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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
魔王狼…… 飼い主に妻子がばれる!?
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~ ナインアール王国 冒険屋 ~
「日ノ本での突発イベントかぁ…… 俺も参加したかった」
「シュウが赤点ギリギリだから……」
「すまん……」
冒険屋のクランハウスエリアのリビングで、日ノ本の突発イベントに参加したヨクユウジャーのメンバーから、イベントの話を参加しなかったメンバーが聞いていた。
「で、イベント報酬は?」
「とりあえず……〝これ〟と交換した」
「「「「「「〝これ〟?」」」」」」
ラズリは、神獣の牙から彫り出された〝仁王な破壊神像〟を取り出した。
「私は、〝これ〟です♪」
アーデが負けずと、大きな御神木の枝を彫った〝母神な混沌神像〟を出す。
「これは……」
「すごい御利益がありそうだけど……」
見事な御神像のできに、クランメンバー達が頷くと……
「そして、私が交換したのは……〝これ〟だ!!」
エルが、A4サイズの厚さ2センチくらいの金属プレートを取り出した。
「これは…… 金属製の鬼瓦?」
金属プレートには、禍々しい悪鬼の様な者が描かれていた。
「違うよ。これはねぇ……【アドラギースの踏み絵】と言う魔除けアイテムなの」
「「「「「「魔除け?」」」」」」
「そう、魔除け。このアイテムは、邪神の関係者がクランハウスに侵入できない様に出来るアイテム…… 使い方は、クランハウスの床に置くと……」
「「「「「「!?」」」」」」
「消えた?」
「普段は、床に同化して見えないんだけどね♪ この踏み絵を設置して置くと……」
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!?」
冒険屋のカフェから男の悲鳴が響いた。
「これは……」
冒険屋のカフェエリアで、アドラギースが描かれた床を踏んだ男が倒れていた。
「この人…… 秘密結社の改造人間ね。信仰する邪神の絵を踏んだから…… 神罰が落ちたのね」
「邪神教を自爆させる地雷型のトラップ…… えげつないわね」
「それだけの事を日ノ本の人達にしたんだろう…… 自業自得だ」
「これでクランハウスの守りが上がったけど、この神像にはどんな効果があるの?」
「確か…… 破壊神像は、邪神や悪神系に特攻効果ボーナス」
「混沌神像が…… ランダムで、イベントフラグやレアモンスター、レアアイテムの出現率が上がって、ある一定の緑人や神獣、神、モンスターの好感度アップだって」
「効果も混沌としているな…… さすがは混沌神」
「後は? 何か珍しい物がある?」
「後は…… 日ノ本風のアクセや装備に素材系だから、みんなと相談してから交換しようと思って…… マコちゃんは?」
「あっ……」
「どうした? マコに何かあったのか?」
「マコちゃんにって言うより、ウーにかな?」
「「「ウー?」」」
「ウーに奥さんと子供がいた」
「「「!?」」」
「たぶん今頃…… マコちゃんが会ってる頃かな」
・
・
・
「これはこれは…… はじめまして、旦那様の御主人様」
日ノ本の北の地……
五竜郭で、マコの前に三つ指をついて頭を下げる美女。
「魔王狼ウーが妻、歌牙美でございます」
「あ、あの…… はじめまして、マコです…… あの~頭を上げて下さい」
「歌牙美…… マコが困ってる…… 普通にしろ……」
「ウー……」
マコがジト目でウーを睨む。
「うっ……」
「あらあら…… 御主人様の前では、旦那様も叱られた子犬の様ですね」
着物の袖で口元を隠しながら、マコに頭が上がらないウーの姿に歌牙美が笑う。
「こんなに可愛い子達を…… マコ様と私達に黙っていた罪…… 重いですよ」
子犬の様なウーと歌牙美の子を抱いたエリも、ジト目でウーを睨む。
「くっ…… 子が出来たとは…… 知らなかったのだ」
「旦那様とは、一夜の逢瀬でしたからね…… あの時は、私も姿を偽っておりました故……」
「うむ、同族に喚ばれたと思っていたのだが…… まさか、高位神獣だったとは……」
マコがリアルでの修学旅行中の時期に…… ウーは、この北蝦夷の地に同族の気配を感じ、確めに来ていた。
その時に……
「自分と同格の雄に…… 正気が保てず…… 寝込みを襲ってしまいました」
頬を赤らめた歌牙美が恥ずかしそうに告げた。
「起きたら…… 姿と気配が消えていたので…… 我の無意識が見せた魔力の残肖だと思っていた……」
「この身が身籠ったと感じ…… 身を守る為、強力な結界を持つこの五竜郭に姿を隠していましたからね」
「存在の隠蔽も解いた為に…… 歌牙美様の存在が消えた様に錯覚したのでしょう」
「旦那様の鼻も誤魔化す為に念入りに姿を偽ったからね…… 混沌神様が誕生したおかげで、体内の魔を上手く取り込める様になったと言え…… 子を授かるかは賭けだったので…… 旦那様、騙す様な事をして…… すみません」
深々と土下座した歌牙美の頬を…… ウーが舐める。
「だ、旦那様!?」
「魔王として生まれた我に…… 子が出来るとは思わなかった…… 歌牙美、礼を言うぞ」
楽し気に…… ウーと歌牙美の子を抱くマコとエリの姿に、ウーが誇らし気に笑う。
「モフモフ城のウーの部屋を広くしないとね♪」
「そうですね♪」
その後……
モフモフダンジョンに、5匹の子狼を連れた美女の姿が時々現れる様になるのだった。
その美女が連れた子狼と遊ぶと……
「な、素早さのステータスが上がった!?」
素早さのステータスがアップすると、話題になるのだった。
「日ノ本での突発イベントかぁ…… 俺も参加したかった」
「シュウが赤点ギリギリだから……」
「すまん……」
冒険屋のクランハウスエリアのリビングで、日ノ本の突発イベントに参加したヨクユウジャーのメンバーから、イベントの話を参加しなかったメンバーが聞いていた。
「で、イベント報酬は?」
「とりあえず……〝これ〟と交換した」
「「「「「「〝これ〟?」」」」」」
ラズリは、神獣の牙から彫り出された〝仁王な破壊神像〟を取り出した。
「私は、〝これ〟です♪」
アーデが負けずと、大きな御神木の枝を彫った〝母神な混沌神像〟を出す。
「これは……」
「すごい御利益がありそうだけど……」
見事な御神像のできに、クランメンバー達が頷くと……
「そして、私が交換したのは……〝これ〟だ!!」
エルが、A4サイズの厚さ2センチくらいの金属プレートを取り出した。
「これは…… 金属製の鬼瓦?」
金属プレートには、禍々しい悪鬼の様な者が描かれていた。
「違うよ。これはねぇ……【アドラギースの踏み絵】と言う魔除けアイテムなの」
「「「「「「魔除け?」」」」」」
「そう、魔除け。このアイテムは、邪神の関係者がクランハウスに侵入できない様に出来るアイテム…… 使い方は、クランハウスの床に置くと……」
「「「「「「!?」」」」」」
「消えた?」
「普段は、床に同化して見えないんだけどね♪ この踏み絵を設置して置くと……」
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!?」
冒険屋のカフェから男の悲鳴が響いた。
「これは……」
冒険屋のカフェエリアで、アドラギースが描かれた床を踏んだ男が倒れていた。
「この人…… 秘密結社の改造人間ね。信仰する邪神の絵を踏んだから…… 神罰が落ちたのね」
「邪神教を自爆させる地雷型のトラップ…… えげつないわね」
「それだけの事を日ノ本の人達にしたんだろう…… 自業自得だ」
「これでクランハウスの守りが上がったけど、この神像にはどんな効果があるの?」
「確か…… 破壊神像は、邪神や悪神系に特攻効果ボーナス」
「混沌神像が…… ランダムで、イベントフラグやレアモンスター、レアアイテムの出現率が上がって、ある一定の緑人や神獣、神、モンスターの好感度アップだって」
「効果も混沌としているな…… さすがは混沌神」
「後は? 何か珍しい物がある?」
「後は…… 日ノ本風のアクセや装備に素材系だから、みんなと相談してから交換しようと思って…… マコちゃんは?」
「あっ……」
「どうした? マコに何かあったのか?」
「マコちゃんにって言うより、ウーにかな?」
「「「ウー?」」」
「ウーに奥さんと子供がいた」
「「「!?」」」
「たぶん今頃…… マコちゃんが会ってる頃かな」
・
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「これはこれは…… はじめまして、旦那様の御主人様」
日ノ本の北の地……
五竜郭で、マコの前に三つ指をついて頭を下げる美女。
「魔王狼ウーが妻、歌牙美でございます」
「あ、あの…… はじめまして、マコです…… あの~頭を上げて下さい」
「歌牙美…… マコが困ってる…… 普通にしろ……」
「ウー……」
マコがジト目でウーを睨む。
「うっ……」
「あらあら…… 御主人様の前では、旦那様も叱られた子犬の様ですね」
着物の袖で口元を隠しながら、マコに頭が上がらないウーの姿に歌牙美が笑う。
「こんなに可愛い子達を…… マコ様と私達に黙っていた罪…… 重いですよ」
子犬の様なウーと歌牙美の子を抱いたエリも、ジト目でウーを睨む。
「くっ…… 子が出来たとは…… 知らなかったのだ」
「旦那様とは、一夜の逢瀬でしたからね…… あの時は、私も姿を偽っておりました故……」
「うむ、同族に喚ばれたと思っていたのだが…… まさか、高位神獣だったとは……」
マコがリアルでの修学旅行中の時期に…… ウーは、この北蝦夷の地に同族の気配を感じ、確めに来ていた。
その時に……
「自分と同格の雄に…… 正気が保てず…… 寝込みを襲ってしまいました」
頬を赤らめた歌牙美が恥ずかしそうに告げた。
「起きたら…… 姿と気配が消えていたので…… 我の無意識が見せた魔力の残肖だと思っていた……」
「この身が身籠ったと感じ…… 身を守る為、強力な結界を持つこの五竜郭に姿を隠していましたからね」
「存在の隠蔽も解いた為に…… 歌牙美様の存在が消えた様に錯覚したのでしょう」
「旦那様の鼻も誤魔化す為に念入りに姿を偽ったからね…… 混沌神様が誕生したおかげで、体内の魔を上手く取り込める様になったと言え…… 子を授かるかは賭けだったので…… 旦那様、騙す様な事をして…… すみません」
深々と土下座した歌牙美の頬を…… ウーが舐める。
「だ、旦那様!?」
「魔王として生まれた我に…… 子が出来るとは思わなかった…… 歌牙美、礼を言うぞ」
楽し気に…… ウーと歌牙美の子を抱くマコとエリの姿に、ウーが誇らし気に笑う。
「モフモフ城のウーの部屋を広くしないとね♪」
「そうですね♪」
その後……
モフモフダンジョンに、5匹の子狼を連れた美女の姿が時々現れる様になるのだった。
その美女が連れた子狼と遊ぶと……
「な、素早さのステータスが上がった!?」
素早さのステータスがアップすると、話題になるのだった。
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