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第三章 炎VS氷! 魔剣同士の激突
第23話 天才すぎて参考にならないバトル
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魔物が、この街で造られた車を輸送船ごと奪っていったという。
車の動力装置は、船の高速化も可能にする。もし奪われたら、戦力ダウンは避けられない。
「やっつけに行きます」
「よろしいのかね?」
「お任せください。これでも冒険者なので」
「ありがたい。ではよろしく頼むよ」
わたしたちは、財団から近い停泊所へ。
マナボードが二つ、置かれている。
「水陸両用の、戦闘用マナボードです」
このマナボードを使えば、低速の船より先に現場へ到着するという。
「参りましょう、キャルさん」
「うん!」
わたしとクレアさんが、ボードに乗り込んだ。簡単な操作法を学ぶ。杖に魔力を流し込んだら、勝手に動くらしい。
「ただ、これは冒険者用でも、実験用です。道路の魔力石の恩恵を受けられません。そのため膨大なマナが必要で、並の冒険者でも――」
説明を終える前に、クレアさんがボードをぶっ飛ばしていった。
風圧で、シューくんのメガネがズレる。
「あの人は、特別なんですよ」
「ボードであそこまで加速できた人なんて、始めてみましたよ」
呆然とした顔で、シューくんはクレアさんを見送っていた。
「お気をつけて」
「はい。じゃあ先輩は、シューくんを守ってて」
フワルー先輩が、うなずく。
『キャル! アタシ様たちも、ぶっ飛ばすよ!』
「OK!」
クレアさんに追いつくため、猛スピードでボードを飛ばす。
敵は、先程のサハギンたちだ。車を積んだ輸送船を、えっちらおっちらと運んでいる。彼らは、海の上を歩けるようだ。船を必要としていない。
先導しているのは、やはりセイレーンである。
『あのアマ、歌を使ってサハギンたちの筋力を強化してやがるよ!』
「急いで、倒さないと」
その前に、クレアさんに加勢しないと。
もうクレアさんは、サハギンと戦っていた。
腕を上下させ、袖からナイフを飛ばす。
眉間にナイフを受けて、サハギンが海へ沈んでいく。
クレアさんは足からも、ナイフを飛ばした。
「いつの間に、シューくんのナイフ飛び出し装置を?」
すぐにシューくんの発明品に、順応している。足にも装備できるって、どうしてわかったんだろう? わたしでも、気づかなかったよ。
「天才すぎて、参考にならないよ」
もはや、なにを装備しても強い。
手は杖を掴んでいるままなので、飛び出しナイフが最適だ。クレアさんは、それにいち早く気づいていた。洞察力も、すごい。
「どんな場数を踏めば、あそこまで強くなれるんだろう?」
『決まってんだろ。こっちも場数を踏めばいいのさ!』
そんなあっけらかんと、解答されても。
『こっちにも敵が来たよ!』
気を取り直して、戦闘に集中する。
「フワアアアア~♪」
サハギンのボスであるセイレーンが、兵隊に指示を出す。
半魚人の尖兵が、矛を持ってわたしに襲いかかってきた。
『身体をよこしな、キャル!』
「うん! お願い!」
レベッカちゃんに、わたしは身体を預ける。
わたしの髪が、燃え盛るオレンジ色に変わった。
サハギンが、三叉の矛で突き刺しにかかる。
『トロいんだよ!』
足で杖を操作しながら、レベッカちゃんは矛を体を捻っただけでかわす。カウンターで、胴体をぶった斬った。
真っ二つになったサハギンが、燃えて炭化する。
レベッカちゃんはもう一体のサハギンを、脳天から真一文字に切り捨てた。
クレアさんも天才だけど、レベッカちゃんも大概だね。違うベクトルで、異常に強い。
「ホワアア~♪」
セイレーンが、仲間を呼ぶために歌う。
『もう、あんただけだよ!』
味方のサハギンは、船を動かしているヤツラ以外は全部、クレアさんが倒している。
「クレアさんは船を! こいつは、わたしが倒します!」
「お願いしますわ!」
よし。任されたよ!
『どらああ!』
セイレーンに、レベッカちゃんが切りかかった。
水面から突如、巨大カニが伸びてくる。
レベッカちゃんの剣が、カニのハサミに阻まれる。
一〇メートルはあるカニが、浮上してきた。亀の甲羅に、セイレーンを載せている。
『こいつは、ザラタンだね!』
亀の甲羅を持つ、カニの怪物だ。
『ザラタンごときに、このレーヴァテインが負けるとでも思ってんのかい?』
「ホウアアアア~ッ!」
挑発を受けて、セイレーンの歌声がより一層強くなる。
セイレーンの魔力が、ザラタンに行き渡っていった。
ザラタンの甲羅が、さらに膨らみを増す。強烈なフックが、レベッカちゃんに襲いかかってきた。
『いいねえ! 力比べといこうじゃないか!』
レベッカちゃんが、なんと片手でザラタンのハサミを掴んだ。
『この程度かい、バケモノ! ザラタンってのは、もっととんでもない握力で、獲物を挟むんじゃなかったかい?』
ピリピリと震えながら、ザラタンはハサミでレベッカちゃんを圧殺しようとする。その表情からは、怯えの色が見えた
レベッカちゃんは涼しい顔をしている。
ザラタンのハサミに、ヒビが入った。
『さっきの一撃でハサミを砕いたことに、気が付かなかったようだね』
とうとう、ザラタンのハサミが砕ける。
その瞬間、レベッカちゃんは刀身に黒い炎をまとわりつかせた。
『さあ、受け止めてみなよ!』
レベッカちゃんが、黒い炎を振り下ろす。セイレーンごと、ザラタンを切り裂いた。
「ホアアアアア~!?」
腕を切り落とされて、セイレーンは退散した。
『しぶといねえ』
レベッカちゃんが、変身を解く。
ドッと、疲れが身体を包んだ。
『あのヤロウ、アタシ様が放った最初の一撃を、まともに浴びたからね。【原始の炎】の効果があるのを知らずに』
原始の炎は、物理的な防御さえ破壊する。おっかねえ……。
輸送船の方は……無事か。
船が、元の進行方向へ向かう。どうやら、救出任務はうまくいったようだ。
冒険者たちを乗せた船が、輸送船の後を追った。船の警備は、彼らに任せておけばいいだろう。
「キャルさん、一〇時の方向です!?」
「む!? あわわ! とっとっと!」
わたしは、一〇時の方向から攻撃を受けた。
サハギンが、水中に隠れていたのか。
「何事!?」
とっさによける。
サハギンの身体に、見えない糸に絡みつく。
釣り上げられたサハギンが、糸によってバラバラに。
わたしがいた場所に、氷が張っていた。ここは、南の国だってのに。
攻撃してきたのは、氷でできたデカい釣り針だった。
釣り針が、見えない力に引っ張られていく。
見上げた先にあったのは、小さな竜巻だ。
竜巻の上には、白い着物を着た少女が乗っていた。少女は、手に釣り竿を持っている。先に大きな釣り針が乗っかっているため、魔法使いの杖のようになっていた。
「やーっと、追いついたでヤンスよ」
緑色の服を着た東洋風のエルフが、別の小さい竜巻に乗りながらこちらを見ている。
「さっきの攻撃でヤンスが、礼には及ばないでヤンスよ。実際、あーたの方が早かったでしょうに」
たしかに、わたしはカウンターの準備ができていた。その前に釣り針と糸が、相手を細切れにしたくらいで。
白い着物の少女も、「助けてやった」という印象を出していない。ただ、「降りかかる火の粉を払ったに過ぎない」といった、冷静さを持つ。
「申し遅れました。こちらは、【魔導師】のヤト。ソレガシは天狗の【戦闘僧侶】で――」
「リンちゃん、見つけた。魔剣【レーヴァテイン】を」
天狗が自己紹介をしようとした途端、ヤトという少女が話をぶった切った。
「最後までしゃべらせるでヤンスよ! とにかく、お手合わせ願いますかねえ?」
リンちゃんと呼ばれた天狗が、風を起こして海に波を立てる。
そのままわたしたちは、街から少し離れた小島まで流された。
「ここなら、邪魔は入らないでヤンスよ。あなたの力は、わかっているでヤンス。どうせ、ザラタン程度では話にならないことくらいは!」
この人、本気でわたしたちと戦う気である。
「ヤト・ザイゼン及び、リンタロー・シャベ。推して参るでヤンス!」
車の動力装置は、船の高速化も可能にする。もし奪われたら、戦力ダウンは避けられない。
「やっつけに行きます」
「よろしいのかね?」
「お任せください。これでも冒険者なので」
「ありがたい。ではよろしく頼むよ」
わたしたちは、財団から近い停泊所へ。
マナボードが二つ、置かれている。
「水陸両用の、戦闘用マナボードです」
このマナボードを使えば、低速の船より先に現場へ到着するという。
「参りましょう、キャルさん」
「うん!」
わたしとクレアさんが、ボードに乗り込んだ。簡単な操作法を学ぶ。杖に魔力を流し込んだら、勝手に動くらしい。
「ただ、これは冒険者用でも、実験用です。道路の魔力石の恩恵を受けられません。そのため膨大なマナが必要で、並の冒険者でも――」
説明を終える前に、クレアさんがボードをぶっ飛ばしていった。
風圧で、シューくんのメガネがズレる。
「あの人は、特別なんですよ」
「ボードであそこまで加速できた人なんて、始めてみましたよ」
呆然とした顔で、シューくんはクレアさんを見送っていた。
「お気をつけて」
「はい。じゃあ先輩は、シューくんを守ってて」
フワルー先輩が、うなずく。
『キャル! アタシ様たちも、ぶっ飛ばすよ!』
「OK!」
クレアさんに追いつくため、猛スピードでボードを飛ばす。
敵は、先程のサハギンたちだ。車を積んだ輸送船を、えっちらおっちらと運んでいる。彼らは、海の上を歩けるようだ。船を必要としていない。
先導しているのは、やはりセイレーンである。
『あのアマ、歌を使ってサハギンたちの筋力を強化してやがるよ!』
「急いで、倒さないと」
その前に、クレアさんに加勢しないと。
もうクレアさんは、サハギンと戦っていた。
腕を上下させ、袖からナイフを飛ばす。
眉間にナイフを受けて、サハギンが海へ沈んでいく。
クレアさんは足からも、ナイフを飛ばした。
「いつの間に、シューくんのナイフ飛び出し装置を?」
すぐにシューくんの発明品に、順応している。足にも装備できるって、どうしてわかったんだろう? わたしでも、気づかなかったよ。
「天才すぎて、参考にならないよ」
もはや、なにを装備しても強い。
手は杖を掴んでいるままなので、飛び出しナイフが最適だ。クレアさんは、それにいち早く気づいていた。洞察力も、すごい。
「どんな場数を踏めば、あそこまで強くなれるんだろう?」
『決まってんだろ。こっちも場数を踏めばいいのさ!』
そんなあっけらかんと、解答されても。
『こっちにも敵が来たよ!』
気を取り直して、戦闘に集中する。
「フワアアアア~♪」
サハギンのボスであるセイレーンが、兵隊に指示を出す。
半魚人の尖兵が、矛を持ってわたしに襲いかかってきた。
『身体をよこしな、キャル!』
「うん! お願い!」
レベッカちゃんに、わたしは身体を預ける。
わたしの髪が、燃え盛るオレンジ色に変わった。
サハギンが、三叉の矛で突き刺しにかかる。
『トロいんだよ!』
足で杖を操作しながら、レベッカちゃんは矛を体を捻っただけでかわす。カウンターで、胴体をぶった斬った。
真っ二つになったサハギンが、燃えて炭化する。
レベッカちゃんはもう一体のサハギンを、脳天から真一文字に切り捨てた。
クレアさんも天才だけど、レベッカちゃんも大概だね。違うベクトルで、異常に強い。
「ホワアア~♪」
セイレーンが、仲間を呼ぶために歌う。
『もう、あんただけだよ!』
味方のサハギンは、船を動かしているヤツラ以外は全部、クレアさんが倒している。
「クレアさんは船を! こいつは、わたしが倒します!」
「お願いしますわ!」
よし。任されたよ!
『どらああ!』
セイレーンに、レベッカちゃんが切りかかった。
水面から突如、巨大カニが伸びてくる。
レベッカちゃんの剣が、カニのハサミに阻まれる。
一〇メートルはあるカニが、浮上してきた。亀の甲羅に、セイレーンを載せている。
『こいつは、ザラタンだね!』
亀の甲羅を持つ、カニの怪物だ。
『ザラタンごときに、このレーヴァテインが負けるとでも思ってんのかい?』
「ホウアアアア~ッ!」
挑発を受けて、セイレーンの歌声がより一層強くなる。
セイレーンの魔力が、ザラタンに行き渡っていった。
ザラタンの甲羅が、さらに膨らみを増す。強烈なフックが、レベッカちゃんに襲いかかってきた。
『いいねえ! 力比べといこうじゃないか!』
レベッカちゃんが、なんと片手でザラタンのハサミを掴んだ。
『この程度かい、バケモノ! ザラタンってのは、もっととんでもない握力で、獲物を挟むんじゃなかったかい?』
ピリピリと震えながら、ザラタンはハサミでレベッカちゃんを圧殺しようとする。その表情からは、怯えの色が見えた
レベッカちゃんは涼しい顔をしている。
ザラタンのハサミに、ヒビが入った。
『さっきの一撃でハサミを砕いたことに、気が付かなかったようだね』
とうとう、ザラタンのハサミが砕ける。
その瞬間、レベッカちゃんは刀身に黒い炎をまとわりつかせた。
『さあ、受け止めてみなよ!』
レベッカちゃんが、黒い炎を振り下ろす。セイレーンごと、ザラタンを切り裂いた。
「ホアアアアア~!?」
腕を切り落とされて、セイレーンは退散した。
『しぶといねえ』
レベッカちゃんが、変身を解く。
ドッと、疲れが身体を包んだ。
『あのヤロウ、アタシ様が放った最初の一撃を、まともに浴びたからね。【原始の炎】の効果があるのを知らずに』
原始の炎は、物理的な防御さえ破壊する。おっかねえ……。
輸送船の方は……無事か。
船が、元の進行方向へ向かう。どうやら、救出任務はうまくいったようだ。
冒険者たちを乗せた船が、輸送船の後を追った。船の警備は、彼らに任せておけばいいだろう。
「キャルさん、一〇時の方向です!?」
「む!? あわわ! とっとっと!」
わたしは、一〇時の方向から攻撃を受けた。
サハギンが、水中に隠れていたのか。
「何事!?」
とっさによける。
サハギンの身体に、見えない糸に絡みつく。
釣り上げられたサハギンが、糸によってバラバラに。
わたしがいた場所に、氷が張っていた。ここは、南の国だってのに。
攻撃してきたのは、氷でできたデカい釣り針だった。
釣り針が、見えない力に引っ張られていく。
見上げた先にあったのは、小さな竜巻だ。
竜巻の上には、白い着物を着た少女が乗っていた。少女は、手に釣り竿を持っている。先に大きな釣り針が乗っかっているため、魔法使いの杖のようになっていた。
「やーっと、追いついたでヤンスよ」
緑色の服を着た東洋風のエルフが、別の小さい竜巻に乗りながらこちらを見ている。
「さっきの攻撃でヤンスが、礼には及ばないでヤンスよ。実際、あーたの方が早かったでしょうに」
たしかに、わたしはカウンターの準備ができていた。その前に釣り針と糸が、相手を細切れにしたくらいで。
白い着物の少女も、「助けてやった」という印象を出していない。ただ、「降りかかる火の粉を払ったに過ぎない」といった、冷静さを持つ。
「申し遅れました。こちらは、【魔導師】のヤト。ソレガシは天狗の【戦闘僧侶】で――」
「リンちゃん、見つけた。魔剣【レーヴァテイン】を」
天狗が自己紹介をしようとした途端、ヤトという少女が話をぶった切った。
「最後までしゃべらせるでヤンスよ! とにかく、お手合わせ願いますかねえ?」
リンちゃんと呼ばれた天狗が、風を起こして海に波を立てる。
そのままわたしたちは、街から少し離れた小島まで流された。
「ここなら、邪魔は入らないでヤンスよ。あなたの力は、わかっているでヤンス。どうせ、ザラタン程度では話にならないことくらいは!」
この人、本気でわたしたちと戦う気である。
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