439 / 464
外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
モナ、クエストクリア報酬で日ノ本の歴史を知る?
しおりを挟む
「モナのあねうえたち、みてくだされ! わらわの弟です♪」
モナ達は、シークレットクエストをクリア後、報酬の受け取りに指定された京江戸城に行くと……
「「「かわいい♪」」」
京江戸城の奥の間に通されて…… 和風の姫装束姿のチヨ姫と戦甲冑では無い着物姿の将軍様と奥様、その二人に抱かれた赤ん坊に会った。
「無事に生まれたのですね」
「うむ、そなた等とチヨが…… 破壊神様と混沌神様を連れて来てくれたおかげじゃ。礼を言う」
「あねうえ、あにうえ、ありがとうなのじゃ♪」
スヤスヤと眠る弟の姿に、ほほえみを浮かべたチヨ姫も将軍と奥様と一緒に頭を下げる。
「い、いいえ! あの…… その……」
「わ、私達……」
「その…… ね」
「当然の事を…… したと言うか……」
将軍様に頭を下げられて、モナ達は焦りながら戸惑うと……
「上様、そう堅苦しい礼では、幼き救い手の方々がお困りですぞ。礼もそこそこにして、この度の戦いの礼に褒美をお渡ししましょうぞ」
「う、うむ…… そうじゃな。我が妻と子等を救ってくれた者に、直接礼を言いたい我の我儘だ…… 許せよ。褒美の巻物を持て」
将軍様の声に、モナ達の前に巻物が置かれる。
「これは褒美の巻物…… この度の戦いの貢献具合で貰える物の一覧にございまする。どうぞお持ちになって、期間内の内に、好きな物を、ご選び下さいませ」
モナ達が巻物を持つと、静かに巻物が消えて報酬についての通知メールが届いた。
「それとこれを」
「これは?」
「将軍家縁の者だと知らせる印籠でございます」
「いんろう…… そんな大事な物を? 良いのですか?」
「気にする事は無い。チヨの兄と姉同然ならば、我の子も同然。時より、チヨとこの子に顔を見ておくれ」
「うむ、いつでもきてなのじゃ♪」
ピコーン♪
〔称号【チヨ姫の義姉】【次期将軍の義姉】を獲ました〕
「えっ…… 義姉って……」
「あっ、僕は義兄だって」
「うむ、わらわと弟のあにうえとあねうえじゃ♪」
「あらあら♪ 頼りになる兄弟ができたわね」
「本当になぁ…… その印籠が有れば、日ノ本の好きな場所に入れる。無論、地下世界の裏の京江戸にもな…… それとこれは、将軍家に代々伝わる話なのだが……」
・
・
・
「ここが……【北蝦夷】…… 日ノ本の最北の地……」
モナ達は、日ノ本の最北の北蝦夷に来ていた。
「日ノ本の最北…… 将軍家が神々の争いの時代から代々守って来た土地に…… 隠された神獣を祀る神社がある。そなた等ならば、神々の争いで失われたとされる神獣……【神狼】に会えるやも知れんな。だが気を付けよ…… かの地は、神々の争い時代の鍜治士達の採掘場だった場所で…… あの魔神【玄黯】が、魔神になる前の鬼人の時にいた場所でもあるからな」
との将軍様の話を聞いたモナ達は、神狼を捜しに北蝦夷に来たのだった。
「狼の神獣様と、それを守ってる一族がいるんだよね?」
「それと鍜治士の採掘場ね…… 日ノ本の鍜治士の採掘場だから玉鋼とかあるのかしら?」
「どうだろう…… 先ずは砂鉄からじゃない?」
「たまはがね? さてつ?」
「ああ、モナちゃんは知らないかも。砂鉄を集めて製鉄したのが玉鋼…… 私達は、道場で剣術を習っているから…… 刀の事で教わったの」
「鉄なんだ…… 知らない金属かと思った」
「まあ…… 当時は砂鉄を別ける段階で、何かしら混ざっていたと思うから…… ある意味では、合金かも知れないね」
「でも、日ノ本でしょう? 伝説の金属とか…… 在りそうだよね♪」
「伝説の金属か…… 例えば?」
「日ノ本でしょう…… 日本での伝説の金属って……」
「ヒヒイロカネとか?」
「ありそう!」
「でも…… この雪しか見えない中で、探せるの?」
北蝦夷は…… 一面の銀世界…… 日ノ本1の豪雪地でした。
「お前達…… 何者だ!」
「「「「!?」」」」
銀世界でどうするか?と、考えていたモナ達の前に……
「えっ!? しょ……」
「「「「将軍様!?」」」」
戦甲冑姿の将軍が姿を現した。
「俺を見て…… 将軍だと? お前達、将軍の姿を見たのか?」
「えっ?」
「あれ? ここに神狼がいるって……」
「教えてくれたのは……」
「将軍様ですよね?」
「ふむ…… 何か、将軍家と縁の物を持っているか?」
「えっ、え~っと……」
「モナちゃん、いんろう、いんろう」
「あっ! こ、これです!」
モナは、将軍から貰った印籠を見せると……
「その家紋…… 将軍家本家の家紋に間違いない! よくぞ来た。将軍家縁の者達よ。我等、北蝦夷の守護守の将軍家が〝分家〟…… 北将家がもてなそうぞ!」
「ぶ……」
「「「「ぶんけ?」」」」
「おうよ。俺が将軍に似ているのは、親戚だからだ。日ノ本には…… 東西南北の分家と中央の京江戸の本家の将軍家が代々の地を守っているのだ」
「東西南北…… 本家に4つの分家…… お家騒動にならないの?」
「さすがに……〝御先祖様〟の上で争う馬鹿は、まともな教育を受けた将軍家にはいないな」
「「「「ごせんぞさまの上?」」」」
「なんだ? 知らんのか? この日ノ本が巨大な龍の姿をした国なのは…… 神々の争い時代に、我等の御先祖……【大神龍】様が、その身をていして支えたからじゃぞ」
「「「「ええ!?」」」」
思わぬ処で、日ノ本の始まりを知った…… モナ達だった。
モナ達は、シークレットクエストをクリア後、報酬の受け取りに指定された京江戸城に行くと……
「「「かわいい♪」」」
京江戸城の奥の間に通されて…… 和風の姫装束姿のチヨ姫と戦甲冑では無い着物姿の将軍様と奥様、その二人に抱かれた赤ん坊に会った。
「無事に生まれたのですね」
「うむ、そなた等とチヨが…… 破壊神様と混沌神様を連れて来てくれたおかげじゃ。礼を言う」
「あねうえ、あにうえ、ありがとうなのじゃ♪」
スヤスヤと眠る弟の姿に、ほほえみを浮かべたチヨ姫も将軍と奥様と一緒に頭を下げる。
「い、いいえ! あの…… その……」
「わ、私達……」
「その…… ね」
「当然の事を…… したと言うか……」
将軍様に頭を下げられて、モナ達は焦りながら戸惑うと……
「上様、そう堅苦しい礼では、幼き救い手の方々がお困りですぞ。礼もそこそこにして、この度の戦いの礼に褒美をお渡ししましょうぞ」
「う、うむ…… そうじゃな。我が妻と子等を救ってくれた者に、直接礼を言いたい我の我儘だ…… 許せよ。褒美の巻物を持て」
将軍様の声に、モナ達の前に巻物が置かれる。
「これは褒美の巻物…… この度の戦いの貢献具合で貰える物の一覧にございまする。どうぞお持ちになって、期間内の内に、好きな物を、ご選び下さいませ」
モナ達が巻物を持つと、静かに巻物が消えて報酬についての通知メールが届いた。
「それとこれを」
「これは?」
「将軍家縁の者だと知らせる印籠でございます」
「いんろう…… そんな大事な物を? 良いのですか?」
「気にする事は無い。チヨの兄と姉同然ならば、我の子も同然。時より、チヨとこの子に顔を見ておくれ」
「うむ、いつでもきてなのじゃ♪」
ピコーン♪
〔称号【チヨ姫の義姉】【次期将軍の義姉】を獲ました〕
「えっ…… 義姉って……」
「あっ、僕は義兄だって」
「うむ、わらわと弟のあにうえとあねうえじゃ♪」
「あらあら♪ 頼りになる兄弟ができたわね」
「本当になぁ…… その印籠が有れば、日ノ本の好きな場所に入れる。無論、地下世界の裏の京江戸にもな…… それとこれは、将軍家に代々伝わる話なのだが……」
・
・
・
「ここが……【北蝦夷】…… 日ノ本の最北の地……」
モナ達は、日ノ本の最北の北蝦夷に来ていた。
「日ノ本の最北…… 将軍家が神々の争いの時代から代々守って来た土地に…… 隠された神獣を祀る神社がある。そなた等ならば、神々の争いで失われたとされる神獣……【神狼】に会えるやも知れんな。だが気を付けよ…… かの地は、神々の争い時代の鍜治士達の採掘場だった場所で…… あの魔神【玄黯】が、魔神になる前の鬼人の時にいた場所でもあるからな」
との将軍様の話を聞いたモナ達は、神狼を捜しに北蝦夷に来たのだった。
「狼の神獣様と、それを守ってる一族がいるんだよね?」
「それと鍜治士の採掘場ね…… 日ノ本の鍜治士の採掘場だから玉鋼とかあるのかしら?」
「どうだろう…… 先ずは砂鉄からじゃない?」
「たまはがね? さてつ?」
「ああ、モナちゃんは知らないかも。砂鉄を集めて製鉄したのが玉鋼…… 私達は、道場で剣術を習っているから…… 刀の事で教わったの」
「鉄なんだ…… 知らない金属かと思った」
「まあ…… 当時は砂鉄を別ける段階で、何かしら混ざっていたと思うから…… ある意味では、合金かも知れないね」
「でも、日ノ本でしょう? 伝説の金属とか…… 在りそうだよね♪」
「伝説の金属か…… 例えば?」
「日ノ本でしょう…… 日本での伝説の金属って……」
「ヒヒイロカネとか?」
「ありそう!」
「でも…… この雪しか見えない中で、探せるの?」
北蝦夷は…… 一面の銀世界…… 日ノ本1の豪雪地でした。
「お前達…… 何者だ!」
「「「「!?」」」」
銀世界でどうするか?と、考えていたモナ達の前に……
「えっ!? しょ……」
「「「「将軍様!?」」」」
戦甲冑姿の将軍が姿を現した。
「俺を見て…… 将軍だと? お前達、将軍の姿を見たのか?」
「えっ?」
「あれ? ここに神狼がいるって……」
「教えてくれたのは……」
「将軍様ですよね?」
「ふむ…… 何か、将軍家と縁の物を持っているか?」
「えっ、え~っと……」
「モナちゃん、いんろう、いんろう」
「あっ! こ、これです!」
モナは、将軍から貰った印籠を見せると……
「その家紋…… 将軍家本家の家紋に間違いない! よくぞ来た。将軍家縁の者達よ。我等、北蝦夷の守護守の将軍家が〝分家〟…… 北将家がもてなそうぞ!」
「ぶ……」
「「「「ぶんけ?」」」」
「おうよ。俺が将軍に似ているのは、親戚だからだ。日ノ本には…… 東西南北の分家と中央の京江戸の本家の将軍家が代々の地を守っているのだ」
「東西南北…… 本家に4つの分家…… お家騒動にならないの?」
「さすがに……〝御先祖様〟の上で争う馬鹿は、まともな教育を受けた将軍家にはいないな」
「「「「ごせんぞさまの上?」」」」
「なんだ? 知らんのか? この日ノ本が巨大な龍の姿をした国なのは…… 神々の争い時代に、我等の御先祖……【大神龍】様が、その身をていして支えたからじゃぞ」
「「「「ええ!?」」」」
思わぬ処で、日ノ本の始まりを知った…… モナ達だった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる