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第四章 魔剣 VS 妖刀
第32話 海底神殿の仕掛け
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神殿の内部は、エントランスが拡がっている。気になったのが。
「キャルさん、あれ」
クレアさんが、壁の一部を指差す。
そこは、明らかにショップである。長いこと開けっ放しだったのだろう。入り口を開けようとしたら、ドアごと取れてしまった。中に入ると、マジックアイテムを売っていた形跡が。
「お店がありますね」
空き店舗は、神殿内部に点在していた。今は誰もいないが、人が商売をしていた形跡がある。
元々地上にあったお店を、どうにか経営を回そうとしていたのか。
神殿という割に、俗っぽい。
「ここは元々、地上と海底を結ぶ、地下都市だったのかもしれません」
モンスターごと海に沈められたが、なんとか生活しようと思ったのか。だから、トンネルを掘って、地上と関わりを持とうと。
「モンスターがいないので、ここで錬成しちゃいましょう」
神殿にアタックする前の、準備を行う。
「ところで、キャルさん。スキュラからは、なにを手に入れたんですの?」
「それがですね……」
わたしは、貝殻ビキニを差し出す。他には、アンモナイト型の帽子だ。
「まあ。キャルさん、それは、使い物にはなりませんわね」
「だと思うでしょ?」
わたしは、冒険者証の機能である、【アイテム鑑定】を実行した。
[貝殻ビキニ:
古代の魔王カリュブディスの魔力が詰まった水着。水属性の魔法を強化する。水属性の攻撃を弾く効果がある。ただし全身をカリュブディスに侵食されるため、魔王の命令には逆らえなくなる]
呪いのアイテムだったのです。
このアンモナイト帽子も、鑑定してみる。
[叡智の帽子:
カリュブディスの叡智が詰まった、巻き貝状の帽子。魔力を増強し、古代からの強力な魔法を扱える。ただし、術師はカリュブディスに忠誠を誓うことになり、正気を失う]
魔術師垂涎のアイテムだが、呪いと差し引きするとイマイチのようだ。
つまり、ごうつくばりの魔法使いが、うっかりカリュブディスの呪われたマジックアイテムを装備してしまった。
結果、モンスターに変えられたわけだ。ここの神官に、されていたのかも。リスクを考えない、魔法使いの末路である。
「ウカツに、アイテムを触れませんわね」
「多分。魅力に取りつかれて、身に着けてしまいそうになるでしょう。装備したくなくても」
うん。手甲をはめていて、よかったよ。
「素手で触っていたら、わたしもどうなっていたか」
『心配ないさ。アタシ様を装備していたら、【呪い焼き】のスキルがあるからねえ』
呪い焼きとは、文字通り呪いを逆に焼き払ってしまう効果だ。
「そのスキルさ、呪いを破壊する代わりに、アイテムも消滅するじゃん」
『まあ、そうなんだけどさ』
ガハハ! とレベッカちゃんが笑う。
さて、どうしたものか。威力はそれなりに魅力的だが、現状だと捨てるしかない。こんなところでビキニになるのも、おっくうだし。
「錬成によって、効果だけを取り除くことはできませんの?」
ほほう。それは盲点だった。
「できるのかなぁ。効果はどっちがほしいです?」
「威力が上がる方を」
ビキニかい。
「ワタクシは、キャルさんより火力が乏しいので」
クレアさんの方が、なんでもできて器用なんだけどね。
「じゃあ、わたしは帽子の方をいただきますね。新しい魔法には、興味があるので」
廃墟ショップのスペースを借りて、錬成の準備を始めた。
「呪いを打ち消す系のアイテムって、何にしよう?」
『サンゴで、髪飾りにでもしちまいな』
「それだ。錬成!」
サンゴ型の魔法石と組み合わせて、小さいホタテ貝の髪飾りを作る。
わたしは、小さい巻き貝型の飾りを、髪に取り付けた。
「効果は下がるけど、恩恵は受けられますよ」
「ありがとうございます、キャルさん」
準備も整ったので、海底神殿の探索へ。
「ナーガですわ」
クリスさんは、八番のサイを柄頭同士で繋げた。身の丈ほどある、長物に変える。ナーガの三叉戟をサイでさばき、心臓へ一撃を喰らわせた。見事な使いこなしだ。
「サイの威力が上がっていますわ。髪飾りのおかげでしょう」
魔剣の威力も、上げてくれるのか。
わたしの古代魔法って、なんだろう?
「もう一体、ナーガがきますわ」
じゃあ、あれで試してみよう。
「古代魔法! って、うわお!?」
手甲の表面に、イソギンチャクが寄生した。
イソギンチャクの触手が、ナーガを掴む。そのまま地面にビターンビターン! と、ナーガを叩きつけた。
なんちゅうワイルドさなんだ、古代魔法ってのは。
「キャルさんの手甲が、ザラタンでできているからでしょう」
「たしかに、そうかもです」
貝とかイソギンチャクがひっついてる甲殻類って、いるもんね。
「ヤトさんとリンタローさん、お二人が無事だと、いいのですが」
あの二人は、錬成とか持っていないもんね。持久戦になったら、難しいかも。
「フワアアア~♪」
懐かしい歌声が、神殿の中に響き渡った。
セイレーン!?
「どうして。あれは、クレアさんが倒したはずですよね?」
クレアさんも、首を振る。
「とにかく、行って確かめましょう」
歌が聞こえる方角へ、わたしたちは走った。
*
リンタローは、魔王の座にまでたどり着く。
木の枝で適当に道を選んだが、近道を引いたようだ。なんのトラップもなく、仕掛けも大したことはなかった。
キャラメ・F・ルージュとクレア姫は、ババを引いたに違いない。
「この魔王カリュブディスの神殿、最奥部までたどり着くとは」
対するは、上半身が女の裸体で、下半身が蛇の魔王である。
「妖刀を返しなさい。あれは、あなたには過ぎた代物」
ヤトが腕を伸ばして、魔王に語りかける。
「返せだと? 妖刀【夜巡斗之神】は、余の復活に必要なもの。あれで地上人たちの血を吸い、今度こそ完全なる復活を遂げるのだ」
ヨグルトノカミ……その言葉を聞いて、ヤトが殺気立った。
隣に立つリンタローでさえ、身震いするほど。
「ここにあった。ヨグルトノカミが」
かつて、ヤトの先祖を絶滅させた妖刀が、ここに。
流れ流れて、こちらに辿り着いたか。妖刀が、この地を選んだのかはわからない。
しかし、たしかに仇はこの神殿に存在している。
「言ってわかってくれるような相手じゃ、ないでヤンスよ」
「なら、怪滅竿で語ることにする」
ヤトは、妖刀である釣り竿を振り回した。
死神の鎌のような剣先が、魔王に向かっていく。
だが魔王は、妖刀ケモノホシザオを、腕を払っただけで弾いた。
「この程度か。東洋からこちらに流れてどれだけの月日が流れたかは知らぬが、東洋の使い手は、ここまで弱く――」
「終わった」
「なんと……!?」
魔王の身体が、バラバラになる。
「やはりあなたは、この武器の本質をわかってなかった」
妖刀ケモノホシザオの刃は、釣り竿と鎌をつなぐ水氷なのだ。
仕掛けを理解しているリンタローも、驚きを隠せない。
本気になったヤトの攻撃は、リンタローでさえ追いかけられないのだ。
魔王の体内から、一振りの飾太刀が現れる。
あれこそ、ヤトの一族を血に染めた妖刀だ。
「魔王が、再生するでヤンス!」
リンタローは、思わず声を上げてしまう。
その行為が、ヤトを愚行に走らせた。
魔王が再生する直前、ヤトはとっさにケモノホシザオを引いて妖刀を回収する。
いかん! とリンタローが思ったときにはもう遅い。
妖刀を手にした瞬間、ヤトの雰囲気が変わった。
同時に、魔王の肉体は崩れ去る。
「気を確かに! ヤト!?」
主に近づこうとした途端、リンタローはヤトに蹴り飛ばされた。
「妖刀に、魂を奪われたでヤンスか!」
あれだけ注意を払っていたのに、妖刀がヤトへ憑依するのを許してしまうとは。
「キャルさん、あれ」
クレアさんが、壁の一部を指差す。
そこは、明らかにショップである。長いこと開けっ放しだったのだろう。入り口を開けようとしたら、ドアごと取れてしまった。中に入ると、マジックアイテムを売っていた形跡が。
「お店がありますね」
空き店舗は、神殿内部に点在していた。今は誰もいないが、人が商売をしていた形跡がある。
元々地上にあったお店を、どうにか経営を回そうとしていたのか。
神殿という割に、俗っぽい。
「ここは元々、地上と海底を結ぶ、地下都市だったのかもしれません」
モンスターごと海に沈められたが、なんとか生活しようと思ったのか。だから、トンネルを掘って、地上と関わりを持とうと。
「モンスターがいないので、ここで錬成しちゃいましょう」
神殿にアタックする前の、準備を行う。
「ところで、キャルさん。スキュラからは、なにを手に入れたんですの?」
「それがですね……」
わたしは、貝殻ビキニを差し出す。他には、アンモナイト型の帽子だ。
「まあ。キャルさん、それは、使い物にはなりませんわね」
「だと思うでしょ?」
わたしは、冒険者証の機能である、【アイテム鑑定】を実行した。
[貝殻ビキニ:
古代の魔王カリュブディスの魔力が詰まった水着。水属性の魔法を強化する。水属性の攻撃を弾く効果がある。ただし全身をカリュブディスに侵食されるため、魔王の命令には逆らえなくなる]
呪いのアイテムだったのです。
このアンモナイト帽子も、鑑定してみる。
[叡智の帽子:
カリュブディスの叡智が詰まった、巻き貝状の帽子。魔力を増強し、古代からの強力な魔法を扱える。ただし、術師はカリュブディスに忠誠を誓うことになり、正気を失う]
魔術師垂涎のアイテムだが、呪いと差し引きするとイマイチのようだ。
つまり、ごうつくばりの魔法使いが、うっかりカリュブディスの呪われたマジックアイテムを装備してしまった。
結果、モンスターに変えられたわけだ。ここの神官に、されていたのかも。リスクを考えない、魔法使いの末路である。
「ウカツに、アイテムを触れませんわね」
「多分。魅力に取りつかれて、身に着けてしまいそうになるでしょう。装備したくなくても」
うん。手甲をはめていて、よかったよ。
「素手で触っていたら、わたしもどうなっていたか」
『心配ないさ。アタシ様を装備していたら、【呪い焼き】のスキルがあるからねえ』
呪い焼きとは、文字通り呪いを逆に焼き払ってしまう効果だ。
「そのスキルさ、呪いを破壊する代わりに、アイテムも消滅するじゃん」
『まあ、そうなんだけどさ』
ガハハ! とレベッカちゃんが笑う。
さて、どうしたものか。威力はそれなりに魅力的だが、現状だと捨てるしかない。こんなところでビキニになるのも、おっくうだし。
「錬成によって、効果だけを取り除くことはできませんの?」
ほほう。それは盲点だった。
「できるのかなぁ。効果はどっちがほしいです?」
「威力が上がる方を」
ビキニかい。
「ワタクシは、キャルさんより火力が乏しいので」
クレアさんの方が、なんでもできて器用なんだけどね。
「じゃあ、わたしは帽子の方をいただきますね。新しい魔法には、興味があるので」
廃墟ショップのスペースを借りて、錬成の準備を始めた。
「呪いを打ち消す系のアイテムって、何にしよう?」
『サンゴで、髪飾りにでもしちまいな』
「それだ。錬成!」
サンゴ型の魔法石と組み合わせて、小さいホタテ貝の髪飾りを作る。
わたしは、小さい巻き貝型の飾りを、髪に取り付けた。
「効果は下がるけど、恩恵は受けられますよ」
「ありがとうございます、キャルさん」
準備も整ったので、海底神殿の探索へ。
「ナーガですわ」
クリスさんは、八番のサイを柄頭同士で繋げた。身の丈ほどある、長物に変える。ナーガの三叉戟をサイでさばき、心臓へ一撃を喰らわせた。見事な使いこなしだ。
「サイの威力が上がっていますわ。髪飾りのおかげでしょう」
魔剣の威力も、上げてくれるのか。
わたしの古代魔法って、なんだろう?
「もう一体、ナーガがきますわ」
じゃあ、あれで試してみよう。
「古代魔法! って、うわお!?」
手甲の表面に、イソギンチャクが寄生した。
イソギンチャクの触手が、ナーガを掴む。そのまま地面にビターンビターン! と、ナーガを叩きつけた。
なんちゅうワイルドさなんだ、古代魔法ってのは。
「キャルさんの手甲が、ザラタンでできているからでしょう」
「たしかに、そうかもです」
貝とかイソギンチャクがひっついてる甲殻類って、いるもんね。
「ヤトさんとリンタローさん、お二人が無事だと、いいのですが」
あの二人は、錬成とか持っていないもんね。持久戦になったら、難しいかも。
「フワアアア~♪」
懐かしい歌声が、神殿の中に響き渡った。
セイレーン!?
「どうして。あれは、クレアさんが倒したはずですよね?」
クレアさんも、首を振る。
「とにかく、行って確かめましょう」
歌が聞こえる方角へ、わたしたちは走った。
*
リンタローは、魔王の座にまでたどり着く。
木の枝で適当に道を選んだが、近道を引いたようだ。なんのトラップもなく、仕掛けも大したことはなかった。
キャラメ・F・ルージュとクレア姫は、ババを引いたに違いない。
「この魔王カリュブディスの神殿、最奥部までたどり着くとは」
対するは、上半身が女の裸体で、下半身が蛇の魔王である。
「妖刀を返しなさい。あれは、あなたには過ぎた代物」
ヤトが腕を伸ばして、魔王に語りかける。
「返せだと? 妖刀【夜巡斗之神】は、余の復活に必要なもの。あれで地上人たちの血を吸い、今度こそ完全なる復活を遂げるのだ」
ヨグルトノカミ……その言葉を聞いて、ヤトが殺気立った。
隣に立つリンタローでさえ、身震いするほど。
「ここにあった。ヨグルトノカミが」
かつて、ヤトの先祖を絶滅させた妖刀が、ここに。
流れ流れて、こちらに辿り着いたか。妖刀が、この地を選んだのかはわからない。
しかし、たしかに仇はこの神殿に存在している。
「言ってわかってくれるような相手じゃ、ないでヤンスよ」
「なら、怪滅竿で語ることにする」
ヤトは、妖刀である釣り竿を振り回した。
死神の鎌のような剣先が、魔王に向かっていく。
だが魔王は、妖刀ケモノホシザオを、腕を払っただけで弾いた。
「この程度か。東洋からこちらに流れてどれだけの月日が流れたかは知らぬが、東洋の使い手は、ここまで弱く――」
「終わった」
「なんと……!?」
魔王の身体が、バラバラになる。
「やはりあなたは、この武器の本質をわかってなかった」
妖刀ケモノホシザオの刃は、釣り竿と鎌をつなぐ水氷なのだ。
仕掛けを理解しているリンタローも、驚きを隠せない。
本気になったヤトの攻撃は、リンタローでさえ追いかけられないのだ。
魔王の体内から、一振りの飾太刀が現れる。
あれこそ、ヤトの一族を血に染めた妖刀だ。
「魔王が、再生するでヤンス!」
リンタローは、思わず声を上げてしまう。
その行為が、ヤトを愚行に走らせた。
魔王が再生する直前、ヤトはとっさにケモノホシザオを引いて妖刀を回収する。
いかん! とリンタローが思ったときにはもう遅い。
妖刀を手にした瞬間、ヤトの雰囲気が変わった。
同時に、魔王の肉体は崩れ去る。
「気を確かに! ヤト!?」
主に近づこうとした途端、リンタローはヤトに蹴り飛ばされた。
「妖刀に、魂を奪われたでヤンスか!」
あれだけ注意を払っていたのに、妖刀がヤトへ憑依するのを許してしまうとは。
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