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第三章 大家さんと三毛猫が、参戦
第22話 鉱山バグの原因発覚!
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鉱山のバグは、ワイバーンが引き起こしていた。
『正確には、ワイバーンになにかが取り憑いているニャ』
「ビビ。ワイバーンのどこに原因があるか、わかる?」
『必ず見つけ出すニャ。それまで、ワイバーンの注意を引き付けておいてほしいニャ』
「わかった。【ヘイトコントロール】を使うよ!」
ボクは自分のスキルポイントを、【ヘイトコントロール】に注ぐ。敵の注意を、自分に向けさせるスキルである。
いざというときのために、ポイントを貯めておいてよかった。
「ボクはここだ、ワイバーン!」
盾を構えて、ボクは単身ワイバーンの注意を引く。
ワイバーンが、火球を吐き出した。
ボクはまともに、盾で受け止める。
ベルさんがナインくんと共に、サイドからワイバーンを攻撃してくれた。
また、ワイバーンの注意がそれる。
「まだまだ!」
ワイバーンが撃ってきた火球を、ボクは再度ガードした。
ダッシュしてから踏ん張らずに受けたので、ふっとばされそうになる。
「ムチャよ、ケント! 一人で戦うなんて!」
ベルさんの声に、ボクは立ち直った。
「大丈夫です。作戦はありますから!」
ボスの攻撃を一手に引き受けて、ボクはすべてをビビに賭ける。
「回復は、任せてー」
トワさんとすしおくんが、ボクに回復魔法をくれた。
傷が癒えていく。
「もう少しの辛抱なので、ビビを信じてください」
ワイバーンの攻撃を受け止めながら、ビビの様子を伺う。
ビビは、ワイバーンの背中に取り付いた。
「大丈夫か、ビビ!」
言葉を発さず、ビビはうなずくだけで返す。
モザイク状になったエフェクトが、ワイバーンの翼の裏に見える。
「そこだ」と言わんばかりに、ビビは刀を翼に突き立てた。ワイバーンに気づかれて、スタッと飛び降りる。
「おっと!」
ボクは地面ギリギリで、ビビをキャッチした。
『あとは逃げ回るニャ!』
ビビの指示通り、ボクたちは逃げ惑う。
ワイバーンが、火球を放とうとしたときだった。
バチッ! と嫌な音を立てて、ワイバーンの翼が弾け飛ぶ。
「そうか、毒ダメージ!」
ビビが持っている魔力刀【クモキリ】は、敵に毒ダメージを付与する。しかも、普通に斬るより毒ダメージが上回るんだっけ。
翼が吹っ飛んで、ワイバーンが地面に落下する。
「落ちてきたら、こっちのもんだよねー」
正面から、トワさんとすしおがワイバーンに突っ込む。
ワイバーンも反撃で、火球を撃とうとした。
ボスのアゴに、ベルさんの銃弾とナインくんのキックが命中する。
「おりゃー」
トワさんとすしおくんが、ワイバーンをボコボコにして勝利した。
「やったー」
すしおくんを抱き上げて、トワさんが喜ぶ。
「すごいわね、ビビちゃん。勇敢だったわ」
「はい。ボクの自慢の、家族です」
ボスを倒した報酬は、以下の通り。
~~~~~ ~~~~~ ~~~~~
鉱山エリア クリア報酬
【火焔鉱石】
炎を帯びた鉱石。
火炎属性を持つ装備を作れる。
【幸福のツルハシ】
幸運をもたらすという「うさぎの足」をかたどった、ツルハシ。
掘る時間が多少かかるようになるが、レア鉱石ドロップ率がアップ。
【紅蓮の魔晶石】
鉱山のボス、ワイバーンの心臓を構成する魔法石。
防具に取り付けることで、火炎耐性を持たせられる。
~~~~~ ~~~~~ ~~~~~
「やりましたよ。紅蓮の魔晶石です」
「おー。がんばった甲斐があったねー」
トワさんが、またすしおくんを抱き上げた。
そうか。紅蓮の魔晶石って、鉱石ではないのか。
他のアイテムも、よさげなものばかり。
幸運のツルハシは、掘る時間が一〇%上がってしまうが、レアドロップ率が二五%も上がる。これでもおつりがきそうだな。
「おおー。いいのが手に入ったじゃーん」
またトワさんが、すしおくんを持ち上げた。
さすがにめんどくさくなったのか、すしおくんはリアクションしなくなる。
これで、ボクたちはダンジョンを出た。
トワさんは、これでしばらく探索はしないという。やはりまだお子さんが小さいため、家族を見る方に時間を取られるみたい。
「じゃあ、これはケントくんが持っていて」
「いいんですか?」
「いいよいいよー。これは、探索する人が持っていたほうがいいって」
「ありがとうございます」
他にも、火焔鉱石や紅蓮の魔晶石を使って、トワさんは鍛冶屋としてのレベルを上げた。
「はい。どうぞ」
トワさんは、ベルさんに【フレイムアーマー】という胸当てを作る。
ナインくんには【炎のクナイ】を渡した。
ボクには、紅蓮の魔晶石を使って、シールドに耐火効果を付与する。
ビビの方は、ローブを強化してもらった。
「大丈夫? 二人は耐性だけついて。あたしたちだけが防御力アップしているけど……」
「問題ありません。そのためのこれなので」
ボクには、幸福のツルハシがある。
「これでレア鉱石を集めて、トワさんのレベルを上げて、さらに強い武器防具を手に入れますから」
「わかったわ。今日はありがとう」
「はい。お疲れ様でした」
ベルさんたちと、トワさんたちと別れた。
翌日、ボクのPCにメールが届く。
ギルドマスターの、ヴォルフさんからだった。
『正確には、ワイバーンになにかが取り憑いているニャ』
「ビビ。ワイバーンのどこに原因があるか、わかる?」
『必ず見つけ出すニャ。それまで、ワイバーンの注意を引き付けておいてほしいニャ』
「わかった。【ヘイトコントロール】を使うよ!」
ボクは自分のスキルポイントを、【ヘイトコントロール】に注ぐ。敵の注意を、自分に向けさせるスキルである。
いざというときのために、ポイントを貯めておいてよかった。
「ボクはここだ、ワイバーン!」
盾を構えて、ボクは単身ワイバーンの注意を引く。
ワイバーンが、火球を吐き出した。
ボクはまともに、盾で受け止める。
ベルさんがナインくんと共に、サイドからワイバーンを攻撃してくれた。
また、ワイバーンの注意がそれる。
「まだまだ!」
ワイバーンが撃ってきた火球を、ボクは再度ガードした。
ダッシュしてから踏ん張らずに受けたので、ふっとばされそうになる。
「ムチャよ、ケント! 一人で戦うなんて!」
ベルさんの声に、ボクは立ち直った。
「大丈夫です。作戦はありますから!」
ボスの攻撃を一手に引き受けて、ボクはすべてをビビに賭ける。
「回復は、任せてー」
トワさんとすしおくんが、ボクに回復魔法をくれた。
傷が癒えていく。
「もう少しの辛抱なので、ビビを信じてください」
ワイバーンの攻撃を受け止めながら、ビビの様子を伺う。
ビビは、ワイバーンの背中に取り付いた。
「大丈夫か、ビビ!」
言葉を発さず、ビビはうなずくだけで返す。
モザイク状になったエフェクトが、ワイバーンの翼の裏に見える。
「そこだ」と言わんばかりに、ビビは刀を翼に突き立てた。ワイバーンに気づかれて、スタッと飛び降りる。
「おっと!」
ボクは地面ギリギリで、ビビをキャッチした。
『あとは逃げ回るニャ!』
ビビの指示通り、ボクたちは逃げ惑う。
ワイバーンが、火球を放とうとしたときだった。
バチッ! と嫌な音を立てて、ワイバーンの翼が弾け飛ぶ。
「そうか、毒ダメージ!」
ビビが持っている魔力刀【クモキリ】は、敵に毒ダメージを付与する。しかも、普通に斬るより毒ダメージが上回るんだっけ。
翼が吹っ飛んで、ワイバーンが地面に落下する。
「落ちてきたら、こっちのもんだよねー」
正面から、トワさんとすしおがワイバーンに突っ込む。
ワイバーンも反撃で、火球を撃とうとした。
ボスのアゴに、ベルさんの銃弾とナインくんのキックが命中する。
「おりゃー」
トワさんとすしおくんが、ワイバーンをボコボコにして勝利した。
「やったー」
すしおくんを抱き上げて、トワさんが喜ぶ。
「すごいわね、ビビちゃん。勇敢だったわ」
「はい。ボクの自慢の、家族です」
ボスを倒した報酬は、以下の通り。
~~~~~ ~~~~~ ~~~~~
鉱山エリア クリア報酬
【火焔鉱石】
炎を帯びた鉱石。
火炎属性を持つ装備を作れる。
【幸福のツルハシ】
幸運をもたらすという「うさぎの足」をかたどった、ツルハシ。
掘る時間が多少かかるようになるが、レア鉱石ドロップ率がアップ。
【紅蓮の魔晶石】
鉱山のボス、ワイバーンの心臓を構成する魔法石。
防具に取り付けることで、火炎耐性を持たせられる。
~~~~~ ~~~~~ ~~~~~
「やりましたよ。紅蓮の魔晶石です」
「おー。がんばった甲斐があったねー」
トワさんが、またすしおくんを抱き上げた。
そうか。紅蓮の魔晶石って、鉱石ではないのか。
他のアイテムも、よさげなものばかり。
幸運のツルハシは、掘る時間が一〇%上がってしまうが、レアドロップ率が二五%も上がる。これでもおつりがきそうだな。
「おおー。いいのが手に入ったじゃーん」
またトワさんが、すしおくんを持ち上げた。
さすがにめんどくさくなったのか、すしおくんはリアクションしなくなる。
これで、ボクたちはダンジョンを出た。
トワさんは、これでしばらく探索はしないという。やはりまだお子さんが小さいため、家族を見る方に時間を取られるみたい。
「じゃあ、これはケントくんが持っていて」
「いいんですか?」
「いいよいいよー。これは、探索する人が持っていたほうがいいって」
「ありがとうございます」
他にも、火焔鉱石や紅蓮の魔晶石を使って、トワさんは鍛冶屋としてのレベルを上げた。
「はい。どうぞ」
トワさんは、ベルさんに【フレイムアーマー】という胸当てを作る。
ナインくんには【炎のクナイ】を渡した。
ボクには、紅蓮の魔晶石を使って、シールドに耐火効果を付与する。
ビビの方は、ローブを強化してもらった。
「大丈夫? 二人は耐性だけついて。あたしたちだけが防御力アップしているけど……」
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ボクには、幸福のツルハシがある。
「これでレア鉱石を集めて、トワさんのレベルを上げて、さらに強い武器防具を手に入れますから」
「わかったわ。今日はありがとう」
「はい。お疲れ様でした」
ベルさんたちと、トワさんたちと別れた。
翌日、ボクのPCにメールが届く。
ギルドマスターの、ヴォルフさんからだった。
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