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第三章 炎VS氷! 魔剣同士の激突
第29話 魔剣 |地獄極楽右衛門《ヘル・アンド・ヘブン》
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「そりゃそりゃあ!」
クロネコの【テン】ちゃんに乗りながら、わたしは財団関係者を襲うサハギンたちを蹴散らす。
テンちゃんはネコ型の召喚獣だが、クマくらい大きい。テンちゃんの方も、足でサハギンたちを踏み潰していく。さすが、水の上もスイスイ歩く召喚獣だ。
幽霊船型の魔物【クラーケン】に、クレアさんは向かい合う。
白いゴリラ型召喚獣の【トート】が、クレアさんの指示を待つ。
クラーケンが、幽霊船からスケルトンをわらわらと湧かせる。
『クレア、地上は任せな! 魔剣の試し切りついでに、あんたの好きに暴れるがいいさ!』
テンちゃんのノドを借りて、レベッカちゃんがクレアさんに呼びかけた。
「承知。キャルさん、財団の方々はおまかせします。トートさん、まずは一番を」
トートが、大きな一〇徳ナイフから、ショートソードを差し出す。
一〇徳ナイフは、人の身体くらいある。
クレアさんが、ソードを受け取った。柄には、【一】と番号が振ってある。
「魔剣、【地獄極楽右衛門】、この大物に通用するのでしょうか。まずは、小手調べですわ!」
触手の攻撃を器用にかわしながら、クレアさんは触手を坂代わりに駆け足で登った。スケルトンをショートソードで斬りながら。
触手ごと、クレアさんはスケルトンの胴を薙ぎ払った。
「重い攻撃ですわね。いいですわ。トートさん二番を」
一番と呼ばれたショートソードを、クレアさんはトートに返す。
トートが一番を受け取り、二番のヤリを投げ渡した。
クレアさんを、スケルトンが囲む。
対するクレアさんは、ヤリを旋回させる。スケルトンを、まとめて振り払った。
幽霊船から、クラーケンが大砲を飛ばす。
砲台から、火球が発射された。
海に着弾し、水柱が上がる。
その度に、クレアさんが体勢を崩した。
「三番を!」
クレアさんが投げたヤリを、トートはキャッチする。代わりに、弓を投げてよこした。
ちなみにトートは、さっきからクラーケンの触手の上で、腕を枕にして寝そべっている。飼い主に似て、フリーダムだ。
クラーケンも、触手でトートを攻撃したところで、触手を引きちぎられるだけ。なので、手出しができないのだ。
武器を受け取ったクレアさんが、弓を引き絞る。矢は、魔法で自動生成した光の矢だ。
一筋の光が、クレアさんの弓から解き放たれる。
光の矢は、砲台の一つに入り込む。そのまま、砲台の箇所が大爆発を起こす。
「クレアさん、反対側も!」
わたしの声に反応して、クレアさんは移動する。光を矢を、幽霊船の左側面に放つ。
しかし、矢は触手に阻まれてしまった。触手を犠牲にして、クラーケンは砲台を攻撃から防いでいる。
「触手が厄介ですわね。四番を!」
トートに指示を出し、弓を投げ渡す。
「待って。クレアさん! 四番は、実験作ですよ!」
「だからこそ、面白くなるのです!」
わたしがピンチだと思っている局面さえも、クレアさんから見たらアトラクションに過ぎないのか。
クレアさんが所持したのは、バズソーだ。平たい円盤型のノコギリで、鎖から魔法を通して回転させる。いわゆる、ギザギザの刃が付いたチャクラムだ。鎖で通しているという違いはあるが。
「素晴らしい切れ味ですわ、キャルさん!」
嬉々として、クレアさんはクラーケンの触手を切り刻んでいった。実に楽しそう。
「あの御婦人が使ってらっしゃる魔剣でヤンスが、あれがあなたの作った魔剣でヤンスかぁ?」
唖然とした顔で、リンタローがわたしに質問してきた。
「そう。戦う相手によって用途を使い分ける魔剣。その名も【地獄極楽右衛門】。地獄も極楽もまとめて面倒を見る魔剣、という由来があるよ」
わたしの作った魔剣は、一〇徳ナイフから着想を得ている。
「何を渡しても強いんだから、武器を全部渡すことにした。あとは的によって選んでね、っていうさ」
「その結果が、一〇徳ナイフとは。さしずめ、【一〇刀流】といったところでヤンスかね? 理にかなっているでヤンス。ですが随分と、投げやりでヤンスね?」
「使い手の選択肢を、増やしたんだよっ」
クレアさんの戦い方からして、もっとも戦闘力が高いのは素手だ。そんな人を相手に、最も強い武器となると、これしか思いつかなかったのだ。
「武器も敵を選ぶ……属性特化型の私では、到底浮かばない発想」
「あぁ、ありがとう。好意的に受け止めてくれて」
「褒めてない」
ヤトからは、称賛とも侮蔑とも取れないコメントをいただく。
「自分であんな武器を作っておいて、怖くない?」
「怖くはないかな? 一番ヤバイのは、使い手であるクレアさんだから」
一言でクレアさんを形容するなら、『人間凶器』だろう。あの人は、鞘のないむき出しの剣だ。飾っておいても、厳重に保管していても、放浪に出てしまう。
クラーケンも、触手の先に針をむき出しにした。クレアさんを突き殺す気だ。
「いいですわ。お相手しましょう!」
相手のヤリ型触手に対抗し、クレアさんはバズソーでカウンターを行う。
クラーケンの触手は、ハムのようにスライスされた。
*
ヤトは、海底神殿へと続く洞窟へ向かう。
「はあ!? ヤトッ! 全部見ていかないんでヤンスか!?」
リンタローが、不満をヤトにぶつけてきた。
「ここからが面白いんじゃないでヤンスか! あのパツキン冒険者殿が、どうやってクラーケンを退治するか、ヤトは知りたくないでヤンスか!?」
「いい。どうせ、あの金髪が勝つ」
クラーケン相手なら、あの金髪だって確実に勝てるだろう。おそらく、油断もしない。
「どうやって勝つのか、見ておかないとでヤンス! いずれ彼女とも、戦うかもしれないんでヤンスよ?」
たしかに、リンタローの意見はもっともだ。敵を視察しておくことは、大事である。
「大丈夫。私たちの方が強いから」
手品がわかっている敵と戦っても、それは勝利とは呼べない。ただの消化試合だ。
それに、今見ていても、仕方がない気がする。
「クレア・ル・モアンドヴィル第一王女程度に、ザイゼンの巫女である私は遅れを取らない」
「あーっ。ヤトも、気づいていたでヤンスね?」
わざとらしく、リンタローが肩をすくめた。
「あんたもでしょ?」
「ええ。あれだけ強い雷属性の剣士なんて、この辺りだとモアンドヴィル王家くらいでヤンスから」
バズソーは、雷属性魔法を流し込んで動いている。
あの器用さと勢いの強さは、並の冒険者では会得できまい。
雷属性持ちで、戦闘力がゴリラ並みの姫君がいることは、あの王国近隣でよくウワサになっている。勝手に城を飛び出しては、ダンジョン攻略に専念していたと。
「なんといっても警戒すべきは、あのキャラメ・F・ルージュの方」
「モアンドヴィル王家よりも脅威、なんでヤンスかねえ?」
彼女は金髪の魔剣を、さらにアップデートさせるに違いない。
「あの子はクレア姫をヤバイと形容していたけど、本当にヤバイのは、あの子。キャラメ・ルージュは、王女の強さを引き出しつつある。本人にその自覚はないけど」
今観察をしていても、それは余計な情報収集というもの。
どうせ戦うなら、未知の状態で戦いたい。
それが、フェアプレーだ。
「どうしたでヤンス、ヤト? まったく気にしていないと思ったら、かなり引っかかってるんでヤンスね? 人間に興味のないヤトが、珍しい心境でヤンスね?」
「自分でも、驚いている」
まさか、こんなにも胸を踊らせる相手が存在していたとは。
あの魔剣を作り、さらにレーヴァテインさえ操る女錬金術師に、ヤトは興味を示していた。
「グズグズしていられない。海底神殿に向かって、マジックアイテムの調査を進めないと」
ヤトたちは、一刻も早く確認しなければならない。
魔物がマジックアイテムを操っているのか、マジックアイテムが魔物を先導しているのか。
クロネコの【テン】ちゃんに乗りながら、わたしは財団関係者を襲うサハギンたちを蹴散らす。
テンちゃんはネコ型の召喚獣だが、クマくらい大きい。テンちゃんの方も、足でサハギンたちを踏み潰していく。さすが、水の上もスイスイ歩く召喚獣だ。
幽霊船型の魔物【クラーケン】に、クレアさんは向かい合う。
白いゴリラ型召喚獣の【トート】が、クレアさんの指示を待つ。
クラーケンが、幽霊船からスケルトンをわらわらと湧かせる。
『クレア、地上は任せな! 魔剣の試し切りついでに、あんたの好きに暴れるがいいさ!』
テンちゃんのノドを借りて、レベッカちゃんがクレアさんに呼びかけた。
「承知。キャルさん、財団の方々はおまかせします。トートさん、まずは一番を」
トートが、大きな一〇徳ナイフから、ショートソードを差し出す。
一〇徳ナイフは、人の身体くらいある。
クレアさんが、ソードを受け取った。柄には、【一】と番号が振ってある。
「魔剣、【地獄極楽右衛門】、この大物に通用するのでしょうか。まずは、小手調べですわ!」
触手の攻撃を器用にかわしながら、クレアさんは触手を坂代わりに駆け足で登った。スケルトンをショートソードで斬りながら。
触手ごと、クレアさんはスケルトンの胴を薙ぎ払った。
「重い攻撃ですわね。いいですわ。トートさん二番を」
一番と呼ばれたショートソードを、クレアさんはトートに返す。
トートが一番を受け取り、二番のヤリを投げ渡した。
クレアさんを、スケルトンが囲む。
対するクレアさんは、ヤリを旋回させる。スケルトンを、まとめて振り払った。
幽霊船から、クラーケンが大砲を飛ばす。
砲台から、火球が発射された。
海に着弾し、水柱が上がる。
その度に、クレアさんが体勢を崩した。
「三番を!」
クレアさんが投げたヤリを、トートはキャッチする。代わりに、弓を投げてよこした。
ちなみにトートは、さっきからクラーケンの触手の上で、腕を枕にして寝そべっている。飼い主に似て、フリーダムだ。
クラーケンも、触手でトートを攻撃したところで、触手を引きちぎられるだけ。なので、手出しができないのだ。
武器を受け取ったクレアさんが、弓を引き絞る。矢は、魔法で自動生成した光の矢だ。
一筋の光が、クレアさんの弓から解き放たれる。
光の矢は、砲台の一つに入り込む。そのまま、砲台の箇所が大爆発を起こす。
「クレアさん、反対側も!」
わたしの声に反応して、クレアさんは移動する。光を矢を、幽霊船の左側面に放つ。
しかし、矢は触手に阻まれてしまった。触手を犠牲にして、クラーケンは砲台を攻撃から防いでいる。
「触手が厄介ですわね。四番を!」
トートに指示を出し、弓を投げ渡す。
「待って。クレアさん! 四番は、実験作ですよ!」
「だからこそ、面白くなるのです!」
わたしがピンチだと思っている局面さえも、クレアさんから見たらアトラクションに過ぎないのか。
クレアさんが所持したのは、バズソーだ。平たい円盤型のノコギリで、鎖から魔法を通して回転させる。いわゆる、ギザギザの刃が付いたチャクラムだ。鎖で通しているという違いはあるが。
「素晴らしい切れ味ですわ、キャルさん!」
嬉々として、クレアさんはクラーケンの触手を切り刻んでいった。実に楽しそう。
「あの御婦人が使ってらっしゃる魔剣でヤンスが、あれがあなたの作った魔剣でヤンスかぁ?」
唖然とした顔で、リンタローがわたしに質問してきた。
「そう。戦う相手によって用途を使い分ける魔剣。その名も【地獄極楽右衛門】。地獄も極楽もまとめて面倒を見る魔剣、という由来があるよ」
わたしの作った魔剣は、一〇徳ナイフから着想を得ている。
「何を渡しても強いんだから、武器を全部渡すことにした。あとは的によって選んでね、っていうさ」
「その結果が、一〇徳ナイフとは。さしずめ、【一〇刀流】といったところでヤンスかね? 理にかなっているでヤンス。ですが随分と、投げやりでヤンスね?」
「使い手の選択肢を、増やしたんだよっ」
クレアさんの戦い方からして、もっとも戦闘力が高いのは素手だ。そんな人を相手に、最も強い武器となると、これしか思いつかなかったのだ。
「武器も敵を選ぶ……属性特化型の私では、到底浮かばない発想」
「あぁ、ありがとう。好意的に受け止めてくれて」
「褒めてない」
ヤトからは、称賛とも侮蔑とも取れないコメントをいただく。
「自分であんな武器を作っておいて、怖くない?」
「怖くはないかな? 一番ヤバイのは、使い手であるクレアさんだから」
一言でクレアさんを形容するなら、『人間凶器』だろう。あの人は、鞘のないむき出しの剣だ。飾っておいても、厳重に保管していても、放浪に出てしまう。
クラーケンも、触手の先に針をむき出しにした。クレアさんを突き殺す気だ。
「いいですわ。お相手しましょう!」
相手のヤリ型触手に対抗し、クレアさんはバズソーでカウンターを行う。
クラーケンの触手は、ハムのようにスライスされた。
*
ヤトは、海底神殿へと続く洞窟へ向かう。
「はあ!? ヤトッ! 全部見ていかないんでヤンスか!?」
リンタローが、不満をヤトにぶつけてきた。
「ここからが面白いんじゃないでヤンスか! あのパツキン冒険者殿が、どうやってクラーケンを退治するか、ヤトは知りたくないでヤンスか!?」
「いい。どうせ、あの金髪が勝つ」
クラーケン相手なら、あの金髪だって確実に勝てるだろう。おそらく、油断もしない。
「どうやって勝つのか、見ておかないとでヤンス! いずれ彼女とも、戦うかもしれないんでヤンスよ?」
たしかに、リンタローの意見はもっともだ。敵を視察しておくことは、大事である。
「大丈夫。私たちの方が強いから」
手品がわかっている敵と戦っても、それは勝利とは呼べない。ただの消化試合だ。
それに、今見ていても、仕方がない気がする。
「クレア・ル・モアンドヴィル第一王女程度に、ザイゼンの巫女である私は遅れを取らない」
「あーっ。ヤトも、気づいていたでヤンスね?」
わざとらしく、リンタローが肩をすくめた。
「あんたもでしょ?」
「ええ。あれだけ強い雷属性の剣士なんて、この辺りだとモアンドヴィル王家くらいでヤンスから」
バズソーは、雷属性魔法を流し込んで動いている。
あの器用さと勢いの強さは、並の冒険者では会得できまい。
雷属性持ちで、戦闘力がゴリラ並みの姫君がいることは、あの王国近隣でよくウワサになっている。勝手に城を飛び出しては、ダンジョン攻略に専念していたと。
「なんといっても警戒すべきは、あのキャラメ・F・ルージュの方」
「モアンドヴィル王家よりも脅威、なんでヤンスかねえ?」
彼女は金髪の魔剣を、さらにアップデートさせるに違いない。
「あの子はクレア姫をヤバイと形容していたけど、本当にヤバイのは、あの子。キャラメ・ルージュは、王女の強さを引き出しつつある。本人にその自覚はないけど」
今観察をしていても、それは余計な情報収集というもの。
どうせ戦うなら、未知の状態で戦いたい。
それが、フェアプレーだ。
「どうしたでヤンス、ヤト? まったく気にしていないと思ったら、かなり引っかかってるんでヤンスね? 人間に興味のないヤトが、珍しい心境でヤンスね?」
「自分でも、驚いている」
まさか、こんなにも胸を踊らせる相手が存在していたとは。
あの魔剣を作り、さらにレーヴァテインさえ操る女錬金術師に、ヤトは興味を示していた。
「グズグズしていられない。海底神殿に向かって、マジックアイテムの調査を進めないと」
ヤトたちは、一刻も早く確認しなければならない。
魔物がマジックアイテムを操っているのか、マジックアイテムが魔物を先導しているのか。
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