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2-4 ブートレグを持ったハンターを、殴りに行きます
バイクチェイス
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たしかに振り落とされることはない。
だが、風圧もきつかった。かかるGがすさまじい。
相手が、交差点を右折した。
後を追うサピィが、ノーブレーキで右へ曲がる。
「ひっぎいい!」
俺は歯を食いしばって、衝撃に備えた。
「今、ほぼ直角に曲がったぞ!」
「振り落とされないように!」
そうは言っても!
背後から、轟音が。
「追加で三台、追ってきましたぞ!」
敵は刺々しい武装型の装飾で、バイクを固めている。
さしずめバイカーギャングだ。
「さっきのバイクも、このハンターたちのバイクも、すべてブートレグで武装しています」
「ペールディネを襲った奴らと、同じ改造だ……なぁ!?」
また直角にぃ! これでは、命がいくつあっても足りない。
敵が、後ろからライフル銃を放った。
シーデーも避けているが、弾の速度が早すぎてかわしきれない。
銃弾が装甲に当たり、破片が飛び散る。
さっさと終わらせなくては。
「うおらあ!」
ソード・レイに魔力を集めて、刃へ変換する。
D・セイバーを、背後のバイクに撃ち込んだ。
一台のバイクが、Dセイバーの一撃で爆破、消滅した。
バイクを失ったハンターが吹き飛ばされ、アスファルトにもんどり打つ。
残るは二台だ。
二人乗りのイカツい装飾で固めたバイクが、小型ミサイルを撃ってきた。
シーデーがスピードを上げて、ミサイルをかわしていく。
ミサイルは地面に着弾し、大爆発を起こす。
「おらああ!」
シーデーのすぐ脇に、俺はファイアーボールを撃った。
爆風と熱につられて、ミサイルが誘導される。
衝撃で浮き上がったガレキに、俺はミサイルを衝突させた。
煙が晴れた後に残っているのは、Dセイバーである。
真っ二つにされた大型バイクが、ミサイルごと大爆発を起こした。
あと一台というところで、そのバイクがトラックに踏み潰される。
「まさか、あれもブートレグか?」
乗っているハンターの目は、焦点が合っていない。
俺たちしか見えていないようだ。
トラックを振り切ろうと、サピィは急カーブを繰り返す。
廃ビルをへし折ることも構わずに、トラックは俺たちを追いかけてくる。
「だったら、おらああ!」
俺は、廃ビルの柱を潰していった。
「サピィ、このビルの外周を回るんだ」
「なにを、ランバート!?」
「いいから、このまま駐車場に突っ込め!」
言われるがまま、サピィは廃ビルの駐車場へバイク型シーデーを滑り込ませる。
後を追うように、トラックが突進してきた。屋根を破壊しつつ。
「今だ。おらああ!」
Dセイバーであるセイバーで、俺は建物内すべての柱を撃破する。
「脱出!」
俺の合図で、サピィが駐車場から出た。
同時に、建物が足元から崩れ落ちる。トラックを飲み込んで。
「さすがです。ランバート」
「相手が捨て身だったからな。こちらも捨て身の手段に出たまでだ」
あとは、リーダー格の二台のみだ。
「いたぞ!」
二台のバイクを、道路の下側で発見する。
「使われていない人工河川のようですね」
「乗り込むぞ」
俺たちも、下道へ降りていった。
「くそ、追いついてきやがった!」
左のバイクが、こちらに気づく。髪は黒くて長い。
ヘビの刺繍がされた革製ジャケットとGパン姿の女性が、長いマフラーをたなびかせている。
首に巻き付いているのは、赤と青のマフラーかと思っていた。が、実体は金属製の平たいヘビである。シッポにも顔があった。
「とっととスピードを上げやがれ!」と赤いヘビが喚く。
「そうだそうだ!」と、青いヘビも同意した。
しゃべっているのは、ヘビの方らしい。
少女は、こちらに見向きもしていなかった。
「あれは、ヴァイパー族ですね」
「らしいな。行け!」
俺の合図で、サピィが敵バイクの横につける。
「邪魔すんじゃねえ!」
青いヘビが、口から毒液を放つ。
廃墟ビルを道路代わりにして、サピィは毒液をかわした。
毒の粘液が、地面を溶かす。
だが、風圧もきつかった。かかるGがすさまじい。
相手が、交差点を右折した。
後を追うサピィが、ノーブレーキで右へ曲がる。
「ひっぎいい!」
俺は歯を食いしばって、衝撃に備えた。
「今、ほぼ直角に曲がったぞ!」
「振り落とされないように!」
そうは言っても!
背後から、轟音が。
「追加で三台、追ってきましたぞ!」
敵は刺々しい武装型の装飾で、バイクを固めている。
さしずめバイカーギャングだ。
「さっきのバイクも、このハンターたちのバイクも、すべてブートレグで武装しています」
「ペールディネを襲った奴らと、同じ改造だ……なぁ!?」
また直角にぃ! これでは、命がいくつあっても足りない。
敵が、後ろからライフル銃を放った。
シーデーも避けているが、弾の速度が早すぎてかわしきれない。
銃弾が装甲に当たり、破片が飛び散る。
さっさと終わらせなくては。
「うおらあ!」
ソード・レイに魔力を集めて、刃へ変換する。
D・セイバーを、背後のバイクに撃ち込んだ。
一台のバイクが、Dセイバーの一撃で爆破、消滅した。
バイクを失ったハンターが吹き飛ばされ、アスファルトにもんどり打つ。
残るは二台だ。
二人乗りのイカツい装飾で固めたバイクが、小型ミサイルを撃ってきた。
シーデーがスピードを上げて、ミサイルをかわしていく。
ミサイルは地面に着弾し、大爆発を起こす。
「おらああ!」
シーデーのすぐ脇に、俺はファイアーボールを撃った。
爆風と熱につられて、ミサイルが誘導される。
衝撃で浮き上がったガレキに、俺はミサイルを衝突させた。
煙が晴れた後に残っているのは、Dセイバーである。
真っ二つにされた大型バイクが、ミサイルごと大爆発を起こした。
あと一台というところで、そのバイクがトラックに踏み潰される。
「まさか、あれもブートレグか?」
乗っているハンターの目は、焦点が合っていない。
俺たちしか見えていないようだ。
トラックを振り切ろうと、サピィは急カーブを繰り返す。
廃ビルをへし折ることも構わずに、トラックは俺たちを追いかけてくる。
「だったら、おらああ!」
俺は、廃ビルの柱を潰していった。
「サピィ、このビルの外周を回るんだ」
「なにを、ランバート!?」
「いいから、このまま駐車場に突っ込め!」
言われるがまま、サピィは廃ビルの駐車場へバイク型シーデーを滑り込ませる。
後を追うように、トラックが突進してきた。屋根を破壊しつつ。
「今だ。おらああ!」
Dセイバーであるセイバーで、俺は建物内すべての柱を撃破する。
「脱出!」
俺の合図で、サピィが駐車場から出た。
同時に、建物が足元から崩れ落ちる。トラックを飲み込んで。
「さすがです。ランバート」
「相手が捨て身だったからな。こちらも捨て身の手段に出たまでだ」
あとは、リーダー格の二台のみだ。
「いたぞ!」
二台のバイクを、道路の下側で発見する。
「使われていない人工河川のようですね」
「乗り込むぞ」
俺たちも、下道へ降りていった。
「くそ、追いついてきやがった!」
左のバイクが、こちらに気づく。髪は黒くて長い。
ヘビの刺繍がされた革製ジャケットとGパン姿の女性が、長いマフラーをたなびかせている。
首に巻き付いているのは、赤と青のマフラーかと思っていた。が、実体は金属製の平たいヘビである。シッポにも顔があった。
「とっととスピードを上げやがれ!」と赤いヘビが喚く。
「そうだそうだ!」と、青いヘビも同意した。
しゃべっているのは、ヘビの方らしい。
少女は、こちらに見向きもしていなかった。
「あれは、ヴァイパー族ですね」
「らしいな。行け!」
俺の合図で、サピィが敵バイクの横につける。
「邪魔すんじゃねえ!」
青いヘビが、口から毒液を放つ。
廃墟ビルを道路代わりにして、サピィは毒液をかわした。
毒の粘液が、地面を溶かす。
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