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第二章 姫に頼まれ、魔剣を作る
第15話 火山地帯へ
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「クレアさん、あそこですかね?」
わたしたちは、火山地帯に到着する。
「酷い有様ですね」
そこは、見事に土砂崩れが起きていた。自然現象ではない。明らかに、魔物などの強い外部の力が働いている。
「キャルさん、岩を壊しましょう」
「待ってください。クレアさん。スパルトイのオウルベア軍団、来て!」
わたしはスパルトイの中から、オウルベアのガイコツを呼んだ。あと探索用にウルフのガイコツも。
「オウルベア、ガレキをどけて!」
指示を出すと、オウルベアはよいしょと岩石をどけ始める。
「そうそう。その調子……うわ!」
モンスターが、押し寄せてきた。
「なんて数ですの!」
赤いワニ、黄色い巨大クモ、炎の弾を吐くてんとう虫が。中央には、イノシシ頭の亜人種がいる。トサカが燃え盛っていますが、平気なの?
「火山に適応した、オークまでいますわ!」
わたしの知っているオークとは、かなり違うけど。
これは……いいスパルトイの材料になりそう!
とはいえ、やっつけないと仲間にならないよね。
「ええい、負けるかっての」
『残りのスパルトイも、出てきやがれ!』
わたしより早く、レベッカちゃんが指示を出した。
数には、数で勝負だ。やってやれないことはないっ!
オウルベアには引き続き道を作ってもらいつつ、岩で遠投をしてもらう。
炎のワニが、岩に叩き潰された。
だが、炎のてんとう虫が岩を溶かしてしまう。
「あーっ、オウルベアがーっ!」
オウルベアが、溶岩をかぶって溶けちゃった。後で治してやるから、待っとれい。
『ゴブリン・毒弓部隊! 出番だよ!』
ならば、弓矢で撃ち落としてやる。
『仕込んだ特製の毒弓で、混乱しちまいな!』
矢に貫かれたてんとう虫が、敵味方問わず火の玉を乱射する。
「うわ、結構被害がデカい! レベッカちゃん、やっぱ普通に仕留めて!」
『あいよ。聞いての通りさ。通常の矢を浴びせな!』
結局ノーマル弾で、てんとう虫砲台を撃ち落とす。
オウルベアが、オークに岩を投げつけた。
片手に持った蕃刀を振り下ろし、オークが岩を切り裂く。並のモンスターではないようだ。火山の魔力を吸って強くなったのか、あるいは、なんらかの作用が働いているのか。
「オークは、ワタクシが仕留めますわ!」
蕃刀を持ったイノシシ頭が、クレアさんを見てニヤリと笑った。うええ。
「メスをエサにしようとなさって? おあいにくさま」
クレアさんは、レイピアを所持している。わたしが作った剣の中で、どうにか雷属性に合いそうな品だ。柄のガードに魔法石を埋め込んであり、魔法増幅装置として働く……ハズ!
「サンプルの魔剣、試させていただきます」
わたし作のレイピアを構え、クレアさんが魔物と向き合う。
オークは油断しているみたいだ。「そんな細い剣で何ができるのか」という、顔をしている。
だが、彼はすぐに肉塊となった。何をされたのか、想像もつかなかっただろう。クレアさんが動いた瞬間に、ボロボロの炭になったから。
とはいえ、魔剣も壊れちゃったんだよなあ。
「調節を間違えました。すいません」
クレアさんの力を、甘く見積もっていた。魔力に耐えきれない剣なんて、作っちゃダメだよね。
「いいえ。ワタクシの魔力調節に、問題がありました。全力を出しすぎて、せっかくの武器が。所持者として、情けないですわ」
「とんでもない! もっと頑丈な武器を作りますんで」
「お願いしますわ」
オークが落とした蕃刀を、手に取る。
「これを、錬成できれば」
わたしは、壊れた魔剣と蕃刀を錬成し、かけ合わせた。
「蕃刀の頑丈さと、レイピアのきめ細やかさを両立させてみました。今度は、耐久力も上がるかと」
「ありがとうございます。先へ進みましょう」
わたしたちは、先を急ぐ。
「見えてきましたわ」
壊れた馬車が、視界に入った。
以前、店に来てくれた冒険者たちも、馬車の周りを守っている。
「来てくれたのか。ありがとう!」
リーダーの男性が、わたしたちに礼を言った。
「応援は我々だけですわ。申し訳ありません」
「来てくれただけでも、感謝するよ! 本当にありがとう」
冒険者だけではない。行商人さんも、何度も頭を下げている。
「しかし、積み荷が」
「そんなの、置いていけ! 逃げるぞ!」
「積み荷のほうが、大事なんだ!」
冒険者リーダーが、行商人を馬車から離そうとした。たしかにウマは逃げちゃったから、もう馬車は意味をなしていない。
「アイテムは、こちらで預かります」
わたしのアイテムボックスは、ドロップアイテムである【龍の眼:極小】のおかげで、無限だ。何でも入り、腐らない。
「何から何まで、助かるよ」
「それはいいですから、逃げてください。早くしないと……」
何者かが、空からこちらを見ている。デカい。一五メートルくらい、体長があるな。全身が黒く、頭部から首にかけて青い。虹色のトサカを持っている。
「ヒクイドリだ!」
とうとう、ヒクイドリに見つかってしまった。派手に暴れたもんな、わたしたち。いくら、街道を修復しようとしていたとはいえ。
「みなさんは、逃げてください!」
冒険者たちが、駆け出した瞬間だった。
巨大ヒクイドリが急降下し、蹴りを放つ。獲物をとらえるかのように、オウルベアごと岩石を掴んだ。再度宙を舞い、空中でオウルベアと岩を粉々に砕く。
「ひいいい!」
行商人が、恐怖で駆け出していった。
声に反応したのか、ヒクイドリが行商人を視認する。
いけない。魔物が彼をターゲットにした。
わたしは、即座に【ファイアボール】を放つ。
ヒクイドリが行商人さんに蹴りを繰り出した。
そのタイミングで、火の玉が魔物の足にクリーンヒットする。威力は低いが属性を無効化する、【原始の炎】を込めた火の玉で。
射撃ダメージしかないものの、ヒクイドリから行商人を守ることだけはできた。
「逃げて! 応援を呼んできて!」
もう一度冒険者たちに叫び、わたしはヒクイドリをこちらへ引き付ける。
『さあ、どうしたよ。アタシ様はここだよ、このコケコッコー野郎!』
魔剣を振り回して、レベッカちゃんにヒクイドリを挑発してもらった。
相手は、わたしがディスったと思っているんだろうなあ。
「キャルさん。今度もワタクシがいただきますわ」
「どうぞ」
わたしが言った瞬間、クレアさんが足元に【雷霆蹴り】を繰り出した。ヒクイドリより、高く跳躍するためである。
空中戦なら負けないと、ヒクイドリも高く舞い上がった。
「キック対決など、無粋なマネはいたしませんわ」
なんと、クレアさんが空中を蹴る。上空でナイフを足場にして静電気を発生させ、空中から急降下したのだ。
攻撃モーションに移っていたヒクイドリが、あっけにとられた顔になる。
「もう、遅いですわ」
ヒクイドリの首をハネて、クレアさんが急降下した。
魔物の身体が、空中で炭化する。
「ヒクイドリのクチバシと、トサカ。肉もゲットしましたわ」
「すごいです、クレアさん」
「本当にすごいのは、キャルさんの魔剣ですわ。今度は、壊れておりません。ワタクシ、本気で全力の雷光を注ぎ込みましたのに」
勝ったというのに、クレアさんは少しむくれていた。
『……キャル! もう一匹くるよ!』
とっさに、わたしはクレアさんを突き飛ばす。
同時に、背中に強烈な打撃が入った。
「キャルさん!」
「平気です!」
わたしは、レベッカちゃんで攻撃を防ぐ。レベッカちゃんが気を遣って、わたしに憑依してくれたおかげだ。とはいえクリスさんの避難を優先したので、結構なダメージが入ったけど。
「クレアさんは逃げてください! コイツは、わたしが仕留めます!」
「でも!」
「まだコイツらには、仲間がいるかも知れません!」
わたしがそう言うと、クレアさんは自分のすべきことを悟ったらしい。すぐにわたしを置いて、行商人さんの元へ。
それでいい。
『さて、遊んでやるよ。クソコケコッコーが!』
わたしたちは、火山地帯に到着する。
「酷い有様ですね」
そこは、見事に土砂崩れが起きていた。自然現象ではない。明らかに、魔物などの強い外部の力が働いている。
「キャルさん、岩を壊しましょう」
「待ってください。クレアさん。スパルトイのオウルベア軍団、来て!」
わたしはスパルトイの中から、オウルベアのガイコツを呼んだ。あと探索用にウルフのガイコツも。
「オウルベア、ガレキをどけて!」
指示を出すと、オウルベアはよいしょと岩石をどけ始める。
「そうそう。その調子……うわ!」
モンスターが、押し寄せてきた。
「なんて数ですの!」
赤いワニ、黄色い巨大クモ、炎の弾を吐くてんとう虫が。中央には、イノシシ頭の亜人種がいる。トサカが燃え盛っていますが、平気なの?
「火山に適応した、オークまでいますわ!」
わたしの知っているオークとは、かなり違うけど。
これは……いいスパルトイの材料になりそう!
とはいえ、やっつけないと仲間にならないよね。
「ええい、負けるかっての」
『残りのスパルトイも、出てきやがれ!』
わたしより早く、レベッカちゃんが指示を出した。
数には、数で勝負だ。やってやれないことはないっ!
オウルベアには引き続き道を作ってもらいつつ、岩で遠投をしてもらう。
炎のワニが、岩に叩き潰された。
だが、炎のてんとう虫が岩を溶かしてしまう。
「あーっ、オウルベアがーっ!」
オウルベアが、溶岩をかぶって溶けちゃった。後で治してやるから、待っとれい。
『ゴブリン・毒弓部隊! 出番だよ!』
ならば、弓矢で撃ち落としてやる。
『仕込んだ特製の毒弓で、混乱しちまいな!』
矢に貫かれたてんとう虫が、敵味方問わず火の玉を乱射する。
「うわ、結構被害がデカい! レベッカちゃん、やっぱ普通に仕留めて!」
『あいよ。聞いての通りさ。通常の矢を浴びせな!』
結局ノーマル弾で、てんとう虫砲台を撃ち落とす。
オウルベアが、オークに岩を投げつけた。
片手に持った蕃刀を振り下ろし、オークが岩を切り裂く。並のモンスターではないようだ。火山の魔力を吸って強くなったのか、あるいは、なんらかの作用が働いているのか。
「オークは、ワタクシが仕留めますわ!」
蕃刀を持ったイノシシ頭が、クレアさんを見てニヤリと笑った。うええ。
「メスをエサにしようとなさって? おあいにくさま」
クレアさんは、レイピアを所持している。わたしが作った剣の中で、どうにか雷属性に合いそうな品だ。柄のガードに魔法石を埋め込んであり、魔法増幅装置として働く……ハズ!
「サンプルの魔剣、試させていただきます」
わたし作のレイピアを構え、クレアさんが魔物と向き合う。
オークは油断しているみたいだ。「そんな細い剣で何ができるのか」という、顔をしている。
だが、彼はすぐに肉塊となった。何をされたのか、想像もつかなかっただろう。クレアさんが動いた瞬間に、ボロボロの炭になったから。
とはいえ、魔剣も壊れちゃったんだよなあ。
「調節を間違えました。すいません」
クレアさんの力を、甘く見積もっていた。魔力に耐えきれない剣なんて、作っちゃダメだよね。
「いいえ。ワタクシの魔力調節に、問題がありました。全力を出しすぎて、せっかくの武器が。所持者として、情けないですわ」
「とんでもない! もっと頑丈な武器を作りますんで」
「お願いしますわ」
オークが落とした蕃刀を、手に取る。
「これを、錬成できれば」
わたしは、壊れた魔剣と蕃刀を錬成し、かけ合わせた。
「蕃刀の頑丈さと、レイピアのきめ細やかさを両立させてみました。今度は、耐久力も上がるかと」
「ありがとうございます。先へ進みましょう」
わたしたちは、先を急ぐ。
「見えてきましたわ」
壊れた馬車が、視界に入った。
以前、店に来てくれた冒険者たちも、馬車の周りを守っている。
「来てくれたのか。ありがとう!」
リーダーの男性が、わたしたちに礼を言った。
「応援は我々だけですわ。申し訳ありません」
「来てくれただけでも、感謝するよ! 本当にありがとう」
冒険者だけではない。行商人さんも、何度も頭を下げている。
「しかし、積み荷が」
「そんなの、置いていけ! 逃げるぞ!」
「積み荷のほうが、大事なんだ!」
冒険者リーダーが、行商人を馬車から離そうとした。たしかにウマは逃げちゃったから、もう馬車は意味をなしていない。
「アイテムは、こちらで預かります」
わたしのアイテムボックスは、ドロップアイテムである【龍の眼:極小】のおかげで、無限だ。何でも入り、腐らない。
「何から何まで、助かるよ」
「それはいいですから、逃げてください。早くしないと……」
何者かが、空からこちらを見ている。デカい。一五メートルくらい、体長があるな。全身が黒く、頭部から首にかけて青い。虹色のトサカを持っている。
「ヒクイドリだ!」
とうとう、ヒクイドリに見つかってしまった。派手に暴れたもんな、わたしたち。いくら、街道を修復しようとしていたとはいえ。
「みなさんは、逃げてください!」
冒険者たちが、駆け出した瞬間だった。
巨大ヒクイドリが急降下し、蹴りを放つ。獲物をとらえるかのように、オウルベアごと岩石を掴んだ。再度宙を舞い、空中でオウルベアと岩を粉々に砕く。
「ひいいい!」
行商人が、恐怖で駆け出していった。
声に反応したのか、ヒクイドリが行商人を視認する。
いけない。魔物が彼をターゲットにした。
わたしは、即座に【ファイアボール】を放つ。
ヒクイドリが行商人さんに蹴りを繰り出した。
そのタイミングで、火の玉が魔物の足にクリーンヒットする。威力は低いが属性を無効化する、【原始の炎】を込めた火の玉で。
射撃ダメージしかないものの、ヒクイドリから行商人を守ることだけはできた。
「逃げて! 応援を呼んできて!」
もう一度冒険者たちに叫び、わたしはヒクイドリをこちらへ引き付ける。
『さあ、どうしたよ。アタシ様はここだよ、このコケコッコー野郎!』
魔剣を振り回して、レベッカちゃんにヒクイドリを挑発してもらった。
相手は、わたしがディスったと思っているんだろうなあ。
「キャルさん。今度もワタクシがいただきますわ」
「どうぞ」
わたしが言った瞬間、クレアさんが足元に【雷霆蹴り】を繰り出した。ヒクイドリより、高く跳躍するためである。
空中戦なら負けないと、ヒクイドリも高く舞い上がった。
「キック対決など、無粋なマネはいたしませんわ」
なんと、クレアさんが空中を蹴る。上空でナイフを足場にして静電気を発生させ、空中から急降下したのだ。
攻撃モーションに移っていたヒクイドリが、あっけにとられた顔になる。
「もう、遅いですわ」
ヒクイドリの首をハネて、クレアさんが急降下した。
魔物の身体が、空中で炭化する。
「ヒクイドリのクチバシと、トサカ。肉もゲットしましたわ」
「すごいです、クレアさん」
「本当にすごいのは、キャルさんの魔剣ですわ。今度は、壊れておりません。ワタクシ、本気で全力の雷光を注ぎ込みましたのに」
勝ったというのに、クレアさんは少しむくれていた。
『……キャル! もう一匹くるよ!』
とっさに、わたしはクレアさんを突き飛ばす。
同時に、背中に強烈な打撃が入った。
「キャルさん!」
「平気です!」
わたしは、レベッカちゃんで攻撃を防ぐ。レベッカちゃんが気を遣って、わたしに憑依してくれたおかげだ。とはいえクリスさんの避難を優先したので、結構なダメージが入ったけど。
「クレアさんは逃げてください! コイツは、わたしが仕留めます!」
「でも!」
「まだコイツらには、仲間がいるかも知れません!」
わたしがそう言うと、クレアさんは自分のすべきことを悟ったらしい。すぐにわたしを置いて、行商人さんの元へ。
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