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第一章 底辺配信者、スライムを拾う
第3話 しゃべるスライム ワラビ
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「ワラビ。キミって、言葉が話せるの?」
ボクは、しゃべれるようになったワラビに話しかけた。
話し相手ができたのは、うれしい。でも、なにかの疾患でそうなったのなら大変だ。事情をちゃんと聞かないと。
「先程もいいました、マスターツヨシ。ワタシはゴブリンを倒したことでレベルアップし、言語機能を手に入れたのです」
プルプルと身体を揺らしながら、ワラビは語る。
テイマーは普通、スライムなんか育てない。ましてや、言語を理解するまでなんて。なので冒険者の誰も、しゃべるスライムを見たことがなかった。
「わるいスライムじゃないよ」と話すスライムは、ゲームの世界だけじゃない。
「レベルの高い金属型スライムなら、多少の言語は独学で学びます。が、独学なためにカタコトです」
「そうだったんだ。だから、今まで話せなかったんだね?」
「はい。マスターツヨシ。ワタシをここまで辛抱強く育ててくれて、ありがとうございます」
「堅苦しい感謝は抜きにしよう。こちらこそ、話し相手になってくれて、ありがとうね。ワラビ」
ボクが伝えると、ワラビもプルンと身体を揺らして喜んだ。
「もし、マスターがワタシとお話したくないというのであれば、会話機能はオミットさせていただきますが? 中には、モンスターが言語を話すことに抵抗感があるという方もいますし」
「とんでもない!」
せっかく話し相手ができたのに、会話できなくなるなんて。
「ありがとうございます。では、今後もお話相手にならせていただきます」
「こちらこそ、ありがとう」
「でもマスターツヨシ、あなたはもっと上を目指しているのでは? ワタシなんかがいては、足手まといなのでは」
「いいんだ」
最初こそ、もっと強い階層に行けたらなと考えていた。それも、昔のことである。ワラビが成長して、部屋が手狭になったときにでも、上の階層を目指すとしよう。
「今は、キミと過ごすことがいちばん大切なんだ。その際にもっと上の階層を目指す必要ができたら、そのときに考えるさ」
「感謝します。マスターツヨシ」
健気だなあ。絶対、手放したくない。
「朝食にしよう。いただきます」
今日はトーストとコーヒーで、朝を済ませる。一緒に食べる相手がいるって、幸せだなあ。
「はい。あーん」
トーストをちぎって、ワラビにも分けてやる。
ワラビはトーストを、おいしそうに消化していった。
一人だと味気ないのに、ワラビがいるだけで癒やされる。
「じゃあ、ダンジョンへ行こう」
装備を整えて、ダンジョンに出発した。
「今日は、スケルトンのいる階層へいくよ」
「はい。マスターツヨシ。装備を剥ぎ取るんですね?」
「よくわかったねえ」
スケルトンは、元冒険者だったりする。なので、彼らの装備品をいただこうというわけだ。
ゴブリンやスケルトンを狩るのは、ダンジョン攻略の基本だったりする。
これに慣れておかないと、モンスターを倒すときに躊躇してしまう。自分が、骨の仲間入りになったりもするのだ。
相手だって、目的があって行動している。できるだけ、命のやり取りに慣れておかなければならない。
標本のようなガイコツが、こちらへ攻撃してきた。のっそりとした動きだが、狙いは的確だ。
「とうっ」
新調した両手持ちの棍棒で、骨の群れを打ち砕く。
スケルトンの装備品を物色する。武器は、ろくなものを落とさない。ただし、スケルトン自体が落とす『骨粉』という素材は、異世界の薬草を活性化させる効果がある。薬草や毒消し草を材料とするポーションを大量生産するために必要なのだ。
ちょっと、数が多すぎるのが気になるけど。
「マスターツヨシ、ワタシはどういった攻撃をすれば?」
「じゃあ、これを持って」
「魔法の杖、術で攻撃ですね?」
スライムには一応、格闘術はある。とはいえ、ワラビの軽さではスケルトンにダメージは通らなかった。試しに戦わせてみたが、スケルトンの身体をすり抜けてしまう。ならば、魔法を使ってもらうのがいいかなと。
ワラビは、魔法の杖を飲み込む。
「それ、食べ物じゃないよ?」
「大丈夫です。こちらのほうが、使いやすいので」
ポゥ、と、ワラビが火の玉を吐いた。
スケルトンが、炎を浴びて蒸発する。
「自分の身体を使って、魔法を撃ち出す砲台にした?」
「はい。武器を持つより、武器を吸収して肉体の一部にしたのです」
そのほうが、スライムとしては戦いやすいのだとか。
スライムの研究って、よほど進んでいないんだな。『冒険者の心得』を読み返してみたけど、ワラビの言っていたような項目はどこにもなかったよ。
熟練の冒険者でさえ、ワラビたちスライムの生態はよくわかっていないようだ。
「とはいえ、便利なだけのモンスターって扱いはイヤだよ。キミは大切な、パートナーだ」
「ありがとうございます、マスターツヨシ」
今日の狩りは、ここまでにする。
ワラビの好物がモモとわかったから、スーパーで桃缶と、桃のジャムを買ってあげることにした。ジャムは奮発して、瓶タイプにしてやる。これなら、フルーツの高騰にだって負けない。
帰ってワラビと夕食を囲みながら、撮った「ダンチューバー」の動画をチェックする。
ワラビは焼き鮭を、骨だけ丁寧に吐き出しながら消化していた。育ちがいいね。
相変わらず、再生数は伸びていた。ワラビ効果、すごいな。
『スケルトンをすり抜けていくワラビちゃん、エロくてすこ』
これは、受付のお姉さんからのコメントだな。エロいって……。
「ごちそうさまでした。ところで、マスターツヨシ。気になるコメントが」
「どれどれ?」
ボクは、スマホ動画に送られた動画に目を通した。
『あの階層、危ないよ』
それは、ボクも気になっている。
なんでもその階層は、心霊スポットであるトンネルに突如現れたダンジョンらしい。そのため、通行制限まで設けられている。
この間も、「フロアボスのスケルトンキングをソロで退治に行く」といって、ギャル系「ダンチューバー」が行方不明になっていた。救出依頼まで出ていて、上位の冒険者が潜っている。
「用心するに、越したことはありませんね」
「うん」
ボクたちはできるだけ、浅いエリアを討伐しよう。
ワラビとの約束通り、比較的モンスターが弱いエリアを狩り場とする。
「そこの冒険者、手伝って!」
若い女性の声で、SOSが。
男性が胸を抑えながら、苦しそうな顔をしていた。胸からは、出血している。
ボクは、しゃべれるようになったワラビに話しかけた。
話し相手ができたのは、うれしい。でも、なにかの疾患でそうなったのなら大変だ。事情をちゃんと聞かないと。
「先程もいいました、マスターツヨシ。ワタシはゴブリンを倒したことでレベルアップし、言語機能を手に入れたのです」
プルプルと身体を揺らしながら、ワラビは語る。
テイマーは普通、スライムなんか育てない。ましてや、言語を理解するまでなんて。なので冒険者の誰も、しゃべるスライムを見たことがなかった。
「わるいスライムじゃないよ」と話すスライムは、ゲームの世界だけじゃない。
「レベルの高い金属型スライムなら、多少の言語は独学で学びます。が、独学なためにカタコトです」
「そうだったんだ。だから、今まで話せなかったんだね?」
「はい。マスターツヨシ。ワタシをここまで辛抱強く育ててくれて、ありがとうございます」
「堅苦しい感謝は抜きにしよう。こちらこそ、話し相手になってくれて、ありがとうね。ワラビ」
ボクが伝えると、ワラビもプルンと身体を揺らして喜んだ。
「もし、マスターがワタシとお話したくないというのであれば、会話機能はオミットさせていただきますが? 中には、モンスターが言語を話すことに抵抗感があるという方もいますし」
「とんでもない!」
せっかく話し相手ができたのに、会話できなくなるなんて。
「ありがとうございます。では、今後もお話相手にならせていただきます」
「こちらこそ、ありがとう」
「でもマスターツヨシ、あなたはもっと上を目指しているのでは? ワタシなんかがいては、足手まといなのでは」
「いいんだ」
最初こそ、もっと強い階層に行けたらなと考えていた。それも、昔のことである。ワラビが成長して、部屋が手狭になったときにでも、上の階層を目指すとしよう。
「今は、キミと過ごすことがいちばん大切なんだ。その際にもっと上の階層を目指す必要ができたら、そのときに考えるさ」
「感謝します。マスターツヨシ」
健気だなあ。絶対、手放したくない。
「朝食にしよう。いただきます」
今日はトーストとコーヒーで、朝を済ませる。一緒に食べる相手がいるって、幸せだなあ。
「はい。あーん」
トーストをちぎって、ワラビにも分けてやる。
ワラビはトーストを、おいしそうに消化していった。
一人だと味気ないのに、ワラビがいるだけで癒やされる。
「じゃあ、ダンジョンへ行こう」
装備を整えて、ダンジョンに出発した。
「今日は、スケルトンのいる階層へいくよ」
「はい。マスターツヨシ。装備を剥ぎ取るんですね?」
「よくわかったねえ」
スケルトンは、元冒険者だったりする。なので、彼らの装備品をいただこうというわけだ。
ゴブリンやスケルトンを狩るのは、ダンジョン攻略の基本だったりする。
これに慣れておかないと、モンスターを倒すときに躊躇してしまう。自分が、骨の仲間入りになったりもするのだ。
相手だって、目的があって行動している。できるだけ、命のやり取りに慣れておかなければならない。
標本のようなガイコツが、こちらへ攻撃してきた。のっそりとした動きだが、狙いは的確だ。
「とうっ」
新調した両手持ちの棍棒で、骨の群れを打ち砕く。
スケルトンの装備品を物色する。武器は、ろくなものを落とさない。ただし、スケルトン自体が落とす『骨粉』という素材は、異世界の薬草を活性化させる効果がある。薬草や毒消し草を材料とするポーションを大量生産するために必要なのだ。
ちょっと、数が多すぎるのが気になるけど。
「マスターツヨシ、ワタシはどういった攻撃をすれば?」
「じゃあ、これを持って」
「魔法の杖、術で攻撃ですね?」
スライムには一応、格闘術はある。とはいえ、ワラビの軽さではスケルトンにダメージは通らなかった。試しに戦わせてみたが、スケルトンの身体をすり抜けてしまう。ならば、魔法を使ってもらうのがいいかなと。
ワラビは、魔法の杖を飲み込む。
「それ、食べ物じゃないよ?」
「大丈夫です。こちらのほうが、使いやすいので」
ポゥ、と、ワラビが火の玉を吐いた。
スケルトンが、炎を浴びて蒸発する。
「自分の身体を使って、魔法を撃ち出す砲台にした?」
「はい。武器を持つより、武器を吸収して肉体の一部にしたのです」
そのほうが、スライムとしては戦いやすいのだとか。
スライムの研究って、よほど進んでいないんだな。『冒険者の心得』を読み返してみたけど、ワラビの言っていたような項目はどこにもなかったよ。
熟練の冒険者でさえ、ワラビたちスライムの生態はよくわかっていないようだ。
「とはいえ、便利なだけのモンスターって扱いはイヤだよ。キミは大切な、パートナーだ」
「ありがとうございます、マスターツヨシ」
今日の狩りは、ここまでにする。
ワラビの好物がモモとわかったから、スーパーで桃缶と、桃のジャムを買ってあげることにした。ジャムは奮発して、瓶タイプにしてやる。これなら、フルーツの高騰にだって負けない。
帰ってワラビと夕食を囲みながら、撮った「ダンチューバー」の動画をチェックする。
ワラビは焼き鮭を、骨だけ丁寧に吐き出しながら消化していた。育ちがいいね。
相変わらず、再生数は伸びていた。ワラビ効果、すごいな。
『スケルトンをすり抜けていくワラビちゃん、エロくてすこ』
これは、受付のお姉さんからのコメントだな。エロいって……。
「ごちそうさまでした。ところで、マスターツヨシ。気になるコメントが」
「どれどれ?」
ボクは、スマホ動画に送られた動画に目を通した。
『あの階層、危ないよ』
それは、ボクも気になっている。
なんでもその階層は、心霊スポットであるトンネルに突如現れたダンジョンらしい。そのため、通行制限まで設けられている。
この間も、「フロアボスのスケルトンキングをソロで退治に行く」といって、ギャル系「ダンチューバー」が行方不明になっていた。救出依頼まで出ていて、上位の冒険者が潜っている。
「用心するに、越したことはありませんね」
「うん」
ボクたちはできるだけ、浅いエリアを討伐しよう。
ワラビとの約束通り、比較的モンスターが弱いエリアを狩り場とする。
「そこの冒険者、手伝って!」
若い女性の声で、SOSが。
男性が胸を抑えながら、苦しそうな顔をしていた。胸からは、出血している。
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