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第三章 炎VS氷! 魔剣同士の激突
第25話 リンタローの戦慄
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レベッカちゃんと融合して、わたしの髪が、オレンジ色に変わった。
『またせたね、キャル』
わたしの身体を借りたレベッカちゃんが、足元の氷を溶かす。
「あぶなかったよ」
もし数秒遅れていたら、わたしの首は飛んでいたかも。
「くっ!」
ヤトが、鎌の形をした釣り針を再度放った。
レベッカちゃんは、釣り針を軽く魔剣でいなす。
釣り糸型の水氷を動かして、釣り針の軌道を変えた。これが厄介なんだよ。
どれだけ相手の武器が無軌道に動いても、レベッカちゃんはあっさり受け流す。どこに目がついているのかと。
曲がる氷の鋭さも、かわすのが難しい。釣り針ばかりに目が行くと、糸型の水氷に足を取られてしまう。こっちがメイン武器なんじゃないかって、思うほどだ。
しかし、属性無効の性能を持つ【原始の炎】を体中にまとったレベッカちゃんは、相手の氷属性をものともしない。魔剣を旋回させて、相手の切込みを阻止する。
「これほどまでとは。軽く腕試し程度だったのに」
さすがのヤトも、攻めきれないみたいだ。
『感謝するよ。クールタイム明けを狙ってくれていたんだろ?』
「本気のレーヴァテインを見なければ、分析ができない」
やっぱり、手を抜かれていた。
その気になれば、ヤトはわたしを拉致して、実験台にすることだってできただろう。
過激な手法を取らなかった理由は、フェアプレー精神ではない。効率的に、相手を見極めるためだろう。
『どらあ!』
レベッカちゃんが、ヤトに切りかかった。
「――っ!? 【フリーズウォール】!」
ヤトが眼の前に、氷の壁を作り出す。
しかし、レベッカちゃんは壁を一刀両断した。
この壁って多分、炎属性を完全に遮断する魔法だよね?
それをあっさり、一太刀でぶった斬るって。レベッカちゃんがいかに強いかが、うかがえる。
「ヤトー。もうここまでにするでヤンス」
リンタローがわたしたちの間に割って入ってくる。戦闘を強制的に終了した。
「どいてリンちゃん。まだ勝負はついていない」
「ソレガシたちには、まだやることがあるでヤンス」
なぜかリンタローが、海の向こうに視線を送る。
「今日はおさらばでヤンスよ! 機会があれば、また相まみえることもあるでヤンしょう!」
両手の鉄扇を一振りして、リンタローが竜巻を起こした。
「次は、勝つ」
二人は竜巻に乗り込んで、街とは反対方向へ去っていく。
どこへ向かうんだろうか?
「クレアさん、追いかけますか?」
「いいえ。これでは」
クレアさんが、マナボードを持ち上げる。
さっきの戦闘で、ボードはボロボロになっていた。
わたしのボードも、同じ感じに。最後に、サハギンから攻撃を受けたせいだろう。
かろうじて移動は可能だが、これだと戦闘まではできない。
「もっと頑丈なボードが、必要ですわね」
というわけで、わたしたちも帰ることにした。
*
ヤトとリンタローは、小島にある小さい宿に到着する。
「どうして止めたの? まだやれたのに」
ふくれっ面のヤトが、リンタローを責めた。
「あー。もうあの場にいたくなかったでヤンス」
鉄扇を着物に変えて、リンタローが着込む。汗をかきつつ、身震いしていた。
「魔剣使いの相棒を務める金髪の冒険者、あれは、ただもんじゃないでヤンス」
「あなたが怖がるくらい、あの冒険者って強いの?」
「おそらくは。ソレガシと互角以上かと」
東洋諸国内で結成された魔剣調査隊の中でも、リンタローは若手最強と言われている。天狗という種族のポテンシャルを差し引いても、彼女の右に出る者はいない。
歴戦の天狗でさえ、リンタローには一目置いていた。
「なんというでヤンスか。戦闘特化型の鍛え方をしているでヤンス」
それでいて、王族か貴族のような気品も感じたと、リンタローは語る。
「ほとんど丸腰だった」
「あー。あんたはそういう人でヤンした。武器にしか、興味がないでヤンスからね。敵の強さの分析も、武器基準でヤンスよね」
呆れたように、リンタローは肩をすくめた。
「飛び出しナイフを、服の下に内蔵していたでヤンスが。まあ、だいたい武器を持っていなかったのが幸いでヤンス」
もし、魔剣なり聖剣を持った状態で挑まれたら、勝てたかどうか。
リンタローは、それくらいあの金髪冒険者を警戒していた。
「よく、ガマンした」
「ええ。ゾクゾクしていたでヤンス。戦いたくて、ウズウズしてヤンした」
普段はひょうひょうとしているが、リンタローは戦闘マニアである。戦いたい衝動を、なるべく隠しているのだ。
「けど、あそこでヘタに消耗はできないでヤンスよ。我々には、もう一つの目的があるでヤンスから」
ヤトたち調査隊は、自分たちの国から依頼を受けている。
海底神殿にある、マジックアイテムの調査だ。
*
「ありがとう。助かったよ」
帰還後、シューくんのお父さんと面会する。財団の会長さんだ。偉い人なのに、わざわざ出迎えてくれるとは。
「キミらが一番サハギンと戦ってくれたと、冒険者からは聞いているよ。船を救ってくれて、ありがとう」
「いえ。みなさんが、がんばってらしたからですよ」
「そうか。もっと誇っていいんだよ。欲がないとフワルーくんから聞いていたが、本当だね」
会長がいうと、フワルー先輩は「せやねんよ」と返す。
「もう、ええコすぎて涙が出るくらいや」
「アハハ。そうだね。屋敷の部屋は開いているから、好きなだけ使ってくれたまえよ」
そう会長に言ってもらえたが、わたしたちは遠慮する。
「じゃあ、せめて夕飯ぐらいはごちそうさせてもらえないかな?」
うわあ。なにからなにまでありがたい。
けど、店のこともあるし……というわたしの考えに反して、おなかの虫が鳴り出す。
「アハハ。遠慮することはない。用意させるから、待っていてくれ」
冷えるからと、オフロまで用意してくれた。たしかに、潮水で顔じゅうベタベタである。オフロに入れるのは、うれしい。
入浴後、食事をする。緊張で、どんな味かも覚えていない。
「本当に、強いんですね」
「せやで。うちの後輩やからな」
フワルー先輩もシューくんも、会議に同席している。二人とも無事でよかった。
わたしたちの強さを見込んで、魔物を撃退する会議を行うらしい。
「なるほど。海底神殿ですか」
「そうなんだ。ここ最近、ファッパ近海がモンスターで溢れている。ヤツらモンスターたちは、海底神殿からやってきているようなんだ」
財団の会長が、地図を広げてとある地点を指す。
「ファッパの街が栄える遥か以前、この地域には巨大都市があった」
だが、そこはモンスターが建造したらしい。当時の人々は、魔物に怯えながら暮らしていたとか。
「時の勇者がその魔物を撃退し、都市も海へ沈んだ」
未だ、その神殿は力を残しているという。
「その神殿の力を抑え込むために建造された都市こそ、ファッパだったという」
しかし今や、土地の誰もその伝説を知らないそうだ。
「わかっているのは、魔物が使っていたというマジックアイテムの存在のみだ」
財団の会長は、マジックアイテムの調査を、わたしたちに依頼してきた。
海底神殿は、ここから近い離れ小島の側にあるという。
「今現場には、我ら財団が派遣した冒険者及びスタッフが向かっている。彼らと合流したまえ」
「わかりました。ですが、時間をください。武器や装備品のチェックがしたいので」
「構わんよ」
とはいえ、フワルー先輩の店は、まだ改装中だとか。ゴーレムを入れる許可をもらい、手頃な土地も手に入った。しかし、内装の準備が整っていないらしい。
「朝イチでやってまうさかい、アンタらはシューくんの工房を見せてもろうとき。なんか、ヒントも得られるやろ」
そうさせてもらうか。
今日は、疲れている。
お屋敷の一室を借りて、クレアさんと泥のように寝た。
『またせたね、キャル』
わたしの身体を借りたレベッカちゃんが、足元の氷を溶かす。
「あぶなかったよ」
もし数秒遅れていたら、わたしの首は飛んでいたかも。
「くっ!」
ヤトが、鎌の形をした釣り針を再度放った。
レベッカちゃんは、釣り針を軽く魔剣でいなす。
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どれだけ相手の武器が無軌道に動いても、レベッカちゃんはあっさり受け流す。どこに目がついているのかと。
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しかし、属性無効の性能を持つ【原始の炎】を体中にまとったレベッカちゃんは、相手の氷属性をものともしない。魔剣を旋回させて、相手の切込みを阻止する。
「これほどまでとは。軽く腕試し程度だったのに」
さすがのヤトも、攻めきれないみたいだ。
『感謝するよ。クールタイム明けを狙ってくれていたんだろ?』
「本気のレーヴァテインを見なければ、分析ができない」
やっぱり、手を抜かれていた。
その気になれば、ヤトはわたしを拉致して、実験台にすることだってできただろう。
過激な手法を取らなかった理由は、フェアプレー精神ではない。効率的に、相手を見極めるためだろう。
『どらあ!』
レベッカちゃんが、ヤトに切りかかった。
「――っ!? 【フリーズウォール】!」
ヤトが眼の前に、氷の壁を作り出す。
しかし、レベッカちゃんは壁を一刀両断した。
この壁って多分、炎属性を完全に遮断する魔法だよね?
それをあっさり、一太刀でぶった斬るって。レベッカちゃんがいかに強いかが、うかがえる。
「ヤトー。もうここまでにするでヤンス」
リンタローがわたしたちの間に割って入ってくる。戦闘を強制的に終了した。
「どいてリンちゃん。まだ勝負はついていない」
「ソレガシたちには、まだやることがあるでヤンス」
なぜかリンタローが、海の向こうに視線を送る。
「今日はおさらばでヤンスよ! 機会があれば、また相まみえることもあるでヤンしょう!」
両手の鉄扇を一振りして、リンタローが竜巻を起こした。
「次は、勝つ」
二人は竜巻に乗り込んで、街とは反対方向へ去っていく。
どこへ向かうんだろうか?
「クレアさん、追いかけますか?」
「いいえ。これでは」
クレアさんが、マナボードを持ち上げる。
さっきの戦闘で、ボードはボロボロになっていた。
わたしのボードも、同じ感じに。最後に、サハギンから攻撃を受けたせいだろう。
かろうじて移動は可能だが、これだと戦闘まではできない。
「もっと頑丈なボードが、必要ですわね」
というわけで、わたしたちも帰ることにした。
*
ヤトとリンタローは、小島にある小さい宿に到着する。
「どうして止めたの? まだやれたのに」
ふくれっ面のヤトが、リンタローを責めた。
「あー。もうあの場にいたくなかったでヤンス」
鉄扇を着物に変えて、リンタローが着込む。汗をかきつつ、身震いしていた。
「魔剣使いの相棒を務める金髪の冒険者、あれは、ただもんじゃないでヤンス」
「あなたが怖がるくらい、あの冒険者って強いの?」
「おそらくは。ソレガシと互角以上かと」
東洋諸国内で結成された魔剣調査隊の中でも、リンタローは若手最強と言われている。天狗という種族のポテンシャルを差し引いても、彼女の右に出る者はいない。
歴戦の天狗でさえ、リンタローには一目置いていた。
「なんというでヤンスか。戦闘特化型の鍛え方をしているでヤンス」
それでいて、王族か貴族のような気品も感じたと、リンタローは語る。
「ほとんど丸腰だった」
「あー。あんたはそういう人でヤンした。武器にしか、興味がないでヤンスからね。敵の強さの分析も、武器基準でヤンスよね」
呆れたように、リンタローは肩をすくめた。
「飛び出しナイフを、服の下に内蔵していたでヤンスが。まあ、だいたい武器を持っていなかったのが幸いでヤンス」
もし、魔剣なり聖剣を持った状態で挑まれたら、勝てたかどうか。
リンタローは、それくらいあの金髪冒険者を警戒していた。
「よく、ガマンした」
「ええ。ゾクゾクしていたでヤンス。戦いたくて、ウズウズしてヤンした」
普段はひょうひょうとしているが、リンタローは戦闘マニアである。戦いたい衝動を、なるべく隠しているのだ。
「けど、あそこでヘタに消耗はできないでヤンスよ。我々には、もう一つの目的があるでヤンスから」
ヤトたち調査隊は、自分たちの国から依頼を受けている。
海底神殿にある、マジックアイテムの調査だ。
*
「ありがとう。助かったよ」
帰還後、シューくんのお父さんと面会する。財団の会長さんだ。偉い人なのに、わざわざ出迎えてくれるとは。
「キミらが一番サハギンと戦ってくれたと、冒険者からは聞いているよ。船を救ってくれて、ありがとう」
「いえ。みなさんが、がんばってらしたからですよ」
「そうか。もっと誇っていいんだよ。欲がないとフワルーくんから聞いていたが、本当だね」
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わたしたちの強さを見込んで、魔物を撃退する会議を行うらしい。
「なるほど。海底神殿ですか」
「そうなんだ。ここ最近、ファッパ近海がモンスターで溢れている。ヤツらモンスターたちは、海底神殿からやってきているようなんだ」
財団の会長が、地図を広げてとある地点を指す。
「ファッパの街が栄える遥か以前、この地域には巨大都市があった」
だが、そこはモンスターが建造したらしい。当時の人々は、魔物に怯えながら暮らしていたとか。
「時の勇者がその魔物を撃退し、都市も海へ沈んだ」
未だ、その神殿は力を残しているという。
「その神殿の力を抑え込むために建造された都市こそ、ファッパだったという」
しかし今や、土地の誰もその伝説を知らないそうだ。
「わかっているのは、魔物が使っていたというマジックアイテムの存在のみだ」
財団の会長は、マジックアイテムの調査を、わたしたちに依頼してきた。
海底神殿は、ここから近い離れ小島の側にあるという。
「今現場には、我ら財団が派遣した冒険者及びスタッフが向かっている。彼らと合流したまえ」
「わかりました。ですが、時間をください。武器や装備品のチェックがしたいので」
「構わんよ」
とはいえ、フワルー先輩の店は、まだ改装中だとか。ゴーレムを入れる許可をもらい、手頃な土地も手に入った。しかし、内装の準備が整っていないらしい。
「朝イチでやってまうさかい、アンタらはシューくんの工房を見せてもろうとき。なんか、ヒントも得られるやろ」
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