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第六章 激突、鬼怨組との決闘!

第59話 金盞花学園 VS 勇者連合

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 冒険者たちがダンジョンのボスを倒そうと、はるたんに殺到する。

 はるたんは片手をかざす。無数の【マジックミサイル】を放ち、冒険者たちを遠ざけた。

 ボスであるイバラが負けたことで、ダンジョン鬼ヶ島は消えつつあった。
 それを、はるたんが復活させる。

「モモ! これで、もうちょっとココで戦えるわよ」

「サンキュ!」
 
 あたしとはるたんは、短いあいさつを交わした。

「さてと、ピオニ! 決着をつけるよ!」

 あたしは、ドラゴンキラーを構えた。

「この際だ。全力でいく!」

「ならオレの方も! モンジャ、ピーたん、ゴリゴリくん! こっちに来い!」

 オオカミと、デカい鳥と、ゴリラが、ピオニの元に集まってくる。それぞれがバイク、小型のセスナ、キャンカーに変形した。

「合体!」

 ピオニの合図とともに、各乗り物が分離する。
 バイクは大型キャノンに。キャンカーは、巨大ロボットに。セスナはブーメランへと変わった。

 ビーストテイマーって、魔物と合体ができるのかよ! しかもロボットとか!?

「ていうか、セスナは翼にならんのかい!」

「飛べるか! そんな出力ねえわ!」

 とはいえ、これはマジでやらないといけないやつだ。

「あんたらがどうしてダンジョンを出禁になったか、わかる気がするよ。だから、ここまでやらせてもらわないと!」

「そりゃあどーも」

 たしかにあたしたちのやり方は、ダンジョン公式ルールからは逸脱するかもしれない。
 自分たちの楽しいを、優先させるから。

 それでも、あたしたちはダンジョンに敬意を表する。

「そりゃ!」

 ピオニロボが、ブーメランを放つ。

 大量の鬼や冒険者を巻き添えにして、ブーメランの刃が凶悪な回転をしながらあたしに向かってくる。

「しゃらくせえ!」

 ドラゴンキラーで、ブーメランを打ち返した。
 
「マジかよ。ガチで殺すつもりでぶん回したのに!?」

「あたしもガチで、死ぬかと思ったよ!」
 
 とにかく、反射できてよかった。


~~~~~ ~~~~~ ~~~~~ 


「やっぱり、最後に残ったのは、あなただったわね。先輩」

 【魔王】、金盞花きんせんか 晴子はるこの前に、【勇者】野呂のろ アスカが立ちふさがる。
 
「勇者と魔王。立場は違えど、同じ純魔。純粋魔法使いとして、お相手願う。金盞花 晴子さん」

 お互いの雷撃が、ぶつかり合う。

「すごいな。あなたも。七星ななほし 洲桃すももさんも。勇者連合に入れば、ライバルになったかも」


「モモが、ユウシャ連合になんかはいるわけないでしょ。あなただって、理由は知っているはず」

 モモは「晴子がいるから、金盞花を選んだ」と言っているが、実際は違う。


「あの子が勇者連合に入らなかった本当の理由は、モモのお父さんがあんたんところの校長に潰されたからよ」
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