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1-完 闇の授業参観! 幼女魔王 対 豊満魔王
第93話 セイの処罰!?
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聞けば、あの一撃は世界すら滅ぼすほどの力があったらしい。
現に、数カ所の世界を消し炭にしたこともあったとか。
壊したのは、邪悪なモンスターだらけの世界ばかりだったというけど。
「なんでや!」
最強のL・Oが負けると思っていなかったのか、亜神が悔しがる。
「いえ、亜神様。我々の負けですわ」
「待たんかセイ! もっと頑張ろっ!」
往生際が悪い。亜神は尚も食い下がる。
「これ以上戦うにも、マナは尽きております。勝負は見えました」
「あーん」
目に見えて亜神はションボリした。
「あ、そっか」
ボクはセイさんの言葉が何を意味しているのか、ようやく理解する。
――自分たちの攻撃を受けきったら勝ち。
つまり、ボクたちが攻撃しなくても勝てる段取りを組んでくれたのだ。
「さすがセイさんですね。チサちゃんの消極的な性格を把握し、勝負できる方法を考えつくなんて」
「あ、いえ。本気で魔王の座を狙いにいったんですけど」
セイさんの言葉が、妙に歯切れが悪い。
あれ? ボク、なんか間違えたこと言ったかな?
「ぐぬぬ。では仕方ない。チサ・ス・ギルの勝利をもって、今回の授業参観を終了する」
不満げながらも、亜神が戦闘の終了を宣言した。
これで、誰もチサちゃんの勝ちに異議を唱える者はいまい。
「では、セイ・ショガク。あなたへの処遇を言い渡します」
「なんなりと」
どういう処罰が来てもいいように、セイさんは準備をしている。
「セイさん、本当にこれでいいんでしょうか?」
口出しをする資格なんて、ボクにはない。ただ、見守るしかなかった。
「仕方ありません。わたくしは、ロイリ・ス・ギル様の考えに従うまで。抗えば、謀反とみなされ、チサ様にも危害が及ぶかと。では、お世話になりました。ドレンを頼みます」
この世界から追い出されるのは、どうにもならないのか。
「あの、ちょっと待ってもらえませんか?」
ロイリさんとセイさんの間に、ボクは割って入った。
「なんでしょう。部外者が口を出すことは許されません」
「部外者じゃありません。ボクは、ボクたちはセイさんの家族です」
ボクはきっぱりと言う。
「ドレンだって、そう思っています。ボクたちは、ちょっとの間しか一緒にいなかったけど、家族も同然です。反乱したのだって、そこの亜神さんがけしかけたんでしょ?」
「そうですね」
自分で言っておいて暴論だと思ったが、ロイリさんはボクの意見に同意した。
「だったら、セイさんの意志じゃないのに、追い出すのはおかしいと」
「ならば、チサにも聞いてみましょうか。チサは、どう思っているのです?」
ロイリさんは、チサちゃんに問う。
「セイは家族。誰にも連れて行かせない。もし、連れて行くというなら、この世界全てをもって、妨害する」
チサちゃんは、やると言ったらやる。
それだけの絆は、二人の間にはあるんだ。
そう簡単に切り離せるモノか。
「なるほど、分かりました。では改めて、セイに罰を与えます」
そんな! ボクたちの説得は聞いてもらえないのか?
「セイ、あなたへの処罰は、魔界からの追放です」
「えっ?」
呆気にとられた様子で、セイさんが聞き返す。
「ですから、魔界から追放します。チサが立派になるまで、あなたは魔界の血を踏んではなりません。いいですね?」
現に、数カ所の世界を消し炭にしたこともあったとか。
壊したのは、邪悪なモンスターだらけの世界ばかりだったというけど。
「なんでや!」
最強のL・Oが負けると思っていなかったのか、亜神が悔しがる。
「いえ、亜神様。我々の負けですわ」
「待たんかセイ! もっと頑張ろっ!」
往生際が悪い。亜神は尚も食い下がる。
「これ以上戦うにも、マナは尽きております。勝負は見えました」
「あーん」
目に見えて亜神はションボリした。
「あ、そっか」
ボクはセイさんの言葉が何を意味しているのか、ようやく理解する。
――自分たちの攻撃を受けきったら勝ち。
つまり、ボクたちが攻撃しなくても勝てる段取りを組んでくれたのだ。
「さすがセイさんですね。チサちゃんの消極的な性格を把握し、勝負できる方法を考えつくなんて」
「あ、いえ。本気で魔王の座を狙いにいったんですけど」
セイさんの言葉が、妙に歯切れが悪い。
あれ? ボク、なんか間違えたこと言ったかな?
「ぐぬぬ。では仕方ない。チサ・ス・ギルの勝利をもって、今回の授業参観を終了する」
不満げながらも、亜神が戦闘の終了を宣言した。
これで、誰もチサちゃんの勝ちに異議を唱える者はいまい。
「では、セイ・ショガク。あなたへの処遇を言い渡します」
「なんなりと」
どういう処罰が来てもいいように、セイさんは準備をしている。
「セイさん、本当にこれでいいんでしょうか?」
口出しをする資格なんて、ボクにはない。ただ、見守るしかなかった。
「仕方ありません。わたくしは、ロイリ・ス・ギル様の考えに従うまで。抗えば、謀反とみなされ、チサ様にも危害が及ぶかと。では、お世話になりました。ドレンを頼みます」
この世界から追い出されるのは、どうにもならないのか。
「あの、ちょっと待ってもらえませんか?」
ロイリさんとセイさんの間に、ボクは割って入った。
「なんでしょう。部外者が口を出すことは許されません」
「部外者じゃありません。ボクは、ボクたちはセイさんの家族です」
ボクはきっぱりと言う。
「ドレンだって、そう思っています。ボクたちは、ちょっとの間しか一緒にいなかったけど、家族も同然です。反乱したのだって、そこの亜神さんがけしかけたんでしょ?」
「そうですね」
自分で言っておいて暴論だと思ったが、ロイリさんはボクの意見に同意した。
「だったら、セイさんの意志じゃないのに、追い出すのはおかしいと」
「ならば、チサにも聞いてみましょうか。チサは、どう思っているのです?」
ロイリさんは、チサちゃんに問う。
「セイは家族。誰にも連れて行かせない。もし、連れて行くというなら、この世界全てをもって、妨害する」
チサちゃんは、やると言ったらやる。
それだけの絆は、二人の間にはあるんだ。
そう簡単に切り離せるモノか。
「なるほど、分かりました。では改めて、セイに罰を与えます」
そんな! ボクたちの説得は聞いてもらえないのか?
「セイ、あなたへの処罰は、魔界からの追放です」
「えっ?」
呆気にとられた様子で、セイさんが聞き返す。
「ですから、魔界から追放します。チサが立派になるまで、あなたは魔界の血を踏んではなりません。いいですね?」
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