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第四章 魔剣 VS 妖刀
第34話 妖刀 夜巡斗之神《ヨグルトノカミ》
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ここまでか、と、リンタローは脳内でひとりごつ。地べたに寝そべり、死を覚悟した。
武器である鉄扇は、砕けている。
ヤトに打ちのめされるのは、二度目だ。
初めてヤトと戦ったのは、幼少期の頃である。
跳ねっ返りだった自分と、主従を賭けて戦った。
思えばあれが、ヤトとの出会い。
完膚なきまでに倒されたのも、あれが初めてである。
「負けたほうが召使いになる」という約束をして、ケンカをした。
当時はガキンチョとはいえ、天狗としての意地があったが。
今のヤトは、それより遥かに強い。
妖刀の力が、これほどまでとは。
しかし、当時の清々しさは、見る影もない。
妖刀の影響力が、強すぎる。
ヤトが、巫女の一族だからだろう。並の冒険者などと比べて、魔力の浸透力が高いのだ。
妖刀を使いこなし、妖刀に操られてしまっていた。妖刀からして、ここまで扱いやすい傀儡はなかろう。
あとは、キャラメとクレア・ル・モアンドヴィル王女に、すべてを任せるか。人に頼るのは、不本意だが。
ヤトが、自身の妖刀である、怪滅竿を操る。
死神の鎌のごとき刃が、リンタローに振り下ろされようとしていた。
「フェニックスアロー!」
不死鳥をかたどった魔法の火球が、ヤトの鎌を弾き飛ばす。
火球はなおも、ヤトを妨害する。
「あなたは」
キャラメ・F・ルージュが、助けに来た。
*
「大丈夫!? 【再生の炎】!」
わたしはリンタローに、回復魔法を施す。体内から自己治癒力の活性化を促す、炎の治癒魔法だ。
リンタローの顔に、生気が戻ってきた。
「キャル殿、ありがとうでヤンス。しかし、元に戻してもらっても、アイツに勝てそうにないでヤンス」
リンタローでさえ、手こずるのか。
不死鳥を、ヤトが妖刀で一刀両断する。
「あれって、本当にヤトなの?」
「そうでヤンス。妖刀を触ってしまい、正気を失っているでヤンス」
ヤトの目は、怪しげに赤く光っていた。妖刀に、身体を乗っ取られたのか。
彼女が手に持っているのは、短い催事用の宝刀だ。装飾が派手で、相手を切るような剣ではない。柄も、サンゴのように歪だ。人を切るための剣には、とても見えないが。
「あれが、妖刀」
「そうでヤンス。夜巡斗之神。夜の闇で敵を切り裂く、伝説の妖刀でヤンス」
さる邪教徒が、邪神を祀るために打たれた剣らしい。
あの妖刀によって邪神を意のままに操り、ヤトの親戚筋であった王都を壊滅させようとしたらしい。
邪教徒はその妖刀で、自らのノドを切って自決した。しかし、妖刀は姿を消したとされる。
「その妖刀が、アレでヤンス」
「わかるの?」
「天狗なら、その呪力に対抗できるでヤンスから」
しかし、ヤトは妖刀に、触らされてしまった。
「なんとか、回収しようと試みたんでヤンスが、強くて強くて」
リンタローでさえ、手を焼く相手らしい。
「レベッカちゃんなら、いけそう?」
『まあ、勝てるだろうさ。しかしアタシ様じゃ、アイツを殺してしまいかねないねえ』
レベッカちゃんでも、手を抜けない相手か。いつものように体を貸して、どうにかできるかと思ったけど。
「やるだけ、やってみて。わたしが、解決策を考えるよ」
『わかったよ、キャル! なるべく手加減するさ!』
一旦、わたしはレベッカちゃんに身体を預けた。
ヤトが、釣り竿型の妖刀を地面に捨てる。妖刀夜巡斗之神を抜いた。
『まずは、あの刀をどうにかするよ! ついてきな!』
リンタローと二手に分かれて、妖刀を斬る作戦に。
レベッカちゃんが正面へ、リンタローが側面に。
ヤトは、身動き一つしない。ただ妖刀を構えて、こちらの動きに備えていた。
コマのように身体を旋回させて、レベッカちゃんが跳躍する。
レベッカちゃんが、オレンジ色に光る魔剣の刀身に黒い炎をまとわせた。
『どらあ! 【原始の炎】に焼かれちまいな!』
体を捻って反動をつけ、レベッカちゃんは剣を叩き込む。
妖刀が、黒くきらめいた。かと思えば、レベッカちゃんが後ろに飛ばされる。
レベッカちゃんごと、わたしは壁に激突した。
『ぐは!』
「キャル殿! やめるでヤンス、ヤト!」
側面から、リンタローがヤトの腕を取ろうとする。
ヤトはリンタローの腹に向けて、回し蹴りを叩き込んだ。相手の方を、見ようともしない。
リンタローはヤトの白い脚を取り、ヒザを破壊しようとヒジを落とす。
しかしヤトは、足を曲げてリンタローのヒジを押し返した。取られた方の足で、リンタローのみぞおちを蹴って押し出す。
わたしの隣まで、リンタローが吹っ飛んできた。
『なんだい今のは!? 原始の炎が弾かれたじゃないか!』
すべての属性を貫通する原始の炎が、通じないなんて。
「あれは、【原始の氷】でヤンスね! ソレガシも、あれでやられたでヤンス」
おそらく、【原始の炎】の氷バージョンだろう。しかも、レベッカちゃんより純度が高い。
『あそこまで純度がある原始の氷なら、【中】程度の威力はあるだろうね』
「勝てそう?」
『歯ごたえのある相手だねえ』
ヤトが、こちらに迫ってきた。ゼロ距離まで詰めて、妖刀でリンタローのノドをかき切ろうとする。
レベッカちゃんが、魔剣で防ぐ。
「目を醒ますでヤンス! 旋風脚!」
ヤトの死角から、リンタローが回し蹴りを食らわせた。
足を曲げて、ヤトはリンタローのきっくをかわす。
曲げたヤトのヒザを足場にして、リンタローは相手のアゴに膝蹴りを浴びせようとする。
リンタローの動きを読んでいるかのように、ヤトはヒザを手で押さえつけた。
「まだまだ!」
ダメ押しとばかりに、リンタローは跳ぶ。ヤトの脳天に、ヒジを打ち付けんとした。
ヤトは身体を少しズラしただけで、リンタローのヒジをかわす。カウンターで、リンタローのアゴに掌底を食らわせた。
リンタローの身体が、回転しながら吹っ飛んでいく。
『なめるんじゃないよ!』
再び、レベッカちゃんが切りかかった。
ヤトが両ヒザを折って、レベッカちゃんの剣戟を回避した。
リンタローが、ヤトの組み付きから脱出する。追撃をしようとしたが、妖刀に阻まれた。
妖刀で、ヤトはわたしの足を切ろうとする。
レベッカちゃんも跳躍し、横たわった状態のヤトに剣を突きつけた。
「ダメだよ、レベッカちゃん!」
一瞬、レベッカちゃんの動きが止まる。
そのスキをついて、ヤトが魔剣を打ち返してきた。
わたしとレベッカちゃんが、吹っ飛ぶ。
「ごめんなさい、レベッカちゃん!」
せっかくのチャンスを、わたしはフイにしてしまった。
『言われなくても、止めたさ。アンタに悲しい顔を、させたくないからね』
こんな局面でも、レベッカちゃんはわたしを気遣ってくれている。
「よしなさい、ヤト!」
リンタローが、ヤトの足を掴んでコマのように回った。ジャイアントスイングという、レスリングの技だ。ヤトの側頭を、神殿の柱に叩きつけようとする。
だがヤトは、腹筋で上体を起こして柱を回避した。頭突きで、リンタローの技から脱出する。
「その力、妖刀の切れ味を持ってしても破壊できぬその頑丈さ。そして、異常なまでの炎属性の高さ。まさか、魔剣レーヴァテインか?」
初めて、妖刀が声を発した。ヤトの声帯を借りて。
『だったら、なんだっていうんだい?』
わたしは、立ち上がる。
「レーヴァテインは伝説ではない。たしかにこことは違う世界から来た、実在する魔剣。手に入れない手はない」
夜巡斗之神は、レベッカちゃんを自分のものにする気なのか。
「だが、その伝説も、真の力を得た夜巡斗之神の敵ではなかったか」
「真の力を手に入れた、とは?」
「わからぬか? ザイゼン一族は、夜巡斗之神を祀っていた一族の末裔ぞ」
ヤトに取り憑いた妖刀、それを打ったのが、ヤトの一族だと?
となれば、東洋の王族を滅ぼしたのは、ヤトの血族だったのか?
武器である鉄扇は、砕けている。
ヤトに打ちのめされるのは、二度目だ。
初めてヤトと戦ったのは、幼少期の頃である。
跳ねっ返りだった自分と、主従を賭けて戦った。
思えばあれが、ヤトとの出会い。
完膚なきまでに倒されたのも、あれが初めてである。
「負けたほうが召使いになる」という約束をして、ケンカをした。
当時はガキンチョとはいえ、天狗としての意地があったが。
今のヤトは、それより遥かに強い。
妖刀の力が、これほどまでとは。
しかし、当時の清々しさは、見る影もない。
妖刀の影響力が、強すぎる。
ヤトが、巫女の一族だからだろう。並の冒険者などと比べて、魔力の浸透力が高いのだ。
妖刀を使いこなし、妖刀に操られてしまっていた。妖刀からして、ここまで扱いやすい傀儡はなかろう。
あとは、キャラメとクレア・ル・モアンドヴィル王女に、すべてを任せるか。人に頼るのは、不本意だが。
ヤトが、自身の妖刀である、怪滅竿を操る。
死神の鎌のごとき刃が、リンタローに振り下ろされようとしていた。
「フェニックスアロー!」
不死鳥をかたどった魔法の火球が、ヤトの鎌を弾き飛ばす。
火球はなおも、ヤトを妨害する。
「あなたは」
キャラメ・F・ルージュが、助けに来た。
*
「大丈夫!? 【再生の炎】!」
わたしはリンタローに、回復魔法を施す。体内から自己治癒力の活性化を促す、炎の治癒魔法だ。
リンタローの顔に、生気が戻ってきた。
「キャル殿、ありがとうでヤンス。しかし、元に戻してもらっても、アイツに勝てそうにないでヤンス」
リンタローでさえ、手こずるのか。
不死鳥を、ヤトが妖刀で一刀両断する。
「あれって、本当にヤトなの?」
「そうでヤンス。妖刀を触ってしまい、正気を失っているでヤンス」
ヤトの目は、怪しげに赤く光っていた。妖刀に、身体を乗っ取られたのか。
彼女が手に持っているのは、短い催事用の宝刀だ。装飾が派手で、相手を切るような剣ではない。柄も、サンゴのように歪だ。人を切るための剣には、とても見えないが。
「あれが、妖刀」
「そうでヤンス。夜巡斗之神。夜の闇で敵を切り裂く、伝説の妖刀でヤンス」
さる邪教徒が、邪神を祀るために打たれた剣らしい。
あの妖刀によって邪神を意のままに操り、ヤトの親戚筋であった王都を壊滅させようとしたらしい。
邪教徒はその妖刀で、自らのノドを切って自決した。しかし、妖刀は姿を消したとされる。
「その妖刀が、アレでヤンス」
「わかるの?」
「天狗なら、その呪力に対抗できるでヤンスから」
しかし、ヤトは妖刀に、触らされてしまった。
「なんとか、回収しようと試みたんでヤンスが、強くて強くて」
リンタローでさえ、手を焼く相手らしい。
「レベッカちゃんなら、いけそう?」
『まあ、勝てるだろうさ。しかしアタシ様じゃ、アイツを殺してしまいかねないねえ』
レベッカちゃんでも、手を抜けない相手か。いつものように体を貸して、どうにかできるかと思ったけど。
「やるだけ、やってみて。わたしが、解決策を考えるよ」
『わかったよ、キャル! なるべく手加減するさ!』
一旦、わたしはレベッカちゃんに身体を預けた。
ヤトが、釣り竿型の妖刀を地面に捨てる。妖刀夜巡斗之神を抜いた。
『まずは、あの刀をどうにかするよ! ついてきな!』
リンタローと二手に分かれて、妖刀を斬る作戦に。
レベッカちゃんが正面へ、リンタローが側面に。
ヤトは、身動き一つしない。ただ妖刀を構えて、こちらの動きに備えていた。
コマのように身体を旋回させて、レベッカちゃんが跳躍する。
レベッカちゃんが、オレンジ色に光る魔剣の刀身に黒い炎をまとわせた。
『どらあ! 【原始の炎】に焼かれちまいな!』
体を捻って反動をつけ、レベッカちゃんは剣を叩き込む。
妖刀が、黒くきらめいた。かと思えば、レベッカちゃんが後ろに飛ばされる。
レベッカちゃんごと、わたしは壁に激突した。
『ぐは!』
「キャル殿! やめるでヤンス、ヤト!」
側面から、リンタローがヤトの腕を取ろうとする。
ヤトはリンタローの腹に向けて、回し蹴りを叩き込んだ。相手の方を、見ようともしない。
リンタローはヤトの白い脚を取り、ヒザを破壊しようとヒジを落とす。
しかしヤトは、足を曲げてリンタローのヒジを押し返した。取られた方の足で、リンタローのみぞおちを蹴って押し出す。
わたしの隣まで、リンタローが吹っ飛んできた。
『なんだい今のは!? 原始の炎が弾かれたじゃないか!』
すべての属性を貫通する原始の炎が、通じないなんて。
「あれは、【原始の氷】でヤンスね! ソレガシも、あれでやられたでヤンス」
おそらく、【原始の炎】の氷バージョンだろう。しかも、レベッカちゃんより純度が高い。
『あそこまで純度がある原始の氷なら、【中】程度の威力はあるだろうね』
「勝てそう?」
『歯ごたえのある相手だねえ』
ヤトが、こちらに迫ってきた。ゼロ距離まで詰めて、妖刀でリンタローのノドをかき切ろうとする。
レベッカちゃんが、魔剣で防ぐ。
「目を醒ますでヤンス! 旋風脚!」
ヤトの死角から、リンタローが回し蹴りを食らわせた。
足を曲げて、ヤトはリンタローのきっくをかわす。
曲げたヤトのヒザを足場にして、リンタローは相手のアゴに膝蹴りを浴びせようとする。
リンタローの動きを読んでいるかのように、ヤトはヒザを手で押さえつけた。
「まだまだ!」
ダメ押しとばかりに、リンタローは跳ぶ。ヤトの脳天に、ヒジを打ち付けんとした。
ヤトは身体を少しズラしただけで、リンタローのヒジをかわす。カウンターで、リンタローのアゴに掌底を食らわせた。
リンタローの身体が、回転しながら吹っ飛んでいく。
『なめるんじゃないよ!』
再び、レベッカちゃんが切りかかった。
ヤトが両ヒザを折って、レベッカちゃんの剣戟を回避した。
リンタローが、ヤトの組み付きから脱出する。追撃をしようとしたが、妖刀に阻まれた。
妖刀で、ヤトはわたしの足を切ろうとする。
レベッカちゃんも跳躍し、横たわった状態のヤトに剣を突きつけた。
「ダメだよ、レベッカちゃん!」
一瞬、レベッカちゃんの動きが止まる。
そのスキをついて、ヤトが魔剣を打ち返してきた。
わたしとレベッカちゃんが、吹っ飛ぶ。
「ごめんなさい、レベッカちゃん!」
せっかくのチャンスを、わたしはフイにしてしまった。
『言われなくても、止めたさ。アンタに悲しい顔を、させたくないからね』
こんな局面でも、レベッカちゃんはわたしを気遣ってくれている。
「よしなさい、ヤト!」
リンタローが、ヤトの足を掴んでコマのように回った。ジャイアントスイングという、レスリングの技だ。ヤトの側頭を、神殿の柱に叩きつけようとする。
だがヤトは、腹筋で上体を起こして柱を回避した。頭突きで、リンタローの技から脱出する。
「その力、妖刀の切れ味を持ってしても破壊できぬその頑丈さ。そして、異常なまでの炎属性の高さ。まさか、魔剣レーヴァテインか?」
初めて、妖刀が声を発した。ヤトの声帯を借りて。
『だったら、なんだっていうんだい?』
わたしは、立ち上がる。
「レーヴァテインは伝説ではない。たしかにこことは違う世界から来た、実在する魔剣。手に入れない手はない」
夜巡斗之神は、レベッカちゃんを自分のものにする気なのか。
「だが、その伝説も、真の力を得た夜巡斗之神の敵ではなかったか」
「真の力を手に入れた、とは?」
「わからぬか? ザイゼン一族は、夜巡斗之神を祀っていた一族の末裔ぞ」
ヤトに取り憑いた妖刀、それを打ったのが、ヤトの一族だと?
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