10 / 80
第二章 姫に頼まれ、魔剣を作る
第10話 クレア姫のファッションチェック
しおりを挟む
「姫……クレアさん。どうして?」
「キャルさん。お昼のパーティに、ご出席されていませんでしたから」
あっ、もうお昼すぎか。
そういえば卒業式の直後も、なんかイベントがあったんだっけ。
でもなー。貴族のパーティなんて気後れしちゃうんだよねえ。
『昼メシも食わずに、没頭していたねぇ』
卒業のあれやこれやで、胃があまり食事を受け付けないのであった。
錬成中にお菓子をバリバリ食べていたので、お腹はあまり空いていない。
早く姫に差し上げる魔剣の素材を集めるため、街を出ることを最優先にしていたからね。
「もう、行ってしまわれるのですか?」
「はい」
昼の間に準備をして、夕方には出ていく予定だ。
「夕刻には、ダンスも立食もありますのに」
「結構です。みなさんで楽しんでください」
わたしのような平民は、クールに去るぜ。
「ならば、ワタクシも出発いたします」
ええ……。大丈夫なのか? お姫様じゃん。勝手に出歩いて、いいのかよ?
「あなたに、魔剣を作っていただかなくては」
やはり、昨日話してきたお願いは、まだ生きているのかー。
「作って、お届けするというわけには」
「参りません。自分で素材を集めて、直接手で触れて、肌触りを実感しなくては。それが、聖剣・魔剣を愛好するというもの」
ホントたくましいな、クレアさんって。
「本物の剣士は、手を汚すものです。人に全部任せて自分の所有物ヅラなんて、できるわけないですわ」
「たしかに、もう旅支度をなさっていますね」
クレアさんは、気が早い。言っているそばから、もう支度ができている。貴族とのイベントなんて、まったく興味がないんだな。
「家督は、一番上の兄が継承なさいます。両親や兄弟姉妹に、あいさつも済ませて参りました。みな、快く送ってくださいましたわ」
王家といえど、末娘は融通は効くみたい。
「よく、承諾してくださいましたね。国王様」
本来なら、泣いて引き止めるところなんだろうけど。
「ワタクシは、末っ子ですから。それにロクな花嫁修業もしない穀潰しは、必要ないのですよ。ヘタに政治に関与されるより、放逐してしまった方が国としても都合がよいのですわ」
国の言う通りにならないなら追放しちまえとか、マフィアみたいな考えだなぁ。
『ふーむ。「国の守り神である聖剣を叩き壊すような女は、家においておけない」ってのが、本音なんだろうね』
レベッカちゃんが、えらいことを言う。それは思っていても、はばかられちゃうよ。
「ウフフ。よろしくてよ。事実だから」
クリスさんも、自身の状況を把握しているらしい。
「それにしても、そのお洋服は?」
「自分で作ってみました。どうでしょう?」
わたしは、くるりんと回ってみせた。
「ファイアリザードの皮を鉄のヨロイと融合させて、ジャケットにして――」
「そうではなく! 今の格好を話しているのです」
やけに圧が強めで、クレアさんがつっかかってくる。
「あなたまさか、学校指定のジャージ姿で旅をなさるおつもり!?」
今のわたしの服装を見て、クレアさんが驚愕していた。
ジャージは最強の部屋着であり、トレーニングウェアであり、外着だ。冒険に行くんだから、別に服装なんてどうでもいいじゃないかと。
「いけませんかねえ? この服、身体に馴染んで落ち着くんですよ」
「いらっしゃい!」
「わわ!?」
わたしは、クレアさんに手を引かれる。
「どうしたんです? クレアさん!」
「ワタクシの行きつけの仕立て屋さんへ、ご案内しますわ!」
ツカツカと、わたしの手を引きながら石畳の街を歩いた。
周りの人は、わたしの横にいる人がクレア姫だとわかっていないようである。おそらくクレアさんが、認識阻害の魔法でもかけているのだろう。
「どうしてあなたは、平然とジャージで街を動き回れますの? 理解できません」
「さて、どうしてでしょう?」
わたしが出歩くとしても、特に誰もいない早朝だもんね。早寝早起きで街へ行けば、人と会うこともないし。
「今後は、人に慣れる必要がございます。ひとまず、わたくしの行きつけにどうぞ!」
有無を言わせぬ様子で、クリスさんはわたしの手を引っ張り続けた。
「到着しましたわ」
ものの五分で、仕立て屋とやらにたどり着く。
「いらっしゃいませ。おお、クレア姫様」
女性店員さんが声をかけるより早く、クレアさんが呼びかけた。
「この子の寸法を、測ってくださいまし! できるだけ細かく!」
店員さんに、クレアさんがわたしを差し出す。
「か、かしこまりました」
仕立て屋さんが、わたしのサイズをメジャーで測りだした。
「バスト九二ですか、実にうらやましい限りですわ。ほかはムチムチですわね」
「衣装の作り甲斐が、あるというものです」
クレアさんが店員さんと、わたしの胸をマジマジと見る。
まずクレアさんは、街で着る衣服を用意してくれた。
白ブラウスと、赤いミニのプリーツスカートである。服の下に、一分丈のショートスパッツを履くタイプだ。
全体的に、魔法学校の制服に近い。
「では、この子が作った錬成品に合いそうな衣装を、見繕ってくださいませ」
この服の上からつけられる装備を、作ってもらえるそうだ。
わたしも、作った錬成品を店員さんに差し出す。
「承知しました。装備品として仕立てなくても?」
「装備品を装飾するアイテムは、この子がご自身で用意していますわ。あとは、そちらで加工なさって!」
「はい!」
「あと、お食事してまいります。お腹周りは、なるべく余裕をもたせてちょうだい」
「かしこまりました。お気をつけて」
装備の加工一式を仕立て屋さんに任せて、昼食に向かう。
「キャルさん。あとは、完成品をお待ちなさい」
「ありがとうございます。あの、お金まで出してもらって、よろしいので?」
「お構いなく。ダンジョンにモンスターを大量発生させた、迷惑料です。取っておきなさいませ」
じゃあ、受け取っておこうかな。
「でも、錬成ならわたしが」
「あなたは人の為なら腕は確かなのですが、自分のこととなると美的センスが壊滅なさっています。それは、あまりよろしくないですわ」
「お世話になります。じゃあ、お昼はごちそうさせてください」
「ありがとう。いただきます」
わたしはクレアさんを連れて、小さな酒場に向かった。
「ここが、旅人の集う酒場ですか?」
「はい。カウンターで注文をしてきますね。同じものでいいですか?」
「お願いします」
酒場で、米粉でできたラーメンをいただく。服にかからないよう、いつもよりおとなしめに食べる。
ちなみに、二人ともお酒は飲まない。甘い炭酸水をもらう。
「モチモチで、すごくおいしいですわ! こういった料理、初めて食べましたわ。食べる機会がありませんでしたの」
「わたしと一緒に旅をするなら、ずっとこんな料理ばかりになりますよ」
景観が汚くても美味しい場所を探すなら、わたしにお任せあれ。
「それは、楽しそうですわ!」
クレアさんの様子なら、大丈夫そうだ。
米粉のラーメンを食べ終わり、装備のチェックを行う。
「うわあ。女子力の高さがハンパない」
わたしだったら、的確なパーツに装具を取り付けるくらいしか、思いつかなかったよ。
ちょっとアイテムの位置をずらすだけ、ちょっとアクセサリの角度を変えるだけで、乙女度が格段に上がっている。
「ファイアリザードの皮って、こんな感じに仕上げるとかっこよくなるんだぁ」
垢抜けたデザインの装備品なんて、わたしには絶対に似合わないと思っていた。しかし装備してみると、毎日身に着けていたかのようなフィット感がある。
これが、最高級の仕立て屋さんのお仕事なんだなあ。
「装備品のリストです。ここでご説明差し上げてもよろしいのですが、実際にお使いなさってからのほうがよろしいかと」
習うより慣れよ、だ。その方がいい。こちらとしては、早く街を出たいからね。
「ありがとうございます」
「ワタクシからも、お礼をいたします」
夕食も、外で食べる。卒業パーティも出席しない。
馬車を手配して、今度こそ街を出る。
「キャルさん。晴れて冒険者になったわけですが、これからどこへ向かいますの?」
「ツテがあります。そこまで旅をしようかと」
「キャルさん。お昼のパーティに、ご出席されていませんでしたから」
あっ、もうお昼すぎか。
そういえば卒業式の直後も、なんかイベントがあったんだっけ。
でもなー。貴族のパーティなんて気後れしちゃうんだよねえ。
『昼メシも食わずに、没頭していたねぇ』
卒業のあれやこれやで、胃があまり食事を受け付けないのであった。
錬成中にお菓子をバリバリ食べていたので、お腹はあまり空いていない。
早く姫に差し上げる魔剣の素材を集めるため、街を出ることを最優先にしていたからね。
「もう、行ってしまわれるのですか?」
「はい」
昼の間に準備をして、夕方には出ていく予定だ。
「夕刻には、ダンスも立食もありますのに」
「結構です。みなさんで楽しんでください」
わたしのような平民は、クールに去るぜ。
「ならば、ワタクシも出発いたします」
ええ……。大丈夫なのか? お姫様じゃん。勝手に出歩いて、いいのかよ?
「あなたに、魔剣を作っていただかなくては」
やはり、昨日話してきたお願いは、まだ生きているのかー。
「作って、お届けするというわけには」
「参りません。自分で素材を集めて、直接手で触れて、肌触りを実感しなくては。それが、聖剣・魔剣を愛好するというもの」
ホントたくましいな、クレアさんって。
「本物の剣士は、手を汚すものです。人に全部任せて自分の所有物ヅラなんて、できるわけないですわ」
「たしかに、もう旅支度をなさっていますね」
クレアさんは、気が早い。言っているそばから、もう支度ができている。貴族とのイベントなんて、まったく興味がないんだな。
「家督は、一番上の兄が継承なさいます。両親や兄弟姉妹に、あいさつも済ませて参りました。みな、快く送ってくださいましたわ」
王家といえど、末娘は融通は効くみたい。
「よく、承諾してくださいましたね。国王様」
本来なら、泣いて引き止めるところなんだろうけど。
「ワタクシは、末っ子ですから。それにロクな花嫁修業もしない穀潰しは、必要ないのですよ。ヘタに政治に関与されるより、放逐してしまった方が国としても都合がよいのですわ」
国の言う通りにならないなら追放しちまえとか、マフィアみたいな考えだなぁ。
『ふーむ。「国の守り神である聖剣を叩き壊すような女は、家においておけない」ってのが、本音なんだろうね』
レベッカちゃんが、えらいことを言う。それは思っていても、はばかられちゃうよ。
「ウフフ。よろしくてよ。事実だから」
クリスさんも、自身の状況を把握しているらしい。
「それにしても、そのお洋服は?」
「自分で作ってみました。どうでしょう?」
わたしは、くるりんと回ってみせた。
「ファイアリザードの皮を鉄のヨロイと融合させて、ジャケットにして――」
「そうではなく! 今の格好を話しているのです」
やけに圧が強めで、クレアさんがつっかかってくる。
「あなたまさか、学校指定のジャージ姿で旅をなさるおつもり!?」
今のわたしの服装を見て、クレアさんが驚愕していた。
ジャージは最強の部屋着であり、トレーニングウェアであり、外着だ。冒険に行くんだから、別に服装なんてどうでもいいじゃないかと。
「いけませんかねえ? この服、身体に馴染んで落ち着くんですよ」
「いらっしゃい!」
「わわ!?」
わたしは、クレアさんに手を引かれる。
「どうしたんです? クレアさん!」
「ワタクシの行きつけの仕立て屋さんへ、ご案内しますわ!」
ツカツカと、わたしの手を引きながら石畳の街を歩いた。
周りの人は、わたしの横にいる人がクレア姫だとわかっていないようである。おそらくクレアさんが、認識阻害の魔法でもかけているのだろう。
「どうしてあなたは、平然とジャージで街を動き回れますの? 理解できません」
「さて、どうしてでしょう?」
わたしが出歩くとしても、特に誰もいない早朝だもんね。早寝早起きで街へ行けば、人と会うこともないし。
「今後は、人に慣れる必要がございます。ひとまず、わたくしの行きつけにどうぞ!」
有無を言わせぬ様子で、クリスさんはわたしの手を引っ張り続けた。
「到着しましたわ」
ものの五分で、仕立て屋とやらにたどり着く。
「いらっしゃいませ。おお、クレア姫様」
女性店員さんが声をかけるより早く、クレアさんが呼びかけた。
「この子の寸法を、測ってくださいまし! できるだけ細かく!」
店員さんに、クレアさんがわたしを差し出す。
「か、かしこまりました」
仕立て屋さんが、わたしのサイズをメジャーで測りだした。
「バスト九二ですか、実にうらやましい限りですわ。ほかはムチムチですわね」
「衣装の作り甲斐が、あるというものです」
クレアさんが店員さんと、わたしの胸をマジマジと見る。
まずクレアさんは、街で着る衣服を用意してくれた。
白ブラウスと、赤いミニのプリーツスカートである。服の下に、一分丈のショートスパッツを履くタイプだ。
全体的に、魔法学校の制服に近い。
「では、この子が作った錬成品に合いそうな衣装を、見繕ってくださいませ」
この服の上からつけられる装備を、作ってもらえるそうだ。
わたしも、作った錬成品を店員さんに差し出す。
「承知しました。装備品として仕立てなくても?」
「装備品を装飾するアイテムは、この子がご自身で用意していますわ。あとは、そちらで加工なさって!」
「はい!」
「あと、お食事してまいります。お腹周りは、なるべく余裕をもたせてちょうだい」
「かしこまりました。お気をつけて」
装備の加工一式を仕立て屋さんに任せて、昼食に向かう。
「キャルさん。あとは、完成品をお待ちなさい」
「ありがとうございます。あの、お金まで出してもらって、よろしいので?」
「お構いなく。ダンジョンにモンスターを大量発生させた、迷惑料です。取っておきなさいませ」
じゃあ、受け取っておこうかな。
「でも、錬成ならわたしが」
「あなたは人の為なら腕は確かなのですが、自分のこととなると美的センスが壊滅なさっています。それは、あまりよろしくないですわ」
「お世話になります。じゃあ、お昼はごちそうさせてください」
「ありがとう。いただきます」
わたしはクレアさんを連れて、小さな酒場に向かった。
「ここが、旅人の集う酒場ですか?」
「はい。カウンターで注文をしてきますね。同じものでいいですか?」
「お願いします」
酒場で、米粉でできたラーメンをいただく。服にかからないよう、いつもよりおとなしめに食べる。
ちなみに、二人ともお酒は飲まない。甘い炭酸水をもらう。
「モチモチで、すごくおいしいですわ! こういった料理、初めて食べましたわ。食べる機会がありませんでしたの」
「わたしと一緒に旅をするなら、ずっとこんな料理ばかりになりますよ」
景観が汚くても美味しい場所を探すなら、わたしにお任せあれ。
「それは、楽しそうですわ!」
クレアさんの様子なら、大丈夫そうだ。
米粉のラーメンを食べ終わり、装備のチェックを行う。
「うわあ。女子力の高さがハンパない」
わたしだったら、的確なパーツに装具を取り付けるくらいしか、思いつかなかったよ。
ちょっとアイテムの位置をずらすだけ、ちょっとアクセサリの角度を変えるだけで、乙女度が格段に上がっている。
「ファイアリザードの皮って、こんな感じに仕上げるとかっこよくなるんだぁ」
垢抜けたデザインの装備品なんて、わたしには絶対に似合わないと思っていた。しかし装備してみると、毎日身に着けていたかのようなフィット感がある。
これが、最高級の仕立て屋さんのお仕事なんだなあ。
「装備品のリストです。ここでご説明差し上げてもよろしいのですが、実際にお使いなさってからのほうがよろしいかと」
習うより慣れよ、だ。その方がいい。こちらとしては、早く街を出たいからね。
「ありがとうございます」
「ワタクシからも、お礼をいたします」
夕食も、外で食べる。卒業パーティも出席しない。
馬車を手配して、今度こそ街を出る。
「キャルさん。晴れて冒険者になったわけですが、これからどこへ向かいますの?」
「ツテがあります。そこまで旅をしようかと」
20
お気に入りに追加
427
あなたにおすすめの小説

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる