77 / 302
1-6 命がけの遠足!?
第77話 快感、再び
しおりを挟む
帰りは、トナカイさんの配慮で、ルセランドまでワープさせてくれた。
まず、ギルドに森のボスを討伐したと報告を済ませる。
「またL・Oですか? L・Oって災害レベルですよ。二体も現れるなんて……」
ネネコさんが、ボクたちに再三確認を取った。だが、ボクたちがL・Oを倒したのは事実である。
「どれくらい、危険なんですか?」
「ギルドじゅうのパーティを総動員しても、太刀打ちできないです。お城の兵隊を総動員するレベルですね。戦争が起きます」
確かに。L・Oのレベルは五〇だった。しかも戦闘慣れしている気配があったと思う。
「先に家へ帰って、植え直す」
「では、後日ポーション売り場で落ち合おう」
エィハスたちパーティとは、ここで一旦解散となる。
ポージュース試作の前に、琥珀花を城の庭に植えた。まず、量産体制を作る。
「ダイキ、またマナを放出させるから」
指示を受けて、ボクはチサちゃんの身体に腕を回した。
「また、あの感覚が襲ってくる?」
「今度はもっと大きな波が来る」
準備が整うと、チサちゃんが植えた琥珀花に手をかざす。
チサちゃんの手が、光を放つ。
ゾクゾクと、ボクの身体から抗いようもない快感が押し寄せてきた。全身を撫でられているような気分になり、切羽詰まった感が極まってくる。
「うっ!」
興奮がピークに達し、一瞬だけ意識が飛んだ。
ボクのマナが、琥珀花に流れ込んでいるのが分かる。
「はあああ……」
あまりの衝撃に耐えきれない。ボクは無意識に、チサちゃんを強く抱きしめてしまう。全身がケイレンし、ため息が漏れた。
クセになるのを堪え、ボクは頭を切り替える。今は、琥珀花の育成に全力を注がねば。
快感が、収まってきた。
「チ、サちゃん、平気?」
ボクは、チサちゃんに声をかける。
「ダイキ」
うっとりした声で、チサちゃんがボクの首にしがみつく。目はトロンと虚ろになり、女性の妖艶さを醸し出していた。
チサちゃんも、マナの放出によって興奮が頂点に達してしまうらしい。
「おっ、おっ?」
ボクの目の前で、琥珀花が次々と育っていった。マナを少し流し込んだだけなのに。
「この琥珀花はレプリカ。それでも味は保障できるって」
「トナカイさんを信じよう。チサちゃん」
ボクとチサちゃんで、花粉を採取した。
魔法で絞り出し、数滴の蜜ができあがる。
後日、ゼーゼマンのポーション売り場で、試作品を作ってみた。
蜜とオレンジを混ぜて、ポーションで薄める。とろみが段々となくなっていく。完成したのは、濃い味のオレンジジュースだ。森で手に入れた蜜により、ポーションの効果もある。
まず、ギルドに森のボスを討伐したと報告を済ませる。
「またL・Oですか? L・Oって災害レベルですよ。二体も現れるなんて……」
ネネコさんが、ボクたちに再三確認を取った。だが、ボクたちがL・Oを倒したのは事実である。
「どれくらい、危険なんですか?」
「ギルドじゅうのパーティを総動員しても、太刀打ちできないです。お城の兵隊を総動員するレベルですね。戦争が起きます」
確かに。L・Oのレベルは五〇だった。しかも戦闘慣れしている気配があったと思う。
「先に家へ帰って、植え直す」
「では、後日ポーション売り場で落ち合おう」
エィハスたちパーティとは、ここで一旦解散となる。
ポージュース試作の前に、琥珀花を城の庭に植えた。まず、量産体制を作る。
「ダイキ、またマナを放出させるから」
指示を受けて、ボクはチサちゃんの身体に腕を回した。
「また、あの感覚が襲ってくる?」
「今度はもっと大きな波が来る」
準備が整うと、チサちゃんが植えた琥珀花に手をかざす。
チサちゃんの手が、光を放つ。
ゾクゾクと、ボクの身体から抗いようもない快感が押し寄せてきた。全身を撫でられているような気分になり、切羽詰まった感が極まってくる。
「うっ!」
興奮がピークに達し、一瞬だけ意識が飛んだ。
ボクのマナが、琥珀花に流れ込んでいるのが分かる。
「はあああ……」
あまりの衝撃に耐えきれない。ボクは無意識に、チサちゃんを強く抱きしめてしまう。全身がケイレンし、ため息が漏れた。
クセになるのを堪え、ボクは頭を切り替える。今は、琥珀花の育成に全力を注がねば。
快感が、収まってきた。
「チ、サちゃん、平気?」
ボクは、チサちゃんに声をかける。
「ダイキ」
うっとりした声で、チサちゃんがボクの首にしがみつく。目はトロンと虚ろになり、女性の妖艶さを醸し出していた。
チサちゃんも、マナの放出によって興奮が頂点に達してしまうらしい。
「おっ、おっ?」
ボクの目の前で、琥珀花が次々と育っていった。マナを少し流し込んだだけなのに。
「この琥珀花はレプリカ。それでも味は保障できるって」
「トナカイさんを信じよう。チサちゃん」
ボクとチサちゃんで、花粉を採取した。
魔法で絞り出し、数滴の蜜ができあがる。
後日、ゼーゼマンのポーション売り場で、試作品を作ってみた。
蜜とオレンジを混ぜて、ポーションで薄める。とろみが段々となくなっていく。完成したのは、濃い味のオレンジジュースだ。森で手に入れた蜜により、ポーションの効果もある。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる