12 / 48
第二章 ウッドゴーレム、土地開拓を開始
第12話 クレキシュ渓谷郡
しおりを挟む
「コーキとはこの姿で会うのは、初めてだな! オレはブナ! 今はクコに代わって、森の管理をしている」
「人間になれたんですね?」
言葉も話せるとは。
「この体型は、しんどいんだけどな。イノシシが街を歩くわけにはいかん」
「クコがいなくなって、森はどうですか?」
「ああ。大盛況さ。一応、クコには報告していたんだ。鳥が飛んできただろ?」
たしかに。
「あれは、シドの森からオレがつかわせた連絡係だ。ところがそいつがよお、この地帯にいついちまった」
仕事を放り出して、ボクが植えた果物に夢中になっちゃったらしい。
「いつまで経っても帰ってこねえから、オレが直接で向いたんだ。で、今クコと飲んでる」
老人とレスラー中年が、お酒を酌み交わしている。元はリスとイノシシだけど。
「あの鳥どもは、こっちで見ていてくれ。巣まで作っちまったから、もう森には帰ってこねえだろう」
「そうですね」
「そうそう。いい忘れていた。川を引いてきてやったぜ」
よく見ると、うちの近くに水が流れている。細い川だが、これで井戸水だけに頼ることもない。水をたどって、魚や動物たちも戻ってくるかも。
「なにより、水が必要だと思ってな」
「ありがとうございます!」
「じゃあ、オレは森に帰るぜ」
立ち上がって、ブナさんが「ありがとよ」と頭を下げる。
「ありがとうございました」
「いいってことよ。こちらも、うまい酒をありがとよ」
ブナさんは、帰っていった。
「こっちも準備しよう」
木材で家を立て、家具を設置していく。といっても、ボクはアイテムを整理するくらいだけど。
「楽器類は、どうしようか?」
「店の前に、置いておくよ」
イスに、ウッドゴーレムの手を添えつけた。演奏するだけなら、腕だけでいいからね。
ゴーレムチェアが、演奏を始める。ああ、いいね。絵面はともかく、癒される。
余った家具類は、樹木の素材にした。川に沿って、植えていくことにする。ゴールは、魔物の死体を集めている腐葉土地点にした。そこへ大きな苗木植えて、養分になってもらおう。
「コーキ、その木は?」
「大きな木を植えて、目印にしようかなって」
道路にも、溝を掘っていった。
「人工の貯め池を作るのも、いいかも」
「池なら、今から作ってあげるよ」
木もかなりの量が育ってきたので、ゴーレムを大量に増やす。腐葉土に植えた大木の、周囲を掘ることにした。動物が飲みに来やすいように、広く浅く掘り進む。彫り作業はウッドゴーレムが、石ころで池周辺を固めるのはクレイゴーレム、つまり泥のゴーレムに任せた。ゴーレムたちの動力は、モンスターの落とした魔法石である。
「いいのかな?」
「広い荒野だからね。ため池くらい作ったって問題ないよ」
魔物が水を飲みに来ても、すべてのモンスターが凶暴なわけじゃない。
「あとは、彼らに任せよう。その間にワタシたちは、ダンジョン巡りだ」
「ダンジョン、とな」
賢人クコにダンジョン探索すると告げた。
「というわけなんだ」
「うむ。クレキシュ渓谷郡か。あそこには、太古の遺跡もあるそうじゃ」
「大昔、あそこには人が住んでいたの?」
「詳しいことは、ワシにもわからぬ。よし、ワシも共に行こう」
クコが、ボクの肩に乗る。
「とかいって、お酒が飲みたいだけじゃん」
「なにをいうか。ワシは酒のために生きておるのだ」
「賢人として、あるまじき発言だね」
「悟ったのじゃ。あらゆる生き物は、欲望に忠実に生きることで喜びを得るのだと」
まったく悪びれることなく、クコは断言した。
クコの言葉は深いようで、浅い。
「ごまかしたってムダだよ。よくそんな生き方で、今まで賢人としてやってこれたよね?」
「清貧や極度につましい生き方など、限度があるというわけじゃ。欲望を開放せずして、何が生きがいか。注意すべきは単に、度が過ぎる浪費なのじゃ」
たしかにね。ミニマリストって生き方もあるけど、節約が好きな人がやればいい。
「まあ、否定はしないけど」
パロンは、辺りを見回す。
「まだワタシにも、ここの生態系がわかっていないんだ。どんな薬草が育ち、どれだけ数が増やせるのかわかってから、本格的に栽培をしたいね」
そのためにも、ダンジョンの素材が気になるらしい。行商人の安全も、確保したいからね。
「じゃあ、池の水も、渓谷まで引いていこうよ。岩だらけで、きっと干からびているよ」
「いいね。生態系に問題なければ、引っ張ってこよう」
見張りだけ立てて、パロンの店は休業にした。
渓谷郡へ向かいつつ、溝を掘っていく。
「コーキさあ、めっちゃレベル上がってない?」
「うん。トーテムのレベルが、勝手に上がってるんだ」
トーテムは、ツリーイェンの街までにも立てている。そのダルマたちが戦ってくれているから、ボクのレベルもかなり増えた。プラス五くらいは上がっているかな。
「スキル振りをする?」
「うん。ボクも、自分でゴーレムを作れるようになるといいかなって」
「いいと思うよ」
「作ってみたいものがあるんだ」
ボクは枯れ木に触れて、【木馬】を作成した。ボクの魔力を注ぎ込み、樹木を活性化させてから、木馬へと変形させる。
「これで、馬も自由にできるよ」
「いいね。じゃあ、今連れている馬は放してもいいね」
今まで水をあげつつ大事にしていたけど、渓谷が危険だと言うなら馬は連れていけない。
「うん。行っておいで!」
お世話になった馬に、別れを告げた。自由になった馬は、アプレンテスの小屋へ戻っていく。
「じゃあ、スピードを上げるよ!」
木馬に魔法を注ぎ込み、ボクは渓谷へと急いだ。
(第二章 完)
「人間になれたんですね?」
言葉も話せるとは。
「この体型は、しんどいんだけどな。イノシシが街を歩くわけにはいかん」
「クコがいなくなって、森はどうですか?」
「ああ。大盛況さ。一応、クコには報告していたんだ。鳥が飛んできただろ?」
たしかに。
「あれは、シドの森からオレがつかわせた連絡係だ。ところがそいつがよお、この地帯にいついちまった」
仕事を放り出して、ボクが植えた果物に夢中になっちゃったらしい。
「いつまで経っても帰ってこねえから、オレが直接で向いたんだ。で、今クコと飲んでる」
老人とレスラー中年が、お酒を酌み交わしている。元はリスとイノシシだけど。
「あの鳥どもは、こっちで見ていてくれ。巣まで作っちまったから、もう森には帰ってこねえだろう」
「そうですね」
「そうそう。いい忘れていた。川を引いてきてやったぜ」
よく見ると、うちの近くに水が流れている。細い川だが、これで井戸水だけに頼ることもない。水をたどって、魚や動物たちも戻ってくるかも。
「なにより、水が必要だと思ってな」
「ありがとうございます!」
「じゃあ、オレは森に帰るぜ」
立ち上がって、ブナさんが「ありがとよ」と頭を下げる。
「ありがとうございました」
「いいってことよ。こちらも、うまい酒をありがとよ」
ブナさんは、帰っていった。
「こっちも準備しよう」
木材で家を立て、家具を設置していく。といっても、ボクはアイテムを整理するくらいだけど。
「楽器類は、どうしようか?」
「店の前に、置いておくよ」
イスに、ウッドゴーレムの手を添えつけた。演奏するだけなら、腕だけでいいからね。
ゴーレムチェアが、演奏を始める。ああ、いいね。絵面はともかく、癒される。
余った家具類は、樹木の素材にした。川に沿って、植えていくことにする。ゴールは、魔物の死体を集めている腐葉土地点にした。そこへ大きな苗木植えて、養分になってもらおう。
「コーキ、その木は?」
「大きな木を植えて、目印にしようかなって」
道路にも、溝を掘っていった。
「人工の貯め池を作るのも、いいかも」
「池なら、今から作ってあげるよ」
木もかなりの量が育ってきたので、ゴーレムを大量に増やす。腐葉土に植えた大木の、周囲を掘ることにした。動物が飲みに来やすいように、広く浅く掘り進む。彫り作業はウッドゴーレムが、石ころで池周辺を固めるのはクレイゴーレム、つまり泥のゴーレムに任せた。ゴーレムたちの動力は、モンスターの落とした魔法石である。
「いいのかな?」
「広い荒野だからね。ため池くらい作ったって問題ないよ」
魔物が水を飲みに来ても、すべてのモンスターが凶暴なわけじゃない。
「あとは、彼らに任せよう。その間にワタシたちは、ダンジョン巡りだ」
「ダンジョン、とな」
賢人クコにダンジョン探索すると告げた。
「というわけなんだ」
「うむ。クレキシュ渓谷郡か。あそこには、太古の遺跡もあるそうじゃ」
「大昔、あそこには人が住んでいたの?」
「詳しいことは、ワシにもわからぬ。よし、ワシも共に行こう」
クコが、ボクの肩に乗る。
「とかいって、お酒が飲みたいだけじゃん」
「なにをいうか。ワシは酒のために生きておるのだ」
「賢人として、あるまじき発言だね」
「悟ったのじゃ。あらゆる生き物は、欲望に忠実に生きることで喜びを得るのだと」
まったく悪びれることなく、クコは断言した。
クコの言葉は深いようで、浅い。
「ごまかしたってムダだよ。よくそんな生き方で、今まで賢人としてやってこれたよね?」
「清貧や極度につましい生き方など、限度があるというわけじゃ。欲望を開放せずして、何が生きがいか。注意すべきは単に、度が過ぎる浪費なのじゃ」
たしかにね。ミニマリストって生き方もあるけど、節約が好きな人がやればいい。
「まあ、否定はしないけど」
パロンは、辺りを見回す。
「まだワタシにも、ここの生態系がわかっていないんだ。どんな薬草が育ち、どれだけ数が増やせるのかわかってから、本格的に栽培をしたいね」
そのためにも、ダンジョンの素材が気になるらしい。行商人の安全も、確保したいからね。
「じゃあ、池の水も、渓谷まで引いていこうよ。岩だらけで、きっと干からびているよ」
「いいね。生態系に問題なければ、引っ張ってこよう」
見張りだけ立てて、パロンの店は休業にした。
渓谷郡へ向かいつつ、溝を掘っていく。
「コーキさあ、めっちゃレベル上がってない?」
「うん。トーテムのレベルが、勝手に上がってるんだ」
トーテムは、ツリーイェンの街までにも立てている。そのダルマたちが戦ってくれているから、ボクのレベルもかなり増えた。プラス五くらいは上がっているかな。
「スキル振りをする?」
「うん。ボクも、自分でゴーレムを作れるようになるといいかなって」
「いいと思うよ」
「作ってみたいものがあるんだ」
ボクは枯れ木に触れて、【木馬】を作成した。ボクの魔力を注ぎ込み、樹木を活性化させてから、木馬へと変形させる。
「これで、馬も自由にできるよ」
「いいね。じゃあ、今連れている馬は放してもいいね」
今まで水をあげつつ大事にしていたけど、渓谷が危険だと言うなら馬は連れていけない。
「うん。行っておいで!」
お世話になった馬に、別れを告げた。自由になった馬は、アプレンテスの小屋へ戻っていく。
「じゃあ、スピードを上げるよ!」
木馬に魔法を注ぎ込み、ボクは渓谷へと急いだ。
(第二章 完)
1
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界で小料理屋さんを自由気ままに営業する〜おっかなびっくり魔物ジビエ料理の数々〜
櫛田こころ
ファンタジー
料理人の人生を絶たれた。
和食料理人である女性の秋吉宏香(あきよしひろか)は、ひき逃げ事故に遭ったのだ。
命には関わらなかったが、生き甲斐となっていた料理人にとって大事な利き腕の神経が切れてしまい、不随までの重傷を負う。
さすがに勤め先を続けるわけにもいかず、辞めて公園で途方に暮れていると……女神に請われ、異世界転移をすることに。
腕の障害をリセットされたため、新たな料理人としての人生をスタートさせようとした時に、尾が二又に別れた猫が……ジビエに似た魔物を狩っていたところに遭遇。
料理人としての再スタートの機会を得た女性と、猟りの腕前はプロ級の猫又ぽい魔物との飯テロスローライフが始まる!!
おっかなびっくり料理の小料理屋さんの料理を召し上がれ?
転生ドラゴンの魔法使い~魔法はガチでプログラムだった~
喰寝丸太
ファンタジー
ブラック企業のプログラマーだった俺はある日倒れて帰らぬ人となったらしい。
神様に会う事も無く何故かドラゴンとして転生。
ドラゴンは産まれた時から最強だった。
やる事も無く食っちゃ寝する日々。
そして、ある日人間の集団に出会い、その一人が使った魔法に俺は魅せられた。
使いたい、魔法が使いたい、使いたいったら、使いたい。
それからは人間をこっそり観察して呪文を集める日々。
そしてある日、気づいた呪文の法則に。
それはプログラムだった。
それから俺は言葉が喋れない壁を乗り越え、呪文の製作者となった。
そんな俺がドラゴンの賢者と褒め称えられ、守護竜となるまで。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう!〜公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ〜
西園寺若葉
ファンタジー
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
最強の英雄は幼馴染を守りたい
なつめ猫
ファンタジー
異世界に魔王を倒す勇者として間違えて召喚されてしまった桂木(かつらぎ)優斗(ゆうと)は、女神から力を渡される事もなく一般人として異世界アストリアに降り立つが、勇者召喚に失敗したリメイラール王国は、世界中からの糾弾に恐れ優斗を勇者として扱う事する。
そして勇者として戦うことを強要された優斗は、戦いの最中、自分と同じように巻き込まれて召喚されてきた幼馴染であり思い人の神楽坂(かぐらざか)都(みやこ)を目の前で、魔王軍四天王に殺されてしまい仇を取る為に、復讐を誓い長い年月をかけて戦う術を手に入れ魔王と黒幕である女神を倒す事に成功するが、その直後、次元の狭間へと呑み込まれてしまい意識を取り戻した先は、自身が異世界に召喚される前の現代日本であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる