新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

神鳴なりて…… 京江戸城決戦終決

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「ヒーロープレイヤーと勇者プレイヤーが来た!」

「今だ! 協力して、PK怪人プレイヤーを殲滅するぞ!」

「「「「「オー!!!」」」」」

冒険勇者パーティーとヨクユウジャーの登場に、プレイヤー達が活気付く!

「チィ…… ヤベェぞ」

「くっ…… 有名プレイヤー達の参戦かよ…… ある程度殺ったら…… 引くぞ」

有名プレイヤーの登場に、PK怪人プレイヤー達が撤退を考え始めると……

『許しませんよ』

「「「「「!?」」」」」

PK怪人プレイヤー達の頭に、スコーワークの声が響き渡る。

「な!?」

「何だ…… これは?」

「声が…… 直接頭に!?」

突然の事にPK怪人プレイヤー達が戸惑うが……

『我等が神の力…… その力で生まれし神の戦士…… そして、神の騎士…… 我等の神の力で生まれし者達に、恐れなど許されません! 戦え…… その命が尽きるまで!』

「なにを…… があ!?」

スコーワークの声を聞いたPK怪人プレイヤー達が苦しみ出す。

「ぐあ! あ、頭が!?」

「な!? 何だよ…… 何なんだよ! これは!?」

耐えがたい幻痛の後、PK怪人プレイヤー達が棒立ちになると……

「ぎぃしゃあぁぁぁ!?」

奇声を上げると、動き出した。

『さあ…… 我等の神の敵を討ち滅ぼし、真なる神の……』

「ぎゃあぁぁぁ!?」

『何!?』

奇声を上げて暴れ出したPK怪人プレイヤーを…… 意図も簡単に、狂剣が大剣で切り捨てる!

「チィ…… つまらねぇ…… おい、教官! ボーナスステージ化したぞ」

狂剣の背後に迫るPK怪人プレイヤーの頭が吹き飛ぶ!

「その様だな。愚かな…… プレイヤーは、自分の好みや合うかでスキルを選び、育てる…… いかに身体を作り変えようと、自身の戦闘スタイルを使いこなせなければ意味が無い…… 自分達の都合に良い様、身体を改造する時に思考を奪う処置でもしていたのだろうが…… これでは、ゾンビと同じ…… いや、それにも劣るな」

『な……』

「丁度いい…… 初心者に理想的な相手だ。ちょっと対人戦の教材にするとしよう」

『何を!?』

「使いこなせなければ、どんな特性やスキルも関係無い! ただの人型の案山子と違わん…… チュートリアルの雑魚モンスター以下だぜ」

『くっ、足止めにもならないとは…… 所詮は、蒼人…… 我等の様に純粋な神の信徒とは違うか…… ならば、出よ! 神の兵士ども!!』

「今更戦闘員かよ!」

「「「「「ヴー!」」」」」

『さて…… どうかな?』

「シャー!」

「ぐあ!?」

「気を付けて! 戦闘員に紛れて、怪人がいる!」

「怪人の相手は、俺がする!」

「動きの良い怪人の相手は、私と狂剣達に任せろ! 戦闘員とPK怪人プレイヤー達の相手を頼む。Lvアップとスキル経験値の稼ぎ時だ! 気合いを入れろ!」

「「「「「オー!!!」」」」」

「超音双波撃!!」

「ファルケンストライク!!」

「アウル、メタルフェザー…… ハリケーン!!』

スコーワークが召喚した怪人に、ヨクユウジャーの必殺技が炸裂!

「ブレイバースラスト!!」

その近くで、冒険勇者の必殺剣が怪人を切り裂く!

『チィ…… この場は負けですね…… ですが、この場は退きますが…… 我等の神は、やがて「逃がすと思うか?」!?』

スコーワークの背後に…… 白に金の縁取りをした甲冑姿の男が立つ!

「きっ…… 貴様は!?」

「我が妻…… 我が子に対する行為…… 我が許すと思うか? その首…… 貰い受ける!」

「将軍【正綱】!? だが…… 貴様の身体を持ち帰れば!」

「我等が」

「親方様への無礼……」

「許すと」

「思うか?」

「愚か者めが!」

スコーワークが将軍に攻撃しようとした瞬間…… スコーワークの四肢が吹き飛ぶと、将軍を囲む様に十人の武将が現れる。

「があ…… ぎ、ぎざまら……」

日ノ本最強の武将……〝十人将〟達である。

「さあ…… その首…… 貰い受ける!」

「くっ!」

吹き飛ばされたスコーワークの四肢が爆散! どす黒い煙が噴き出した。

「これは!?」

「いかん! 毒だ!」

「親方様を守れ!」

「グググゥ……(今のうちに撤退を……)!?」

スコーワークが瞬時に吹き飛ばされた四肢を再生して、飛び退く!

「逃がさんと言った」

毒煙の中を迷いなく将軍が踏み込んで、スコーワークに斬りかかったのだ。

「ぐぅ……(こいつ…… 正気か!?)」

思わぬ将軍の行動に、スコーワークは信じられない物を見る様に将軍を見ると……

「ヒィ!?」

恐れおののく……

(こ、これは…… 神の神気!?)

将軍から神の気配を感じ取って、スコーワークの身体が逃げの体勢を取る。

「わ、私は、神の騎士…… こんな処では死ねんのだ!!」

スコーワークの全身から触手を出して、毒煙を撒き散らす!

「だから…… 逃がさん!」

「チィ!」

それでも気にせずに将軍が踏み込む! スコーワークが後方に飛ぶが……

ドン!

「があ!?」

「僕たちを…… 忘れてるよ」

カノンが狙撃で打ち落とした!

「カノン兄」

「ナイス」

ツグミが糸で毒煙を吹き飛ばした道を、カンナが一気に駆け上がる!

「こ、クソガキがぁ!!」

「おそいよ!」

カンナの大剣が、触手ごとスコーワークの両腕を弾き飛ばす!

「チヨマルちゃんを泣かした事は…… 絶対に許さないよ!」

そして、ミニマザーに乗ったモナが突っ込むと……

「ぐがあ……(しまった! 動けん!?)」

強力なワイヤーネットで、スコーワークの身体を縛り上げた!

「その首…… 貰うぞ!」

まるで雷の様な将軍の太刀筋が…… スコーワークの首を捕らえた。

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