13 / 49
第二章 男の娘ニンジャと、はじまりの村
キュアノの実力
しおりを挟む
向かってくる巨大な鉄塊を、キュアノはサーベルを横向きに構えて受け止めた。
あんなに細いのに、見事サーベルはバルログの武器を凌ぐ。
エルフって、こんなに力が強いの? 見た目からは想像ができないんだけれど。
ボクだって、筋力はそれなりに強い方だと思う。でも、戦闘になれば受け流すことが主流になる。力比べは非効率だから。
自慢するほどの怪力ではないと、相手にわからせたかったのかなぁ。
「ほお、そんな細い身体で、このオレサマと腕試しするってのか? おそらく森を守ろうとしたか? その度胸だけは認めてやるぜ。だが、こいつはマジで武器なのかよ? 杖にしか見えねえぜ!」
そうなのだ。キュアノのサーベルには、刃がない。非殺傷の武器らしく、刀身全体が丸いのだ。これで、どうやってバルログを倒すというのか?
「サヴ、心配ない。この武器はちゃんと刃がある」
キュアノは、サーベルを逆手の体制で構えた。殴りかかるような体制で、バルログを押し出す。
「持ち方を変えたからって何になるってんだ!」
バルログが、腰からもう一本の武器を取り出す。片刃の斧だ。
「死ねえ、じぇえあ!」
横一文字に、斧を投げつける。斧をブーメランのように飛ばして、キュアノの胴体を両断する気だ。
「逃げてキュアノ!」
ボクが叫んだときには、すでに斧がキュアノの腹筋に急接近していた。
「そのまま輪切りになっちまえ!」
キュアノの気配が、一瞬消える。まるで、陽炎のように。明らかに、斧はキュアノの胴を捕らえているように見えたけれど。
スコンと、岩がチーズのように真っ二つになった。
しかし、キュアノの姿が見当たらない。
「あのアマ、どこだ?」
「上」
キュアノの声に、バルログが真上を見上げた。
逆手に持ったサーベルを真下に構え、キュアノは突きの姿勢で落ちてくる。相手の目かノドか。
「そんな攻撃など!」
斧と包丁をクロスさせて、バルログは急降下してきたキュアノの攻撃を跳ね返した。さすがの巨体も、キュアノの突進を受けきれず、膝をつく。
「なんてパワーだ!? だが!」
武器でキュアノを強引に薙ぎ払う。
風に舞う葉のように、キュアノはふわりと着地した。
「調子に乗りやがって!」
地面に降りるタイミングを狙って、バルログが今度こそキュアノを捉える。
逆手持ちのまま、キュアノは二つの武器をサーベルで受け止めた。
押されている。
今度はキュアノが膝を落とす版だった。
「グハハハ! 非力なエルフに、このバルログ様の怪力など止められまい!」
「あなたは、一つ勘違いをしている」
「んだとぉ?」
キュアノが、サーベルを指でなぞる。
刃だと思っていた刀身が、縦二つに分かれた。
バルログの頬に、冷や汗が伝う。
「これも鞘」
バオンッ! という派手な音とともに、炎のゆらめきのような光刃が発動した。
かと思えば、青白い軌道を描き、バルログの肩から脇腹を通り抜ける。
「ぐはあ!?」
胴体を切り裂かれ、バルログが上を向いて瘴気を吐く。そのまま、仰向けに倒れ込んで絶命した。自分がいつ斬られたのかさえ、覚えていなだろう。
「これが、凍てる空の君」
あまりにも一瞬で、ボクにも何が起こったのかわからない。ただ一つ言えるのは、目の前の怪物が真っ二つになったことだけ。悲鳴を上げる暇すら、与えなかった。
「大丈夫?」
「問題ない」
汗一つかいていない。おそらく、キュアノの本気はこんなもんじゃないのだろう。
だが、キュアノが村に視線を向けた。
「まだ、魔力の気配が。村の方」
隕石みたいな大きい火球が、次々と村に落下している。
他にもバルログがいるってこと?
「早く戻らないと」
「うん。ついてきてキュアノ」
ボクたちが、村へ駆け出そうとした瞬間だった。
村の方角で、大爆発が起こる。
「ブランケンハイムの村が」
炎をまとった煙が、もうもうと立ち上がっていた。
「グフフフゥ!」
身体が半分になった状態で、バルログがニヤリと笑う。まだ生きていたのか。
バルログの気配ではない。
「我が名は偉大なる魔王のしもべ、バルデル!」
どうもバルログのリーダー格が、死体を借りて話しているようだ。
「始まりの村は今頃、このバルデルの配下たるモンスター共が占拠しているところだぜ。その数、およそ一万! お前たちが戻る頃には、村民の皆殺しが済んでいることだろうな。だが、安心しろ。すぐに奴らの胃袋の中で会わせてやるからよぉ。フハハハハァ、ゲホオ!」
盛大に血を吐き、バルログは今度こそ絶命した。
バルログの大半が、村へ先行しているらしい。
「うん。故郷を焼かれて旅立つ決意を固めるシーンって、よくあるよね」
バルログの死体に向けて、ボクは吐き捨てるように告げる。
「どうした? 呆けた顔をして。故郷が火に巻かれている」
「帰ろう。キミも見ればわかるよ」
ボクたちは、村へと戻る。
「再会できるのは、奴らの方だから」
「そうだな。仲間の敵討ち、助太刀する」
キュアノもわかってなかったみたいだ。
真実を。ブランケンハイムが「始まりの村」と呼ばれている、本当の意味をね……。
数分ほどかけて、村に戻る。
村は、ほとんどが焼け野原となっていた。
あちこちで、火がくすぶっている。
「村人がいない。まさか」
最悪の事態を想像しているのか。キュアノが、わずかに沈んだ顔になる。
「父さん」
「よぉ。よく帰ってきたな」
そこには血まみれになった父と――
「父さん、やりすぎ」
――血まみれにされて土下座させらている、バルログ族がいた。
あんなに細いのに、見事サーベルはバルログの武器を凌ぐ。
エルフって、こんなに力が強いの? 見た目からは想像ができないんだけれど。
ボクだって、筋力はそれなりに強い方だと思う。でも、戦闘になれば受け流すことが主流になる。力比べは非効率だから。
自慢するほどの怪力ではないと、相手にわからせたかったのかなぁ。
「ほお、そんな細い身体で、このオレサマと腕試しするってのか? おそらく森を守ろうとしたか? その度胸だけは認めてやるぜ。だが、こいつはマジで武器なのかよ? 杖にしか見えねえぜ!」
そうなのだ。キュアノのサーベルには、刃がない。非殺傷の武器らしく、刀身全体が丸いのだ。これで、どうやってバルログを倒すというのか?
「サヴ、心配ない。この武器はちゃんと刃がある」
キュアノは、サーベルを逆手の体制で構えた。殴りかかるような体制で、バルログを押し出す。
「持ち方を変えたからって何になるってんだ!」
バルログが、腰からもう一本の武器を取り出す。片刃の斧だ。
「死ねえ、じぇえあ!」
横一文字に、斧を投げつける。斧をブーメランのように飛ばして、キュアノの胴体を両断する気だ。
「逃げてキュアノ!」
ボクが叫んだときには、すでに斧がキュアノの腹筋に急接近していた。
「そのまま輪切りになっちまえ!」
キュアノの気配が、一瞬消える。まるで、陽炎のように。明らかに、斧はキュアノの胴を捕らえているように見えたけれど。
スコンと、岩がチーズのように真っ二つになった。
しかし、キュアノの姿が見当たらない。
「あのアマ、どこだ?」
「上」
キュアノの声に、バルログが真上を見上げた。
逆手に持ったサーベルを真下に構え、キュアノは突きの姿勢で落ちてくる。相手の目かノドか。
「そんな攻撃など!」
斧と包丁をクロスさせて、バルログは急降下してきたキュアノの攻撃を跳ね返した。さすがの巨体も、キュアノの突進を受けきれず、膝をつく。
「なんてパワーだ!? だが!」
武器でキュアノを強引に薙ぎ払う。
風に舞う葉のように、キュアノはふわりと着地した。
「調子に乗りやがって!」
地面に降りるタイミングを狙って、バルログが今度こそキュアノを捉える。
逆手持ちのまま、キュアノは二つの武器をサーベルで受け止めた。
押されている。
今度はキュアノが膝を落とす版だった。
「グハハハ! 非力なエルフに、このバルログ様の怪力など止められまい!」
「あなたは、一つ勘違いをしている」
「んだとぉ?」
キュアノが、サーベルを指でなぞる。
刃だと思っていた刀身が、縦二つに分かれた。
バルログの頬に、冷や汗が伝う。
「これも鞘」
バオンッ! という派手な音とともに、炎のゆらめきのような光刃が発動した。
かと思えば、青白い軌道を描き、バルログの肩から脇腹を通り抜ける。
「ぐはあ!?」
胴体を切り裂かれ、バルログが上を向いて瘴気を吐く。そのまま、仰向けに倒れ込んで絶命した。自分がいつ斬られたのかさえ、覚えていなだろう。
「これが、凍てる空の君」
あまりにも一瞬で、ボクにも何が起こったのかわからない。ただ一つ言えるのは、目の前の怪物が真っ二つになったことだけ。悲鳴を上げる暇すら、与えなかった。
「大丈夫?」
「問題ない」
汗一つかいていない。おそらく、キュアノの本気はこんなもんじゃないのだろう。
だが、キュアノが村に視線を向けた。
「まだ、魔力の気配が。村の方」
隕石みたいな大きい火球が、次々と村に落下している。
他にもバルログがいるってこと?
「早く戻らないと」
「うん。ついてきてキュアノ」
ボクたちが、村へ駆け出そうとした瞬間だった。
村の方角で、大爆発が起こる。
「ブランケンハイムの村が」
炎をまとった煙が、もうもうと立ち上がっていた。
「グフフフゥ!」
身体が半分になった状態で、バルログがニヤリと笑う。まだ生きていたのか。
バルログの気配ではない。
「我が名は偉大なる魔王のしもべ、バルデル!」
どうもバルログのリーダー格が、死体を借りて話しているようだ。
「始まりの村は今頃、このバルデルの配下たるモンスター共が占拠しているところだぜ。その数、およそ一万! お前たちが戻る頃には、村民の皆殺しが済んでいることだろうな。だが、安心しろ。すぐに奴らの胃袋の中で会わせてやるからよぉ。フハハハハァ、ゲホオ!」
盛大に血を吐き、バルログは今度こそ絶命した。
バルログの大半が、村へ先行しているらしい。
「うん。故郷を焼かれて旅立つ決意を固めるシーンって、よくあるよね」
バルログの死体に向けて、ボクは吐き捨てるように告げる。
「どうした? 呆けた顔をして。故郷が火に巻かれている」
「帰ろう。キミも見ればわかるよ」
ボクたちは、村へと戻る。
「再会できるのは、奴らの方だから」
「そうだな。仲間の敵討ち、助太刀する」
キュアノもわかってなかったみたいだ。
真実を。ブランケンハイムが「始まりの村」と呼ばれている、本当の意味をね……。
数分ほどかけて、村に戻る。
村は、ほとんどが焼け野原となっていた。
あちこちで、火がくすぶっている。
「村人がいない。まさか」
最悪の事態を想像しているのか。キュアノが、わずかに沈んだ顔になる。
「父さん」
「よぉ。よく帰ってきたな」
そこには血まみれになった父と――
「父さん、やりすぎ」
――血まみれにされて土下座させらている、バルログ族がいた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる