に着いたら説明する。それでいいか?」
「「はい、わかりました。ここはいつ出発するんですか?」
「君の出方を見てたから、君が行けるなら明日にでも出よう。君、馬は?」
「まったく乗れません。」
「じゃあ今回は馬車を手配してもらおう。アリス嬢良いかな?」
「はい分かりました。また詳しい時間が決まりましたら教えて下さい。すぐに手配します。」と微笑むと一礼して出て行った。
「ところでギルド長、これから修錬場を少しの間お借りしても?」とギルト長に聞いている。
「ああ構わんよ。どうした?」
「久乃これから時間あるか?」
「え、はい。特に予定は入れてないです。」
「俺の相手を頼む。10本先行でどうだ?久乃の実力も見ておきたい。」
「はい、私で相手になるかわかりませんが、構わないですよ。よろしくお願いします。」
久乃がそう話すと同時にトールが立ち上がった。久乃は黙って後を追う。しばらく歩くと修錬道場が見えてきた。
そう、ここは以前ギルド長にぼこぼこにやられた所だ。
「入って。」と促され位置に着くとすでにトールの気配が変わっている。
この人こんな簡単に闘気が練れるんだ。
「行くよ。」と始まりの合図と共に重たい一撃が飛んでくる。とっさに避けられたのは偶然と言っていい。
到底力では勝てない。
でもこの人私と勝負したい訳ではなかったはず。だとすれば。
その考えている間にも嵐のような猛攻が来る。
トールの攻撃を薙ぎ払いながら様子を見た。
もちろん隙など全く無い。
懐へ入れるか??身長差は大体15センチぐらいか?
「おいおい、受けてばかりじゃ困るよ。」と言われた。「そうですね。そろそろ何とかしたい所です。」と答えるとフェイントをかけ、トールの左わき腹を払った。
「はは、やるじゃん。市場でめそめそしてたからもっと弱っちいかと思った。」と呼吸を整えながらトールは話した。
「はは、いつもいつも泣いてばかりでは。。。」
「だよなぁ。まあ安心した。さあ2本目行くぞ。」
その後も容赦ない攻撃は続き結局4本は取れた物の、勝ち越すのは無理でした。
「まあこれだけ出来りゃあ上等。もしかしたら背中を預けるかもしれないからなぁ。先に実力を見ておきたかったんだ。」とお互い汗を拭きながら話した。
「久乃、これから飯おごってやるよ。11時30分ぐらいに山羊亭な。」と話すと修錬道場をさっさと出て行った。
久乃も急いで自宅のアパートに帰り汗を流し小奇麗な服装に着替えた。こちらへ来てから初めて他人との食事だ。
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