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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
宵闇に…… 月は、出ているか? カノン、新型ジェミニオンで戦場を支配!?
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濃い藍色の夜空に浮かぶ蒼い月を想わせる様にして…… ジェミニオン・ノヴァのフレームから光の粒子が舞う。
「これが…… 完成した僕達の新しい機神?」
「すごい…… カノン兄、このこから……〝神力〟が流れて来るよ」
『神核エンジン炉のツインコネクトを確認…… システム同調…… 続いて機体の各部システムチェック…… バスターアームズキャリバーに生体反応を感知…… キャリバーコックピット内部をモニターに表示しますか?』
「え?」
「兄、たぶんモナちゃんだよ!」
「あ、ひょ、表示して!」
『了解、表示します』
カノンとカンナの通信用パネルが暗くなる。
「あれ? モナちゃん? もしもし?」
暗いパネルにカンナが話しかけると……
『あれ? カンナちゃんの声が聞こえる…… 通信パネルかな? どこだっけ?』
『モナママ、モナママの股の下だよ』
『股の下…… きゃあぁぁぁ』ブチ……
『通信が切断されました。また繋ぎますか?』
「いや…… モナちゃんが落ち着くのを待つ」
「モナちゃん…… 通信パネルに股がって何してたのかな?」
「向こうでもシステムチェックしていたのかもね? ところで……」
「うん……」
『何でしょうか?』
「この…… 敵の攻撃を弾いてるのは何?」
ジェミニオンの回りを…… 衛星の様に飛び回る小盾みたいな物が襲撃部隊の攻撃を弾き返していた。
『リフレクターシールドですね。機体のシステムチェック中ですので、自動防衛機能の一部が作動した様です…… リフレクターシールドは、飛行遠隔誘導型の防御シールドですが…… 動作に問題はありません』
『カノンくん、カンナちゃん、その…… さっきはごめんなさい』
「モナちゃん♪」
「大丈夫だよ。そっちも大丈夫かな?」
『わたしは大丈夫…… それで、とりあえずのジェミニオンの機体チェックがおわったんだけど……』
「モナちゃん?」
「問題…… 発生かな?」
『チェックデータを確認…… 一部の機能や武装にセイフティロックが掛かっています』
『緊急合体だったから、内部武装とかが使えなくなっちゃったみたい…… ごめんなさい……』
組み立て作業の為に…… ジェミニオンの内部武装はロックされたままだったので、一部を除いて使える武装のほとんどはバスターアームズキャリバーの武装のみだった。
「使えるのは…… ふむふむ…… これは…… この専用ライフルが使えるなら……〝アレ〟がやれるかも?」
『アレ?』
「う~ん、口で言うよりも…… やってみる! カンナ、集中するから…… 機体の出力は任せる。モナちゃんは……」
『機体の状態チェックしながらサポートするよ』
「わたしも了解♪」
「それじゃあ…… いくよ!【蒼銀水鏡月】……」
ジェミニオン・ノヴァの背後から宵闇が広がると…… 蒼銀に煌めく月が宵闇の#宇宙_そら_#に無数に浮かび上がる。
『な!?』
『空が…… 幻覚か!?』
『怯むな! 奴だ! 奴が標的の機体だ! 撃墜してもかまわん! あの機体を、なんとしても奪うんだ!』
襲撃部隊の機神達が一斉に武装をジェミニオンに構えた時……
「遅いよ……【影牢】……」
ジェミニオン・ノヴァは、無造作にライフルから無数の弾丸を放った。
『何だ…… 奴は何をしているんだ?』
『馬鹿め! 何処を狙っている?』
明らかに自分達に向けられていない銃口に…… 襲撃部隊の機神が動き出すが……
「【絶影】…… もう貴方達は動けない」
動き出した襲撃部隊の機神達の影が…… 千切れた。
『ぐあ! 撃たれた!?』
『新手か!? 警戒しがあ!!』
『狙撃されている? さっきのは…… 味方への合図か! 総員、建物を盾にぃ!?』
『ダメだ! 建物に隠れていた奴も撃たれた…… 逃げ場が無い……』
『くそが! 何処だ! 何処から狙ってやがる?』
突然の狙撃が襲撃部隊達の機神を次々と撃ち抜く、その事に気付いた襲撃部隊達は遮蔽物に隠れるが……
隠れた瞬間にも、まるで弾丸が待ち構えていた様にして、襲撃部隊が撃ち抜かれては倒された。
『何だこれは……?』
襲撃部隊の一人が空を見上げたら…… 無造作にライフルを射つジェミニオン・ノヴァの姿を見た。
『まさか…… 奴の狙撃なのか……』
その瞬間に、見上げていた襲撃部隊員の機神の頭部の影が飛んだ…… ガッシャン!! 激しい音がして襲撃部隊の機神の頭部が地面に叩き付けられた。
「これ…… カノンくん、すごすぎるよ……」
バスターアームズキャリバーのコックピットで……〝弾かれた〟カノンの放った弾丸に倒れる襲撃部隊を見て、モナが驚きに呟く。
蒼銀に輝く無数の月が映し出した影達が、次々に倒れては消えていく……
「次は…… そこ」
カノンが何も無い空間に向かい、ライフルを放つと…… チュン…… わずかだが金属が摩れる様な音が鳴る。
ジェミニオン・ノヴァのライフルから放たれた弾丸は、互いを弾き合って…… 襲撃部隊達を閉じ込める檻と化していた。
【影牢絶影】…… カノンが作り出した結界【蒼銀水鏡月】の中で、弾かれて跳ね回る弾丸が敵を捕らえる技。
宵闇の#宇宙_そら_#に浮かぶ無数の月に照らされた影は…… 弾丸の牢に囚われ、その身の動きを禁じられる。
少しでも影が動いたのならば……
『ぎゃあ!?』
無慈悲な弾丸に撃たれる……
月が消えるまでか? ライフルの弾丸が尽きるまでか? カノンに敵対した影が絶えるまでか?
襲撃部隊達は…… その無慈悲な牢の中で、自分達が狩る側から狩られる側になるのを……
『ちきしょうが…… 震えと冷や汗が止まらね……』
『俺もだ……』
身体の反応から実感するのだった。
「これが…… 完成した僕達の新しい機神?」
「すごい…… カノン兄、このこから……〝神力〟が流れて来るよ」
『神核エンジン炉のツインコネクトを確認…… システム同調…… 続いて機体の各部システムチェック…… バスターアームズキャリバーに生体反応を感知…… キャリバーコックピット内部をモニターに表示しますか?』
「え?」
「兄、たぶんモナちゃんだよ!」
「あ、ひょ、表示して!」
『了解、表示します』
カノンとカンナの通信用パネルが暗くなる。
「あれ? モナちゃん? もしもし?」
暗いパネルにカンナが話しかけると……
『あれ? カンナちゃんの声が聞こえる…… 通信パネルかな? どこだっけ?』
『モナママ、モナママの股の下だよ』
『股の下…… きゃあぁぁぁ』ブチ……
『通信が切断されました。また繋ぎますか?』
「いや…… モナちゃんが落ち着くのを待つ」
「モナちゃん…… 通信パネルに股がって何してたのかな?」
「向こうでもシステムチェックしていたのかもね? ところで……」
「うん……」
『何でしょうか?』
「この…… 敵の攻撃を弾いてるのは何?」
ジェミニオンの回りを…… 衛星の様に飛び回る小盾みたいな物が襲撃部隊の攻撃を弾き返していた。
『リフレクターシールドですね。機体のシステムチェック中ですので、自動防衛機能の一部が作動した様です…… リフレクターシールドは、飛行遠隔誘導型の防御シールドですが…… 動作に問題はありません』
『カノンくん、カンナちゃん、その…… さっきはごめんなさい』
「モナちゃん♪」
「大丈夫だよ。そっちも大丈夫かな?」
『わたしは大丈夫…… それで、とりあえずのジェミニオンの機体チェックがおわったんだけど……』
「モナちゃん?」
「問題…… 発生かな?」
『チェックデータを確認…… 一部の機能や武装にセイフティロックが掛かっています』
『緊急合体だったから、内部武装とかが使えなくなっちゃったみたい…… ごめんなさい……』
組み立て作業の為に…… ジェミニオンの内部武装はロックされたままだったので、一部を除いて使える武装のほとんどはバスターアームズキャリバーの武装のみだった。
「使えるのは…… ふむふむ…… これは…… この専用ライフルが使えるなら……〝アレ〟がやれるかも?」
『アレ?』
「う~ん、口で言うよりも…… やってみる! カンナ、集中するから…… 機体の出力は任せる。モナちゃんは……」
『機体の状態チェックしながらサポートするよ』
「わたしも了解♪」
「それじゃあ…… いくよ!【蒼銀水鏡月】……」
ジェミニオン・ノヴァの背後から宵闇が広がると…… 蒼銀に煌めく月が宵闇の#宇宙_そら_#に無数に浮かび上がる。
『な!?』
『空が…… 幻覚か!?』
『怯むな! 奴だ! 奴が標的の機体だ! 撃墜してもかまわん! あの機体を、なんとしても奪うんだ!』
襲撃部隊の機神達が一斉に武装をジェミニオンに構えた時……
「遅いよ……【影牢】……」
ジェミニオン・ノヴァは、無造作にライフルから無数の弾丸を放った。
『何だ…… 奴は何をしているんだ?』
『馬鹿め! 何処を狙っている?』
明らかに自分達に向けられていない銃口に…… 襲撃部隊の機神が動き出すが……
「【絶影】…… もう貴方達は動けない」
動き出した襲撃部隊の機神達の影が…… 千切れた。
『ぐあ! 撃たれた!?』
『新手か!? 警戒しがあ!!』
『狙撃されている? さっきのは…… 味方への合図か! 総員、建物を盾にぃ!?』
『ダメだ! 建物に隠れていた奴も撃たれた…… 逃げ場が無い……』
『くそが! 何処だ! 何処から狙ってやがる?』
突然の狙撃が襲撃部隊達の機神を次々と撃ち抜く、その事に気付いた襲撃部隊達は遮蔽物に隠れるが……
隠れた瞬間にも、まるで弾丸が待ち構えていた様にして、襲撃部隊が撃ち抜かれては倒された。
『何だこれは……?』
襲撃部隊の一人が空を見上げたら…… 無造作にライフルを射つジェミニオン・ノヴァの姿を見た。
『まさか…… 奴の狙撃なのか……』
その瞬間に、見上げていた襲撃部隊員の機神の頭部の影が飛んだ…… ガッシャン!! 激しい音がして襲撃部隊の機神の頭部が地面に叩き付けられた。
「これ…… カノンくん、すごすぎるよ……」
バスターアームズキャリバーのコックピットで……〝弾かれた〟カノンの放った弾丸に倒れる襲撃部隊を見て、モナが驚きに呟く。
蒼銀に輝く無数の月が映し出した影達が、次々に倒れては消えていく……
「次は…… そこ」
カノンが何も無い空間に向かい、ライフルを放つと…… チュン…… わずかだが金属が摩れる様な音が鳴る。
ジェミニオン・ノヴァのライフルから放たれた弾丸は、互いを弾き合って…… 襲撃部隊達を閉じ込める檻と化していた。
【影牢絶影】…… カノンが作り出した結界【蒼銀水鏡月】の中で、弾かれて跳ね回る弾丸が敵を捕らえる技。
宵闇の#宇宙_そら_#に浮かぶ無数の月に照らされた影は…… 弾丸の牢に囚われ、その身の動きを禁じられる。
少しでも影が動いたのならば……
『ぎゃあ!?』
無慈悲な弾丸に撃たれる……
月が消えるまでか? ライフルの弾丸が尽きるまでか? カノンに敵対した影が絶えるまでか?
襲撃部隊達は…… その無慈悲な牢の中で、自分達が狩る側から狩られる側になるのを……
『ちきしょうが…… 震えと冷や汗が止まらね……』
『俺もだ……』
身体の反応から実感するのだった。
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