6 / 30
第二章 勇者の妹、王国の姫と仲良くなる。
第6話 もう一人の、攻略不可キャラ
しおりを挟む
「ベップさんに、ミラベルさんね。助けてくださって、ありがとう。お茶をご用意するわ。ついてらして。ゼイビアック!」
「はっ」
サクラーティが年老いた執事に、馬車の扉を開けさせる。
「ではどうぞ。お二方」
「ありがとう」
老執事に促され、オレたちは馬車に乗り込む。
「改めて。あたしはサクラーティ。みんなからは、サクラと呼ばれているわ。そう読んでちょうだい」
「ムーアクロフト王国の第二王女なんて、ホントにいたんだな」
てっきり、設定だけだと思っていたぜ。
彼女は、ゲーム内で攻略対象ではない。攻略できるのは、姉の方だ。
ていうか第二王女なんて、ゲームには名前すら出てこない。姉が、「妹が」と、雑談の中で出てくるのみだ。
サクラーティ姫は、ピンク髪を六つの縦ロールに結ぶという、独特の髪型をしている。
まだ幼いらしく、背は小さい。
歳を教えてくれたが、まだ一〇歳にも満たないとか。
そりゃあ、攻略できんて。
「どういったご用件で、お城から出てきたの?」
ミラベルが、臆せずサクラ姫に尋ねる。
「これから、果樹園に向かうの。ペイルの実は、我がムーアクロフトの名産なのよ。あたしは、ペイルの木の管理をしているの」
たしか果樹園の世話に夢中で、ゲーム世界には顔を出さない。
果樹園も、ゲームでは立入禁止になっていたし。
「つまり、まだ実装されていなかったのか」
ゲームが販売された当初は、開発中だったか。
その可能性が、あるな。
「どうしたの、ベップおじさん?」
「ああいや。なんでもない」
メタ推理は、よそう。
あくまでも、ここにいるのは第二王女だ。
ミラベルと一緒に過ごすだけで、充分じゃないか。
「着いたわ。どうぞ」
スタッと、サクラ姫が馬車から飛び出す。
森をちょっと行った先に、果樹園はあった。
スイカくらいデカい梨のような物体が、木になっている。
なんて大きな大木なんだ。
リンゴや桃とか、柿の木とかを連想していたが。
こういう木を、世界樹と呼ぶのだろう。
梨の周りを、ハチが回り込んでいた。これまた、カラスくらいデカい。
「あーまた。やっぱり、モンスターが湧いているわ」
サクラ姫が、王笏を両手に持って振り回す。
「ふん!」
ドレス姿だというのに、モンクばりの格闘術でハチたちを追い払う。
巨大ハチに刺されそうになるが、機敏な動きで回避してカウンターを打ち込む。
随分と、こなれているな。
「新手だ」
鳥型モンスターも、湧いているし。
カラスまで、やってきやがった。あちらもでかいな。
「あっちは、オレたちで倒そう」
「うん!」
世界樹に、炎魔法が燃え移ってはいけない。
氷属性の攻撃で、倒すか。
とはいえ、範囲攻撃だと土にダメージが行く。
だったら。
「【アイスアロー】!」
ミラベルは、氷の矢を杖に形成した。
飛んでいる魔物に向けて、氷の矢を打ち込む。
翼を凍らされて、鳥型の魔物が墜落した。
そこへ、ミラベルがとどめを刺す。
氷魔法だけで倒せないなら、これでいい。
「【アイスジャベリン】!」
氷でヤリを形成し、三匹まとめて串刺しにした。
「すごいね、ベップおじさん」
「これくらい、どうってことない」
その後も、アローとジャベリンの氷魔法で、鳥形も撃退した。
「どうもありがとう。助かったわ」
すべての魔物を蹴散らし、サクラヒメが王笏をしまう。
「いやいや。それにしても、あんた強いな」
「そうでもないわ。あの野盗に集団で襲われたら、ゼイビアックがいたとしてもどうなっていたか」
あまり、自分の強さを過信していない。
サクラ姫は、いい戦士だ。
「どっちかっていうと、こういう役割のほうがいいの」
サクラ姫が、世界樹に手を添える。
ハチに潰された果実が、みるみる元に戻っていく。
「あんた、ヒーラーか」
「そうなの。一応、プリーストよ」
とはいえ、あまりに傷んだ果実は、治癒できないという。
「こんな感じで、自然に任せて管理しているから、どうしてもモンスターも寄り付いてしまうの。かといって王国が兵隊を集めると、実の育ちが悪くなるみたいなのよね」
世界樹は人間が手をかけすぎると、自己治癒能力が下がって苦くなるらしいのだ。
多少のストレスを与える要因として、魔物がいる環境においているらしい。
地球の果物とは、逆の発想だな。
あちらでは人の手をかけたものをクマなどが食べないように、離れた場所に広葉樹を植えるというし。
サクラ姫いわく、そういう処置もしているが、やはりうまいものを嗅ぎつけられるそうだ。
どれだけやっても、魔物のほうが賢いわけか。
「確かに、少々食われてる実があるな」
モンスターとある程度共存したほうが、おいしい実になるのだという。
ある程度被害が出るのは、仕方ないのだとか。
「ハチは、実まで食うんだな」
「実を食べるんじゃなくて、花の蜜を吸いに来ているのよ」
ペイルの花とは違う種類の花も、世界樹には生えていた。
「蜜を吸いにくる際に、邪魔な実を落としちゃうのよ」
それは、迷惑な。
で、落ちた実をカラスが食っちまうと。
「ヘタに生態系を乱すことになるのよ。だから必要最低限の駆除だけやって、売り物にする分だけを収穫するのよ」
サクラ姫が、実のなっている枝までジャンプした。ペイルの実を一つ、両手でもぎ取る。
老執事は、組み立て式のテーブルを用意する。
「どうぞ。ゼイビアック、切って差し上げて」
「はっ」
テーブルにペイルの実を置いて、包丁でカットしていく。
「さあ、召し上がってちょうだい。お茶もご用意するわ」
ホントに、スイカみたいな食い方だな。
「いただきます」
「いただきまーす」
オレとミラベルは、両手で梨を掴み、実にかじりついた。
シャク、と梨の瑞々しさが、口の中に拡がっていく。
「おいしい!」
「でしょ? こんなに大きいのに、スイスイ食べられるのよ」
確かに、あっという間になくなってしまった。
スイカまるまる一個分が、胃に入っている。
なのに、全然重くない。
満足感だけが、拡がっている。
これは、人気商品になるわけだ。
「そういえば、魔物に襲われていたみたいだが?」
お茶をもらいながら、オレは質問をする。
「あの連中はペイルの実じゃなくて、あたしを狙っているのよ」
どうも魔王の手先らしく、サクラ姫を連れ去ってムーアクロフトの影響力を弱めようとしているそうだ。
「そこでお願いなんだけど、護衛をしつつ、ヤツラの討伐をお願いできないかしら?」
「護衛って。サクラ姫は、自分で戦うつもりか?」
「ええ。お父様を心配させるわけには、いきませんもの」
「つっても、一応話し合ったほうが」
「それだと、魔王軍を抑え込んでいる兵を、こちらに向けてしまいますわ」
ただでさえ戦局が逼迫しているのに、これ以上兵を分散できないと。
「でも、お話しておいたほうがいいよ。隠しごとなんてしていたら、余計に王様が心配しちゃう」
「そうね。とはいえこちらとしては、お父様に負担はかけたくないのよね」
そうだ、と、サクラ姫が手を叩く。
「あなたたちを、お父様に紹介するわ。護衛をお願いしているって。それでいいかしら?」
いいんだろうか?
「ホントに、わたしたちでいいの?」
「あなたたち以外に、適任者はいないわ。あなたたちは、充分に強いもの」
というわけで、再び馬車の中へ。
おお、ムーアクロフトの王城に足を踏み入れることになるとは。
かつては「勇者のアバター」で入ったことはある。
だが、こんなナリで王様は納得してくれるのか?
今から、心配になってきた。
「ベップおじさん、緊張するね」
「だよな」
「わたしも、さっきからドキドキしっぱなしだよ。王様に会うんだから。自分の国の王様にだって、会ったことがないのに」
「うんうん」
オレは、別の意味で心配しているけどな。
「はっ」
サクラーティが年老いた執事に、馬車の扉を開けさせる。
「ではどうぞ。お二方」
「ありがとう」
老執事に促され、オレたちは馬車に乗り込む。
「改めて。あたしはサクラーティ。みんなからは、サクラと呼ばれているわ。そう読んでちょうだい」
「ムーアクロフト王国の第二王女なんて、ホントにいたんだな」
てっきり、設定だけだと思っていたぜ。
彼女は、ゲーム内で攻略対象ではない。攻略できるのは、姉の方だ。
ていうか第二王女なんて、ゲームには名前すら出てこない。姉が、「妹が」と、雑談の中で出てくるのみだ。
サクラーティ姫は、ピンク髪を六つの縦ロールに結ぶという、独特の髪型をしている。
まだ幼いらしく、背は小さい。
歳を教えてくれたが、まだ一〇歳にも満たないとか。
そりゃあ、攻略できんて。
「どういったご用件で、お城から出てきたの?」
ミラベルが、臆せずサクラ姫に尋ねる。
「これから、果樹園に向かうの。ペイルの実は、我がムーアクロフトの名産なのよ。あたしは、ペイルの木の管理をしているの」
たしか果樹園の世話に夢中で、ゲーム世界には顔を出さない。
果樹園も、ゲームでは立入禁止になっていたし。
「つまり、まだ実装されていなかったのか」
ゲームが販売された当初は、開発中だったか。
その可能性が、あるな。
「どうしたの、ベップおじさん?」
「ああいや。なんでもない」
メタ推理は、よそう。
あくまでも、ここにいるのは第二王女だ。
ミラベルと一緒に過ごすだけで、充分じゃないか。
「着いたわ。どうぞ」
スタッと、サクラ姫が馬車から飛び出す。
森をちょっと行った先に、果樹園はあった。
スイカくらいデカい梨のような物体が、木になっている。
なんて大きな大木なんだ。
リンゴや桃とか、柿の木とかを連想していたが。
こういう木を、世界樹と呼ぶのだろう。
梨の周りを、ハチが回り込んでいた。これまた、カラスくらいデカい。
「あーまた。やっぱり、モンスターが湧いているわ」
サクラ姫が、王笏を両手に持って振り回す。
「ふん!」
ドレス姿だというのに、モンクばりの格闘術でハチたちを追い払う。
巨大ハチに刺されそうになるが、機敏な動きで回避してカウンターを打ち込む。
随分と、こなれているな。
「新手だ」
鳥型モンスターも、湧いているし。
カラスまで、やってきやがった。あちらもでかいな。
「あっちは、オレたちで倒そう」
「うん!」
世界樹に、炎魔法が燃え移ってはいけない。
氷属性の攻撃で、倒すか。
とはいえ、範囲攻撃だと土にダメージが行く。
だったら。
「【アイスアロー】!」
ミラベルは、氷の矢を杖に形成した。
飛んでいる魔物に向けて、氷の矢を打ち込む。
翼を凍らされて、鳥型の魔物が墜落した。
そこへ、ミラベルがとどめを刺す。
氷魔法だけで倒せないなら、これでいい。
「【アイスジャベリン】!」
氷でヤリを形成し、三匹まとめて串刺しにした。
「すごいね、ベップおじさん」
「これくらい、どうってことない」
その後も、アローとジャベリンの氷魔法で、鳥形も撃退した。
「どうもありがとう。助かったわ」
すべての魔物を蹴散らし、サクラヒメが王笏をしまう。
「いやいや。それにしても、あんた強いな」
「そうでもないわ。あの野盗に集団で襲われたら、ゼイビアックがいたとしてもどうなっていたか」
あまり、自分の強さを過信していない。
サクラ姫は、いい戦士だ。
「どっちかっていうと、こういう役割のほうがいいの」
サクラ姫が、世界樹に手を添える。
ハチに潰された果実が、みるみる元に戻っていく。
「あんた、ヒーラーか」
「そうなの。一応、プリーストよ」
とはいえ、あまりに傷んだ果実は、治癒できないという。
「こんな感じで、自然に任せて管理しているから、どうしてもモンスターも寄り付いてしまうの。かといって王国が兵隊を集めると、実の育ちが悪くなるみたいなのよね」
世界樹は人間が手をかけすぎると、自己治癒能力が下がって苦くなるらしいのだ。
多少のストレスを与える要因として、魔物がいる環境においているらしい。
地球の果物とは、逆の発想だな。
あちらでは人の手をかけたものをクマなどが食べないように、離れた場所に広葉樹を植えるというし。
サクラ姫いわく、そういう処置もしているが、やはりうまいものを嗅ぎつけられるそうだ。
どれだけやっても、魔物のほうが賢いわけか。
「確かに、少々食われてる実があるな」
モンスターとある程度共存したほうが、おいしい実になるのだという。
ある程度被害が出るのは、仕方ないのだとか。
「ハチは、実まで食うんだな」
「実を食べるんじゃなくて、花の蜜を吸いに来ているのよ」
ペイルの花とは違う種類の花も、世界樹には生えていた。
「蜜を吸いにくる際に、邪魔な実を落としちゃうのよ」
それは、迷惑な。
で、落ちた実をカラスが食っちまうと。
「ヘタに生態系を乱すことになるのよ。だから必要最低限の駆除だけやって、売り物にする分だけを収穫するのよ」
サクラ姫が、実のなっている枝までジャンプした。ペイルの実を一つ、両手でもぎ取る。
老執事は、組み立て式のテーブルを用意する。
「どうぞ。ゼイビアック、切って差し上げて」
「はっ」
テーブルにペイルの実を置いて、包丁でカットしていく。
「さあ、召し上がってちょうだい。お茶もご用意するわ」
ホントに、スイカみたいな食い方だな。
「いただきます」
「いただきまーす」
オレとミラベルは、両手で梨を掴み、実にかじりついた。
シャク、と梨の瑞々しさが、口の中に拡がっていく。
「おいしい!」
「でしょ? こんなに大きいのに、スイスイ食べられるのよ」
確かに、あっという間になくなってしまった。
スイカまるまる一個分が、胃に入っている。
なのに、全然重くない。
満足感だけが、拡がっている。
これは、人気商品になるわけだ。
「そういえば、魔物に襲われていたみたいだが?」
お茶をもらいながら、オレは質問をする。
「あの連中はペイルの実じゃなくて、あたしを狙っているのよ」
どうも魔王の手先らしく、サクラ姫を連れ去ってムーアクロフトの影響力を弱めようとしているそうだ。
「そこでお願いなんだけど、護衛をしつつ、ヤツラの討伐をお願いできないかしら?」
「護衛って。サクラ姫は、自分で戦うつもりか?」
「ええ。お父様を心配させるわけには、いきませんもの」
「つっても、一応話し合ったほうが」
「それだと、魔王軍を抑え込んでいる兵を、こちらに向けてしまいますわ」
ただでさえ戦局が逼迫しているのに、これ以上兵を分散できないと。
「でも、お話しておいたほうがいいよ。隠しごとなんてしていたら、余計に王様が心配しちゃう」
「そうね。とはいえこちらとしては、お父様に負担はかけたくないのよね」
そうだ、と、サクラ姫が手を叩く。
「あなたたちを、お父様に紹介するわ。護衛をお願いしているって。それでいいかしら?」
いいんだろうか?
「ホントに、わたしたちでいいの?」
「あなたたち以外に、適任者はいないわ。あなたたちは、充分に強いもの」
というわけで、再び馬車の中へ。
おお、ムーアクロフトの王城に足を踏み入れることになるとは。
かつては「勇者のアバター」で入ったことはある。
だが、こんなナリで王様は納得してくれるのか?
今から、心配になってきた。
「ベップおじさん、緊張するね」
「だよな」
「わたしも、さっきからドキドキしっぱなしだよ。王様に会うんだから。自分の国の王様にだって、会ったことがないのに」
「うんうん」
オレは、別の意味で心配しているけどな。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
異世界ネット通販物語
Nowel
ファンタジー
朝起きると森の中にいた金田大地。
最初はなにかのドッキリかと思ったが、ステータスオープンと呟くとステータス画面が現れた。
そしてギフトの欄にはとある巨大ネット通販の名前が。
※話のストックが少ないため不定期更新です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる