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第六章 激突、鬼怨組との決闘!
第54話 勇者連合の不祥事
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『はいはいはーい……デリオン姫なのだ。今日はテンション低めでお送りしますのだ』
「アシスタントの、綿毛です。姫様。本日は朝から、ちょっと悲しいニュースをお知らせしなければなりません」
『うん。あっ、ちなみに麝香学園の火災は、ボヤで済んだのだ。ケガ人もいないから、安心してほしいのだ』
「ですが、ちょっととんでもないニュースが飛び込んできまして……」
『実は、勇者連合の一部の生徒が、逮捕されたのだ』
「正確には、補導ですね。合宿に参加していない、三年生の数名なんですよね?」
『そうなのだ。彼らはおこづかい欲しさに、鬼怨組と結託して、闇バイトをしていたのだ』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ニュース記事
◆ 勇者連合生徒 逮捕
本日、盗品アイテムの売買を行ったとして、勇者連合高校所属の生徒約数名を逮捕した。
調べに対し、勇者連合の犯罪グループのリーダーは、「冒険者から強奪したり、保管施設から盗んだアイテムを、鬼怨におろしていた」と容疑を認めている。
一五歳から一八歳までの少年らが関与していたとして、警察はグループから事情を聞いている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「で、取り分でケンカになったと」
『だから鬼怨はこちらを逆恨みして、合宿の邪魔をしようとしていたのだ』
「鬼怨側は、『先に手を出してきたのはそっち』と、自己の正当性を主張していますね。麝香学園のメッセージに、添えられていたそうです」
『睡蓮 ティナさんと、彼女のお兄さんである部長は、それを察知してたのだ』
「それによって、自分たちに注意を向けさせて、巳柳高校の愚地三姉妹に動いてもらっていました」
『お金の流れと言ったら、貴族家系の愚地三姉妹なのだ。セレブなのだ』
「そういえば愚地さんたち、合宿二日目のイベントに、まったく顔を出していませんでしたよね?」
『別行動だったのだ』
「勇者連合のチンピラ連中の動きは、ドロケイのドロボーチームに筒抜けだったと」
『今回一番働いたのは、実は二日目に欠席していた愚地さんたちだったのだ』
「どうして、こういうことに?」
『この間の合宿でも話していたけど、「冒険者には、今のヌルい運営姿勢に不満を抱えている輩が、ごく一部が存在する」って話をしていたのだ。彼らはその、ごく一部に所属していたのだ』
「『不景気だからデカく稼ぎたかった』って、供述していますものね」
『不届き千万なのだ』
「ごく一部と言っても、地球人口で言えばかなりの数ですよね。勇者連合の中にそういう連中がいても、不思議ではないのかも知れません」
『けど、悲しいのだ。これによって、ティナのお兄さんは責任を取って引退したのだ』
「今後は、同じく三年の野呂アスカ先輩が、勇者連合ダンジョン部を引っ張っていくそうです」
『みんなも、ルールを守って、ただしくダンジョン活動をしてほしいのだ』
「アシスタントの、綿毛です。姫様。本日は朝から、ちょっと悲しいニュースをお知らせしなければなりません」
『うん。あっ、ちなみに麝香学園の火災は、ボヤで済んだのだ。ケガ人もいないから、安心してほしいのだ』
「ですが、ちょっととんでもないニュースが飛び込んできまして……」
『実は、勇者連合の一部の生徒が、逮捕されたのだ』
「正確には、補導ですね。合宿に参加していない、三年生の数名なんですよね?」
『そうなのだ。彼らはおこづかい欲しさに、鬼怨組と結託して、闇バイトをしていたのだ』
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◆ 勇者連合生徒 逮捕
本日、盗品アイテムの売買を行ったとして、勇者連合高校所属の生徒約数名を逮捕した。
調べに対し、勇者連合の犯罪グループのリーダーは、「冒険者から強奪したり、保管施設から盗んだアイテムを、鬼怨におろしていた」と容疑を認めている。
一五歳から一八歳までの少年らが関与していたとして、警察はグループから事情を聞いている。
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「で、取り分でケンカになったと」
『だから鬼怨はこちらを逆恨みして、合宿の邪魔をしようとしていたのだ』
「鬼怨側は、『先に手を出してきたのはそっち』と、自己の正当性を主張していますね。麝香学園のメッセージに、添えられていたそうです」
『睡蓮 ティナさんと、彼女のお兄さんである部長は、それを察知してたのだ』
「それによって、自分たちに注意を向けさせて、巳柳高校の愚地三姉妹に動いてもらっていました」
『お金の流れと言ったら、貴族家系の愚地三姉妹なのだ。セレブなのだ』
「そういえば愚地さんたち、合宿二日目のイベントに、まったく顔を出していませんでしたよね?」
『別行動だったのだ』
「勇者連合のチンピラ連中の動きは、ドロケイのドロボーチームに筒抜けだったと」
『今回一番働いたのは、実は二日目に欠席していた愚地さんたちだったのだ』
「どうして、こういうことに?」
『この間の合宿でも話していたけど、「冒険者には、今のヌルい運営姿勢に不満を抱えている輩が、ごく一部が存在する」って話をしていたのだ。彼らはその、ごく一部に所属していたのだ』
「『不景気だからデカく稼ぎたかった』って、供述していますものね」
『不届き千万なのだ』
「ごく一部と言っても、地球人口で言えばかなりの数ですよね。勇者連合の中にそういう連中がいても、不思議ではないのかも知れません」
『けど、悲しいのだ。これによって、ティナのお兄さんは責任を取って引退したのだ』
「今後は、同じく三年の野呂アスカ先輩が、勇者連合ダンジョン部を引っ張っていくそうです」
『みんなも、ルールを守って、ただしくダンジョン活動をしてほしいのだ』
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