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外伝閑話
〔エイプリルフール閑話〕カードデュエルファイトも新世代へ…… 新たなデッキは、【物作り達の祭り(クラフトカーニバル)】!?
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~ とあるカードデュエルファイター…… ~
「この辺りか…… 伝説の【幻の混沌妖精】デッキの使い手が居ると言うのは…… くっくっくっ…… 待っていろ。貴様の伝説…… 俺が喰らってやる!」
・
・
・
「あれ? 何だろう…… こんな箱あったかなぁ? あれ? 手紙?」
冒険屋の作業部屋で、作業中だったモナが小さな箱に気付く。
「モナさまへ…… わたしに?」
手紙には……
新世代の子供達へ…… それぞれに合う様な〝スタートデッキ〟を贈る事にした。
君達の新たな遊びの可能性が広がる事になる事を…… 願う者より。
と、書かれていた。
「スタートデッキ? この箱のことかな?」
モナは箱を開けると……
「これって…… カードゲーム?」
同級生の男子達が夢中になってる新世界発祥のカードゲーム【NEWWORLD】…… そのスタートデッキが1つだけ入っていた。
「このカード…… わたしみたい……【希代の職人見習い少女】?」
モナが手に持った1枚のカードには…… 職人見習いの少女が描かれていた。
「カードゲームって、やった事ないんだけど…… カノン君は知ってるかな?」
【希代の職人見習い少女】のカードを大事にケースに戻し、カノン達を探しにモナは作業部屋を後にした。
・
・
・
「おい……」
「はい?」
「お前…… カードデュエルファイターだな?」
「えっ!? か、カード…… デュエル?」
「問答無用! 見つけたぞ……【幻の混沌妖精】デッキ使い。勝負だ! デュエルゲートオープンで旗を上げてスタンドアップだ!!」
『特殊スキル【バトルフィールド】が発動しました』
「えっ!? きゃあ~!!」
突然開いた空間の穴に、モナは吸い込まれた!
「ここは…… どこ?」
「ここは、俺の職業【カードデュエルファイター】の特殊スキル〝バトルフィールド〟の中だ…… さあ、伝説の【幻の混沌妖精】デッキ使いよ…… その伝説ごと俺の糧になれ!」
「あ、あの~……」
「さあ、伝説の幻の混沌妖精デッキの力を見せろ…… どうした? はやくデッキをセットしろ?」
「すいません…… 人違いです」
「あん?」
「わたし…… カードデュエル?ファイトって、やった事ないです」
「な!? ば、馬鹿な! 俺の特殊スキル〝カードデュエルファイターセンサー〟に反応があった! お前はカードデュエルファイターのはずだ!」
「そう言われても…… あ、これに反応したのかもです」
モナが取り出した【NEWWORLD】のスタートデッキを見せると…… 男のカードデュエルファイトを急かす動きが止まった。
「うん? それは…… 新規のスタートデッキか!?」
「たぶん今は…… わたしと同じ様にスタートデッキを貰った初めての人が多いと思いますよ」
「ふっ…… ふっふっふっ……」
「あの~…… だから、出し「面白い!」へっ!?」
「新規のスタートデッキだと…… 新カードの力を俺に見せろ! そして…… 俺が勝ったら、よこせ!」
「ジャ○アンか!?」
「なんとでも言え! さあ、勝負だ!」
「もう~! ここから出るには…… やるしかない!」
男の見よう見まねで、モナがデッキをセットした。
「先ずは! 俺のターン!! ドロー! フィールドに【陸上戦艦】と【ファイターリーダー】を配置! ファイターリーダーの効果! デッキの上1枚を捲り……〝戦士〟また、〝パーティー〟の特性と系統を持つカードなら配置! カードがパーティー特性の【ガーディアンナイト】だったので、陸上戦艦に配置でターンエンド」
「えっと…… わたしのターン? ど、どろーかな? え~っと……【物作り工房】と【ガードスパイダー】を配置して…… カードを2枚伏せて、ターンエンド?です」
「俺のターン! ドロー!! フッ、特殊スキルカード【軍備増強】を発動。デッキの上から10枚見て、〝軍〟〝傭兵〟の特性、系統、名を持つカードを公開して、3枚まで手札に加える! 陸上戦艦2枚と【砲撃指令】の特殊カードを手札に…… 陸上戦艦を2枚配置してターンエンド」
「わ、わたしのターンでドローです……【ドワーフの工房長】を物作り工房に配置して…… え~っと、ドワーフの工房長の効果で…… 山札の上から5枚見て、物作り工房に配置してるなら3枚、してないなら1枚まで、〝機械〟〝工房〟〝職人〟の特性、系統、名を持つカードを公開して手札に加える…… ガードスパイダーを2枚、【職人街】の砦カードを手札に加えて、ガードスパイダー2枚と職人街を配置してターンエンドです」
「フッ、このターンで終わりだ…… ドロー! 俺は2枚目の大将カード【将軍司令官Z】を自分に配置! その効果で、特殊カード【砲撃指令】を必殺化! 敵陣を一掃せよ…… 必殺【殲滅一斉砲撃】!!!」
カードに描かれたキャラクターと一体化した男! その男が乗った陸上戦艦と他の2隻が巨大化して放った砲撃が、モナへと迫る!!
「が、ガードスパイダーと伏せていたカード【この身を盾に!!】のこ、効果発動です!」
「何ぃ!?」
「この身を盾に!!の効果で、ガードスパイダー3枚をど、ドロップゾーンに送って…… 物作り工房とドワーフの工房長と職人街を護ります!」
「チッ、ならば! ファイターリーダーで物作り工房を攻める!」
「2枚目の伏せていたカード【煙幕目潰し】で、ファイターリーダーの進行をストップです!」
「くぅ~! 悪あがきを…… だが、次の俺ターンで終わりだ。ターンエンド!」
「わ、わたしのターン…… ドロー!?」
「どうした? 時間稼ぎなら無駄だぞ!」
「特殊カード【職人の魂!】を発動! このカードを発動した時に、職人や工房の特性、系統、名が付く配置されたカードの分だけデッキからドローできる!」
「何を…… 今更手札を増やしたところで」
「さらに特殊カード【職人招集】を発動! このカードの効果で、デッキから職人の特性、系統、名を持つカードを1枚公開して手札に加える!」
「だからどうした? 所詮は職人…… 戦闘職には勝てまい!」
「わたしが加えるのは…… このカード……【希代の職人見習い少女】をわたしに配置!」
「何!? 職人のカード…… しかも、見習いを大将にしていただと!?」
「希代の職人見習い少女の効果! デッキから7枚見て、職人や工房の特性、系統、名が付くカードを1枚手札に…… 特殊カード【現地改修】を発動! このカードの効果を希代の職人見習い少女の効果でアップ! ドロップゾーンのガードスパイダー3枚をコストにして…… デッキから【特殊工作スパイダー】をコストにした枚数配置!」
「何…… だと……」
「特殊工作スパイダーの効果! 配置した特殊工作スパイダーと同じ枚数だけ…… 相手の機械カード破壊できる!」
「や、やめ「陸上戦艦3枚を破壊!」うわぁ~!」
陸上戦艦が破壊された為に、陸上戦艦に乗っていた男が吹き飛ぶ!
「これで決めるよ…… 特殊カード【リサイクル】発動…… このカードは互いのドロップゾーンにある機械の特性、系統、名を持つカードをコストに使う事ができる!」
「ひっ!?」
「いくよ! 必殺の…… 希代の職人見習い少女の急造一撃カノン! つらぬけぇ~! 最後の砲哮!!!」
「ぐう、ぎゃあぁぁぁ!?」
男の悲鳴と…… バトルフィールドが砕け散る音が響き渡った。
・
・
・
「で…… 起きた…… はずなんだけど……」
ログインしたモナの前には…… 箱が置いてある。
その箱は…… 夢で見た物と全く同じ物だった。
「この辺りか…… 伝説の【幻の混沌妖精】デッキの使い手が居ると言うのは…… くっくっくっ…… 待っていろ。貴様の伝説…… 俺が喰らってやる!」
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「あれ? 何だろう…… こんな箱あったかなぁ? あれ? 手紙?」
冒険屋の作業部屋で、作業中だったモナが小さな箱に気付く。
「モナさまへ…… わたしに?」
手紙には……
新世代の子供達へ…… それぞれに合う様な〝スタートデッキ〟を贈る事にした。
君達の新たな遊びの可能性が広がる事になる事を…… 願う者より。
と、書かれていた。
「スタートデッキ? この箱のことかな?」
モナは箱を開けると……
「これって…… カードゲーム?」
同級生の男子達が夢中になってる新世界発祥のカードゲーム【NEWWORLD】…… そのスタートデッキが1つだけ入っていた。
「このカード…… わたしみたい……【希代の職人見習い少女】?」
モナが手に持った1枚のカードには…… 職人見習いの少女が描かれていた。
「カードゲームって、やった事ないんだけど…… カノン君は知ってるかな?」
【希代の職人見習い少女】のカードを大事にケースに戻し、カノン達を探しにモナは作業部屋を後にした。
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「おい……」
「はい?」
「お前…… カードデュエルファイターだな?」
「えっ!? か、カード…… デュエル?」
「問答無用! 見つけたぞ……【幻の混沌妖精】デッキ使い。勝負だ! デュエルゲートオープンで旗を上げてスタンドアップだ!!」
『特殊スキル【バトルフィールド】が発動しました』
「えっ!? きゃあ~!!」
突然開いた空間の穴に、モナは吸い込まれた!
「ここは…… どこ?」
「ここは、俺の職業【カードデュエルファイター】の特殊スキル〝バトルフィールド〟の中だ…… さあ、伝説の【幻の混沌妖精】デッキ使いよ…… その伝説ごと俺の糧になれ!」
「あ、あの~……」
「さあ、伝説の幻の混沌妖精デッキの力を見せろ…… どうした? はやくデッキをセットしろ?」
「すいません…… 人違いです」
「あん?」
「わたし…… カードデュエル?ファイトって、やった事ないです」
「な!? ば、馬鹿な! 俺の特殊スキル〝カードデュエルファイターセンサー〟に反応があった! お前はカードデュエルファイターのはずだ!」
「そう言われても…… あ、これに反応したのかもです」
モナが取り出した【NEWWORLD】のスタートデッキを見せると…… 男のカードデュエルファイトを急かす動きが止まった。
「うん? それは…… 新規のスタートデッキか!?」
「たぶん今は…… わたしと同じ様にスタートデッキを貰った初めての人が多いと思いますよ」
「ふっ…… ふっふっふっ……」
「あの~…… だから、出し「面白い!」へっ!?」
「新規のスタートデッキだと…… 新カードの力を俺に見せろ! そして…… 俺が勝ったら、よこせ!」
「ジャ○アンか!?」
「なんとでも言え! さあ、勝負だ!」
「もう~! ここから出るには…… やるしかない!」
男の見よう見まねで、モナがデッキをセットした。
「先ずは! 俺のターン!! ドロー! フィールドに【陸上戦艦】と【ファイターリーダー】を配置! ファイターリーダーの効果! デッキの上1枚を捲り……〝戦士〟また、〝パーティー〟の特性と系統を持つカードなら配置! カードがパーティー特性の【ガーディアンナイト】だったので、陸上戦艦に配置でターンエンド」
「えっと…… わたしのターン? ど、どろーかな? え~っと……【物作り工房】と【ガードスパイダー】を配置して…… カードを2枚伏せて、ターンエンド?です」
「俺のターン! ドロー!! フッ、特殊スキルカード【軍備増強】を発動。デッキの上から10枚見て、〝軍〟〝傭兵〟の特性、系統、名を持つカードを公開して、3枚まで手札に加える! 陸上戦艦2枚と【砲撃指令】の特殊カードを手札に…… 陸上戦艦を2枚配置してターンエンド」
「わ、わたしのターンでドローです……【ドワーフの工房長】を物作り工房に配置して…… え~っと、ドワーフの工房長の効果で…… 山札の上から5枚見て、物作り工房に配置してるなら3枚、してないなら1枚まで、〝機械〟〝工房〟〝職人〟の特性、系統、名を持つカードを公開して手札に加える…… ガードスパイダーを2枚、【職人街】の砦カードを手札に加えて、ガードスパイダー2枚と職人街を配置してターンエンドです」
「フッ、このターンで終わりだ…… ドロー! 俺は2枚目の大将カード【将軍司令官Z】を自分に配置! その効果で、特殊カード【砲撃指令】を必殺化! 敵陣を一掃せよ…… 必殺【殲滅一斉砲撃】!!!」
カードに描かれたキャラクターと一体化した男! その男が乗った陸上戦艦と他の2隻が巨大化して放った砲撃が、モナへと迫る!!
「が、ガードスパイダーと伏せていたカード【この身を盾に!!】のこ、効果発動です!」
「何ぃ!?」
「この身を盾に!!の効果で、ガードスパイダー3枚をど、ドロップゾーンに送って…… 物作り工房とドワーフの工房長と職人街を護ります!」
「チッ、ならば! ファイターリーダーで物作り工房を攻める!」
「2枚目の伏せていたカード【煙幕目潰し】で、ファイターリーダーの進行をストップです!」
「くぅ~! 悪あがきを…… だが、次の俺ターンで終わりだ。ターンエンド!」
「わ、わたしのターン…… ドロー!?」
「どうした? 時間稼ぎなら無駄だぞ!」
「特殊カード【職人の魂!】を発動! このカードを発動した時に、職人や工房の特性、系統、名が付く配置されたカードの分だけデッキからドローできる!」
「何を…… 今更手札を増やしたところで」
「さらに特殊カード【職人招集】を発動! このカードの効果で、デッキから職人の特性、系統、名を持つカードを1枚公開して手札に加える!」
「だからどうした? 所詮は職人…… 戦闘職には勝てまい!」
「わたしが加えるのは…… このカード……【希代の職人見習い少女】をわたしに配置!」
「何!? 職人のカード…… しかも、見習いを大将にしていただと!?」
「希代の職人見習い少女の効果! デッキから7枚見て、職人や工房の特性、系統、名が付くカードを1枚手札に…… 特殊カード【現地改修】を発動! このカードの効果を希代の職人見習い少女の効果でアップ! ドロップゾーンのガードスパイダー3枚をコストにして…… デッキから【特殊工作スパイダー】をコストにした枚数配置!」
「何…… だと……」
「特殊工作スパイダーの効果! 配置した特殊工作スパイダーと同じ枚数だけ…… 相手の機械カード破壊できる!」
「や、やめ「陸上戦艦3枚を破壊!」うわぁ~!」
陸上戦艦が破壊された為に、陸上戦艦に乗っていた男が吹き飛ぶ!
「これで決めるよ…… 特殊カード【リサイクル】発動…… このカードは互いのドロップゾーンにある機械の特性、系統、名を持つカードをコストに使う事ができる!」
「ひっ!?」
「いくよ! 必殺の…… 希代の職人見習い少女の急造一撃カノン! つらぬけぇ~! 最後の砲哮!!!」
「ぐう、ぎゃあぁぁぁ!?」
男の悲鳴と…… バトルフィールドが砕け散る音が響き渡った。
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「で…… 起きた…… はずなんだけど……」
ログインしたモナの前には…… 箱が置いてある。
その箱は…… 夢で見た物と全く同じ物だった。
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