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1-2 新しいお友達ができました
第26話 魔王一等賞決定戦?
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「そうですか。では、チサちゃん以外の魔王って、どこにいるんですか?」
「こことは違う時空にいますよ」
セイさんは「説明は難しいのですが」と前置きして、語り出す。
「何本ものゲームソフトがお店に並んでいますでしょ。RPGだけでも、一本の世界に魔王が一体います。そのようなものです」
分かりやすいような、分からないような。
「平行世界ってヤツですか?」
「アバウトに言えば、その通りです」
「どうすれば会えますか?」
「なぜ、そんなに気になさるので? もしかして、他の魔王にも会いたいのですか?」
どうして、そんな飛躍をする!?
「うわき?」
チサちゃんが反応した。
「よもや、チサ様だけでは物足りないとか、少々贅沢が過ぎるかと思います」
「いやいや違いますよ。世界の仕組みが知りたいだけです」
ボクだって、ホイホイと会えるなんて思っていない。
セイさんは「そうですね」と、アゴに手を当てる。
「こちらから別の世界に赴くか、向こうからいらっしゃらないと、まず会えませんね」
乗り込んでくる魔王までいるのか。
できれば会いたくないかな。
「血は繋がっているのですか?」
「いいえ。ですが魂は繋がっています」
チサちゃんの母親は、同時期に生まれた子どもたちに、自分の力を分け与えた。
その数は一万人を超える。
「他の異世界って、どんなところなんでしょう?」
「色々です。ワタクシも行ったことがないので、
「なんのために、そんなことを」
「最強の魔王を作り上げるためです」
やがて、すべての魔王が領土を巡って、争うという。
一等賞になった者が、すべてを手に入れるらしい。
あくまでも、異世界で語られているウワサだが。
物騒だなぁ。もっと平和的になれないものか。
ウワサレベルで終わって欲しい。
「一等賞を決めるための手段は?」
「戦争をします」
ボクは、ゲホゲホと咳き込む。
「マジですか?」
「まあ、娯楽程度なので。おっと」
話していると、やけにクラシックな電話が鳴り響く。
セイさんが、受話器を取った。
「もしもし。はい、はい。承知致しました。では明日」
セイさんが受話器を降ろす。
「誰からでした?」
「もう一人の魔王さまからです」
「なんて言ってきた?」
魔王としての本能が騒ぐのか、チサちゃんがそわそわしている。
「明日の朝、お見えになるそうです」
ボクは、ツバを飲んだ。
「ちょうど、戦を見る機会ができました。ご覧なさいますか?」
「待ってください!」
壮大な殺し合いなんて、子どもにやらせるのか。
「どうも、魔族の戦争を誤解なされているようですね。ちょうどいいです。お見せ致しましょう」
「チサちゃん、大丈夫?」
「平気。わたしは、負けない」
いや、そういう意味じゃなくてさ。
「こことは違う時空にいますよ」
セイさんは「説明は難しいのですが」と前置きして、語り出す。
「何本ものゲームソフトがお店に並んでいますでしょ。RPGだけでも、一本の世界に魔王が一体います。そのようなものです」
分かりやすいような、分からないような。
「平行世界ってヤツですか?」
「アバウトに言えば、その通りです」
「どうすれば会えますか?」
「なぜ、そんなに気になさるので? もしかして、他の魔王にも会いたいのですか?」
どうして、そんな飛躍をする!?
「うわき?」
チサちゃんが反応した。
「よもや、チサ様だけでは物足りないとか、少々贅沢が過ぎるかと思います」
「いやいや違いますよ。世界の仕組みが知りたいだけです」
ボクだって、ホイホイと会えるなんて思っていない。
セイさんは「そうですね」と、アゴに手を当てる。
「こちらから別の世界に赴くか、向こうからいらっしゃらないと、まず会えませんね」
乗り込んでくる魔王までいるのか。
できれば会いたくないかな。
「血は繋がっているのですか?」
「いいえ。ですが魂は繋がっています」
チサちゃんの母親は、同時期に生まれた子どもたちに、自分の力を分け与えた。
その数は一万人を超える。
「他の異世界って、どんなところなんでしょう?」
「色々です。ワタクシも行ったことがないので、
「なんのために、そんなことを」
「最強の魔王を作り上げるためです」
やがて、すべての魔王が領土を巡って、争うという。
一等賞になった者が、すべてを手に入れるらしい。
あくまでも、異世界で語られているウワサだが。
物騒だなぁ。もっと平和的になれないものか。
ウワサレベルで終わって欲しい。
「一等賞を決めるための手段は?」
「戦争をします」
ボクは、ゲホゲホと咳き込む。
「マジですか?」
「まあ、娯楽程度なので。おっと」
話していると、やけにクラシックな電話が鳴り響く。
セイさんが、受話器を取った。
「もしもし。はい、はい。承知致しました。では明日」
セイさんが受話器を降ろす。
「誰からでした?」
「もう一人の魔王さまからです」
「なんて言ってきた?」
魔王としての本能が騒ぐのか、チサちゃんがそわそわしている。
「明日の朝、お見えになるそうです」
ボクは、ツバを飲んだ。
「ちょうど、戦を見る機会ができました。ご覧なさいますか?」
「待ってください!」
壮大な殺し合いなんて、子どもにやらせるのか。
「どうも、魔族の戦争を誤解なされているようですね。ちょうどいいです。お見せ致しましょう」
「チサちゃん、大丈夫?」
「平気。わたしは、負けない」
いや、そういう意味じゃなくてさ。
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