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激辛カレーライスは、罪の味ィィィィィ! ~オタカフェの激辛カレーライス~
シスターに、ニ度天罰が下る
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「ううえええ辛い! チクショーッ!」
「どうしたのクリスちゃん! 人格が変わってるわよ!」
そりゃあ人格も変わりますよ! こんなの食べたら!
これは、劇物です! 口の中が爆発しました。たったチキンひとかけら食べただけで、脳天が破裂しそうでした。
汗が、顔中に吹き出します。これは、人を殺せますね。魔物とかだったら、一撃で倒せるのでは?
「だから、やめたほうがいいわよって」
「すいません。こんなにヤバい代物だったとは知らず」
まだ、咳が止まりません。あースゴい。
「大丈夫、クリスちゃん?」
「ええ。なんとか」
水を頂いて、事なきを得ました。ああ、辛い。まだ舌がしびれてしますね。
「ヤバそうね。アタシのポークはやめておく?」
「いえ。いただけますか?」
気分は爽快なんですよね。ガツンと来た後のクールダウンが、心地よいです。
これが、辛味の魅力なのでしょう。でも、体験は一度で十分ですが。
「じゃあ、ビーフをもらうわね。ちょうど、甘みのあるルーでリセットしたいと思っていたのよ」
ヘルトさんとも、カレーを少しだけ分け合います。
んぐ、これも天罰い!
「……辛ぇ! なんだこれクソッタレぇ!?」
思わず、わたしは席を立ちました。
また、口調が変わってしまうとは。
さっきより辛味は抑えられていますが、それでも人間が耐えられるレベルを凌駕してします。
これはもう、マークを付けて化学系劇物保管施設に隔離したほうがいいのでは?
辛い食べ物って、人格さえ崩壊させてしまうのですね。
「こんなのよく平然と食べられますね? ゲッホ!」
舌を、水で中和します。
「これでもマイルドめな方よ。もっと辛くしてもらうことだってあるわ」
「そんな自らムチ打ちするようなマネをなさらなくても!」
「辛いほうが、おいしいのよ」
たしかに、味はとてもおいしいです!
チキンはホロホロ舌で簡単に崩れて、辛い中にもコクがありました。
ポークの方は、脂が乗って辛味がより高みに到達しています。ライスに一番合うかも知れません。
こんなに辛くなければ、ふつうに美味しいでしょうね。
「中辛のビーフもおいしかったわ。刺激が少なくてもおいしいのは、この店ぐらいよ」
子爵は、弟子のヘルトさんともカレーを分け合います。
「……うげえええええ!」
今度は、ヘルトさんが悲鳴をあげる番でした。
あれだけの辛いカレーを食べておきながら、子爵のカレーには耐えられないようです。
「師匠! いったいぜんたい何辛を頼んだの!?」
聞いたこともない言葉が飛んできました。
「あの、何辛とは?」
「この店はね、頼める辛さにレベルがあるの。一から一〇まであるの」
ちなみに、わたしのレベルは五。中辛だそうですね。
「あたしはマックスの一〇辛。いわゆる激辛ってレベルね。で、師匠は?」
「二〇辛よ」
「に、二〇辛!? そんなの出たの?」
「ええ。特別に頼んでもらったの。商品化の目安として、アタシが試食しているのよ」
人間では、舌を近づけることさえできない境地だとか。
「なんかねぇ、『アークデーモンも一発で気絶させる唐辛子』を開発したから、混ぜてもらったのよ。味見よ味見」
どんな薬草を作るんですか、この人は!
「アークデーモンが、気絶するレベルなの!? 毒や火薬を食べてもでも死なないのに!? 冗談じゃないわ! そんなものを食べさせるだなんて!」
シスター・ローラは魔族ですから、平気かも……おっと、毒が漏れ出てしまいました。
「呆れた! 相変わらずトコトン刺激を求めてるのね、師匠は? 歳を取って、舌がマヒしたんじゃないのかしら?」
「失礼ね! まだアラフィフよ! ピチピチなんだから!」
話していると、再びメイドさんが。
「あのートッピングは、何にいたしましょう?」
まだ、わたしを殺しにきますか……。
「どうしたのクリスちゃん! 人格が変わってるわよ!」
そりゃあ人格も変わりますよ! こんなの食べたら!
これは、劇物です! 口の中が爆発しました。たったチキンひとかけら食べただけで、脳天が破裂しそうでした。
汗が、顔中に吹き出します。これは、人を殺せますね。魔物とかだったら、一撃で倒せるのでは?
「だから、やめたほうがいいわよって」
「すいません。こんなにヤバい代物だったとは知らず」
まだ、咳が止まりません。あースゴい。
「大丈夫、クリスちゃん?」
「ええ。なんとか」
水を頂いて、事なきを得ました。ああ、辛い。まだ舌がしびれてしますね。
「ヤバそうね。アタシのポークはやめておく?」
「いえ。いただけますか?」
気分は爽快なんですよね。ガツンと来た後のクールダウンが、心地よいです。
これが、辛味の魅力なのでしょう。でも、体験は一度で十分ですが。
「じゃあ、ビーフをもらうわね。ちょうど、甘みのあるルーでリセットしたいと思っていたのよ」
ヘルトさんとも、カレーを少しだけ分け合います。
んぐ、これも天罰い!
「……辛ぇ! なんだこれクソッタレぇ!?」
思わず、わたしは席を立ちました。
また、口調が変わってしまうとは。
さっきより辛味は抑えられていますが、それでも人間が耐えられるレベルを凌駕してします。
これはもう、マークを付けて化学系劇物保管施設に隔離したほうがいいのでは?
辛い食べ物って、人格さえ崩壊させてしまうのですね。
「こんなのよく平然と食べられますね? ゲッホ!」
舌を、水で中和します。
「これでもマイルドめな方よ。もっと辛くしてもらうことだってあるわ」
「そんな自らムチ打ちするようなマネをなさらなくても!」
「辛いほうが、おいしいのよ」
たしかに、味はとてもおいしいです!
チキンはホロホロ舌で簡単に崩れて、辛い中にもコクがありました。
ポークの方は、脂が乗って辛味がより高みに到達しています。ライスに一番合うかも知れません。
こんなに辛くなければ、ふつうに美味しいでしょうね。
「中辛のビーフもおいしかったわ。刺激が少なくてもおいしいのは、この店ぐらいよ」
子爵は、弟子のヘルトさんともカレーを分け合います。
「……うげえええええ!」
今度は、ヘルトさんが悲鳴をあげる番でした。
あれだけの辛いカレーを食べておきながら、子爵のカレーには耐えられないようです。
「師匠! いったいぜんたい何辛を頼んだの!?」
聞いたこともない言葉が飛んできました。
「あの、何辛とは?」
「この店はね、頼める辛さにレベルがあるの。一から一〇まであるの」
ちなみに、わたしのレベルは五。中辛だそうですね。
「あたしはマックスの一〇辛。いわゆる激辛ってレベルね。で、師匠は?」
「二〇辛よ」
「に、二〇辛!? そんなの出たの?」
「ええ。特別に頼んでもらったの。商品化の目安として、アタシが試食しているのよ」
人間では、舌を近づけることさえできない境地だとか。
「なんかねぇ、『アークデーモンも一発で気絶させる唐辛子』を開発したから、混ぜてもらったのよ。味見よ味見」
どんな薬草を作るんですか、この人は!
「アークデーモンが、気絶するレベルなの!? 毒や火薬を食べてもでも死なないのに!? 冗談じゃないわ! そんなものを食べさせるだなんて!」
シスター・ローラは魔族ですから、平気かも……おっと、毒が漏れ出てしまいました。
「呆れた! 相変わらずトコトン刺激を求めてるのね、師匠は? 歳を取って、舌がマヒしたんじゃないのかしら?」
「失礼ね! まだアラフィフよ! ピチピチなんだから!」
話していると、再びメイドさんが。
「あのートッピングは、何にいたしましょう?」
まだ、わたしを殺しにきますか……。
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