3 / 30
第一章 オレは、勇者の妹に恋をする。
第3話 初戦闘
しおりを挟む
オレとミラベルは、街の外へ向かった。
その前に。
「では、戦闘準備を」
「はい」
ミラベルが棍棒を取り出し、ネコミミフードをかぶる。
おお、かわいい。天使。
目的は、薬草採取だ。冒険者として、初歩的な訓練をする。
「薬草取りだって、ギルドや商人たちがどのような働きをしているかを知る、重要な仕事だ。バカにできないんだよ」
オレの説明を聞きながら、ミラベルがメモを取った。
素直! 天使。
「おっ」
草原に、モンスターが現れる。
街の外に出て、いきなりモンスターと出くわすか。
半透明の球体が、ポヨンポヨンと跳ねている。
点々と口といった、簡素な顔が表面には描かれていた。
「かわいいー」
「スライムだ」
飛んで遊んでいるだけで、危険なモンスターではない。
普段スライムは、そのへんの雑草を食べている。いわば、草食系モンスターだ。
が、馬車の荷台を溶かして、食べ物を吸収してしまうことも。
「間近で見ると、大きいな」
「顔はかわいいけど、ちょっと怖いね」
三体いるうち、二体は大型犬くらいのサイズだ。
親玉は、ゆるキャラのきぐるみくらいの、大きさはあるか。
スライムは悪意をもって、人を襲っているわけじゃない。モンスターの本能が、そうさせるのだ。
魔王の瘴気に当てられている、といえばいいか。
「軽く小突いてやれ。そうしたら改心して消えていく」
「はい。このー」
ミラベルが、棍棒を振り回してスライムに突進した。
「おわ!?」
ずっこけた拍子に、スライムに重い一発を与える。
スライムの頭上に、星のエフェクトが走った。
そのままスライムが、目を回しながら消えていく。
エンドコンテンツに出てくる魔物は、基本的にファンシーな造形になっている。
実際のスライムは、もっと凶暴な姿をしていた。
ミラベルの性格に合わせて、形を変えたみたいだな。
「そっか、ははーん。なるほど」
こんな優しい世界観になると、魔王討伐といったシビアさを表現しづらい。
だからミラベルは、攻略対象から外されたのだろう。
『勇☆恋』だって、それなりにファンシーなのである。
とはいえ、シナリオ自体はシリアスだ。
ミラベルが活躍するには、このゲームの世界はハードすぎる。
だが、ミラベルと旅をするモードだと、世界観がマイルドになるようだな。
これなら、ミラベルのかわいさに一層集中できる。
いい塩梅な、世界観じゃないか。
リアルなファンタジー世界だと、ギスギスしちゃったりするからな。
心が荒んでしまう。
「なにを、一人で納得しているの、ベップおじさん?」
おっと、またメタな妄想をしてしまったか。
「別になんでもない。なんとなくメタ視点で、運営側の事情を察しているだけだよ」
「ん?」
「続けて」
「は、はいっ。とあー」
レベル一だからか、やっぱりミラベルは動きが鈍い。戦闘がたどたどしかった。
だが、オレは手伝わない。
そうしないと、ミラベルが何も覚えられないから。
戦闘の大変さや、少しずつ強くなっていく楽しさや痛み。
勇者である兄に憧れているなら、この感覚を覚えてから冒険に出たほうがいいよな。
「終わった」
三体のスライムを、どうにか倒す。
「レベルが上がった!」
ミラベルのレベルが、二に増えている。
ステータスが、さっきの割り振りで上がっていた。
「なるほど。こうやって強くなるんだね」
「ああ。ついでに、魔法も使えるようになったな」
レベルが上がると、スキルポイントというポイントを得られる。
ポイントを割り振って、スキルを覚えられるのだ。
魔法使いとして、魔法スキルは大切である。
「うん。【ファイアボール】を取るね」
まあ、読んで字のごとくなので、説明はしない。
スライムの消えたポイントに、アイテムが落ちている。
「この石ころ、キレイだね。【魔石】だっけ?」
ミラベルが、小石サイズの石ころを拾った。
「おう。魔物討伐の証拠品になるから、拾っておこう」
大小様々な大きさの魔石を、三粒手に入れる。
他のドロップアイテムは、薬草だ。オレたちが現れたから、消化しきれなかったのだろう。
「じゃあ、本命の薬草取りに向かおう」
「はい」
薬草を取りつつ、レベルを上げていく。
「こっちは、ちょっと怖いね」
集団で現れたのは、ゴブリンである。
弱いとはいえ、コイツらはほぼ必ず集団で向かってくる。
囲まれると厄介だ。
とはいえ、ファイアーボールを撃つ機会でもある。
「やっちまえ」
「いくよ。【ファイアボール】!」
ミラベルが、火球を放った。
ファイアがピンクでハート型とか、狙ってんのかって思うが。
だが、そんな熱いハートに、ゴブリンが昇天する。
同じように、ゴブリンを蹴散らしていった。
「またレベルが上がった!」
ミラベルは、またポイントを割り振る。
覚えられる魔法の中から、今度は【キュア】を取った。
スライムとゴブリンを退治しつつ、薬草採取を再開する。
思ったが、ミラベルはアイテムの引き運が強い。
薬草といっても、割とレアな草を集めている。
上質なポーションが、作れそうだ。
「おっと。ボスのお出ましだな」
空をフヨフヨ浮いている、二体の魔物が。
「チョウチョかな?」
「いや。毒蛾だな」
こちらも、かなり大きい。
現実世界の蛾なんて、デカくてもせいぜいホームベースくらいのサイズだろう。
しかしこの世界の蛾は、幼稚園児くらいデカい。赤ん坊くらいなら、さらってこられるんじゃ?
「近づこうとしないで、魔法で倒そう」
攻撃魔法の【ファイアボール】を撃つように、ミラベルへ指示を送る。
「大丈夫? ここ、森の中だよ?」
草に引火して火災になるのを、ミラベルは警戒しているのか。
「心配はない。思い切り撃ってごらん」
あとは、オレが魔法で鎮火する。
オレは丸い宝石を、ミラベルに投げ渡した。
宝石の周りには、金属製の輪っかがついている。
「これはなに? 棍棒にスッポリと、フィットしそうだけど?」
「棍棒につける、アタッチメントだ。これを棍棒の先に装着してみな」
「うん」
ミラべルが、棍棒の先端に宝石付きのアクセサリを取り付けた。
物理武器としてしか使えない木剣と違い、棍棒はこういった使い方ができる。
杖としても、棍棒は役に立つのだ。
ドワーフが勧めてくれた理由が、それである。
「ヤバイよ。早くやっつけよう」
あの毒蛾ヤロウ、鱗粉を撒いて地面をダメにしようとしてやがるじゃん。
巣作りに、薬草のキツイ匂いが邪魔なんだろう。
「撃つよ。ファイアボール!」
野球ボールくらいの火球が、毒蛾に飛んでいく。
火球は、あさっての方向に飛んでいった。ミラベルがためらったせいだろう。
が、ちゃんと毒蛾に軌道を変えてヒットする。
魔物を敵とみなせば、多少のブレなら魔法のほうが修正してくれるのだ。
それが、【攻撃魔法】の特色である。
この世界には、単なる生活用魔法としてのファイアボールも、存在するわけ。暗いダンジョンに、明かりをつけるとか。
それを攻撃用にアレンジしたのが、攻撃魔法なのだ。
一体は、ミラベルがやっつけた。
もう一体のほうが、こちらに気づく。
攻撃対象が、こっちに移った。
「手伝おうか?」
オレは、魔法の準備を行う。
「いや。自分でやる」
「わかった。でも危険だから、バフを掛けておく」
「ばふ?」
「今は覚えなくて、いいから」
オレは、攻撃力と敏捷性が上昇する肉体強化魔法を、ミラベルに施した。
「なんか、強くなった気がする」
「実際に強くなっているよ。それで殴ってごらん」
「よし。【ファイア・フィスト】!」
ミラベルは拳を固めて、炎属性魔法を付与する。
ファイアボールだと引火を恐れたのか、近接攻撃に移行したらしい。
敵が接近戦に持ち込んできたから、ちょうどいいだろう。
ミラベルの職業は、【バトルメイジ】だし。
毒蛾が迫ってきたのを、ミラベルが炎の拳で殴り飛ばす。
一発殴られた毒蛾が、目を回して消滅した。
毒に汚染されていた薬草たちが、一気に元気になっていく。
依頼達成のようだ。
「やったぁ」
魔力を使い果たしたのか、ミラベルがへたりこむ。
「大丈夫か?」
「立てないよ」
「よし。おぶってやろう」
「いいよ。そういうのは、『にぃに』にだってやってもらわないから」
すっかり、子どもじみた口調になってきたな。緊張がほぐれてきた証拠だろう。
ミラベルは勇者と二人きりのとき、兄のことを「にぃに」と呼ぶ。
「いいから。今はオレに甘えておきなさい」
オレは、ミラベルをおぶった。
「慣れているね?」
「田舎に弟がいてな。子どもの頃は、よくおぶっていた」
「ベップおじさんの、きょうだいって?」
「兄貴が一人と、弟が一人」
オレは、三兄弟の真ん中だ。
学校こそ共学だったが、男子校みたいなノリの家だった。
だからこそ、女きょうだいに憧れている。
今、その念願が叶ったのだ。
その前に。
「では、戦闘準備を」
「はい」
ミラベルが棍棒を取り出し、ネコミミフードをかぶる。
おお、かわいい。天使。
目的は、薬草採取だ。冒険者として、初歩的な訓練をする。
「薬草取りだって、ギルドや商人たちがどのような働きをしているかを知る、重要な仕事だ。バカにできないんだよ」
オレの説明を聞きながら、ミラベルがメモを取った。
素直! 天使。
「おっ」
草原に、モンスターが現れる。
街の外に出て、いきなりモンスターと出くわすか。
半透明の球体が、ポヨンポヨンと跳ねている。
点々と口といった、簡素な顔が表面には描かれていた。
「かわいいー」
「スライムだ」
飛んで遊んでいるだけで、危険なモンスターではない。
普段スライムは、そのへんの雑草を食べている。いわば、草食系モンスターだ。
が、馬車の荷台を溶かして、食べ物を吸収してしまうことも。
「間近で見ると、大きいな」
「顔はかわいいけど、ちょっと怖いね」
三体いるうち、二体は大型犬くらいのサイズだ。
親玉は、ゆるキャラのきぐるみくらいの、大きさはあるか。
スライムは悪意をもって、人を襲っているわけじゃない。モンスターの本能が、そうさせるのだ。
魔王の瘴気に当てられている、といえばいいか。
「軽く小突いてやれ。そうしたら改心して消えていく」
「はい。このー」
ミラベルが、棍棒を振り回してスライムに突進した。
「おわ!?」
ずっこけた拍子に、スライムに重い一発を与える。
スライムの頭上に、星のエフェクトが走った。
そのままスライムが、目を回しながら消えていく。
エンドコンテンツに出てくる魔物は、基本的にファンシーな造形になっている。
実際のスライムは、もっと凶暴な姿をしていた。
ミラベルの性格に合わせて、形を変えたみたいだな。
「そっか、ははーん。なるほど」
こんな優しい世界観になると、魔王討伐といったシビアさを表現しづらい。
だからミラベルは、攻略対象から外されたのだろう。
『勇☆恋』だって、それなりにファンシーなのである。
とはいえ、シナリオ自体はシリアスだ。
ミラベルが活躍するには、このゲームの世界はハードすぎる。
だが、ミラベルと旅をするモードだと、世界観がマイルドになるようだな。
これなら、ミラベルのかわいさに一層集中できる。
いい塩梅な、世界観じゃないか。
リアルなファンタジー世界だと、ギスギスしちゃったりするからな。
心が荒んでしまう。
「なにを、一人で納得しているの、ベップおじさん?」
おっと、またメタな妄想をしてしまったか。
「別になんでもない。なんとなくメタ視点で、運営側の事情を察しているだけだよ」
「ん?」
「続けて」
「は、はいっ。とあー」
レベル一だからか、やっぱりミラベルは動きが鈍い。戦闘がたどたどしかった。
だが、オレは手伝わない。
そうしないと、ミラベルが何も覚えられないから。
戦闘の大変さや、少しずつ強くなっていく楽しさや痛み。
勇者である兄に憧れているなら、この感覚を覚えてから冒険に出たほうがいいよな。
「終わった」
三体のスライムを、どうにか倒す。
「レベルが上がった!」
ミラベルのレベルが、二に増えている。
ステータスが、さっきの割り振りで上がっていた。
「なるほど。こうやって強くなるんだね」
「ああ。ついでに、魔法も使えるようになったな」
レベルが上がると、スキルポイントというポイントを得られる。
ポイントを割り振って、スキルを覚えられるのだ。
魔法使いとして、魔法スキルは大切である。
「うん。【ファイアボール】を取るね」
まあ、読んで字のごとくなので、説明はしない。
スライムの消えたポイントに、アイテムが落ちている。
「この石ころ、キレイだね。【魔石】だっけ?」
ミラベルが、小石サイズの石ころを拾った。
「おう。魔物討伐の証拠品になるから、拾っておこう」
大小様々な大きさの魔石を、三粒手に入れる。
他のドロップアイテムは、薬草だ。オレたちが現れたから、消化しきれなかったのだろう。
「じゃあ、本命の薬草取りに向かおう」
「はい」
薬草を取りつつ、レベルを上げていく。
「こっちは、ちょっと怖いね」
集団で現れたのは、ゴブリンである。
弱いとはいえ、コイツらはほぼ必ず集団で向かってくる。
囲まれると厄介だ。
とはいえ、ファイアーボールを撃つ機会でもある。
「やっちまえ」
「いくよ。【ファイアボール】!」
ミラベルが、火球を放った。
ファイアがピンクでハート型とか、狙ってんのかって思うが。
だが、そんな熱いハートに、ゴブリンが昇天する。
同じように、ゴブリンを蹴散らしていった。
「またレベルが上がった!」
ミラベルは、またポイントを割り振る。
覚えられる魔法の中から、今度は【キュア】を取った。
スライムとゴブリンを退治しつつ、薬草採取を再開する。
思ったが、ミラベルはアイテムの引き運が強い。
薬草といっても、割とレアな草を集めている。
上質なポーションが、作れそうだ。
「おっと。ボスのお出ましだな」
空をフヨフヨ浮いている、二体の魔物が。
「チョウチョかな?」
「いや。毒蛾だな」
こちらも、かなり大きい。
現実世界の蛾なんて、デカくてもせいぜいホームベースくらいのサイズだろう。
しかしこの世界の蛾は、幼稚園児くらいデカい。赤ん坊くらいなら、さらってこられるんじゃ?
「近づこうとしないで、魔法で倒そう」
攻撃魔法の【ファイアボール】を撃つように、ミラベルへ指示を送る。
「大丈夫? ここ、森の中だよ?」
草に引火して火災になるのを、ミラベルは警戒しているのか。
「心配はない。思い切り撃ってごらん」
あとは、オレが魔法で鎮火する。
オレは丸い宝石を、ミラベルに投げ渡した。
宝石の周りには、金属製の輪っかがついている。
「これはなに? 棍棒にスッポリと、フィットしそうだけど?」
「棍棒につける、アタッチメントだ。これを棍棒の先に装着してみな」
「うん」
ミラべルが、棍棒の先端に宝石付きのアクセサリを取り付けた。
物理武器としてしか使えない木剣と違い、棍棒はこういった使い方ができる。
杖としても、棍棒は役に立つのだ。
ドワーフが勧めてくれた理由が、それである。
「ヤバイよ。早くやっつけよう」
あの毒蛾ヤロウ、鱗粉を撒いて地面をダメにしようとしてやがるじゃん。
巣作りに、薬草のキツイ匂いが邪魔なんだろう。
「撃つよ。ファイアボール!」
野球ボールくらいの火球が、毒蛾に飛んでいく。
火球は、あさっての方向に飛んでいった。ミラベルがためらったせいだろう。
が、ちゃんと毒蛾に軌道を変えてヒットする。
魔物を敵とみなせば、多少のブレなら魔法のほうが修正してくれるのだ。
それが、【攻撃魔法】の特色である。
この世界には、単なる生活用魔法としてのファイアボールも、存在するわけ。暗いダンジョンに、明かりをつけるとか。
それを攻撃用にアレンジしたのが、攻撃魔法なのだ。
一体は、ミラベルがやっつけた。
もう一体のほうが、こちらに気づく。
攻撃対象が、こっちに移った。
「手伝おうか?」
オレは、魔法の準備を行う。
「いや。自分でやる」
「わかった。でも危険だから、バフを掛けておく」
「ばふ?」
「今は覚えなくて、いいから」
オレは、攻撃力と敏捷性が上昇する肉体強化魔法を、ミラベルに施した。
「なんか、強くなった気がする」
「実際に強くなっているよ。それで殴ってごらん」
「よし。【ファイア・フィスト】!」
ミラベルは拳を固めて、炎属性魔法を付与する。
ファイアボールだと引火を恐れたのか、近接攻撃に移行したらしい。
敵が接近戦に持ち込んできたから、ちょうどいいだろう。
ミラベルの職業は、【バトルメイジ】だし。
毒蛾が迫ってきたのを、ミラベルが炎の拳で殴り飛ばす。
一発殴られた毒蛾が、目を回して消滅した。
毒に汚染されていた薬草たちが、一気に元気になっていく。
依頼達成のようだ。
「やったぁ」
魔力を使い果たしたのか、ミラベルがへたりこむ。
「大丈夫か?」
「立てないよ」
「よし。おぶってやろう」
「いいよ。そういうのは、『にぃに』にだってやってもらわないから」
すっかり、子どもじみた口調になってきたな。緊張がほぐれてきた証拠だろう。
ミラベルは勇者と二人きりのとき、兄のことを「にぃに」と呼ぶ。
「いいから。今はオレに甘えておきなさい」
オレは、ミラベルをおぶった。
「慣れているね?」
「田舎に弟がいてな。子どもの頃は、よくおぶっていた」
「ベップおじさんの、きょうだいって?」
「兄貴が一人と、弟が一人」
オレは、三兄弟の真ん中だ。
学校こそ共学だったが、男子校みたいなノリの家だった。
だからこそ、女きょうだいに憧れている。
今、その念願が叶ったのだ。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
無能テイマーと追放されたが、無生物をテイムしたら擬人化した世界最強のヒロインたちに愛されてるので幸せです
青空あかな
ファンタジー
テイマーのアイトは、ある日突然パーティーを追放されてしまう。
その理由は、スライム一匹テイムできないから。
しかしリーダーたちはアイトをボコボコにした後、雇った本当の理由を告げた。
それは、単なるストレス解消のため。
置き去りにされたアイトは襲いくるモンスターを倒そうと、拾った石に渾身の魔力を込めた。
そのとき、アイトの真の力が明らかとなる。
アイトのテイム対象は、【無生物】だった。
さらに、アイトがテイムした物は女の子になることも判明する。
小石は石でできた美少女。
Sランクダンジョンはヤンデレ黒髪美少女。
伝説の聖剣はクーデレ銀髪長身美人。
アイトの周りには最強の美女たちが集まり、愛され幸せ生活が始まってしまう。
やがてアイトは、ギルドの危機を救ったり、捕らわれの冒険者たちを助けたりと、救世主や英雄と呼ばれるまでになる。
これは無能テイマーだったアイトが真の力に目覚め、最強の冒険者へと成り上がる物語である。
※HOTランキング6位
チートなんて簡単にあげないんだから~結局チートな突貫令嬢~
まきノ助
ファンタジー
事故で転生する事になったが、若い女神は特別扱いしてくれないらしい。
「可愛い女神様、せめて友達になってください」
なんとかそれだけは約束してもらったが……。
ゆるふわ女子高生が異世界転生して、女神に求めたのはチートではなくお友達認定でしたが、何故かチート能力を増やして無双してしまう。
クズな少年は新しい世界で元魔獣の美少女たちを従えて、聖者と呼ばれるようになる。
くろねこ教授
ファンタジー
翔馬に言わせるとこうなる。
「ぼくは引きこもりじゃないよ
だって週に一回コンビニに出かけてる
自分で決めたんだ。火曜の深夜コンビニに行くって。
スケジュールを決めて、実行するってスゴイ事だと思わない?
まさに偉業だよね」
さて彼の物語はどんな物語になるのか。
男の願望 多めでお送りします。
イラスト:イラスト:illustACより沢音千尋様の画を利用させて戴きました
『なろう』様で12万PV、『カクヨム』様で4万PV獲得した作品です。
『アルファポリス』様に向けて、多少アレンジして転載しています。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
何者でもない僕は異世界で冒険者をはじめる
月風レイ
ファンタジー
あらゆることを人より器用にこなす事ができても、何の長所にもなくただ日々を過ごす自分。
周りの友人は世界を羽ばたくスターになるのにも関わらず、自分はただのサラリーマン。
そんな平凡で退屈な日々に、革命が起こる。
それは突如現れた一枚の手紙だった。
その手紙の内容には、『異世界に行きますか?』と書かれていた。
どうせ、誰かの悪ふざけだろうと思い、適当に異世界にでもいけたら良いもんだよと、考えたところ。
突如、異世界の大草原に召喚される。
元の世界にも戻れ、無限の魔力と絶対不死身な体を手に入れた冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる