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第四章 魔剣 VS 妖刀
第37話 妖刀破壊
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レベッカちゃんは、もう魔剣レーヴァテインと呼べないくらい、歪な存在になってしまった。
彼女は彼女で、独自の強さを手に入れている。
「バケモノめ。同じ魔の存在であるレーヴァテインなら、御せたものを! 不純物まみれの、ガラクタが!」
妖刀で、わたしの腕に切りかかった。
『ガラクタ、上等だよ!』
レベッカちゃんが、打ち返す。
『あんたら剣どもに、アタシ様の思想は理解できないだろうね!』
魔剣レベッカちゃんがこうなったのは、きっとわたしのせいだ。わたしが低レベルなうちから、錬成でムリヤリ【原始の炎】と錬成したから。
それが正しいのか悪いことなのか、使い続けていかないとわからない。
けど、レベッカちゃんはレーヴァテインという『縛り』からは開放された。
『キャルが気にすることじゃ、ないんだよ。たしかにあんたのせいで、アタシ様はレーヴァテインとは別物になったけどさ。今は感謝ているくらいさ』
「レベッカちゃん」
わたしはレベッカちゃんを、ヤトに向けて構える。
「【属性貫通】など、邪道もいいところだ! 属性剣の誇りを失いおって!」
『あんたこそ、【原始の氷】なんて持っているじゃないか!』
「あれは、魔王カリュブディスのスキルだ! 勝手に取り込んでしまったのだ!」
『ほざいてな! あんたみたいなのを、ダブスタってんだよ!』
ヤトの妖刀による攻撃を、レベッカちゃんがカウンターで弾き飛ばした。
『おかげで、高純度のオリジナル魔剣に生まれ変わったのさ。いいかい? キャルの錬成はすごいよ。あんたもやられてみなよ!』
「ほざけ! そんな奇術師の手に、改造されたくないわい!」
ヤトが、妖刀を振り回す。
『頼む、クレア!』
「はい!」
クレアさんが、釣り竿の針を投げた。
死神の鎌を思わせる巨大な針と、水氷の糸が、ヤトに巻き付かんとする。
妖刀で、ヤトが鎌を弾こうとした。
『どらあ!』
レベッカちゃんが、ヤトに斬りかかる。
ヤトは、魔剣に対処せざるを得ない。魔法で、釣り糸を破壊した。
こちらの攻撃は、受け流されてしまう。
だが、ヤトの動きが一瞬止まった。
「やっぱり!」
ヤトは魔法を使う時に、洗脳が和らぐ。少しだけ、正気に戻るのだ。身体強化は、妖刀が勝手に作動している。しかし魔法を使うのは、苦手なようだ。
どおりで、魔法に頼る攻撃をしてこないと思っていたが。
さすがの妖刀も、マルチタスクに割く魔力はないか。
妖刀がヤトを洗脳しきれていないというわたしの予想は、間違っていなかったんだ。
生まれたスキを、わたしは見逃さない。
「今だよ、リンタロー!」
「はいでヤンス!」
わたしとヤトの間に割って入り、リンタローがヤトの手を折った。
ヤトの手から、妖刀が離れる。さすがに手の甲が折れたら、妖刀を手放すか。
カラン、と妖刀が地面に落ちた。
リンタローはヤトを抱える。すぐさま風属性魔法で竜巻を起こし、妖刀から距離を取った。
「しっかりするでヤンス。ヤト」
わたしが錬成した特製ポーションを、リンタローがヤトに少しずつ飲ませる。
折れたヤトの腕が、徐々に再生していった。
「ん?」
ようやく、ヤトが正気に戻ったらしい。
「無事でヤンスか、ヤト?」
「私は、なんてことを」
今までのことを思い出してしまったのか、ヤトが顔を覆う。
「いいんでヤンス。お前さんが無事なら、ソレガシはそれで十分でヤンスよ」
「でも、傷だらけ」
「これくらい、ツバをつけていれば治るでヤンス」
さすがに力を使いすぎたのか、リンタローがあぐらをかいて動けなくなる。
「ば、バカな。洗脳が、こうもあっさりと」
妖刀を手放せれば、開放できるだろうと思っていたが。
「本来なら、ヤトの腕を切り落とすところでした」
どうにか最小限のダメージを与えて、ヤトから妖刀を手放せればよかった。
しかしヤトが強すぎて、付け入るスキがない。
なのでクレアさんとリンタローをぶつけて、ヤトの戦闘スタイルを把握する必要があった。
結果、魔法を使うと一瞬の洗脳が微量ながら解除されると判明。
レベッカちゃんと話し合い、策を立てたのだ。
「錬成で、貴様が作っていたのは?」
「ポーションです。エリクサーっていえば、いいですかね?」
もしヤトの腕や指を切り離さなければならなくなったとき、このポーションで身体を繋げる予定だったのだ。
「なんと。怪滅竿に細工をしたのでは?」
「何もしていません」
錬成台で釣り竿を分析して、わかった。
結局どうやっても、ヤトの武器である釣り竿型杖は、錬成できないと。
完成しすぎていて、わたしの技術を入れ込む余地はない。
さすが異国の巫女たちが作った、伝説の妖刀である。気軽にわたしが、変化させていいものではない。
「この釣り竿は、これだけで十分に強いので」
わたしは、釣り竿をヤトに返す。
「本当に、なんの錬成もしていない」
ヤトが釣り竿の状況を、確認した。
「はい。東洋の武器は、専門外なので」
ヘタにわたしが釣り竿を細工をすれば、どんなクリーチャー武器になるかわからない。
人語を解するくらいなら、大丈夫だろう。
だが魔法使いにとって扱いづらい武器になってしまえば、目も当てられない。
ましてやわたしは、炎属性の魔法使いだ。
氷属性の武器を、開発できるかも謎だったし。
「どうもおかしいなと思ったのは、あなたが釣り竿型の妖刀を捨てたときでした」
ヤトはいわゆる純魔……純粋な魔法使いだ。
なのに、アイデンティティである釣り竿型の妖刀を使わないのはおかしい。
これと妖刀ヨグルトノカミで二刀流されていたら、わたしも結構あぶなかったはず。
「これで、わたしは確信したんです。あなたは、魔法を使いたくないのかなって」
わたしたちは、妖刀に迫る。
「さて、講釈は終わりです。お覚悟を」
「フフ。いくら弁舌を並べ立てたところで、余を手に取る者はまた新たなエサとなるだけ。さあ、どちらの女が余を手に取るのか?」
未だコイツは、自分に武器としての勝ちがあると思いこんでいるらしい。
「トート、五番を」
クレアさんがトートに命じて、『魔剣を破壊する棍棒』を用意させた。ブンと、スイカ割りのようなフォームをしてみせる。
「ヤトさん。どうぞ。これは、『魔剣を壊すために作られた魔剣』ですわ」
持ち手の方を上にして、クレアさんがヤトに棍棒を差し出す。
ヤトが、棍棒を受け取った。
「待て! こんな純度の高い妖刀、そのままで活用せねばどうなるか! 元に戻すのに、一〇〇年以上はかかるぞ!」
「私たち一族は、一〇〇〇年以上も苦しめられた」
棍棒を、ヤトが振りかぶる。
「待て!」
「妖刀としてではなく、単なるガラクタとして死ね」
断末魔を妖刀が上げることすら許さず、ヤトは妖刀を叩き壊した。
見事、妖刀は粉々になっている。
「いいの? 報告しなきゃでしょ?」
「大丈夫でヤンス。ほら」
[妖刀【夜巡斗之神】を討伐しました。ギルドに報告をします]
わたしたちの手の甲にある端末から、アナウンスが。
ちゃんと、母国のギルドに伝わるのか。
「さて、素材素材を、と」
妖刀の破片にしゃがみこんで、素材を取っていく。
東洋の素材って、不思議なものが多い。見たことない金属を扱っている。
「見て。レベッカちゃん。こんな色した金属なんて、見たことないよ」
『こいつは【ヤミハガネ】だね。邪悪な魔力をインゴットの段階で込めているのさ。アタシ様の一部にも、使われているよ』
「じゃあ、錬成してOK?」
『もちろんさ。大好物だよ』
わたしは早速、錬成を試す。
「キャラメ・F・ルージュ」
後ろから、ヤトが声をかけてきた。
「あなた、【原始の氷】はいらないの?」
黒い氷を、ヤトがわたしに差し出してくる。お礼のつもりなんだろう。
「うーん。いらないかな。わたしたちには、【原始の炎】があるから」
炎属性なのに、氷の属性貫通なんてもらったら、相殺されちゃいそうだ。
「でも」
「代わりに、いいものをもらうからね」
わたしは海底神殿の壁に、レベッカちゃんを突き刺す。
「さあ、食事の時間だよ」
彼女は彼女で、独自の強さを手に入れている。
「バケモノめ。同じ魔の存在であるレーヴァテインなら、御せたものを! 不純物まみれの、ガラクタが!」
妖刀で、わたしの腕に切りかかった。
『ガラクタ、上等だよ!』
レベッカちゃんが、打ち返す。
『あんたら剣どもに、アタシ様の思想は理解できないだろうね!』
魔剣レベッカちゃんがこうなったのは、きっとわたしのせいだ。わたしが低レベルなうちから、錬成でムリヤリ【原始の炎】と錬成したから。
それが正しいのか悪いことなのか、使い続けていかないとわからない。
けど、レベッカちゃんはレーヴァテインという『縛り』からは開放された。
『キャルが気にすることじゃ、ないんだよ。たしかにあんたのせいで、アタシ様はレーヴァテインとは別物になったけどさ。今は感謝ているくらいさ』
「レベッカちゃん」
わたしはレベッカちゃんを、ヤトに向けて構える。
「【属性貫通】など、邪道もいいところだ! 属性剣の誇りを失いおって!」
『あんたこそ、【原始の氷】なんて持っているじゃないか!』
「あれは、魔王カリュブディスのスキルだ! 勝手に取り込んでしまったのだ!」
『ほざいてな! あんたみたいなのを、ダブスタってんだよ!』
ヤトの妖刀による攻撃を、レベッカちゃんがカウンターで弾き飛ばした。
『おかげで、高純度のオリジナル魔剣に生まれ変わったのさ。いいかい? キャルの錬成はすごいよ。あんたもやられてみなよ!』
「ほざけ! そんな奇術師の手に、改造されたくないわい!」
ヤトが、妖刀を振り回す。
『頼む、クレア!』
「はい!」
クレアさんが、釣り竿の針を投げた。
死神の鎌を思わせる巨大な針と、水氷の糸が、ヤトに巻き付かんとする。
妖刀で、ヤトが鎌を弾こうとした。
『どらあ!』
レベッカちゃんが、ヤトに斬りかかる。
ヤトは、魔剣に対処せざるを得ない。魔法で、釣り糸を破壊した。
こちらの攻撃は、受け流されてしまう。
だが、ヤトの動きが一瞬止まった。
「やっぱり!」
ヤトは魔法を使う時に、洗脳が和らぐ。少しだけ、正気に戻るのだ。身体強化は、妖刀が勝手に作動している。しかし魔法を使うのは、苦手なようだ。
どおりで、魔法に頼る攻撃をしてこないと思っていたが。
さすがの妖刀も、マルチタスクに割く魔力はないか。
妖刀がヤトを洗脳しきれていないというわたしの予想は、間違っていなかったんだ。
生まれたスキを、わたしは見逃さない。
「今だよ、リンタロー!」
「はいでヤンス!」
わたしとヤトの間に割って入り、リンタローがヤトの手を折った。
ヤトの手から、妖刀が離れる。さすがに手の甲が折れたら、妖刀を手放すか。
カラン、と妖刀が地面に落ちた。
リンタローはヤトを抱える。すぐさま風属性魔法で竜巻を起こし、妖刀から距離を取った。
「しっかりするでヤンス。ヤト」
わたしが錬成した特製ポーションを、リンタローがヤトに少しずつ飲ませる。
折れたヤトの腕が、徐々に再生していった。
「ん?」
ようやく、ヤトが正気に戻ったらしい。
「無事でヤンスか、ヤト?」
「私は、なんてことを」
今までのことを思い出してしまったのか、ヤトが顔を覆う。
「いいんでヤンス。お前さんが無事なら、ソレガシはそれで十分でヤンスよ」
「でも、傷だらけ」
「これくらい、ツバをつけていれば治るでヤンス」
さすがに力を使いすぎたのか、リンタローがあぐらをかいて動けなくなる。
「ば、バカな。洗脳が、こうもあっさりと」
妖刀を手放せれば、開放できるだろうと思っていたが。
「本来なら、ヤトの腕を切り落とすところでした」
どうにか最小限のダメージを与えて、ヤトから妖刀を手放せればよかった。
しかしヤトが強すぎて、付け入るスキがない。
なのでクレアさんとリンタローをぶつけて、ヤトの戦闘スタイルを把握する必要があった。
結果、魔法を使うと一瞬の洗脳が微量ながら解除されると判明。
レベッカちゃんと話し合い、策を立てたのだ。
「錬成で、貴様が作っていたのは?」
「ポーションです。エリクサーっていえば、いいですかね?」
もしヤトの腕や指を切り離さなければならなくなったとき、このポーションで身体を繋げる予定だったのだ。
「なんと。怪滅竿に細工をしたのでは?」
「何もしていません」
錬成台で釣り竿を分析して、わかった。
結局どうやっても、ヤトの武器である釣り竿型杖は、錬成できないと。
完成しすぎていて、わたしの技術を入れ込む余地はない。
さすが異国の巫女たちが作った、伝説の妖刀である。気軽にわたしが、変化させていいものではない。
「この釣り竿は、これだけで十分に強いので」
わたしは、釣り竿をヤトに返す。
「本当に、なんの錬成もしていない」
ヤトが釣り竿の状況を、確認した。
「はい。東洋の武器は、専門外なので」
ヘタにわたしが釣り竿を細工をすれば、どんなクリーチャー武器になるかわからない。
人語を解するくらいなら、大丈夫だろう。
だが魔法使いにとって扱いづらい武器になってしまえば、目も当てられない。
ましてやわたしは、炎属性の魔法使いだ。
氷属性の武器を、開発できるかも謎だったし。
「どうもおかしいなと思ったのは、あなたが釣り竿型の妖刀を捨てたときでした」
ヤトはいわゆる純魔……純粋な魔法使いだ。
なのに、アイデンティティである釣り竿型の妖刀を使わないのはおかしい。
これと妖刀ヨグルトノカミで二刀流されていたら、わたしも結構あぶなかったはず。
「これで、わたしは確信したんです。あなたは、魔法を使いたくないのかなって」
わたしたちは、妖刀に迫る。
「さて、講釈は終わりです。お覚悟を」
「フフ。いくら弁舌を並べ立てたところで、余を手に取る者はまた新たなエサとなるだけ。さあ、どちらの女が余を手に取るのか?」
未だコイツは、自分に武器としての勝ちがあると思いこんでいるらしい。
「トート、五番を」
クレアさんがトートに命じて、『魔剣を破壊する棍棒』を用意させた。ブンと、スイカ割りのようなフォームをしてみせる。
「ヤトさん。どうぞ。これは、『魔剣を壊すために作られた魔剣』ですわ」
持ち手の方を上にして、クレアさんがヤトに棍棒を差し出す。
ヤトが、棍棒を受け取った。
「待て! こんな純度の高い妖刀、そのままで活用せねばどうなるか! 元に戻すのに、一〇〇年以上はかかるぞ!」
「私たち一族は、一〇〇〇年以上も苦しめられた」
棍棒を、ヤトが振りかぶる。
「待て!」
「妖刀としてではなく、単なるガラクタとして死ね」
断末魔を妖刀が上げることすら許さず、ヤトは妖刀を叩き壊した。
見事、妖刀は粉々になっている。
「いいの? 報告しなきゃでしょ?」
「大丈夫でヤンス。ほら」
[妖刀【夜巡斗之神】を討伐しました。ギルドに報告をします]
わたしたちの手の甲にある端末から、アナウンスが。
ちゃんと、母国のギルドに伝わるのか。
「さて、素材素材を、と」
妖刀の破片にしゃがみこんで、素材を取っていく。
東洋の素材って、不思議なものが多い。見たことない金属を扱っている。
「見て。レベッカちゃん。こんな色した金属なんて、見たことないよ」
『こいつは【ヤミハガネ】だね。邪悪な魔力をインゴットの段階で込めているのさ。アタシ様の一部にも、使われているよ』
「じゃあ、錬成してOK?」
『もちろんさ。大好物だよ』
わたしは早速、錬成を試す。
「キャラメ・F・ルージュ」
後ろから、ヤトが声をかけてきた。
「あなた、【原始の氷】はいらないの?」
黒い氷を、ヤトがわたしに差し出してくる。お礼のつもりなんだろう。
「うーん。いらないかな。わたしたちには、【原始の炎】があるから」
炎属性なのに、氷の属性貫通なんてもらったら、相殺されちゃいそうだ。
「でも」
「代わりに、いいものをもらうからね」
わたしは海底神殿の壁に、レベッカちゃんを突き刺す。
「さあ、食事の時間だよ」
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